20歳の驚異の新人・ビクトリア弓月が両国国技館で王座戴冠を果たし女子プロレスの歴史を創る!

26日、東京都・後楽園ホールにてマリーゴールド『MARIGOLD GRAND DESTINY2025』が開催。ビクトリア弓月が桜井麻衣を制してユナイテッド・ナショナル王座初戴冠を果たした。
桜井は旧体制アクトレスガールズを経てスターダムに入団。当初はチャレンジマッチとして試合が組まれるなど半人前の扱いを受けていたが、中野たむやジュリアに師事して猛練習を重ねた結果、堂々とタイトルに絡んでいける選手に成長。スターダムでのキャリア終盤にはシングルトーナメントでなみいる強豪を抑えて準優勝を果たしたり、“貴婦人”キャラを確立して他業種コラボを実現したりとリング内外での実力を高めた。
マリーゴールド旗揚げに参画した桜井はエース格として活躍し、昨年7月にはMIRAIとのタッグ【ミライサク】でのツインスター王座(※タッグ王座)戴冠、今年1月にはUN王座戴冠を果たし6度の防衛を重ねてきた。
そんな桜井に挑戦したのは、20歳のビクトリア弓月。
弓月はスターダムで2023年11月にデビューし、その年の新人王を獲得するなどポテンシャルの高さを見せた期待の若手。キャリア半年に満たない時期にマリーゴールド旗揚げに合流するなど胆力も高く、柔道をベースとした確かな実力に空中殺法やハイスピードファイトも駆使。スーパーフライ級王座戴冠後は団体を代表する選手の1人に数えられ、『ヤンマガWeb』でグラビア特集が組まれるなどビジュアル面でも注目が集まりつつある。若くしてリング内外で女子プロレス界を背負って立つことを期待される存在だ。

上り調子の弓月だが、桜井も長年泥水をすすりながら這い上がってきた意地がある。
桜井は試合序盤からバックドロップを繰り出し、力の差を思い知らせて屈服させるかのように執拗に顔面を踏みつける猛攻。場外戦でもたっぷりと痛めつけたあとにエプロンでのジャーマンを狙うが、逆に弓月がエプロンジャーマン。後頭部をしたたかに打ち付けた桜井の動きが鈍ったところに弓月の全力反撃が始まる。
弓月は激しい張り手やトラースキックなどの打撃技で猛攻。桜井もグロリアス・ドライバーや蝶野正洋直伝STFと大技を解禁していくが、弓月もジュリアから授けられた関節技であるビアンカを解禁。リストクラッチ式ブルーサンダーボムからビクトリー・シューティングという必殺コンボを返されると、即座に新技のビクトリー・サンセット(※コーナーからのビクトリー・シューティング)を見舞って3カウントを奪った。
マイクを取った弓月は「私は来月でデビュー2年目を迎えます。この結果は、私が勢いだけで勝ち取ったベルトじゃなくて、これまでプロレスに対する思い、プロレスに対する情熱、それを注ぎ込んできたから、誰よりも注ぎ込んできたから、私は、この結果になったと思ってます。桜井さん、私は桜井さんがこれまで築いてきたユナイテッドナショナルのベルトの歴史を、私が今度は受け継いでいきます。今日は本当にありがとうございました」と深々と一礼。弓月と桜井は向かい合って座礼を交わし、桜井が弓月の腰にベルトを巻いた。

バックステージに戻った弓月は「桜井さんとは自分がホントにデビューしたてのときから本当に成長させてくれた先輩の1人で。そんな方からこの団体No.2のベルトを獲れたことは本当に私にとって嬉しいことで。これから私がこのベルトをさらにさらに輝かせて、どんな上の赤、そのベルトよりもこの白が一番上に私がしていきたいと思います。そんなこのベルトのストーリーを皆さん期待していてください」と決意に満ちたコメント。
デビュー1年目の驚異の新人・ビクトリア弓月がこれからの女子プロレス界の歴史を創っていく。
















