「マリーゴールドに岩谷麻優は必要でしょ?」岩谷麻優がスターダム退団直後に電撃入団!WWE勢との闘いや海外進出も示唆

1日、東京都・東京ドームホテルにてマリーゴールドが記者会見を実施。元スターダムの岩谷麻優がマリーゴールド入団を発表した。
岩谷は2011年にスターダム一期生としてデビューし、これまで同団体所属で活躍し続けてきた唯一の選手。“スターダムのアイコン”として名を馳せ、戴冠資格を持つ全ての王座を戴冠。2度のワールド・オブ・スターダム王座(※赤いベルト)、IWGP女子王座を戴冠するなど数多の実績を残し“女子プロレスのアイコン”の異名をほしいままにしていた。
“アイコン”の名が示す通りスターダム=岩谷麻優といえる象徴的な存在であったが、岩谷は4月27日の横浜アリーナ大会でIWGP女子王座から陥落し、翌28日付でスターダム退団を発表。岩谷の電撃退団には業界を大いに騒がせた。
岩谷の今後に注目が集まる中、マリーゴールドが5月1日に新入団選手発表記者会見を行うことを発表。
会場は旗揚げ発表会見のときより大きな東京ドームホテル。さらにこの日はロッシー小川代表の誕生日ということもあり、どうしても皆の頭の中に某選手の顔が浮かぶ中で会見の日を迎えた。
新入団選手として登場したのは岩谷麻優。
岩谷は「皆さんこんばんは!“女子プロレスのアイコン”岩谷麻優です!スターダムを退団して、その数日後に入団会見……。ちょっと早いって思う方も多いと思うんですけど、自分の中ではスターダムですべてやり切りました。小川さん、マリーゴールドに岩谷麻優は必要でしょ?(笑)」といつもの調子で挨拶。
これにはロッシーも「今日私68歳の誕生日なんですけど、1番素晴らしい誕生日プレゼントをもらいました」と満面の笑みに。

その後、岩谷はサプライズとしてロッシーに誕生日ケーキを贈呈。
岩谷がケーキとともに記念撮影を行おうとするも、ケーキが大きすぎたため手に持つことも箱ごと傾けることも出来ずあたふた。用意してきたロウソクも取り出す際に折れてしまい、チャッカマンも燃料切れで火が点かず記者からライターを借りて着火するなど、岩谷らしいグッダグダな雰囲気に皆が笑顔になる。
スターダム退団については「横浜アリーナがすごく満員で、すごくいい興行だったと思うし。前は、1年前は、小川さんがいなくなって、自分もいなくなったらスターダムがスターダムじゃなくなるっていう。それはやっぱり今までスターダムの人間としてやってきた中で、そこは潰しちゃいけないなと思って1年間必死に闘ってきたんですけど……もう大丈夫ですね、スターダムは。自分がいなくても新しい選手はいっぱいいますし、選手1人1人がすごいので、安心して出られる環境だと思って出ました」とコメント。
海外挑戦ではなく国内の団体を選んだ理由としては、第一に家族である犬2匹と猫3匹を置いてはいけないことを理由に挙げる。フリーランスを選ばなかった理由としては自分でスケジュール組んだりギャラの交渉を行ったりする自信が無かったという岩谷らしい理由を語った。
記者から「入団交渉はスターダム退団発表後に行われたのか」としつこく聞かれたロッシーは「まあ、そうしといたほうがいいんじゃないですか?(笑)」というジョークで返答。岩谷も慌てて「大丈夫です!引き抜きではないです!(笑)」とフォローに回った。
マリーゴールドの印象については「触れていいのかわからないですけど、やっぱり技の失敗!(笑)これはちょっとプロとしてどうなのかと思う部分があるので、奈七永さんが退団したら実質自分がキャリア1番上になるので、いろんなことを練習とかちゃんと今後見ていきたいと思っています。自分が来たからには後楽園ホールをいっぱいにして、地方興行もいっぱいにして。自分が行くから1度マリーゴールドに行ってみようっていう軽い気持ちで来ていただければ『マリーゴールド意外とすごいんだな』って思ってもらえるんじゃないかなと思っているので、そこの入口に自分が立って、もっともっとお客さんを増やしていきたいと思います」と語り、団体改革の意識を示す。マリーゴールドでもグランドスラムを達成することを目標に挙げつつ、まずはビクトリア弓月の持つスーパーフライ級王座を狙うことを宣言。
さらに「自分も移籍した理由のほんのちょっとの1つに、イヨさんだったりカイリだったりジュリアだったり、そういうメンバーと試合したいっていうのもあったからこそっていうのもあるので。特にイヨさんは自分にとってお姉ちゃんみたいな存在だし、試合で闘いたいし、組みたいと思います」と縁深いWWE勢との闘いも熱望。いずれ海外に行く可能性も口にした。

岩谷のマリーゴールド所属初戦は、5月4日の後楽園ホール大会となることが発表。数日前に発表されていた高橋奈七永vsXのカードのXが岩谷であることが明かされた。
岩谷の本格参戦は、5月24日の代々木第二体育館大会以降を予定。その後は地方大会も含めて全戦参戦していくとのことだ。