「やっぱりプロレスが一番好きです」女子プロレス界が誇るアマレスエリート2人が両国国技館で一騎打ち!

26日、東京都・後楽園ホールにてマリーゴールド『MARIGOLD GRAND DESTINY2025』が開催。橋本千紘と山岡聖怜がシングルマッチを行った。
聖怜は福岡市出身の18歳。小学生からレスリングを始め、中学生時代に全国選抜フリースタイル54kg級2位、高校生時代に全日本ビーチレスリング軽量級1位&最優秀選手賞獲得。兄も元レスリング選手、姉は元レスリング選手でグラビアアイドル(ミスヤングマガジン2021)の山岡雅弥というレスリング一家でもあったが、前十字靭帯断裂のリハビリ後にレスリングの道を諦めて夢だったプロレスラーを目指すことを決意。
今年1月3日の大田区総合体育館大会でデビューし、高橋奈七永とのタッグ【パッション親子】でデビュー5戦目にしてツインスター王座(※タッグ王座)戴冠を果たすなど自他ともに認める“スーパールーキー”ぶりを発揮。今年のシングルリーグ戦では岩谷麻優を破って岩谷の持つスーパーフライ級王座挑戦を果たすなどシングル戦線でも上り調子だ。
勝ち気な聖怜は、センダイガールズのリングに乗り込んで橋本千紘との一騎打ちを要求。
両者はともにレスリングの超名門・安部学院高等学校出身。聖怜はアマレス出身の超強豪選手にケンカを売った形となるが、橋本は意にも介さぬ様子で了承。胸を貸すかのような余裕を発する橋本に対して聖怜が仕掛けるものの、橋本はスパーリングで圧倒して格の違いを見せつけていた。

この試合の副題である“ザッツ・レスリング”の名の通り、序盤戦はじっくりとしたグラウンドでのレスリング戦を展開。
体重差にして15kg以上も上回る橋本が制圧していく展開となり、聖怜のスピアーをキャッチした橋本がフロントネックロックで捕らえながら振り回したり、コブラツイストでガッチリ捕らえてギブアップを迫ったりと、アマレスでもプロレスでも聖怜の上を行く。
しかし、聖怜も心折れることなく吶喊。奈七永仕込みの激しいビンタの連打で食い下がり、スワンダイブ式ミサイルキックから冷蔵庫爆弾。さらに抵抗する橋本をぶっこ抜いてのサイド・スープレックスまで見せていく。
それでも橋本の余裕を崩すには至らず。すべてを受け切った橋本が強烈なラリアットでなぎ倒し、レスリングのフォール技である股裂きで3カウントを奪った。
試合後には両者しっかりと握手を交わした後に座礼。橋本は聖怜の健闘をたたえた。

バックステージに戻った聖怜は「最初から橋本さんが強いことなんて分かってたけど、やっぱり負けて悔しいし、やっぱり私の憧れはジュリアさんだけじゃなく橋本千紘さんもなんだなって思いました。もっともっとプロレス勉強して、プロレスの中にレスリングを入れて、アマレス出身のプロレスラーとしてもっともっとみんなに知ってもらえるように頑張ります。今日は橋本さんとの最後の試合じゃなくて、これから私が強くなって絶対リベンジしに行きます」と力強いコメント。
対する橋本は「やっぱり普通のデビューしたての新人とは比べ物にならないくらい彼女はしっかりしてるし。基礎もしっかりあるし、ハートもすごくいいし。もっともっとレスリングじゃなくてプロレスがどんどん好きになっていくと思うので。私もそうです。レスリングも好きですけど、やっぱりプロレスが一番好きです。そんな中で後輩、山岡と試合ができて。その場を設けてもらったマリーゴールドさんに感謝したいと思います」と聖怜を高く評価した。
















