【試合詳細】12・12 みちのくプロレス後楽園ホール大会 ザ・グレート・サスケ&ヤッペートロン・アレス1号&ヤッペートロン・レガシー2号&アブドーラの塔&の橋幸夫vsバラモンシュウ&バラモンケイ&ファッティ・マウス〜デブネズミ〜&三代目エリザベス・玉三郎Ⅱ世&大阪06-3232-3291くそちび万博センター マルカンソフトマン&佐藤維vs大瀬良泰貴&ARASHI TAKAみちのくvsMIRAI

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『みちのくプロレス2025年東京大会第3弾~破竹乃勢~』
日程:2025年12月12日(金)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1,150人(満員)

▼シングルマッチ 15分1本勝負
○卍丸
6分36秒 STF
●西川ジュン

▼タッグマッチ 15分1本勝負
●ラッセ/義経
9分11秒 フランケンシュタイナー→エビ固め
○Ken45°/デムス

▼シングルマッチ 15分1本勝負
●MIRAI
11分42秒 みちのくドライバーII→体固め
○TAKAみちのく(JTO)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
マルカンソフトマン/●佐藤維
10分22秒 トラキア
○大瀬良泰貴/ARASHI

▼「宇宙大戦争20 ~国辱~」
○ザ・グレート・サスケ/ヤッペートロン・アレス1号/ヤッペートロン・レガシー2号/アブドーラの塔/の橋幸夫
55分44秒 知らないカノジョ→体固め
バラモンシュウ/バラモンケイ/●ファッティ・マウス〜デブネズミ〜/三代目エリザベス・玉三郎Ⅱ世/大阪06-3232-3291くそちび万博センター

20回目の宇宙大戦争で地球を守ったサスケが“時空大戦争”の開戦を宣言!みちのく新入団のMIRAIがTAKAみちのくと“源流”を辿るシングルマッチ!


 オープニングでは右肩の負傷欠場中であった山谷林檎が登場し、来年の春頃に復帰を予定してリハビリに精を出していることを報告。
 宇宙大戦争も20回目を迎え、新人である二十歳の佐藤維が生まれた年から行っているという事実に選手もファンも動揺を隠せずざわめきが起きる。

 続いて、新崎人生がリングに上って挨拶。練習生2名の紹介も行われた。

新崎人生
「本日はご来場いただきまして誠にありがとうございます。現在チャンピオンのパンテーラ、そしてアステカ。この2人が11月にメキシコに帰って、また来年3月から継続参戦をしてやってまいります。先程このリング上でも挨拶した林檎も来年復帰予定です。ハヤトも1日でも早くリングに上がれるように頑張っております。そしてマリーゴールドからMIRAIが入団して新しい風を吹かせてくれています。練習生として日々デビューに向けて頑張っている2人がいますので、ご紹介させてください」

熊谷「岩手県矢巾町出身、二十歳の熊谷空風です。よろしくお願いします!」
ホソヌマ「埼玉県狭山市出身23歳、ホソヌマタケルです。よろしくお願いします!」

人生「最初に挨拶した熊谷は来年3月に地元・矢巾でデビュー戦が決まっています。2人の成長を応援していただければと思います。ありがとう。(※練習生2人がリングを降りる)来年6月12日にまた後楽園ホールで大会を行います。その大会のコンセプトが、ルチャリブレの大会と言いますか、メキシコのリングで活躍したことのある日本人の選手を集めて、日本人のルチャリブレの大会を『ビバメヒコ』というタイトルでございますので、3月くらいに発表できると思いますので、皆さんご期待ください。それでは選手一同最後までしっかり時間の限り闘いますので、ご期待よろしくお願いします」

第1試合


 ゴングが鳴ると、ゆっくりとリングを周ってからロックアップでの力比べ。これは西川が押し込んでクリーンブレイク。
 セカンドコンタクトは卍丸がバックを取り、そのままグラウンドに組み伏せてネックロック。西川もバックを取り返していき、リストの取り合いに。再び卍丸がグラウンドに引き込んでヘッドシザースも、西川は頭を抜きつつボディシザース。続けてハンマーロックに捕らえ、脇固めへと持ち込む。卍丸はロープに足をかけてブレイク。
 西川が引き起こすと、卍丸がケンカキック。そのままゴツゴツとしたエルボー合戦を展開していき、卍丸のカッチカチのエルボーを食らった西川がダウン。卍丸は構わず顔を蹴り上げて上から後頭部を殴打するようなエルボーバッドを連打。コーナーに振ろうとするが、西川が振り返して串刺しジャンピングエルボーからフェイスクラッシャー。続けてチキンウィング・アームロックに捕らえるが、卍丸は苦悶の表情を浮かべながらもロープブレイク。
 西川が引き起こすも、卍丸はケンカキック。さらにエルボーを放つが、西川がキャッチして脇固め。起き上がろうとする卍丸を払い腰でたたきつけて腕十字を狙うが、卍丸が上下をひっくり返して抑え込み、STFへ。これにはたまらず西川もタップ。

第2試合


 ラッセとデムスの対面でゴング。ロックアップからいきなりデムスがアームドラッグを放っていくが、ラッセもアームドラッグで切り返しつつ足払いの攻防からクリーンブレイク。ラッセがロープに飛んでコルバタで場外に放り出し、トペを狙うフリからリングに戻ってポーズを決める。両者交代。
 義経とKenの対面。義経が複雑な形のティヘラでKenを場外に放り出すが、Kenは距離を取って場外飛びは阻止。
 再びラッセとデムスの対面。デムスは友好をアピールして握手を求めるが、ラッセがその手をはたき落とす。デムスがショルダータックルで倒し、「チクビーッ!」と叫びながらラッセの乳首に噛みついていく。さらにロープに振ってケブラドーラ・コンヒーロ。ラッセのマスクを掴みながら連れ帰ってKenにタッチ。
 Kenはデムスとともにコーナーで顔面を踏みつけていき、強烈な逆水平チョップ。さらにコブラツイストに捕らえる。さらにデムスと2人でラッセをコーナーに振って串刺しラリアットのトレイン。デムスがKenの協力を得て合体キャノンボール。

 デムスとラッセの対面。デムスがロープに振るも、ラッセがカウンターのフロント・スープレックス。義経にタッチ。
 義経はデムスにスワンダイブ式ミサイルキック。さらにコーナーに上っていき、デムスの攻撃をロープ上の側転でかわして741からロップロープからのライオンサルト。さらにティヘラを狙うが、デムスがキャッチして旋回式アルゼンチン・バスター。これはラッセがカット。


 ラッセとKenの対面。ラッセが延髄切りからフィッシャーマン・バスターを決め、コーナートップに上がる。Kenはこれを雪崩式フランケンシュタイナーで切り返し、トランスレイヴ。さらにダブルアームの形に捕らえるが、ラッセが振り払ってトラースキック。そこへ義経が千本桜を見舞い、ラッセがジャーマン・スープレックス・ホールド。これはデムスがカット。義経がデムスを場外に放り出し、ノータッチ・トペ・コンヒーロで飛んでいく。
 ラッセはロープに飛ぶが、Kenが高くジャンプし、そのままウラカン・ラナで3カウントを奪った。

第3試合


 『MIRAI 魂の航路 〜みちのく修羅行〜』第二航「源流との再会」と題されたこの試合。 TAKAはユニバーサル・プロレスリングからみちのくプロレス旗揚げに参画した1人であり、かつてKAIENTAI DOJOの練習生であったMIRAIの最初の師匠に当たる存在。このシングルマッチはMIRAIが2つの意味で“源流”に触れる試合だ。

 試合前にはMIRAIが握手を求めるも、TAKAはじっと見つめるだけで応じず。
 ゴングが鳴ると、じっくりとしたリストの取り合いからTAKAがヘッドロックから腰投げ。MIRAIがヘッドシザースで切り返して首を抜き、クリーンブレイク。
 TAKAが手4つを求めるも、MIRAIはガットショットからエルボー連打。ロープに飛ぶが、TAKAがバイシクル・キック。場外へ逃れたMIRAIへTAKAが場外飛びを狙うが、MIRAIがリングから遠く離れて阻止。MIRAIは「来いよ」とTAKAを場外戦に誘うが、TAKAもロープを上げて「来いよ」とリング内での闘いに誘う。観衆からの「TAKAビビってんぞ!」の声にカチンと来たか場外に出るTAKAだったが、MIRAIは入れ違いにリングに入って「来いよ」と挑発。
 MIRAIはTAKAがリングに戻るとラリアットを狙うが、TAKAが場外に放り出す。コーナーに叩きつけようとするが、逆にMIRAIが叩きつけて串刺しラリアットを狙う。しかし、これをかわされてラリアットが鉄柱に誤爆。MIRAIは左腕に深刻なダメージを負う。

 TAKAがこれを見逃すはずもなく、左腕へのアームブリーカー連発からハンマーロックで捕らえたままコーナーにぶつけ、ロープを絡めたアームロック。
 ここで東京では震度3の地震が発生し、後楽園ホールがゆらゆら揺れて観衆がどよめく中でTAKAはショルダーアームブリーカーを連発。悶絶するMIRAIだったが、エルボーで突っ張っていく。TAKAはさらに左腕へのアームブリーカーから脇固め。これを逃れたMIRAIをロープに振ろうとするが、MIRAIが振り返してドロップキックを発射。これをかわして自爆させたMIRAIだったが、TAKAの追撃をキャッチして変形バックフリップ。
 MIRAIはショルダータックルを連発していき、TAKAをコーナーに振って串刺し攻撃を狙う。これを辛くもかわしたTAKAだったが、MIRAIも追撃をかわして串刺しラリアットからショルダータックル。続けてミラマーレ・ショックを狙うが、TAKAが左腕を取って脇固めで切り返す。TAKAがコーナーに振って串刺しスーパーK3からスーパーK。しつこく脇固めにとらえていき、さらに腕固めから指まで極めていく。苦悶の声を上げるMIRAIだったが、なんとかロープを掴む。
 TAKAは首を掻っ切るポーズからみちのくドライバーIIを狙うが、着地したMIRAIがハリケーン・ドライバー。さらにミラマーレ・ショックを決めてみせるが、カウントは2。MIRAIは左腕を掲げ上げてラリアット。1発は耐えたTAKAだったが、MIRAIが立て続けに2発目を見舞ってなぎ倒す。

 MIRAIロープに飛ぶが、TAKAがカウンターのバイシクル・キック。さらにロープワークで翻弄してからのバイシクル・キック。MIRAIもラリアットを狙うが、TAKAがカウンターのスーパーK。さらにみちのくドライバーIIで突き刺して3カウントを奪った。


TAKA「MIRAI、たくさんの女子プロレスラーとシングルマッチしてきたけど、みちのくドライバーIIを出したのは初めてだよ!俺からのみちのくプロレス入団記念プレゼントだと思ってくれ。岩手出身のMIRAIがこれからどんな未来をみちのくプロレスで描いてくれるか、みちのくのOBとして楽しみにしてるよ。そして!今日はJTOのガールズチャンピオン、稲葉あずさがMIRAIを見に来ている。分かるよな?12月28日、JTO板橋大会であずさのベルトに挑戦表明した。覚えてるか?その視察に来たらしい。あずさ!せっかくだから一言ご挨拶しなさい」

あずさ「皆さんこんばんは!JTO所属の稲葉あずさです。MIRAIさん、とても勉強になりました。12月28日、JTO板橋大会で自分の持つガールズ選手権のベルトをかけてMIRAIさんとタイトルマッチをやるんですけど、まあせっかくやるんだったら自分は満員の景色でMIRAIさんとタイトルマッチやりたいな。だから、今日来てくれてるお客さん、皆さん来てくれますか!私はMIRAIさんに負ける気、一切ないです。今日と同じ景色が見られると思います。私が必ず勝ちます。売店でチケット販売してるので皆さん来てくださ~い♪」

 TAKAがMIRAIを助け起こし、痛めて無い方の右腕を掲げて健闘を称えた。

<試合後コメント>
MIRAI
「TAKAみちのくとシングルマッチ。ボコボコにされました。本人が言うには、みちのくドライバーIIを初めて女子に出したらしくて、それがプレゼントらしいけど……自分としては嬉しくないっすね。やっぱり悔しいです。しかもあずさが来てたんで、次28日タイトルマッチがあるので、大の字になってる姿を見られたのはすごくすごく悔しいです。しかも『28日も同じ景色が見られますよ』って言われたのもメチャクチャ悔しいので、28日はあずさにあの景色を見せてやろうと思います。みちのくでこの後も男子と闘っていくんですけど、次の相手はまだわからないですけど、やっぱりまだまだ見てるお客さんも『自分(MIRAI)がどこまでやれるのかな』って見方しかされてない。男子よりも女子が弱い。そう見られてる気がするので、もっともっと強さを身に着けて、みちのくプロレスの未来をもっともっとアピールしていきたいと思います」

第4試合


 大瀬良とマルカンソフトの対面に始まり、激しいロープワークの応酬をマルカンソフトが制する。
 続いてARASHIと維のロープワークの攻防となり、これを制した維がドロップキック。ARASHIも即座にトラースキックで反撃し、マンハッタンドロップ。すかさず大瀬良が横からドロップキックで吹き飛ばす。
 大瀬良が維にボディスラムを見舞い、ARASHIにタッチ。
 ARASHIはコーナーで顔面を踏みつけていき、連続エビ固めでスタミナを削って大瀬良にタッチ。
 大瀬良はコーナーエルボー連打から首へのエルボースタンプ連打。さらにボディスラムからクロスフェイスに捕らえるが、これはマルカンソフトがカット。大瀬良が両手を広げて「来いよ」と挑発すると、維がチョップを猛連打。大瀬良は受けきったうえでサミングを見舞い、ARASHIにタッチ。
 ARASHIはコーナーに押し付けながらの逆水平チョップ連打。さらにコーナーに振って行くが、維がコーナーに駆け上ってミサイルキックで反撃。マルカンソフトにタッチ。

 マルカンソフトはコーナートップから組み付いてのアームドラッグ。大瀬良が入ってくると、マルカンソフトがラリアット連打からキリモミ式バックエルボー。場外へ逃れた相手2人へラ・ケブラーダを発射し、観客に向けて猛アピール。
 マルカンソフトがARASHIをリングに上げ、エアプレーンスピンから放り捨ててフェイスバスター。マルカンソフトはコーナートップからミサイルキックを見舞い、再びエアプレーンスピンを狙うが、ARASHIがかわしてトラースキックからその場飛びムーンサルト・プレス。さらに脇固めで捕らえるが、これは維がカット。
 大瀬良と維の対面。維が串刺しバックエルボーから顔面への低空ドロップキック、サンセットフリップと猛攻。さらに大瀬良のスイングDDTを逃れてドロップキックを見舞い、マルカンソフトと2人でコーナーに振ってトレイン攻撃。マルカンソフトのブレーンバスターから維がスワンダイブ式クロスボディを見舞うが、ARASHIがカット。


 維はボディスラムでセットし、コーナートップからムーンサルト・プレス。これはギリギリでARASHIがカット。
 維は天に雄叫びを上げ、ブレーンバスターの体勢へ。大瀬良が背面着地すると維がロープに飛ぶが、大瀬良はキャッチしてスイングDDT。さらにARASHIがリストクラッチ式しのフェイスバスターを見舞い、大瀬良がぶっこ抜きジャーマン・スープレックス・ホールド。これはマルカンソフトがカット。マルカンソフトをARASHIが場外へ排除。
 大瀬良はトラキア(※リストクラッチ式の変形逆打ち)からそのまま押さえ込んで3カウントを奪った。

フジタ”Jr”ハヤト挨拶


フジタ”Jr”ハヤト
「え~、どーも。もう12月ですね。もう休んで2年くらい。また。なんか今日もずっと第1試合から見てたんですけど、ホントにストレスがヤバくて。人が蹴れないストレスとか、人の頭を思い切りぶん殴るとか、そういうことが出来なくてホントにストレスが溜まって仕方ないんで、来年とかね、帰ってこれるように頑張りますんで。もうちょっと、もうちょっと休みますけど。今の現状で言うと、毎日身体が痛いんですけど、左足がずっと動かなかったんですよ。感覚がないっていうか。今俺立ってますけど、左足が地面についてる感覚が無いんです。なんですけど、やっぱ俺“持ってる”んで。ヒザから上はちょっとずつ戻ってきてるみたい。分かってます。『復帰するんだったらスタイル変えて』とか『なんか3vs3とかでいれば?』とか。あのね、大丈夫。俺ハヤトなんで。俺が思い切り人の顔を蹴ってるのをみんなが見たいのは分かってるんで。それはちゃんと俺が、ちゃんとやるんで。今はね、女子の選手もみちのくに来たんで、別に顔面蹴ってやってもいいし。そういう面白いみちのくプロレスがまた創れるように、2026年は帰ってきたいと思います。そして!もう分かってんだよ、みんな。俺が。『自分のことはいいでしょ?』っていうの。見てください。19:35。素晴らしい。18:30試合開始。素晴らしいですよねぇ、毎年毎年(笑)いまみんな何試合見たか覚えてます?(笑)なかなかないですよ、こんな団体。4試合終わってんですから。いいでしょ?(笑)俺が喋った後、10分間、休憩になります。これだけの人数がいて10分しかないんです。それはなんでか。今年も来ました。今年も来ましたね。みなさんが1年間仕事を頑張って、12月のこの2週目くらいの平日に、世界一……宇宙一幸せな、平和な戦争があることを分かってるね。知ってます?20回目らしいですよ、今日。俺こないだ21周年だったんです。21年間みちのくにいて20回もやってる宇宙大戦争に出れないまんま終わるなんてあり得ないじゃん?だから今年も思い切り宇宙の平和を守ってもらって、でも来年また来年なんか起きたらいいなって期待を持って1年間過ごしましょうね。そしたら俺にもチャンスがあるかもしれないんで。じゃあ10分間のトイレ休憩、ちょっとした設営があって、始まりますよ。今日、隣(東京ドーム)なんかやってるみたいなんで、帰り、被るかもしれないです。でも大丈夫。ここに来てる奴らが正解なんで。ありががとうございます!宇宙大戦争、俺寒いし汚れたくないから上着ますけど、みなさんはこんな寒い中、思い切り汚れて帰ってください!それでは!宇宙大戦争2025年、思い切り楽しみましょう!ありがとうございました!」

第5試合


 最初はバラモン兄弟がいつものように水を撒き散らしながら入場。自ら喜んで浴びに行く敬虔な信徒だけでなく、一目散に逃げた女性が残していったカバンの中に水を吐くなど極悪非道な所業を魅せていく。

 続いて入場してきたのは、グリッドでのゲームに勝って現実世界に帰還したと思われる1号&2号。
 続いて入場してきた三代目エリザベス·玉三郎Ⅱ世「チャンチャカチャンチャン♪国宝を持って東京来たら~♪宇宙大戦争でした~♪チクショー!」とネタを披露。意外にもこれがバカウケし本家を超えるという無礼な結果に。
 さらに『恋のメキシカンロック』に合わせてノリノリで踊りながらの橋が入場。
 続いて今年の大阪・関西万博のテーマソングであった『この地球の続きを』に乗って入場してきたのは脈々とした命の輝きに満ちていそうな大阪06-3232-3291くそちび万博センター。
 続いて『世界の国からこんにちは』に乗って入場してきたのはアブドーラの塔。お腹と被り物にはどこかで見たことがある気がしないでもない顔が爆発的な芸術で描かれている。
 続いて、『世界一有名なネズミのマーチ』に乗って本物の斧を手に血まみれのコートを羽織ったファッティ・マウス〜デブネズミ〜が世界で一番有名なネズミのを被って入場。ケイが「一番権利があぶねーやつじゃねーか!」とまるで常識人かのようなツッコミ。
 そしてマリーゴールドのリングで見たことがあるような気がしないでもないミュージシャン・ミナミさんがmiletの『I still』を弾き語りをしながら現れ、サスケがしっとりと入場。

サスケ「ミナミ……」
ミナミ「あなた、お名前は?」
サスケ「ぁっ……」

 知らないギタジョの登場で会場が困惑する中、何事もなかったかのように試合開始のアナウンス。

くそちび万博センター「オイ、サスケーッ!モウヨウシャナシネェ!お前を宇宙大戦争で倒してやるミャクからな!覚悟するミャクよ!宇宙大戦争、開ミャクだーっ!」

 ゴングが鳴るなりバラモン兄弟が水をぶっかけ、場外戦となる中で試合開始。

 リングに残ったサスケとくそちび万博センターがまるでMMAのような格闘技のようなそうでないような闘いを見せていき、サスケが脈々としたリングで首を締め上げるも、くそちび万博センターがアキレス腱固めや腕十字といったサブミッションで対抗。これでヒザを痛めたサスケへくそちび万博センターがローキック連打からアキレス腱固め。サスケはなんとかブレイクし、ローキック連打で倒してくそちび万博センターの尻尾の脈々した部分を観客席へとぶん投げる。


 サスケとシュウの対面に。再びMMAのような格闘技のようなそうでないような攻防が展開されていき、シュウの掌底を顔面にモロに食らったサスケがスリップダウン。シュウの張り手を顔面に十数発食らったサスケがスリップダウン。シュウのフロント・ネックロック、三角絞めを食らうとサスケがダウン。ふらふらと起き上がったところにシュウの裏拳からのハイキックを側頭部にクリーンヒットさせられスリップダウン。再びシュウのハイキックをモロに食らうもスリップダウン。両者タッチ。


 の橋がまるで昭和の大スターのように「幸夫!」と声援を受ける中、シュウと対面。
 シュウがヘッドロックで捕らえ、の橋がロープに振っていくとカツラが取れてしまい、ただののはしたろうに。しかし、のはしは巧みなアームドラッグで翻弄。

 の橋は「見たか!俺のメキシコ投げ!……メキシコ?」と口にしてから『恋のメキシカン・ロック』を歌い始めるが、ケイが顔面に水を噴射してカット。
 の橋は「目が!目が痛い!いた……いた?」と口にしてから『潮来笠』を歌い始めるが、ケイが地獄突きでカット。
 の橋は「星が、星が飛んでいる……星?」と口にしてから『いつでも夢を』を歌い始めるが、ケイが竹刀で頭をぶん殴ってカット。の橋が石頭だったため、竹刀がぶち折れてしまう。

 ここに1号&2号がアイデンティティ・ディスクを手に飛び込んできてケイにダブルドロップキック。ここに玉三郎Ⅱ世が飛び込んできて2人の攻撃をいなしながら2号にブーメラン・アームホイップ。「私ぃ、三代目ぇエリザベス・玉三郎Ⅱ世よぉ~♪」と自己紹介も、アブドーラの塔が尻の穴への地獄突きを連打で排除。

 アブドーラの塔とくそちび万博センターの対面。新旧のナニカ同士の対面に会場がヒートアップ。くそちび万博センターがチョップを連打も全く効かず。ならばとアブドーラの塔のお尻にある太陽マークへカンチョー攻撃。これに悲鳴を上げながらもアブドーラの塔が地獄突きで反撃して排除。

 アブドーラの塔とファッティ・マウスの対面に。激しいショルダータックルのぶつかり合いからアブドーラの塔がウエスタン・ラリアットを見舞うと、一番版権的に危ないネズミのマスクがぶっ飛んでしまう。著作権という鎖から解き放たれたファッティ・マウスが強烈なラリアットでお返しして両者場外で殴り合いとなり、また全員で場外へ。


 場外ではシュウがしつこく1号および観衆に水を噴射。そしての橋から奪ったカツラを1号に被せると、まるで薄毛に悩んで植毛手術を受けようとしている人がフサフサになったかのような喜びを見せる。


 そしてシュウは1号をリングに戻して水を噴射するも、1号は場外戦の際にお客さんから奪った大会パンフレットを盾にして防御。用済みになったパンフレットで股間をゴシゴシ拭いてから破り捨てると、場内からは「千賀死ね!千賀死ね!」のコールが起きる。

 バラモン兄弟がボウリング攻撃の準備をし始めるが、サスケがカット。自身がボウリング攻撃をしようとするが、指を入れる穴の場所がわからずまごまご。ケイがサスケにハイキックを見舞い、敵全員をまとめてコーナーにセット。シュウのボウリング攻撃が決まり、「ストラーイク!」と歓喜の舞。



 バラモン兄弟は1号&2号にバケツで水をぶっかけて場外に放り出し、イルカのなごり雪をリングサイドに搬入。
 リング上ではラダーを使った押し合いが展開され、互角の攻防が展開されるもサスケが念力を使わなかったこともあってアッサリ敗北。


 バラモン兄弟がなごり雪を、1号&2号がの橋を担ぎ上げて空中戦へ。激しいドッグファイトの末になごり雪の長い口がの橋の尻の穴に突き刺さる。これによっての橋が戦闘不能となってしまい、よろよろと退場していく。


 1号が2号を肩車をして高身長となると、シュウもケイを肩車して高身長に。するとくそちび万博センターも「混ぜて!ボクも混ぜて~!」と跳ね回り始める。するとアブドーラの塔が「お嬢ちゃん遊びたいの?じゃあおぢちゃんが抱っこしてあげよっか」と肩車し、やや高身長に。3組で手4つで組み合う中、玉三郎Ⅱ世が下から花吹雪を発射してカット。

 全員で場外へなだれ込み、綱引きで対決することに。会場西側で始めようとするが、センターラインを決めるのに揉めに揉め、北側へ移動。会場北側で始めようとするが、センターラインを決めるのに揉めに揉め、会場東側へ。会場東側で始めようとするが、センターラインを決めるのに揉めに揉め、南側観客席上段へ。泥酔した厄介客のヤジに苦労しながらも綱引き勝負が開始。しかし、敵にはとんでもないパワーを持つファッティ・マウスがいたことからサスケ側が敗北。

 勝負がリングに戻る中、アブドーラの塔が空いていた席に腰掛け「口つけないからね。お水ちょうだい」と隣の淑女の水を分けてもらうが、シュウにロープで首を絞められ給水に失敗。


 リング上では4vs4のブレーンバスター合戦が行われるが、ここに突然歌舞伎メイクに巨大なヘビに変身したのはしが登場。シュウが横笛でメロディを奏でる中、のはしは元から歌舞伎メイクのような顔であった玉三郎Ⅱ世とともに舞を魅せる。これにはアブドーラの塔も「これ予告編でも見たやつだ!」と大はしゃぎ。のはし&玉三郎Ⅱ世が鐘の上で見得を切ると場内は大喝采。のはしがヘッドバッドで玉三郎Ⅱ世を鐘から突き落とし、ヘビの被り物を再び身にまとってダイビング・ヘッドバッドを発射も、かわされ自爆。ホンマもんの芸は刀や鉄砲より強いことを証明できなかった。

 ここで突然敵味方協力してリングの解体が始まり、南側の4分の1が板材まで外されて鉄骨剥き出しの状態に。しろくまのレヴェナントはここで板材の支えとして使われたのみの出番に終わる。
 
 ファッティ・マウスがサスケをリング上に連れ込み、板材剥き出しのリングにパワーボムを狙うが、1号&2号が阻止し、3人でファッティ・マウスに合体ショルダースルー。

 コーナー上にセットされた机に上がったサスケが和桶……鐘を被ってセントーン・アトミコを発射も、かわされて自爆。あわやリングを突き抜けて頭から突き刺さりそうになる。

 そんな中、サスケを助けようとした2号へシュウが交通標識で殴りかかるが、これがケイに誤爆。1号がシュウにトラースキックを叩き込んで救出も、くそちび万博センターが1号&2号にドラゴンスクリューからダブルのスタナー。ファッティ・マウスが玉三郎Ⅱ世&くそちび万博センターを背負って3人分の体重のボディプレスで2号を圧殺。

 その後、ファッティ・マウスがサスケをパワーボムで鉄骨に叩きつけ、サスケはリング下まで落下して半死半生の状態に。

 アブドーラの塔はバラモン兄弟のパウダー攻撃を喰らいながらもダブルラリアットでなぎ倒し、「このバカチンがーッ!」とダブルのバカチンガーエルボー。

 アブドーラの塔がファッティ・マウスをボディスラムでセットし、ギガラダー2脚の上にテーブルをセット。サスケはなごり雪をセットした上でテーブルまで上がっていき、ラダーを被って知らないカノジョ(※セントーン・アトミコ)。これでなんとか3カウントを奪い、地球防衛に成功した。

 サスケも流石にダメージが大きかったのか、セコンドに指示を出してガムテープで左肩をガチガチに固めさせる応急処置。ついにサスケの身体にも限界が来てしまったのかと思われた。


サスケ「どうも皆さんありがとう!ミナミ……多分、今は名前も変わっちゃったと思うんで、ミナミって名前じゃないかもしれないけど、どうかリングの上で歌ってください(※ミナミさんがリングに上がる)ミナミさん、逆にお聞きします。今の世界の中で、あなたのお名前は?」
ミナミ「……ミナミです!」

 ミナミさんがフルコーラスで1曲歌い上げ、聞き入っていたサスケが再びマイクを取る。

サスケ「改めまして皆さん、本日は年末ご多忙の折、たくさんのご来場誠にありがとうございました。今年も地球の平和を守ることが出来ました。我々地球人だけが持っていて、他の宇宙の異星人には無い感情。分かりますか?それはね、この広い宇宙の中で我々地球人だけが持っている感情、それはね……愛!だからね、たとえある日突然世界が変わって、男女が別々になったとしても必ずまた巡り合うんですよ。だからね、まず既婚者の皆さんね、いいですか?結婚されてるみなさんね、そう簡単に離婚するなよッ!そしてね、まだ結婚されていない未婚の方々。ご安心ください。未婚の皆さんには必ず運命の人と会ってるんです。だから、みなさんが1人でもいる限り!みちのくプロレスと、そして男と女の愛は!永遠に不滅だァ~ッ!」

 締めのマイク後には、みちのくプロレスのテーマではなく、miletの『Nobody Knows』が流れる。とある2025年公開の邦画を見ていない人にとっては置いてけぼりの宇宙大戦争は今年も平和に終結した。

<試合後コメント>

ザ・グレート・サスケ
「なんとか取り戻したね。もう20回目を迎えましたから、もういいでしょう。うん。こんな闘いをやってたら、あと10年保つ身体が半年も保たないですよ。もう終わりでいいでしょう。十分にやりきった。うん。そして、私は20年かけて訴えたかったことは、それは地球人だけが持つ感情、男女の愛。愛情だ。この愛情というものは広い宇宙の中で地球人しか持っていない。だからみんな異星人たちは興味津々で地球にやってくるんですよ。『なんだろう?愛情ってなんだろう?』って、光る物体に乗ってやってくるんだよ。そうだと思う。まあ愛は地球を救うとはよく言ったものでね。それが我々が20年身体を張ってやってきたことで。もう終わりですよ。完結。これでいいでしょう。ただ、今回発見したのは時空の歪み。まさにヤッペーマン2人のアレス、トロン。彼らは時空の歪みから今回やってきた。歌ってもらったミナミさんも今は名前が違うのかもしれない。時空が歪んでるね。ならば今後、我々の使命はこの時空の歪みを戻すことだ!来年は!来年は宇宙大戦争なんかじゃない!時空大戦争だァーッ!」

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