【試合詳細】7・27 バリアフリープロレスHERO東京・新木場大会 【WBCタッグ】ワイルド・ベアー&ワイルド・ZERO vs戸田秀雄&しらすキッド 真琴&ガキにゃん仮面vs 炎華&しゃあ 加藤茂郎 vs マスクドミステリー

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『HERO41』
日程:2024年7月27日(土)
開始:18:45
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:未発表

▼HERO正規軍ブラッシュアップマッチ 15分1本勝負
友龍(HERO)/神崎ユウキ(TTT)
11分42秒、無効試合
海和択弥(HERO)/洞口義浩(フリー)

▼スペシャル3WAYマッチ 20分1本勝負
○梶トマト(飯伏プロレス研究所)
5分25秒、木藤の急所に梶の体が当たる→エビ固め
●木藤裕次(フリー)
※もう1人は藤田峰雄(藤田峰雄王国)

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○加藤茂郎(フリー)
10分24秒、逆さ押さえ込み
●マスクドミステリー(TTT)

▼女子タッグマッチ 30分1本勝負
○炎華(WAVE)/しゃあ(T-HEARTS)
12分25秒、タイムマシンにのって
真琴(フリー)/●ガキにゃん仮面(プロレスリングサッポロ)

▼WBCタッグ選手権&ワイルド・ベアーデビュー18周年記念試合 時間無制限1本勝負
【王者組】○ワイルド・ベアー(HERO)/ワイルド・ZERO(フリー)
17分40秒、バックドロップ→体固め
【挑戦者組】戸田秀雄(ちがさきプロレス)/●しらすキッド(ちがさきプロレス)
※第7代王者組が初防衛に成功

18周年のワイルド・ベアーが天国の保坂秀樹さんに捧ぐ勝利でWBC王座初V!「ベルトを持って墓参りに行こうと思う」

 聴覚障害レスラーも所属するバリアフリープロレスが7月27日、東京・新木場1stRINGで「HERO41」を開催した。WBC(ワールド・バリアフリー・チャンピオンシップ)タッグ王者(パートナーはワイルド・ZERO)のワイルド・ベアーがデビュー18周年記念試合で、戸田秀雄&しらすキッド(ちがさきプロレス)を破り、天国の師・保坂秀樹さんに捧げる勝利を挙げ初防衛に成功した。

第1試合


 HERO正規軍の底上げとして、「HERO正規軍ブラッシュアップマッチ」として行われた一戦。“絶賛反抗期”の海和は因縁のある友龍に奇襲。マウントでのエルボーを繰り出せば、友龍はマウントでのチョップで応戦。友龍が洞口にチョップ連打。洞口のビッグブーツが海和に誤爆。友龍が洞口に串刺しラリアット連打。海和がボックスで味方の洞口にボックス攻撃。リング上は収拾つかない状態となり、ノーコンテストに。

海和「友龍は俺の獲物なんで、隣に誰がいても俺が獲るつもりでいた。友龍の首を獲るつもりだったんで、止めに入った。友龍とは勝ち負けにはこだわってない。売られたケンカを買ってるだけ。リングの外でギャーギャー言って、リングではおとなしいでしょ。リングの外で売られたケンカはリングで返す。最後に自分の足で立ってるかどうか。そもそも正規軍って何? 友龍と組めばみんな正規軍になるんでしょ? TTTって外敵でしょ? ほかにもワイルド軍とかあるけど、俺は俺でやっていくだけ」

第2試合


 新たに勃発した峰雄と梶の抗争に木藤が加わる3WAY。試合途中、梶がダンスを踊り出すと峰雄が阻止。峰雄は木藤の足を抱え、梶の急所に当てる。峰雄が急所を攻めると、木藤も急所攻め。木藤の急所に梶の体が当たると、そのままフォール。試合後、梶が踊ると、急所攻撃の応酬でリングはむちゃくちゃに。

梶「藤田峰雄、梶トマトに踊らせなかったら何もインパクト残せないじゃんないか。もう1回やってやるよ」
木藤「何だこの試合は。急所ばかり狙いやがって。このままじゃ終われないから、あの2人ちゃんとしたルールでやってやる」
峰雄「梶トマト、ダンスだけは踊らせない。ダンスを否定してるわけじゃない。障害があってもなくても楽しめる、そのなかで一番大切なのはチ〇コなんだよ。梶トマトが不満をもつのであれば、1対1で。どっちが強い、説得力あるか、どっちが大切なものなのか、チ〇コとダンス、決着つけようぜ」

第3試合


 虎視眈々とWBCタッグ王座挑戦を狙うダークソウルの加藤は単独参戦で、TTTのパワーファイター&テクニシャンのミステリーと一騎打ち。加藤が足攻めから場外戦へ。加藤とミステリーがチョップ合戦。ミステリーがサイドスープレックス、パワースラムからチョークスラム狙いもレフェリーと衝突。加藤はメリケンサックを取り出すも、ミステリーが阻止。加藤が逆さ押さえ込みで丸め込み3カウント奪取。

加藤「面白い相手でしたよ。HEROに言いたいのは、いつになったら、WBC挑戦させるんだ。ディアブロの乱入で獲られてるんだから、次の大会でもいい」

第4試合


 デビュー18周年を迎えた真琴がデビュー前に縁があったガキにゃん仮面とタッグ結成。炎華は2度目、しゃあは初参戦で初タッグ。真琴組は開始早々、好連係。しゃあがガキにゃんにカマ固め、ローリング・クレイドル。炎華が真琴にドロップキック連打。真琴が炎華にダブルアーム。真琴組が炎華にサンドイッチ式でキックもカット。炎華がガキにゃんに回転足折り固めもカット。最後は炎華がタイムマシンにのってガキにゃんを丸め込んでフレッシュコンビの勝利。

炎華「こうやって組ませていただいてダブルも決まって。とてもうれしいです」
しゃあ「初めて組ませていただいたものもありますけど、対戦相手の2人が大ベテランで、挑戦できるかと思ったけど、炎華選手が獲ってくれて、負けないように頑張らないとと刺激をもらいました。」
真琴「ガキにゃんさんがいなかったらプロレスやってないかもしれないという方。チャンスがあれば、また組みたい」
ガキにゃん「19年経ってタッグ組ませていただくなんて、人生面白いなって思います。獲られて悔しいです」

第5試合


 保坂さんに師事したベアーは2006年8月6日、宮城・仙台市勤労者体育館で、保坂さんのはからいでデビュー戦に臨んだ。ベアーは零狼と組み、マスク・ド・げんぺい、戸田秀雄組と対戦し、戸田に敗北を喫した。その後、ベアーはターザン後藤一派のリングで何度か戸田と対戦したが1度も勝つことはできなかった。今回、「デビュー18周年記念試合」を行うにあたって、ベアーはデビュー戦の相手・戸田との対戦を希望。保持するWBCタッグ王座をかけ、ZEROと組み、戸田&しらすと防衛戦を行うことになった。

 序盤、ベアーはしらすのゴムパッチンなどトリッキーな攻撃にペースをつかめず。戸田のキック連打を食って劣勢に回った。ZEROがキック、関節技で戸田に猛攻で反撃。戸田はスープレックス、パイルドライバー、ハイキックでベアーを追い込む。だが、しらすのラリアットをかいくぐったベアーはバックドロップを叩き込んでしらすから3カウントを奪い、苦戦しながらも勝利を手にした。

 試合後、戸田は「18年前、仙台でデビューしたんだね。俺がデビュー戦の相手だった。俺は今年で26年だけど、プロレスを引退していった人もいるし、やりたくてもできなくなった人もいる。今度いつ会うか分かんないけど、またそのベルト挑戦しますよ。ワイルド・ベアー、デビュー18周年、おめでとうございます」と心に響くマイク。ベアーは「今日は久しぶりに先輩のいい洗礼受けました。戸田さんから獲ることはできませんでしたけど防衛することができました。夏の仙台でデビューして、ここまでやってきました。戸田さんが言ったように、やりたくてもできない先輩たくさん見てきました。これからも頑張りたいと思います」と応じた。

 バックステージでベアーは「久しぶりに食らったというか、懐かしさもあり、厳しさもあって。なかなか苦戦しました。(しらすのトリッキーな攻撃は)タイトルマッチって厳格なものっていうのがあるけど、バリアフリーなんで、ああいうのがあってもいいと思う。ああいうスタイルがあってもいいんじゃないか。ベルト守れて、もうすぐ保坂さんの命日なんで、ベルト持ってお墓参り行こうと思います。あの頃、欠場中だったんですけど教えてくれて。プロレスやりたくても、この世を去った先輩、この世を去ってないにしろリングに立てない先輩、たくさんいるし、そういう仲間もいるし、18年ケガなくやってこれたのは幸せだと思います。(次は?)誰が来るか分かんないけど、まだまだ防衛したい気持ちはあるんで、ワイルド健在をアピールできるよう頑張ります」と感慨深く語った。

 王座奪取ならなかった戸田は「ご祝儀みたいなもん。18年くらいでまだまだですよ。これからもリングで会う機会あるから、次会ったときはガッチリとベルト獲りますよ。次はちがさきのリングで防衛戦やってください」と次なる機会を見据えた。この日、マスクドミステリーをシングルで破ったダークソウルの加藤茂郎が挑戦の意向を口にしたが、今後のWBC王座戦線から目が離せなくなった。

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