加藤茂郎&千葉智紹がワイルド軍を制し、2年5ヵ月ぶりにWBC王座奪還!「急造タッグじゃなくて、ちゃんとした挑戦者を用意しろ」

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

 『障害があってもなくても楽しめるプロレス団体』を標榜するバリアフリープロレスHEROが7月20日、東京・TOKYO SQUARE in Itabashiで『HERO45』を開催した。ダークソウルの加藤茂郎&千葉智紹がWBC(ワールド・バリアフリー・チャンピオンシップ)タッグ王者組のワイルド・ベアー&ワイルド・ZEROを破り、2年5ヵ月ぶりに同王座を奪還した。

 WBCとは国籍、性別、年齢、障害のあるなしなど、あらゆるバリアを取り払った世界で唯一無二のベルトだ。

 ダークソウルは第4代王者として4度の防衛に成功するも、2023年2月25日、東京・新木場1stRINGでのV5戦(挑戦者組は友龍&後藤恵介)に加藤の“怨敵”ディアブロが無法乱入して、加藤を襲撃してダメージを与え、ダークソウルは不本意な敗北を喫し同王座から陥落。その後、なかなか挑戦の機会に恵まれなかったが、昨年11月9日の東京・高島平区民館で、王者組のワイルド軍に挑むチャンスが訪れた。ところが、試合に関係のない海和択弥が乱入し、ワイルド軍に凶器攻撃。リング上は収拾つかない事態となり無効試合となり、ダークソウルの王座奪回は露と消えた。試合後、加藤が猛抗議し、GPS・豊島修二会長は両軍による再戦を約束。今回、ようやく9ヵ月かかってのリターンマッチが実現した。


 序盤、ZEROが千葉に強烈なキックを連打、加藤をサブミッションで攻め立てた。加藤とベアーはグラウンドでのレスリングで渡り合った。ダークソウルはベアーの足を徹底攻撃。ベアーは千葉に河津落とし。ZEROは千葉を腕十字で締め上げ、工事用の看板で殴打。千葉がZEROにスピア、加藤がチョップを叩き込む。ZEROは加藤に串刺しフロント・ハイキック。ZEROが加藤をデッドリードライブで投げ捨てると、ワイルド軍は合体式パイルドライバー。ベアーがサイドスープレックスからバックドロップで勝負を決めにいくも、千葉がレフェリーの足を引っ張って阻止。ZEROが加藤にギロチンドロップでカバーもレフェリーが不在。ベアーが場外に出て、千葉ともみ合いになると、巻き添えを食ったレフェリーがダウン。リングではZEROが加藤にチョークスラムを叩き込むも、セコンドのジャングル・バードがZEROをアタッシェケースで殴打。加藤がメリケンサックでZEROの顔面を殴ると、千葉が意識もうろうのレフェリーをリングに上げ、3カウントを叩いた。

 加藤は「豊島(修二会長)! 俺たちが言ってることが正しかったよな。昨日今日組んだような急造タッグじゃなくて、ちゃんとした挑戦者を用意しろ」と要求。GPS豊島会長は「歯応えのあるタッグチームを探す」と回答。そして加藤は「俺たちはHERO以外の団体、関東以外でも防衛戦やっていくつもりだから。ちゃんと話をして、筋は通すから」と他団体での防衛戦を視野に。豊島会長は「それは問題ない。ただ次回、落とさなければの話だけど」と答えた。

 バックステージで加藤は「ベルトが帰るべきところに帰った。挑戦者はちゃんと考えて選んでほしい。外に出たいと思う。このベルトは海外でもどこでもやっていいんだから、本来あるべき姿に戻す」、千葉は「獲ることが目的ではなく、獲ってから何をするかだから」と語った。

 次大会となる9月27日、TOKYO SQUARE in Itabashiには“邪道”大仁田厚の参戦が決定済み。豊島会長が言う「歯応えのあるチーム」として、どんな挑戦者を連れてくるか注目されるところ。

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2025年7月
« 6月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

月別

ページ上部へ戻る