【試合詳細】7・20 バリアフリープロレスHERO板橋大会 【WBCタッグ】加藤茂郎&千葉智紹vsワイルド・ベアー&ワイルド・ZERO 【トマト王者決定戦】藤田峰雄vs梶トマト 真琴&志真うたvs神姫楽ミサ&ランキー真帆

『HERO45』
日程:2025年7月20日(日)
開始:19:00
会場:東京都・TOKYO SQUARE in Itabashi
観衆:未発表
▼シングルマッチ15分1本勝負
○大谷譲二(PPPTOKYO)
11分3秒 ブロックバスター・ホールド
●かぴぃ(フリー)
▼タッグマッチ15分1本勝負
○ジャングル・バード(フリー)/渡瀬瑞基(ガンバレ☆プロレス)
14分45秒 カワハラサン→体固め
神崎ユウキ(TTT)/●MASA☆TAKA(伊藤道場)
▼女子タッグマッチ 15分1本勝負
真琴(フリー)/○志真うた(伊藤道場)
11分33秒 真琴のエッジ直々伝スピアー→エビ固め
神姫楽ミサ(JTO)/●ブランキー真帆(フリー)
▼バリアフリープロレスHERO認定トマト王者決定戦 30分1本勝負
○藤田峰雄(藤田峰雄王国)
6分9秒 フランケンシュタイナー→エビ固め
●梶トマト(飯伏プロレス研究所)
※峰雄が初代王者に
▼WBCタッグ選手権 60分1本勝負
【王者組】ワイルド・ベアー(HERO)/●ワイルド・ZERO(フリー)
12分49秒 メリケンサック攻撃→片エビ固め
【挑戦者組】○加藤茂郎(フリー)/千葉智紹(フリー)
※ベアー組が4度目の防衛に失敗。加藤&千葉が第8代王者に
加藤茂郎&千葉智紹がワイルド軍を制し、2年5ヵ月ぶりにWBC王座奪還!藤田峰雄が梶トマトに勝利し初代トマト王者に!
『障害があってもなくても楽しめるプロレス団体』を標榜するバリアフリープロレスHEROが7月20日、東京・TOKYO SQUARE in Itabashiで『HERO45』を開催した。ダークソウルの加藤茂郎&千葉智紹がWBC(ワールド・バリアフリー・チャンピオンシップ)タッグ王者組のワイルド・ベアー&ワイルド・ZEROを破り、2年5ヵ月ぶりに同王座を奪還した。
オープニング
SHOWROOMイベントを勝ち抜きHERO公式アンバサダーに就任したMioさんがあいさつを行った。
第1試合
大谷、かぴぃ(香取貴大改め)ともに久々の参戦。大谷がチョップ、場外乱闘からかぴぃがミサイルキック。大谷はエルボー連打、ミサイルキック。かぴぃが胴締めスリーパーもエスケープ。大谷がスイングDDTもカウントは2。かぴぃがフランケンシュタイナーも、大谷がブロックバスター・ホールドで勝負あり。
第2試合
海和択弥欠場に伴い、スピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ王者の渡瀬が初参戦し、バードと異色タッグを結成し、神崎&MASA☆TAKAと対戦。渡瀬と神崎がレスリングの攻防。渡瀬がMASA☆TAKAにフットスタンプ、逆エビ固めで攻め立てる。神崎がバードにDDT、クロスボディ。神崎組がダブルでDDT。渡瀬が神崎にカーフブランディング。神崎が渡瀬に雪崩式ブレーンバスター。神崎と渡瀬がエルボーのラリー。神崎がジャーマンを放てば、渡瀬もジャーマンで返す。MASA☆TAKAが渡瀬にエルボー連打。神崎組はバードにダブルブレーンバスター、MASA☆TAKAがミサイルキック。バードはMASA☆TAKAに変型ネックブリーカーからカワハラサンを叩き込んで仕留めた。
第3試合
真琴&志真がミサ&真帆と対戦。前大会(5・5鶴見)で真帆にデビュー初勝利を献上した志真にとってはリベンジ戦。志真と真帆がバチバチにやり合う。真帆とミサがタックル合戦。真帆が真琴にミドルキック連打。真琴は真帆にカカト落とし、Wニー。真琴が真帆にダブルアーム・スープレックス。志真が真帆に低空ドロップキック連発。志真が真帆にダイビング・ボディプレスもカット。真帆のハイキックがミサに誤爆。志真が真帆にネックブリーカー。真琴が真帆にエッジ直々伝スピアを繰り出すと、志真がカバーして3カウント奪取。真琴とミサは試合後もやり合っていた。
真帆は「真琴さんにやられてばかりで悔しさいっぱい。次回、真琴さんとシングルさせてください。そこで悔しさをぶつけてリベンジしたい」と真琴とのシングル戦をアピールした。
第4試合
バリアフリープロレスHERO認定トマト王座(豊島修二会長は非公認)初代王者決定戦。峰雄とトマトはいきなり丸め込み応酬。トマトがプランチャ。リングに戻ると、再び丸め込み応酬。2人がトップロープに上り、先にトマトが下りると、峰雄はロープで股間を打って悶絶。峰雄が急所蹴り、トマトは急所打ちで逆襲。峰雄は起死回生のフランケンシュタイナーで逆転勝ちを収め、初代王座に就き、トロフィー、100万トマトTOKENが贈呈された。
峰雄は「ついに獲った。ずっと欲しかったトマト王座。初代・藤田峰雄、誰にも渡さない。この王座はプロレス界のトマト好き、団体、性別、階級、国籍とか問わず挑戦できる。そんなタイトルにできたらと思います。バリアフリープロレスの“誰もが楽しめるプロレス空間”、それを象徴するのがトマト王者。誰でもいい。今日これからトマト摂取して、2個食べて、リコピン摂ります。誰でもいいから挑戦して来い。そして、世界のトマトを総なめにしてやる」とコメント。
トマトは「おかしいよ。俺とおまえの抗争は終わったんじゃないのか? 藤田峰雄が初代トマト王者? 俺は梶トマトと名乗ってる。再戦だ! HERO! いつでもいいから藤田峰雄との防衛戦、組んでくれ!」と再戦アピール。
トマトはエンディングでトマト王座への挑戦をアピールも、峰雄の急所攻撃でのたうち回った。次回も再戦のムードになったが、果してこの2人の抗争はいつまで続くのか?
第5試合
WBCとは国籍、性別、年齢、障害のあるなしなど、あらゆるバリアを取り払った世界で唯一無二のベルトだ。ダークソウルは第4代王者として4度の防衛に成功するも、2023年2月25日、東京・新木場1stRINGでのV5戦(挑戦者組は友龍&後藤恵介)に加藤の“怨敵”ディアブロが無法乱入して、加藤を襲撃してダメージを与え、ダークソウルは不本意な敗北を喫し同王座から陥落。その後、なかなか挑戦の機会に恵まれなかったが、昨年11月9日の東京・高島平区民館で、王者組のワイルド軍に挑むチャンスが訪れた。ところが、試合に関係のない海和択弥が乱入し、ワイルド軍に凶器攻撃。リング上は収拾つかない事態となり無効試合となり、ダークソウルの王座奪回は露と消えた。試合後、加藤が猛抗議し、GPS・豊島修二会長は両軍による再戦を約束。今回、ようやく9ヵ月かかってのリターンマッチが実現した。
序盤、ZEROが千葉に強烈なキックを連打、加藤をサブミッションで攻め立てた。加藤とベアーはグラウンドでのレスリングで渡り合った。ダークソウルはベアーの足を徹底攻撃。ベアーは千葉に河津落とし。ZEROは千葉を腕十字で締め上げ、工事用の看板で殴打。千葉がZEROにスピア、加藤がチョップを叩き込む。ZEROは加藤に串刺しフロント・ハイキック。ZEROが加藤をデッドリードライブで投げ捨てると、ワイルド軍は合体式パイルドライバー。ベアーがサイドスープレックスからバックドロップで勝負を決めにいくも、千葉がレフェリーの足を引っ張って阻止。ZEROが加藤にギロチンドロップでカバーもレフェリーが不在。ベアーが場外に出て、千葉ともみ合いになると、巻き添えを食ったレフェリーがダウン。リングではZEROが加藤にチョークスラムを叩き込むも、セコンドのジャングル・バードがZEROをアタッシェケースで殴打。加藤がメリケンサックでZEROの顔面を殴ると、千葉が意識もうろうのレフェリーをリングに上げ、3カウントを叩いた。
加藤は「豊島(修二会長)! 俺たちが言ってることが正しかったよな。昨日今日組んだような急造タッグじゃなくて、ちゃんとした挑戦者を用意しろ」と要求。GPS豊島会長は「歯応えのあるタッグチームを探す」と回答。そして加藤は「俺たちはHERO以外の団体、関東以外でも防衛戦やっていくつもりだから。ちゃんと話をして、筋は通すから」と他団体での防衛戦を視野に。豊島会長は「それは問題ない。ただ次回、落とさなければの話だけど」と答えた。
バックステージで加藤は「ベルトが帰るべきところに帰った。挑戦者はちゃんと考えて選んでほしい。外に出たいと思う。このベルトは海外でもどこでもやっていいんだから、本来あるべき姿に戻す」、千葉は「獲ることが目的ではなく、獲ってから何をするかだから」と語った。
次大会となる9月27日、TOKYO SQUARE in Itabashiには“邪道”大仁田厚の参戦が決定済み。豊島会長が言う「歯応えのあるチーム」として、どんな挑戦者を連れてくるか注目されるところ。