HERO7・20板橋でのWBC王座戦に向け、ダークソウル・加藤茂郎&千葉智紹がベルト奪還宣言!「ベルトを獲ったら、HERO以外のリングで防衛戦をやってベルトの価値を高める」

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 『障害があってもなくても楽しめるプロレス団体』を標榜するバリアフリープロレスHEROが7月20日、東京・TOKYO SQUARE in Itabashi(通称インイタ)で『HERO45』を開催する。メインイベントではWBC(ワールド・バリアフリー・チャンピオンシップ)タッグ選手権試合(王者組=ワイルド・ベアー&ワイルド・ZEROvs挑戦者組=加藤茂郎&千葉智紹)が行われ、勝負の行方に注目が集まる。

 WBCとは国籍、性別、年齢、障害のあるなしなど、あらゆるバリアを取り払った世界で唯一無二のベルトだ。

 ダークソウルの加藤&千葉は2021年8月13日、東京・新宿FACEでリッキー・フジ&大和ヒロシを破り、第4代王座に就き、以後、4度の防衛に成功。だが、2023年2月25日、東京・新木場1stRINGでのV5戦(挑戦者組は友龍&後藤恵介)に加藤の“怨敵”ディアブロが無法乱入して、加藤を襲撃してダメージを与え、ダークソウルは不本意な敗北を喫し王座から陥落した。

 その後、ダークソウルはディアブロへの復讐に執念を燃やしたため、WBC王座への挑戦はしばらくなかったが、2024年2月24日の新木場大会で加藤がディアブロとのシングル戦を制し、一連の抗争に決着をつけた。

そして、ようやく昨年11月9日の東京・高島平区民館で、王者組のワイルド軍に挑む機会が訪れた。王座陥落から実に1年9ヵ月の月日が経っていた。ところが、試合に関係のない海和択弥が乱入し、ワイルド軍に凶器攻撃。リング上は収拾つかない事態となり無効試合に。ダークソウルの王座奪回は露と消えた。試合後、加藤が猛抗議し、GPS・豊島修二会長は両軍による再戦を約束。ダークソウルのセコンドに就いていたジャングル・バードは「アイツを預かる」として、海和との合体を表明した。

 王者組のワイルド軍が次の防衛戦(2月23日、新木場)で挑戦者に指名したのは、ダークソウルではなく、バード&海和だった。その理由は「まずは海和を叩き潰す」(ベアー)とのことだった。ワイルド軍はバード組を破りV3に成功し、次期挑戦者が誰になるのか注目されていた。

 なかなか挑戦が実現しない状況に前大会(5月5日、鶴見青果市場)終了後、ダークソウルはGPS事務所に乗り込んで「いつまで逃げてて、組まないつもりなんだ」とWBCタイトル挑戦を豊島会長に要求した。それが功を奏したかどうかは定かではないが、HERO側はダークソウルのチャレンジを決定。実に9ヵ月かかってのリターンマッチとなる。

 ダークソウルの司令塔である加藤はワイルド軍がバード&海和組と防衛戦を行ったことについて、「チャンピオン側が望んだのか、HERO側が組んだのかは知らないけど、お客さん側から見たら、バードと海和に挑戦資格があるのか?と思った。(11月に)ああいう結末になって、ケツ拭かないで、ああいうカードを組むのはどうかと…。ひいき目なしにおかしいと思った」と発言。やっと巡ってきたチャンスに加藤は「正直ベアーのバックドロップは怖いし、ZEROはデカくて動けて、サブミッションとかも使える。その辺をなめてかかるとヤバいというのは千葉ちゃんとも話してます。ただ、我々は力で押し切って勝つようなチームじゃないんで。勝機だと思ったら、一気にたたみかけて勝つというのが戦法。そういう面で千葉ちゃんとは10年以上組んでるし、その辺はワイルド軍に引けを取ってるとは思わないし、頭使った攻撃でいこうと思ってる。試合前に負けることを考える奴いるか?って話だけど、負けたら我々もHEROで居場所がなくなってくると思う。ヘタしたら、次の挑戦権よこせとか言えなくなっちゃうんで、反則負けとか変なことしないことを第一に考えて戦いたい」とコメント。

そして「ベルト獲ったら、HERO以外のリングでタイトルマッチやりたいなって。千葉ちゃんも大阪の団体に出たりしてるし、面白そうな相手がいたらやってみたい。もちろん団体側には話を通しますけど、HERO以外のところでベルトの価値を上げる。大阪で防衛戦をやれたら、HEROって何?って、ファンが食いついてくれるかもしれない。東京のHEROだけでやってるより、このベルトが広がるんじゃないかと思う。逆にいい選手がいたら、HEROに呼んでくるということもできると思うんで」と戴冠後のビジョンを語った。

ダークソウルはWBC王座の最多防衛記録(4回)、最多保持記録(1年半)を持つ。加藤は「ベルトを獲ったら、自分たちの記録を抜いて、進化した我々を見せる」とキッパリ言い切った。


『HERO45』
日程:2025年7月20日(日)
開始:19:00
会場:東京都・TOKYO SQUARE in Itabashi


▼第5試合 WBCタッグ選手権
【王者組】ワイルド・ベアー(HERO)/ワイルド・ZERO(フリー)
vs
【挑戦者組】加藤茂郎(フリー)/千葉智紹(フリー)

<その他の対戦カードの見どころ>


▼第1試合
大谷譲二(P.P.P.TOKYO)
vs
かぴぃ(香取貴大改め)(フリー)

 大谷、かぴぃともにHEROマット久々の参戦。2人とも今やすっかりインディー界の売れっ子となった。それぞれに進化した2人の一騎打ちに期待大!


▼第2試合
ジャングル・バード(フリー)/渡瀬瑞基(ガンバレ☆プロレス)
vs
神崎ユウキ(TTT)/MASA☆TAKA(伊藤道場)

 神崎も実力派なれば、元全女のレジェンド伊藤薫の愛弟子MASA☆TAKAも確かな実力を持つ。一方、バードは正攻法にみならず、トリッキーな動き、ラフプレーも使う。ガンバレ☆プロレス勢で初参戦となる渡瀬は真っ向勝負のバチバチファイター。対極的でもある両チームがどんな化学反応を示すか注目だ。


▼第3試合 女子タッグマッチ
真琴(フリー)/志真うた(伊藤道場)
vs
神姫楽ミサ(JTO)/ブランキー真帆(フリー)

 2大会ぶりの参戦となるレギュラーメンバーの真琴が、3大会連続出場の志真とタッグを結成。対するミサは久々の参戦となり、前大会(5・5鶴見)で志真を破ってプロレスデビュー初勝利を飾った真帆は2大会連続の参戦。真帆はHEROで連勝なるか、かたや志真は雪辱に燃える。激しい女子の戦いになりそうだ。


▼第4試合 バリアフリープロレスHERO認定トマト王者決定戦
藤田峰雄(藤田峰雄王国)
vs
梶トマト(飯伏プロレス研究所)

 泥沼の抗争を繰り広げていた峰雄とトマト。2・23新木場で決着がついたのかついてないのか定かではない。トマトは前大会には出場しなかったが、今大会には戻って来る。そうなると、手ぐすね引いて待つのは国王だ。
国王「帰って来るならやりたいですね!」
トマト「いいですよ!受けて立ちます!」
豊島会長「何回やるの?どうなれば終わるの!?」
再び組まれた終わりが見えない迷宮の様なシングルマッチが始まる…と思ったら、大会直前に大きな動きが。よりによって、豊島会長の入院中に、国王はこの一戦が「トマト選手権王者決定戦」となり、勝者にはトロフィーと100万トマトTOKENが贈呈されると勝手に発表。「HERO認定」と称されているが、豊島会長は「知らない」と主張。果たして、一体どうなることやら…。

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