藤波辰爾の息子を全日本プロレスのエースがボコボコにし「そんなに年齢変わらねーじゃねーかよ。色々言って悪かった」

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 5日、東京都・後楽園ホールにて『DRADITION 2024 DRAGON EMPIRE PHASE-1』が開催。父・藤波辰爾が不在のリングでLEONAが躍動した。

 藤波は1971年5月9日に日本プロレスでデビューし、新日本プロレスで活躍。現在は自身の団体であるドラディションを率いているが、70歳になった今も1プレイヤーとしても衰えを見せることなく活躍中。半世紀にわたってプロレス界を支えてきた偉人の1人であり、2015年にはWWEで日本人プロレスラーとして師匠・アントニオ猪木さんに次ぐ2人目の殿堂入りを達成。“飛龍”藤波辰爾の名は世界に轟いている。

 藤波は2023年からプロレス界の若手育成プロジェクト『ドラゴンスタジアム』をスタート。他団体の若手が一同に集って切磋琢磨し、藤波自身も若手選手に50年以上に渡るプロレス経験値を授けるという場を創って後進の育成にも着手している。

 今大会で予定されていたメインイベントは、藤波辰爾&船木誠勝&LEONAvs宮原健斗&関本大介&安齊勇馬の6人タッグマッチ。
 事前の記者会見では、ドラディション初参戦の宮原が藤波との“新旧スーパースター対決”に思いをはせる中、息子のLEONAに対しては「あなたがこの俺と同じリングに立てるのは藤波辰爾さんの力」と痛烈批判。
 その上でLEONAに“藤波辰爾の息子”ではなく1人のプロレスラー“LEONA”としての存在感を見せるよう発破をかけ、LEONAが対抗心をむき出しにする場面があった。

 この日も藤波はメインイベントに出場予定であったが、インフルエンザに感染したため無念の欠場。
 代打として藤原喜明の出場が発表され、藤原喜明&船木誠勝&LEONAvs宮原健斗&関本大介&安齊勇馬の6人タッグマッチに変更。皮肉にも、藤波の欠場によりLEONAと宮原の対面に最も注目が集まる試合となった。

 試合が始まると、宮原はLEONAをロックアップで押し込んだ後に頬や頭を撫でてからクリーンブレイクするなど徹底した“格下”扱いで挑発。闘志むき出しで突っ込んでいくLEONAだったが、宮原に場外乱闘でボコボコにされて復讐ならず。
 そんな中、LEONAに勝利を掴ませんと藤原&船木が全力介護。大ベテラン2人で関本&安齊を押さえた上で宮原に大ダメージを与え、LEONAにバトンを渡す。
 LEONAはドラゴンスクリューからの足4の字固めとドラゴン殺法で攻め立てるも、ドラゴン・スープレックスは不発。丸め込みで粘った上でドラゴン張り手を猛連打する意地を見せるが、最後は宮原がブラックアウトの連打からシャットダウン・スープレックス・ホールドを決めて3カウントを奪った。


 試合後、マイクを取った宮原は「おい、LEONA!色々あなたのことを言ったけど……色々調べたら、そんなに年齢変わらねーじゃねーかよ。色々言って悪かったな。ただよ、LEONA!これがプロレス界のスーパースターだ。次、また俺にこのリングで会いたいならば、このプロレス界の最前線に来るしかねーぞ。俺はいつまでもこのプロレス界の最前線を突っ走ってるからな。お前を待つことはしない!ただ、背中を追いかけることは出来るんじゃねーか?あとは、LEONA選手、あなた次第だ」と叱咤激励。

 宮原が去ったあとにマイクを取ったLEONAだったが、しばし思案した後にそのまま何も語ること無くマイクを置いて会場を去った。

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