【試合結果】10・27 ドラディション後楽園ホール大会 藤波辰爾&ミル・マスカラス&武藤敬司vsザ・グレート・カブキ&新崎人生&KAZMA SAKAMOTO 藤原喜明&越中詩郎vsヒロ斉藤&長井満也
『DRADITION 2017』
日程:2017年10月27日
会場:後楽園ホール
開始:19:00
観衆:1212人
▼タッグマッチ 20分1本勝負
○田村和宏(ヒートアップ)/蓮見隆太(UWFスネークピットジャパン)
10分33秒 サムソンクラッチ
●三州ツバ吉(フリー)/倉島信行
▼タッグマッチ 30分1本勝負
浜亮太(フリー)/●LEONA
15分1秒 バックドロップホールド
○スーパー・タイガー(リアルジャパン)/将軍岡本(フリー)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
大谷晋二郎(ZERO1)/○高岩竜一(フリー)
14分2秒 デスバレーボム→片エビ固め
AKIRA(魔界)/●スペル・デルフィン(海鮮)
▼タッグマッチ 45分1本勝負
藤原喜明(藤原組)/○越中詩郎(フリー)
11分6秒 ミサイルヒップ→片エビ固め
●ヒロ斉藤/長井満也
▼スペシャル6人タッグマッチ 60分1本勝負
藤波辰爾/○ミル・マスカラス(フリー)/武藤敬司(W-1)
12分40秒 ダイビングボディアタック→体固め
ザ・グレート・カブキ(フリー)/新崎人生(みちのく)/●KAZMA SAKAMOTO(フリー)
マスカラスと藤波がドラディションのリングで夢の邂逅!マスカラスがダイビングボディアタックで貫禄の勝利を掴む!
第1試合
先発は蓮見とツバ吉。ロックアップから不ラウンドの攻防。ツバ吉がコーナーに押し込み倉島にタッチ。
倉島は蓮見をグラウンドに押し込みヘッドシザース。蓮見はロープへ。
倉島はコーナーに押し込みツバ吉にタッチ。蓮見は左右の掌底から自軍コーナーに押し込み田村にタッチ。
ローキックの打ち合いからツバ吉が自軍コーナーに押し込み倉島にタッチ。
バックの取り合いから田村が首投げで倒しサッカーボールキック。倉島は立ち上がるとエルボー。田村のローと倉島のエルボーの打ち合い。手4つとみせかけて田村がローキック連打で倒す。田村は蓮見にタッチ。
蓮見は左右の掌底から引き込み腕ひしぎ。蓮見はこれを離すと左右の掌底でコーナーに押し込んでいくが、倉島は腰投げから投げようとする。耐える蓮見に倉島はスリーパー。これを逃れた蓮見が左右の掌底連打からボディに膝。蓮見は田村にタッチ。
田村はミサイルキックからコンビネーションキック。ロープに飛んで走り込むが倉島は一本背負いで叩きつけて腕ひしぎ。これは蓮見がカット。
倉島はツバ吉にタッチ。
ツバ吉は左右の掌底も田村も掌底で応酬。ツバ吉がハイキックからカッキーカッター。さらにPKを叩き込んでフォールも、すぐに腕ひしぎに移行。これは蓮見がカット。
ツバ吉はPKから腕を決めようとするが田村がスクールボーイ。返されると首固め。返されると田村はランニング式の延髄斬りから走り込むが、ツバ吉はニールキックで迎撃し投げようとするも、田村が丸め込んで3カウント。
<試合後コメント>
田村和宏&蓮見隆太
田村「蓮見選手は何試合目?」
蓮見「今日でまだ10試合目くらいです」
田村「10試合目!もっとガンガン、ガンガン行って!デカい人はね、デカいだけだから!俺も小さいけど、このプロレス界を渡り歩いてきた!ガンガン行って!絶対強いから!蓮見選手の身体見てよ!羨ましい!U-FILEにだけは行かないでください(笑)ッシャア!」
蓮見「(笑)」
第2試合
LEONAとスーパーが先発。スーパーがローで倒し腕ひしぎ。LEONAが抜けて腕を取る。スーパーはヘッドロックで捕らえるが、これを抜けたLEONAが距離を取る。両者タッチ。
岡本がヘッドロックからショルダータックルも、浜は受け切り岡本はエルボー連打からショルダータックルも浜は弾き返す。浜はロープ際で上に乗り、コーナーに叩きつけるとLEONAにタッチ。
LEONAはエルボー連打から首投げで倒しスリーパー。岡本が立ち上がるとLEONAはエルボー連打からボディスラムを狙うが、耐えた岡本が逆にボディスラム。岡本はスーパーにタッチ。
スーパーはローキックから腕固め。スーパーは蹴り上げて岡本にタッチ。
LEONAはエルボー連打も、岡本は強烈なエルボーで倒し、引き起こすとコーナーに振って串刺し攻撃。これを避けたLEONAがタッチしようとするが、岡本はカットしロープに押し込むとショートレンジラリアット。岡本はコーナーに押し込んで顔面を踏み潰す。岡本はスーパーにタッチ。
スーパーとLEONAはエルボーの打ち合いからスーパーがミドルキックで倒しスリーパー。そのまま腕ひしぎもLEONAはロープへ。スーパーはストンピングから岡本にタッチ。
LEONAはエルボー連発からランニングエルボーで倒し浜にタッチ。
浜はショルダータックルから串刺しボディスプラッシュ。さらに串刺しヒップアタックからフォールも2。
浜はコーナーに振って串刺しボディスプラッシュ。避けた岡本が上手投げで倒しスーパーにタッチ。
スーパーはミドルキック連打からガットショット、ソバットと叩き込んでいき投げようとするが、浜が逆にブレーンバスター。浜はLEONAにタッチ。
LEONAは串刺しドロップキックからブレーンバスター。フォールも2。
スーパーはミドルキックから膝へのショルダータックル。倒れたスーパーに逆片エビ固めも、スーパーはロープへ。
LEONAはローキックからロープに飛んで走り込むが、スーパーはニールキックで迎撃し、岡本がバックフリップ。さらにスーパーがギロチンドロップを投下しフォールも2。
岡本がコーナーに振ってスーパーが串刺しニー。さらに岡本が走り込むが浜が横からショルダータックルでふっ飛ばし、スーパーのコンビネーションキックも受けきりラリアットでなぎ倒す。浜はスーパーにエルボードロップからLEONAがローキック連打。LEONAはドラゴンスクリューを狙うが、エルボーで逃れたスーパーにLEONAはスリーパー。LEONAはダブルアームスープレックスから足4の字。スーパーはロープへ。
スーパーはソバットから投げ捨てノーザン。フォールも2。スーパーはブレーンバスターを狙うがLEONAが丸め込むと2。
LEONAは逆さ押さえ込みも2。LEONAが走り込むもスーパーはハイキックからバックドロップホールド。これで3カウント。
第3試合
先発はデルフィンと高岩。高岩がロープに押し込みクリーンブレイク。デルフィンがカニバサミで倒しヘッドロックから首投げで倒しスリーパー。更に腕を取って倒すとAKIRAにタッチ。
AKIRAが腕固めで倒すも高岩はロープへ。高岩はチョップから大谷にタッチ。
ロックアップから大谷が腕を取りヘッドロックも、AKIRAはそのまま回転しフォールも2。
大谷はロープに飛んでショルダータックルで倒すと、コーナーに押し込んでビッグブーツ。
大谷はAKIRAをコーナーに逆さ吊りにし顔面に低空ドロップキック連発。大谷は高岩にタッチ。
大谷と高岩はダブルのショルダータックルから高岩がチョップ。AKIRAが延髄斬りで切り返しデルフィンにタッチ。
デルフィンとAKIRAはショルダータックルからデルフィンがボディスラム。デルフィンは逆片エビ固めも、高岩はロープを掴む。デルフィンはAKIRAにタッチ。
AKIRAはエルボーを足に打ち込み、エルボードロップからロープに足をかけてそこへのヒッププレス。AKIRAは腕極めSTFも高岩はロープに噛みつきブレイク。AKIRAはデルフィンにタッチ。
デルフィンはキャメルクラッチも、高岩は再度ロープに噛みつきブレイク。デルフィンはAKIRAにタッチ。
AKIRAはハンマーブロー連発から投げようとするが、高岩が逆にブレーンバスターで叩きつけて大谷にタッチ。
大谷はAKIRAに顔面ウォッシュから、コーナーに振って走り込むもAKIRAは足を伸ばしてカット。ラリアットを避けてジャンピングエルボー。AKIRAはデルフィンにタッチ。
デルフィンは掌底からフォールも2。デルフィンは走り込むも、大谷はバックエルボーで迎撃し高岩にタッチ。
高岩はコーナーに振って串刺しラリアット。さらにボディスラムからダイビングエルボードロップを投下しフォールも2。
高岩はパワーボムの体勢も、デルフィンは着地しDDTからフォールも2。
高岩をコーナーに振ってAKIRAが串刺しエルボー。デルフィンが串刺しボディスプラッシュからAKIRAがムササビプレスを投下。デルフィンがスイングDDTからデルフィンクラッチも大谷がカット。
AKIRAが大谷にDDTからデルフィンとともにダブル攻撃を狙うが、高岩はデルフィンを突き飛ばしAKIRAに同士討ちさせるとAKIRAをラリアットでなぎ倒し、デルフィンのバックを取ると大谷がそこへミサイルキック。高岩はショートレンジラリアットからフォールも2。
高岩はデスバレーボムからフォールし3カウント。
<試合後コメント>
大谷晋二郎&高岩竜一
大谷「こういう言い方をしてアレですけど……楽しかったぁ!二人共変わってないね。俺の思い通りにさせてくれないっていう(笑)だからこそ!意地でも倒してやろうと思った!非常に楽しかった!デルフィン選手ともホントどれぐらいぶりなんだけど、小さな体でも闘志というものは燃えているんだなと思いました。このカードを組んでくれた藤波さんに感謝したいですね。これで、勝てば最高だと思った!(高岩が)勝ってくれたから良かった!ありがとう!」
高岩「フリーの時代に他団体でちょこちょこやってたんだけど、デルフィンさんは……記憶ないですけどね。あのときちょうど大谷がジュニアでガーっと獲りに行ってて、僕は蚊帳の外だったので。やったのかどうかわからないですけど、勉強になりますよね。化かし方、技の的確さ、一つ一つとっても。大谷も言ってましたけどね、お客さんいっぱい入ってたんで楽しかったですよ。ZERO1もこういう風にしたいです」
大谷「明後日、大阪でやるの、僕は東京で試合があって行けないですけど……行きたかった!大阪でも、この藤波さんのファンの前でやりたかったな。でも、明後日は明後日で、魂見せますよ。大阪は高岩に任せて、ZERO1魂を見せつけてきて欲しいと思いますね!」
第4試合
場外乱闘で試合開始。リングに藤原とヒロが戻り、藤原がチョーク攻撃もレフェリーがこれを引き剥がす。藤原は場外に投げ捨て再度場外乱闘。
リングに長井と越中が戻り、越中がエルボーからロープに振ってヒップアタック。さらにヒップアタック連発からスリーパー。藤原とヒロもリングに入り、藤原がチョーク攻撃からダブルのココナッツクラッシュ。越中がヒロにヒップアタック連発からスリーパー。藤原もチョップを叩き込んでいき、二人で股裂きから藤原がアキレス腱固め。ヒロはロープへ。
藤原と越中はヒロの膝をリングに叩きつけ、さらにロープ際で膝へのヒッププレス連発。藤原が場外から足を掴み鉄柱を使って足を捻っていくと、越中が投げようとするがヒロは急所攻撃から足を刈って倒し急所へ膝を落とす。急所へのヘッドバッドからヒロは長井にタッチ。
長井は越中を場外に投げ捨て椅子を叩きつける。リングに戻り長井はWARスペシャルからフォールも2。
長井はコーナーに叩きつけて顔面を踏みつけると、ヒロにタッチしヒロはチンロック。さらにロープに顔面をこすりつけると、急所へのニードロップから頭頂部へエルボードロップ。さらにサミングもレフェリーに注意されると、ニードロップからフォールも2。ヒロは長井にタッチ。
長井はブレーンバスターからフォールも2。長井はヒロにタッチ。
ヒロはセントーン連発からフォールも2。長井はコーナー下にセットしヒロがダイビングセントーンからフォールも藤原がカット。
ヒロと藤原がチョップ合戦も、越中がヒロの後頭部にダイビングヒップアタック。さらに正面からダイビングヒップアタックを叩き込んで3カウント。
越中「皆さんどうもありがとうございました!それでは恒例の、やってやるっていくぞー!いくぞー!やってやるってー!」
<試合後コメント>
越中詩郎
「行くぞ!いいかオイ!やってやるって~!見とけ~?!」
第5試合
先発はカブキと武藤。ロックアップから武藤がバックを取ると、足を刈って倒しアキレス腱固め。カブキはフェイスロックで捕らえ逃れると、再度ロックアップからカブキがリストを取っていくが武藤はロープを掴む。カブキは地獄突きを叩き込むと、武藤は場外に転がり降りて藤波にタッチ。カブキも人生にタッチ。
ロックアップから藤波が投げ飛ばすが人生が腕をとっていく。藤波が切り返しグラウンドで腕固めから人生がヘッドロックで切り返していく。人生はKAZMAにタッチ。藤波もマスカラスにタッチ。
マスカラスが力比べでKAZMAの手のひらをリングにつけるとそれを踏み潰す。再度手を取って捻っていくと、アームホイップからサーフボードストレッチ。マスカラスはロックアップからヘッドロックで捕らえ、ショルダータックルで倒すと引き起こしてロープに振ってのフライングクロスチョップ。再度ロープに振ってフライングクロスチョップ。場外に逃げたKAMZAに向かってトペを狙うが、KAZMAが逃げたため諦め武藤にタッチ。
武藤はKAZMAにガットショットからフラッシングエルボー。さらに足を捻ってからのSTF。KAZMAはロープへ。武藤は藤波にタッチ。
藤波はスリーパーもKAZMAは自軍コーナーに押し込み人生にタッチ。
人生はガットショット連発から首投げで倒しスリーパー。そのままカブキにタッチ。
カブキは地獄突き連発から指を極めていくも、藤波はチョップからスリーパー。カブキは自軍コーナーに押し込みKAZMAにタッチ。
KAZMAはエルボーからボディスラムで叩きつけてフォールも2。KAZMAは人生にタッチ。藤波はチョップから武藤にタッチ。
武藤は低空ドロップキック連発から、カットに来たKAZMAにドラゴンスクリュー。人生にもドラゴンスクリューから足4の字。カットに来たカブキに藤波がコブラツイスト。KAZMAにはマスカラスがコブラツイスト。KAZMAが逃れて武藤と藤波をカット。武藤は藤波にタッチ。
藤波に人生がチョップから拝み渡り。さらにガットショットも藤波はドラゴンスクリュー。人生はソバットからKAZMAにタッチ。
KAZMAはドラゴンリングインから走り込むが、藤波はドラゴンスクリューから武藤がシャイニングウイザード。そこへマスカラスがダイビングクロスボディアタックを投下しフォール。これで3カウント。
エンディング
初代タイガーマスクが現れマスカラスに花束を渡す。
初代タイガー「マスカラスさん、セニョールがいてくれたおかげで僕がありました、僕達の世代は全てマスカラスさんで作られたようなものです。憧れでした。いつまでもお元気で」
マスカラス「サンキューグラシアス。マスカラスはまたこのファンたちが居るリングに帰ってきたい」
藤波「今日はご観戦ありがとうございました。今日はね、僕の夢であったマスカラス選手をね、ドラディションのリングに呼びたかった!本当にありがとうございました!プロレスが大好き!ファンの皆さんが色んな夢を見てられるように次の大会を楽しみにしてください。次もまたビッグなゲスト用意します!ありがとうございます!」
武藤「先ほどマスカラス喋ったことを訳しますと、これからはプロレス界は武藤敬司に任せろと言ってました。だから皆さんよろしくお願いします」
<試合後コメント>
藤波辰爾&ミル・マスカラス&武藤敬司
(マスカラス、武藤の二人でインタビュー開始)
武藤「……主役が居ないとなにもコメントできないよ(笑)先にマスカラスになんか聞いてよ」
――試合を終えていかがですか
マスカラス「素晴らしいパートナーと素晴らしい試合が出来た」
――久しぶりの日本のリングですが、ファンの歓声を聞いたご感想を
マスカラス「自分がやることはいつも一緒なんだけど、ファンが喜んでくれることが一番大切だね」
(藤波がインタビュー会場に合流)
武藤「お疲れ様です!」
藤波「一番元気ですね!(マスカラスと握手を交わしながら)」
――今回このトリオが実現したご感想を
藤波「もう夢がかなった。夢のリングに上ってね。パートナーを考えたときに、武藤選手。38年前のオールスター戦ではジャンボ鶴田選手だったけど、同じ匂いのする武藤選手がね、ジャンボ鶴田の代わりができる選手かなということで、来てもらいました!」
――38年という月日の積み重ねは感じられた?
藤波「そりゃもう!みんなそれぞれいろんなものを積み重ねてきてますけどね、今だからこそ組める時期だったのかなと思いますね」
――リング上で三人が揃って技をかける場面がありました
「それはね、僕も意識してたんです!たまたまいい感じで武藤選手が固め技に入ってくれたんでね、ここでしか三人がそろい踏みで出来る場面もないだろうから。三人で固め技を決められましたね」
――試合中、とてもスムースに連携が決まっていました。これは誰が司令塔になっていたのですか?
藤波「でしょう?久しぶりの感じとは思えないくらいでしょう?(司令塔は)彼自身ですよ。それぞれ何年やってるって話(笑)」
(記者が三人での記念撮影を求めると、マスカラスは荒々しく拒否し、マスコミ陣を突っ切って控室へ)
武藤「気が短いんだ(笑)」