『いい胸してるね。頑張って!』内藤哲也が藤波辰爾の50周年大会に出場し入門前のハートフルエピソードを披露!
1日、東京都・国立代々木競技場第二体育館にて、ドラディションが藤波辰爾デビュー50周年記念大会『THE NEVER GIVE UP TOUR FINAL レック株式会社 Presents DRAGON EXPO 1971』を開催し、内藤哲也が約17年前の藤波辰爾とのエピソードを明かした。
1971年5月9日に日本プロレスでデビューした藤波辰爾は昨年より50周年記念大会ツアーを開催しており、東京・大阪と合わせた今回の6回目でついにFINAL。藤波の晴れ舞台に華を添えるべく11団体+大勢のフリー選手がこの大一番に駆けつけた。
この日のセミファイナルでは、船木誠勝&ザック・セイバーJr.&ジェイク・リーvs内藤哲也&鷹木信悟&長井満也の6人タッグマッチが実施。
内藤と鷹木がグータッチで結束を高めつつ長井をチラチラ見ると、長井も気取った表情を作りながら胸をトントン叩いてから拳を上げる。すると2人は途端に背を向けて拒否し、長井のキレ芸が炸裂。場内は温かい笑いに包まれた。
試合は、UWFに強いあこがれを持つザックと長井の格闘プロレスの応酬、新日本プロレスを強く意識する全日本プロレスのエース格であるジェイクと内藤&鷹木のバチバチの殴り合い、船木と内藤の真っ向勝負とリング内外で目まぐるしく戦局が変わっていく混戦に。
圧倒的な力を持つ船木に対し、内藤らは3vs1の局面を作って船木へ集中攻撃。しかし、鷹木が船木を押さえつけたところに放たれた長井のビッグブーツが鷹木に誤爆。さらに鷹木のパンピングボンバーが長井に誤爆と事故が多発したことで逆転を許してしまう。
最後は、船木のPK、ジェイクのジャイアントキリング、ザックのオーバーヘッドキックとそれぞれ得意とする形の蹴り技の競演を見せ、船木がハイブリッドブラスターで長井を沈めた。
バックステージに戻った内藤は「長井、なんなんだ?このL.I.Jと同じコーナーに立つなんて何様のつもりですか?グータッチしたい気持ちはわかるけどさ、場をわきまえてくれよ」と愛を以て長井をボロクソに言い、鷹木も「ちゃんとやってくれよ、ダメ先輩!コスチューム黒赤で被っちまったよ!」と親しみを込めた罵倒。
場を仕切り直した内藤は「俺、藤波辰爾選手とはちょっとだけ縁があってね。2005年12月に新日本プロレスに入門するとき、道場に行く前に一瞬事務所に寄るんだけど、エレベーターの前で会ったのが藤波辰爾選手でした。胸を触られて『いい胸してるね。頑張って!』って言われたことを昨日いきなり思い出したよ。そういう縁があって、今日があるのかなって。別に『おめでとう』なんて気持ちは正直俺の中にはないよ。でも、またいつかどこかでお会いできるその日を楽しみにしてますよ」と入門前の藤波との心温まるエピソードを語った。
また、毒舌の皮肉屋で知られるザックもこの日ばかりは「タツミ・フジナミはこのプロフェッショナル・レスリングというスポーツの歴史の中で最も偉大な選手の1人だ。50年だぞ、50年。信じられないよ。フジナミサン、ヨカッタデス!オメデトウ、フジナミサン!優しいね?珍しい。今日ダケ!今日ダケ!もう優しくしない!」と素直に藤波を祝福し、照れ笑いしながら去っていった。