【試合詳細】8・26 新日本プロレス後楽園ホール大会 オカダ・カズチカvs高橋裕二郎&邪道&外道 SANADAvsSHO 矢野通vsBUSHI 小島聡vsエル・デスペラード
『SUMMER STRUGGLE 2020』
日程:2020年8月26日(水)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:676人
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
永田裕志/辻陽太/●上村優也
10分38秒 バタフライロック
[CHAOS]後藤洋央紀/石井智宏/○YOSHI-HASHI
▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
○棚橋弘至/飯伏幸太/天山広吉/マスター・ワト
10分5秒 ハイフライフロー→片エビ固め
[鈴木軍]タイチ/ザック・セイバーJr./金丸義信/●DOUKI
▼「KOPW 2020」1回戦 必殺技禁止マッチ 時間無制限1本勝負
●小島聡
14分13秒 反則
[鈴木軍]○エル・デスペラード
※デスペラードが「KOPW 2020」決定戦4WAYマッチに進出
▼「KOPW 2020」1回戦 ピンフォール2カウントマッチ 時間無制限1本勝負
[CHAOS]○矢野通
4分44秒 片エビ固め
[L.I.J]●BUSHI
※矢野が「KOPW 2020」決定戦4WAYマッチに進出
▼「KOPW 2020」1回戦 サブミッションマッチ 時間無制限1本勝負
[CHAOS]●SHO
19分37秒 足4の字固め
[L.I.J]○SANADA
※SANADAが「KOPW 2020」決定戦4WAYマッチに進出
▼「KOPW 2020」1回戦 1vs3ハンディキャップマッチ 時間無制限1本勝負
[CHAOS]○オカダ・カズチカ
15分26秒 変形コブラクラッチ
[BULLET CLUB]高橋裕二郎/邪道/●外道
『KOPW2020』の決勝はオカダvsデスペラードvsSANADAvs矢野の4WAY戦に決定!IWGPタッグ王座を巡り棚橋&飯伏とタイチ&ザックの因縁は激化!
第1試合
NEVER無差別級6人タッグ王者組の3人に永田とヤングライオン2人が挑む一戦。
永田の「よぉし行け!」の号令に合わせて上村と辻がCHAOS組を奇襲してゴングが鳴るとリング上は6人入り乱れた混戦に。上村と辻がYOSHI-HASHI&後藤をドロップキックで排除し、永田がビッグブートを見舞ってから上村&辻がダブルのドロップキック、ダブルのショルダータックルと連撃。
リング上は辻と石井の対面となり、辻がエルボーで突っ張っていくが石井は「来いやコラ」と正面から受け止めた上でエルボー連打で反撃。辻も引き下がらずに打ち込んでいき、両者ショルダータックルで激突。パワーで打ち勝った石井がショルダータックルで辻をなぎ倒し、YOSHI-HASHIにタッチ。
YOSHI-HASHIはエルボーを打ち込んでくる辻を逆水平チョップ一発でなぎ倒し、ロープに引っ掛けてからのドロップキック。
後藤に代わるとストンピング連打からチンロック。さらに串刺しラリアットからバックドロップを狙うが、辻は振り払ってエルボーで反撃し、ブレーンバスターで投げきって永田にタッチ。
永田は後藤にミドルキック連打から串刺しビッグブート。さらにエクスプロイダーの体勢も、後藤が振り払ってエルボー合戦に持ち込む。永田がフェイントを入れてから低空ドロップキック、エクスプロイダーと続けてロープに飛ぶが、後藤が追走式ラリアットを見舞ってYOSHI-HASHIにタッチ。
YOSHI-HASHIと後藤は2人で永田をロープに振るが、永田がYOSHI-HASHIの腕を取ってナガタロックII。これを石井がカットすると永田は上村にタッチ。
上村はYOSHI-HASHIに串刺しバックエルボーからラリアットをかわしてショルダータックル、エルボードロップ、かんぬきスープレックスと狙っていくが、YOSHI-HASHIが抜け出してトラースキック。さらにブレーンバスターを狙っていくが永田がビッグブートで救出。後藤が永田をラリアットでなぎ倒すが、上村はドロップキックで石井&後藤を2人まとめて吹き飛ばすと、辻がスピアーで2人同時攻撃。さらにヤングライオンズがトレイン攻撃から辻がローリングセントーン、上村がエルボードロップ、辻がボディプレス、上村が逆エビ固めと猛攻。YOSHI-HASHIがブレイクすると上村はロープに飛ぶが、YOSHI-HASHIは逆水平チョップ、スピンキック、ネックブリーカーと畳み掛け、最後はバタフライロックで捕らえてタップを奪った。
<試合後コメント>
永田裕志&辻陽太&上村優也
永田「おまえら勢いと力強さ負けてないんだから!」
辻「ハイッ!」
永田「腹決めてガンガン行け!」
辻「ハイッ!」
永田「うん。俺が前に出たってしょうがないんだよ、先に繋がらないんだ。失敗しても何でもいいから早く先に出ないと。まだまだ力持て余してるだろおまえら、出し切ってないだろ!」
辻「ハイッ!」
永田「その前に潰されたらしょうがないんだよ。どうせ敗れるなら全て出しきってやれ!」
辻「ハイッ!」
上村「ハイ!」
辻「いいか! 俺は正直言ってタッグマッチよりシングルマッチの方が好きだ。でもな! 俺と上村、俺と上村が組んだら1対1であそれ以上の力を発揮する! 道場で入門してからずっと一緒にやってきたんだ。今後、俺と上村が成長して一緒に組むことがあったら誰も手を付けられない。そんな1対1同士になってやる!」
第2試合
タイチの入場曲がストップすると同時に鈴木軍が奇襲してゴング。
それぞれ散り散りになっていくが、ワトは金丸と対峙してリングに残り、ソバットで怯ませてからスワンダイブ式のアッパーエルボー。天山にタッチ。
天山はワトとともにダブルのショルダータックル、ワトがPK、天山がヘッドドロップと連撃。さらに天山はヘッドバッド、モンゴリアンチョップと見舞ってロープに飛ぶが、エプロンからザックがミドルキックを見舞い、天山が怯んだところで金丸がドロップキック。再び全員入り乱れた場外戦となり、タイチ&ザックは場外で棚橋&飯伏を暴行。
リングに戻るとザックが試合権利を得て天山へネックロック、ネックツイスト。さらにトゥーホールドで固めながら金丸にタッチ。
金丸は天山の頭頂部へエルボースタンプを落とすが、天山の石頭で逆にヒジにダメージを負ってタイチにタッチ。
タイチはヘッドロックに見える形で巧妙に首を絞め、シューシューと息を漏らしながらモンゴリアンチョップを放って挑発。さらにロープに飛ぶが天山がマウンテンボムで迎撃し、棚橋にタッチ。
棚橋はタイチにフライングフォアアーム、ドラゴンスクリューと連撃し、救出に来たザックを飯伏とともに迎撃し、棚橋のエルボードロップから飯伏がその場飛びムーンサルトプレス。さらに棚橋がセカンドロープからサンセットフリップを見舞い、タイチへ串刺し攻撃を狙うが、これを返したタイチがジャンピングハイキック。タイチはアックスボンバーを狙うが、棚橋が低空ドロップキックでカウンターし、場外に逃れたタイチへプランチャを狙うが、ザックが背後から忍び寄ってスリーパーホールド。これは飯伏がカットしてザックをフランケンシュタイナーで場外に放り出すと、飯伏がプランチャを狙う。これは金丸が妨害して飯伏を場外に放り出すと、今後はワトが金丸の背後から迫ってドロップキックで場外に突き落とし、ワトがトルニージョで追撃。しかしそこへコーナー最上段からダイビングセントーンで棚橋&飯伏&ワトを3人まとめて押しつぶす。
DOUKIは棚橋をリングに戻してタイチからタッチを受けると、棚橋のヒザ、首と素早く低空ドロップキックを見舞い、ラリアット。さらに下からイタリアンストレッチNO.32。これは天山がカットするも、タイチ&ザックがこれを排除し、棚橋へザックが串刺しエルボー、タイチがソバットと連撃し、天翔ザックドライバーを狙っていくが、飯伏がオーバーヘッドキックで2人まとめて蹴散らしていく。
棚橋はDOUKIにツイスト・アンド・シャウト、飯伏とともにゴールデン☆ブレイドを見舞い、棚橋がコーナートップからのハイフライフローを投下し、貫禄のカウント3を奪った。
棚橋&飯伏、タイチ&ザックはバチバチとした睨み合いを展開し、タイチがリング内にベルトを放り込んで「拾え!」と挑発。しかし棚橋&飯伏はベルトを拾って王者組に手渡す余裕を見せ、棚橋はザックへ「お前がチャンピオンなのもあと3日だ」と英語で挑発を返した。
<試合後コメント>
棚橋弘至&飯伏幸太&天山広吉&マスター・ワト&タイチ
棚橋「(※飯伏とともにインタビュースペースへ)今日はね、タッチするタイミングは考えた。考えたけど……」
(※ザックとタイチが乱入し、タッグ王座のベルトを棚橋&飯伏の足下に投げる)
タイチ「(※ベルトを指して)拾え! 拾えっつってんだろ! 分かんねぇよ、何だよそれ!」
(※棚橋と飯伏はベルトを拾い上げる)
飯伏「拾っただろ!」
タイチ「やるって言ってねぇだろ! お願いするもんだろう! ヒザつけよ!」
棚橋「(もうタイトルマッチは)決まってんだよ!」
タイチ「オマエらの中ではな。やるって言ってねぇだろ。別に明日で終わらせてやってもいいんだぞ」
棚橋「もっと(ベルトを)大事にした方がいいよ。あと3日だよ?」
タイチ「何言ってんだ。オマエらみたいなのが挑戦できるものが何でいるんだよ。ゴミだよ」
棚橋「いらない?」
タイチ「オマエらなんかが挑戦権得られるんなら、ゴミだよ!」
棚橋「(※念を押すように)いらない」
タイチ「明日で終わらせてやるからよ。やる必要ねぇし。それでもやりたいっつーんだったら持ってこい。磨いて持ってこい」
棚橋「あと3日だよ?」
タイチ「3日じゃねぇよ。明日だよ。明日でどっちか壊してやるからよ。磨いてこい(※と、ザックとともにベルトは残したまま控室へ)」
棚橋「いやぁ、俺は今ねぇ、必死に怒りを抑えてる」
飯伏「じゃあ僕も抑えます」
棚橋「なめんなよ! なめんな。ちゃんと、俺は全力で神宮、タイトルマッチに向けて調整してきたから。今日も飯伏にタッチするタイミングはあったけど、俺ができるんだと! ここまで戻ってきたと!いうことを飯伏に見せたかったし、それが明日以降につながると思ったから」
飯伏「棚橋さん、体を見れば分かりますよ!」
棚橋「オシ!」
飯伏「完全復活ですよ! 分かりますよね? (※報道陣に)分かりますよね? 全然違うから」
棚橋「(※ベルトを指して)これは、ちゃんと返してきます」
ワト「ふざけんなよテメェ、ホンマに! 許さねぇからな! やってやるよ。潰してやるよ!」
天山「オッケー! ワト、その調子や! 前哨戦でね、もうやってるんやから。あともう1試合やって、神宮、もう待ったなしでしょう。向こうも何か熱くなってるかもしれんけど、俺がワトのバックについたらどうなるか、リング上で見したるよって。金丸の首、いただきますよ。ワト、しっかり、ガッチリ取れるようにね、オッケー!」
金丸義信
「オイ、ケツの青いガキが粋がってんじゃねぇぞ、おぉ!? オイ、神宮でよ、終わらせてやるよ。アイツがこれで終わりっていうのを証明してやるからよ。覚えとけよ、オラ!」
第3試合
『KOPW2020』の1回戦。小島とデスペラードの一戦は、小島がラリアット、デスペラードがピンチェ・ロコを使用すると失格となる“必殺技禁止マッチ”。
まずはロックアップでの押し込み合いとなり、離れ際にデスペラードがナックル。小島は鬼の形相でエルボーで返していくが、デスペラードはつま先を踏みつけて怯ませてからヘッドロック。さらにショルダータックルへ行くが、小島はこれを正面から受け止めて逆にショルダータックルでなぎ倒す。さらに小島はロープに飛ぶが、デスペラードがレフリーを盾にして小島の足を止めると低空ドロップキック。小島を場外に放り出して鉄柵や鉄柱に叩きつけていく。
小島がリングに戻るとデスペラードは小島のヒザをグリグリと踏みつけていき、「ヘビー級!どうした?!」と挑発し、ヒザへのボディプレス、ヒップドロップ、足を監獄固めで絞めながらバタフライロック。さらにヌメロ・ドスを狙うが、小島が下から蹴り上げて吹き飛ばし、マシンガンチョップ。さらにコジコジカッター。再びマシンガンチョップから「いっちゃうぞバカヤロー!」と叫んでコーナーに上るが、デスペラードが距離を取ると小島はリングに降りて串刺しエルボーを狙う。デスペラードはこれをかわしてヒザへの低空ドロップキックを叩き込むと、ギターラ・デ・アンヘルを狙うが、これを振り払った小島がデスペラードのラリアットをラリアットで撃ち落とす。
小島はラリアットを放ってしまい失格かと思われたが、腕へのラリアットはセーフとみなされたか試合続行。小島はDDTで突き刺し、さらにエプロンからの断崖式DDT。さらにリングに戻ってダイビングエルボードロップ。さらにローリングエルボーを放つが、デスペラードはこれを回避してスピアー。さらにギターラ・デ・アンヘルで叩きつけ、小島がフォールを返した反動からマフラーホールドで捕らえ、さらにヌメロ・ドスを狙うが小島はロープブレイク。そして「お前が大好きな天山の技をやってやる」とカーフ・ブランディングの体勢も、小島はこれを抜け出して雪崩式のコジコジカッター。
小島はエルボーパッドを外してラリアットを狙って腕を振り上げるが、その寸前でルールを思い出して思いとどまる。するとデスペラードがサミングからエル・エス・クレロ。小島はギリギリでキックアウトし、左右のエルボー連打からローリングエルボー、垂直落下式ブレーンバスター。そして久々に繰り出す川田殺しからコジMAXホールド。デスペラードは暴れながらレフリーを巻き込んで放り捨て、レフリーの目の届かぬところでタップ。小島が油断して技を解くと、デスペラードはロコ・モノを叩き込み、レフリーが倒れたままなのを見てピンチェ・ロコを狙うが、小島がショルダースルーで切り返す。
デスペラードはラリアットを放っていき、「返してこい」と挑発。これに激怒した小島がラリアットを叩き込んでしまい、レフリーがこれを見咎めて小島の反則負けをコール。
<試合後コメント>
エル・デスペラード
「あ〜しんどい。しんど〜い。あ〜……あ〜、バカじゃないのあいつ。結局ほら、ほれ見たことか! なー、最後の最後、バカがさ〜、いつもの通りラリアットなっちゃうんだよ。なあ〜。あ〜しんどい。肉を切らせてなんとかかんとかって言うけど、肉も切らせたくないね本当はね。これはやばいぞ。あ〜気持ち悪い。うわ〜、うわ〜気持ち悪っ。どうせあれだろ? 俺のバックグラウンド獲ったろ? あれだけでテンション上がったんだろ? バカかおまえ。この数日間で俺はビル・ロビンソンばりのダブルアームスープレックスをやろうと思ってたんだよ。やってないけど。けどよ……最後反則したのどっちだ? レフェリーが見てる前でいつも通り禁止されてるやつ振り回して。第三世代一人やっつけたぞオイ。あと二人……。いや〜でもしんどいからやんなくていいや。いい、いい、いい。言ったけどいい、やらなくていい。(帰りがけに)組むなよ!!」
小島聡
「一つだけ……一つだけ言う。プロレスラーが本気で大事にしている技をバカにするな。おまえに言いたいのはそれだけだ」
第4試合
『KOPW2020』1回戦、矢野とBUSHIの試合は2カウントフォールマッチ。
矢野は2カウントを素早く奪うためか「はやくしよ!はやくしよ!はやくしよ!」と入場から各種アピールの時間を早回しで行い、レフリーを急かしてゴングを鳴らさせると、その瞬間にBUSHIがスクールボーイ。これを1で返した矢野がBUSHIの顔面に消毒スプレーを噴射してスクールボーイもカウントは1。
矢野が消毒スプレーボトルをBUSHIに投げ渡すと思わずBUSHIが受け取ってしまい、その隙に矢野がスクールボーイもカウント1。矢野は場外に脱出して「1回落ち着こう!」とBUSHIをなだめる。
リングに戻った矢野は「なにもやんないから返して!」と消毒スプレーボトルの返却を要求するが、BUSHIは消毒スプレーを矢野の顔面に噴射してスクールボーイ。これを返してよろめいた矢野がコーナーにすがりついてコーナーマットを外していき、BUSHIが突っ込んでくると同時にマットを外してBUSHIを自爆させてスクールボーイ。これをカウント1で返されると連続体固めで勝利を狙うがすべて1で返され、BUSHIが矢野を金具むき出しのコーナーに叩きつけてスモールパッケージも1。矢野が場外にエスケープしてBUSHIを誘い込むと、マンハッタンドロップで迎撃し、リングの下からテープを取り出して縛り上げようとするが、BUSHIがこれを脱出してリングに戻りトペ・スイシーダ。BUSHIは矢野の足をテープでぐるぐる巻にすると、BUSHIは矢野をリングに戻してラ・マヒストラルも、矢野がヘビー級の肉体で上から潰して抑え込み、片エビ固めの形でカウント2を奪った。
<試合後コメント>
矢野通
「(※両足をくくりつけられているため、エレベーターを使ってインタビュースペースに登場。ピョンピョン跳びながら出てくると、「クソーッ!」と叫びながら床に転がって)今日の! エレベーターの! 乗り心地は、最高だぜーッ! (※転がりながら控室に向かいつつ)最高だぜエレベーター!」
BUSHI
「アーッ、チキショー! アーッ! ツーか? ちゃんと入ったか、なぁ!? ルールは分かってたんだよ。なぁ、ツー入ったか? 俺は肩上げたんじゃねぇか? アーッ、チキショー! チキショー!(※と叫びながら控室へ)」
第5試合
『KOPW2020』1回戦、NJCでの対戦から因縁が生じてKOPWでの決着戦を迎えたSHOとSANADAの一戦は、ギブアップ&レフリーストップのみで勝敗が決まるサブミッションマッチ。
ゴングが鳴ると手4つから両者姿勢を低くしながらグラウンドでの首の取り合いを展開し、一旦クリーンブレイク。
両者距離を詰め、SHOが飛びついて三角絞めを狙うが、SANADAはこれを受け止め、巴投げからSANADAが組み付いて三角絞めを狙うが、SHOがぶっこ抜いてブレーンバスターの体勢。SANADAがこれを着地するとSHOはヒップトス式で腕十字を狙い、SANADAもこれを切り返して腕十字の取り合いへ。SANADAがロープブレイクし、一旦場外に出て間を取る。
リングに戻ると、手4つからじっくりとした手首の取り合いになり、グラウンドでのアームロックポジションの奪い合い、ヘッドシザースの応酬、足を取ったSANADAがドラゴンスクリューでこの攻防を制す。
SANADAはSHOの足をロープに絡めながらのドラゴンスクリューを狙うが、SHOはSANADAの腕を取ってロープに叩きつけるアームブリーカー。SHOはリングに戻ってSANADAへ腕固め、さらにSANADAの両腕を取ってクロスさせながらの大外刈りから倒立しながらしっかり固めるハンマーロック。さらにハンマーロックで固めたまま持ち上げて腕をコーナーに叩きつけ、その場飛びムーンサルトプレスで逆転を狙うSANADAに下から組み付いて腕十字。SANADAがロープを目指すと上手く転がしながらリング中央に引き戻してキーロックに切り替えてじっくりと痛めつけるが、SANADAがキーロックをかけられたままぶっこ抜いてマットに叩きつける。
SHOがロープに飛ぶとSANADAが低空ドロップキックで場外に叩き出してプランチャで追撃。SANADAがスワンダイブ式攻撃を狙うが、これをかわしたSHOがジャーマン狙い。SANADA耐えるとブレーンバスターでぶっこ抜いて叩きつける。さらにトラースキックを放つがSANADAはドラゴンスクリューで反撃し、SHOの足をロープに絡めて低空ドロップキック、正調ドロップキック。続けて、ロープに足を引っ掛けて仰向けになるSHOの足へムーンサルトプレスを投下し、足4の字固めを狙うが、SHOはこれを切り返してチキンウイングアームロック。さらにSHOはショルダーアームブリーカーから倒れ込んだSANADAの腕へサッカーボールキック。身を起こしたSANADAの腕へサッカーボールキックSANADAがロープに飛ぶとSHOが追走ラリアット、 SHOのジャーマンを背面着地したSANADAはフランケンシュタイナー狙うが、これを持ち上げられるとSHOがパワーブリーカーで切り返す。SHOはクロスアーム式パイルドライバーを狙うが、SANADAがクラッチを切ってニークラッシャーからラウンディングボディプレスを投下も、SHOが剣山で迎撃。
両者立ち上がるとエルボーの打ち合いとなり、SHOがカウンターのその場飛びジャンピングニーを叩き込めばSANADAも低空ドロップキックでやり返してバックスライドの体勢も、SHOがバックスライドで切り返しながら腕を取ってクロスアーム式パイルドライバー。さらにロコモーション式ジャーマン・スープレックスから腕十字。リング中央でガッチリ捕らえ、SANADAが上体を起こすと三角絞めに切り替えるが、SANADAが強引に持ち上げてTKO。さらにラウンディングボディプレスで追撃して足4の字固めでタップを奪う。
SANADAはサブミッションマッチでSkull Endを狙う素振りすら見せず勝利するという実力の差を見せつける形となった。
<試合後コメント>
SHO
「今日の俺はSANADAさん、あんたより弱かった。それだけだ!」
第6試合
『KOPW2020』1回戦、オカダはBULLET CLUB3選手の内1選手から、BULLET CLUBは誰か1人がオカダから勝利した時点で決着というルール。
まずはオカダと裕二郎の対面でゴングが鳴ると、裕二郎とのロープへの振り合いを制したオカダがボディスラムからトップロープ越しのローリングセントーン。フォールに入るが外道が即座にカット。オカダはネックブリーカーからチンロックも裕二郎は指に噛み付いて脱出。オカダはロープへ飛ぼうとするが邪道が竹刀を持って動き出したためオカダは急停止。さらに外道がレザーベルトでオカダを殴打して場外に叩き出すと、邪道&外道がオカダをレザーベルトや鉄柵攻撃で痛めつけ、裕二郎がスライディングキックを見舞って邪道にタッチ。
邪道はオカダの目をロープにこすりつけ、頭頂部へのナックルを連打。
外道に代わるとサミングからあらかじめコーナマットを外しておいた金具むき出しのコーナーへオカダを叩きつける。
裕二郎に代わるとオカダはエルボーを連打していくが、裕二郎はサミングから顔面へのビッグブート。邪道にタッチ。
邪道と裕二郎は2人でオカダをロープに振り、交互にキックを見舞ってからダブルのバックドロップ。外道がチンクラッシャーからスーパーキックを放つも、オカダはこれをキャッチして顔面へのビッグブート。さらに邪道をランニングバックエルボーで蹴散らしてDDTで突き刺し、変形コブラクラッチで捕らえるも、外道がサミングでカット。BULLET CLUB3人のトレイン攻撃をかわしたオカダが裕二郎にリバースネックブリーカードロップ。オカダと裕二郎は正面からエルボーで打ち合っていき、裕二郎がオカダのツームストンパイルドライバーを着地してかわすと邪道がすかさず竹刀攻撃でアシスト。裕二郎はラリアットからマイアミシャインでの決着を狙うが、オカダが着地してビッグブートで怯ませ、アームドラッグから入る変形コブラクラッチ。邪道、外道がカットに来ると技を解いて蹴散らしてから再び変形コブラクラッチをかけなおす攻防が続くが、裕二郎がその隙を突いてマイアミシャイン。
BULLET CLUBは3人でトレイン攻撃からスーパーパワーボムで叩きつけ、裕二郎と邪道がサンドイッチラリアット。さらに3人でストンピングで袋叩きにし、外道がスーパーフライ。さらに外道がメリケンサックを装着して殴りかかるが、オカダがエルボーで撃退。竹刀を振りかぶる邪道にはショットガンドロップキック、裕二郎には正調ドロップキックを叩き込んで場外に放り出すとトペ・コンヒーロで追撃。外道はリングに戻ったオカダにボディブローを見舞って外道クラッチ。これを返されるとスーパーキックを放つが、オカダがこれをキャッチして持ち上げてツームストンパイルドライバー。さらに変形コブラクラッチで絞め上げると外道はたまらずタップ。
オカダは手振りと足拍子で観衆からの手拍子によるコールを煽りながらマイクを取る。
オカダ「これが正しい、今の期間のオカダ応援コールです。よろしくお願いします。というわけで、後楽園ホォ~~ル!KOPW、いかがでしたでしょうか。画面の向こうのお客さん、ありがとう。しっかり歓声届いてますよ。次は神宮、4WAYマッチ。デスペラード、矢野さん、SANADA。曲者が揃ってるんじゃないかなと思います。KOPW、曲者・オブ・プロレスリング(KOPW)。でもそんな中でもしっかり、カズチカ・オカダの・プロレスリング(KOPW)を皆さんにお見せして、僕がキング・オブ・プロレスリング(KOPW)になろうと思います。KOPWはお客さんと一緒になって楽しむものだと僕は思っていますので、もし不満があればドンドン言ってください。そして唯一無二のタイトルになるように、しっかりと僕たちレスラーはやっていきますので、皆さんの投票だったり、応援だったりをよろしくお願いします!というわけで、明日も後楽園ホールありますけど、KOPWに関しては次の神宮大会で、あのトロフィーの所持者が決まりますので、4WAYマッチを楽しみにしていてください。今日はありがとうございました!」
<試合後コメント>
オカダ・カズチカ
──1vs3の戦いを振り返って
オカダ「高橋裕二郎相手だけでも手強いんですけど、邪道、外道、2人入れば多少楽になるかなと思ったんですけど、そんなことなかったですね。ホントにキツい1vs3でしたし……まぁでも、このキツさっていうのは、IWGPのキツさとは比べられないですし。正直、レスラーとしての幅は広がったんじゃないかと思います。今、新日本プロレスのレスラーも世界中いろんなところに行ってますし、いろんな相手、いろんなスタイルでやらなきゃいけないかもしれないですし、そういう意味ではやっぱり幅のあるレスラーの方が、世界中に通用するレスラーになれるんじゃないかと思うんで。いやー、キツかったです。まぁでも、今日、いろんな試合が4試合あって、『ホントに新日本プロレスなの?』っていうような試合を、皆さんにお見せすることができたんじゃないかと思います」
──次は8・29神宮球場での4WAYです。こちらについては?
オカダ「3WAYマッチとかはやったことありますけど、4WAYマッチですし、他の3人も、リング上でも言ったようにくせ者揃いなんでね……まぁでも、俺が『KOPW』を(やろうと)言ったからこそ、しっかり勝って、またいろんなプロレスを見せていくことができたらと思いますね。今日も1vs3でやりましたけど……『新日本プロレスらしくない』と言っときながら、過去にも1vs3ってのはやってますし、ランバージャックもやってますし、それこそ巌流島でやったりだとか、いろんな戦いを新日本プロレスはやってたんですよね。何なら、これがホントに原点回帰の一つなんじゃないかなと思いますし。まぁそれはやっぱり、IWGPという戦いがあるからこそ、自信を持って胸を張って『このプロレスが一番だ』と言えるからこそ、この戦いも認められると思うんで。やっぱり、IWGPの上を行くってことは、僕はあってはいけないことだと思いますし、原点回帰、一周回って戻ってきたと思って、新日本プロレスをまた盛り上げていきたいです」
──いろんなルールがあって、ファン投票の結果はどうご覧になりましたか?
オカダ「まぁ別に、そこはもう僕たちが『このルールでやりたい』と言ってるだけなんで、結果はもうホントにお客さんの見たいカードだと。それがもしかしたら、しっかりとした説明とプレゼンをしたら、票も変わってくるかもしれないですし。そこが一つの、この『KOPW』の戦いに関しては大事なことなのかなと思いますね。ホントに、一発目ということで、詳しいルールが説明できなかったりもしたんですけど、そこはしっかりこれから直していってですね、次、トロフィーの保持者がいろいろ決めていってくれればと思います」
高橋裕二郎
「これはよぉ、オカダの、アイツの持ち込んだルールだろ? だからよぉ、アイツの有利なようにできてんだよ。な? 俺の持ち込んだ『ランバージャックwithレザーベルト・デスマッチ』ならよぉ、絶対に負けてなかったよ」
※邪道、外道はノーコメント。