「引退だってありえた。新日本に感謝を」元WWEのニック・ネメス(ドルフ・ジグラー)がIWGP GLOBALヘビー級王座を戴冠!新日本プロレスで闘い続ける覚悟を叫ぶ!

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 23日、北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーるにて新日本プロレス『THE NEW BEGINNING in SAPPORO』が開催。ニック・ネメス(ドルフ・ジグラー)がデビッド・フィンレーを破ってIWGP GLOBALヘビー級王座を戴冠した。

 2017年に創設されたIWGP USヘビー級王座だが、18代王者のウィル・オスプレイが昨年8月の両国大会でUSベルトを投げ捨て、「俺の出身地は英国なんだ」と自作のUKベルトで防衛戦を行ってきた。
 以降はIWGP US(UK)王座として運用されていたものの、同年11月の大阪大会でデビッド・フィンレーがハンマーを持ち出し物理的に2本のベルトを破壊。これを受けて同王座が廃止され、IWGP GLOBAL ヘビー級王座が新設。今年1月4日の東京ドーム大会で初代王者決定戦を制したフィンレーが王座戴冠を果たした。

 この試合には、解説として元WWEのニック・ネメス(ドルフ・ジグラー)が招かれていた。試合後にはフィンレーがネメスの眼前でベルトを掲げて挑発したことから大乱闘に発展。
 怒りが収まらないネメスはインタビュースペースに乗り込んでいってフィンレーを襲撃し、「プロレスというのは、名誉と栄光のものだ。この新しいベルトは新しいリーダーとなる者の手に渡るべきだと思う。このベルトを獲得するため、俺は何だってするつもりだ。フィンレーはただの甘やかされた子供だ。リーダーになるには、そして、凡人からトップに立つには、やはりこういう大きなタイトルを獲得する必要がある」と演説し挑戦表明。
 約2ヶ月弱の時を経て、ついにネメスが新日本マットに降臨した。

 先に入場したネメスが花道から入場してくるフィンレーを待ち受けていると、突然背後から現れたフィンレーが奇襲して試合開始。
 ネメスは突っ込んできたフィンレーにカウンターの101(※スーパーキック)を叩き込むが、フィンレーのセコンドに付いた外道の巧みなアシストもあって場外戦で苦戦。ネメスは外道に101を見舞って排除するが、フィンレーはシレイリでネメスのヒザ裏に強烈な一撃。
 フィンレーは金具むき出しのコーナーでの攻撃や足4の字固めを軸とした足攻めで猛攻。ネメスは101での逆転を狙うが、ヒザのダメージから技を放てず倒れ込んでしまう場面もあるなど大苦戦。
 優位が続くフィンレーが必殺のオーバーキルを放つが、これをキャッチして阻止したネメスがヘッドバッドで突き放し、101からデンジャーゾーン(※ジグザグ)を決めて3カウントを奪った。


 いきなりの王座戴冠を果たしたネメスは上機嫌でマイクを取り、「サッポロ、ジャパン!皆は俺のことをまだよく知らないかもしれないな。だが、これからよ~く知ることになる。俺はこのベルトをかけて、いつなんどき誰の挑戦でも受けて防衛して見せる!世界中のどこでも俺がこのGLOBALヘビーのベルトに相応しい男であることを死ぬまで証明し続けてやる!サンキュー・ソーマッチ!アリガトウ、サッポロ!新日本プロレス、最高ッ♪」とアピール。

 一度は退場していったネメスだが、言い忘れたことがあったのか人差し指を立てながらリングに戻ってきて「リクエストがあるんだ。俺はタナハシをリスペクトしている。タナハシはヒーローだ!俺はタナハシの大ファンなんだ!明日の試合でタナハシが俺のタッグパートナーになってくれたら最高だと思わないか?!みんなはどう思う?!新日本プロレス、最高ッ♪」と、棚橋をパートナーに指名して場内を驚かせた。

 しかし、ネメスはバックステージ戻ると「この王座はいつ、世界のどこであったとしても、誰と対戦することになっても、死ぬまで守り抜いてやる。俺はこの王座を信じている。それはこの俺こそが、世界最高のプロレスラーで、それをいつどこであったとしても証明し続ける。そして、新日本プロレスには、このチャンスを与えてくれたことに感謝したい。限られた世界に身を置いていたから、外の世界で自分を証明することがこれまでなかった。この5年間、俺自身まだ行けるのかわからなかった。新日本は、そのチャンスをくれた。俺自身がやりたいと言えば、まだ出来ることを言ってくれた。この20年間、俺が築き上げてきたものの集大成が今夜だったんだ。俺自身が終わりと言えば、そこで終わり、引退だってありえたんだ」と真剣な表情で内心を明かす。

 そして、「この2週間、俺に出来るかどうかわからなくて、眠れないし食べれなかった。そして今夜、ここ新日本プロレスでの一戦が俺を変えたんだ。新日本プロレスをより高みに牽引する。俺が約束する。この王座を奪うためには死をも覚悟しないといけない。どこでもいい。かかってこい。ズタズタに打ちのめしてやる」と新日本プロレスで闘い続けていく覚悟を語った。

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