勝村周一朗が和田拓也とのパートナー対決を制し、SOG世界無差別級王座V2! 翔太&高尾蒼馬が3・20高島平でSOG世界タッグ王座に挑戦へ
ガンバレ☆プロレスが2月23日、神奈川・横浜ラジアントホールで『GanPro 2024 Desire』を開催し、超満員札止め(329人=主催者発表)の観衆を動員した。メインイベントではスピリット・オブ・ガンバレ(SOG)世界無差別級王者の勝村周一朗が和田拓也とのパートナー対決を制し、V2に成功。試合後にはロマンス・ドーン(翔太&高尾蒼馬)が勝村と和田が保持するSOG世界タッグ王座に挑戦を表明し、3月20日、東京・高島平区民館大会での王座戦が決定的になった。
勝村と和田はアマチュア時代からの練習仲間。勝村は元修斗世界フェザー級王者、和田は元ウェルター級キング・オブ・パンクラシストで、総合格闘技の王者同士がプロレスのタイトルをかけてプロレスルールで対戦するという稀有な一戦となった。過去のシングル戦では2017年3月にハードヒットで相まみえて引き分け。昨年5月には勝村が勝利しており、戦績は勝村の1勝1分け。
開始早々、和田のハイキックからのボディへのパンチで勝村が場外へエスケープ。リングに戻ると、お互いの力を確かめるかのようにグラウンドでのレスリングの攻防。和田は低空ドロップキックから左腕攻めへ。勝村もドロップキックから左腕を攻めていく。和田はスワン式ドロップキック、ノーザン、ドラゴンスープレックスもカウントは2。勝村がヒザ十字で絞め上げると、和田はジャーマンで返す。勝村は飛びヒザからトリプルスリー3ロックを狙うも、決められず。勝村はムーンサルトプレスを放つも、回避した和田は腕十字も勝村は脱出。張り手の応酬から、和田が回転してのキック、張り手、裏拳。ここで勝村は和田に飛びつくと、必殺のニンジャチョークを決めてタップを奪った。
勝村は「30年近い付き合いになるけど、仲直りしようよ。ケンカはしてないんだけど。反対コーナーに立つのはコリゴリだ。誰よりもオマエが苦手だし、オマエが強いのは認めるから。これからタッグのベルトずっと防衛していこう。シングルのほうは今日の試合見たら、誰も俺とやりたがんない。和田より強いヤツいますか?」とマイク。
すると高尾が登場し、「ここに来たということは意味わかりますよね? 勝村さん、あなたのベルトに非常に興味あります」と言って、パートナーの翔太を呼び込んだ。高尾は「翔太がフリーになります。友だちなんで応援するんですけど、しばらく(ガンプロに)上がらないと言ってるんで。自分も上がるかどうか決まってないんで。でもこの2人の持ってるベルト、ロマンス・ドーンで獲ったら上がるしかないよね?」と投げ掛けた。
SNS上でフリー転向後、当面ガンプロには上がらない意向を表明していた翔太は困惑の様子を見せながらも、意を決して「ガンバレ☆プロレスにとっても、フリーになる俺にとってもガンプロに上がらないのが新しい景色をつくるし、そうなると思ったけど。確かにロマンス・ドーンでガンバレ☆プロレスのリングでやり残したことがタッグのベルトだな。フリーの俺とDDT所属の高尾がベルトを獲れば、ロマンス・ドーンはガンバレ☆プロレスにとっては外敵だな。そのベルトを流出させるという意味で、俺がこのリングに上がるのは新しい景色ではあるかもしれないな。そのタッグのタイトルマッチやりませんか?」とアピール。
勝村は「そんなに4月以降もガンプロに上がりたい? フリーは大変だもんな。ガンプロ一緒にやってきたよしみとして、その挑戦受けてやるよ。3月20日、高島平でオマエらの挑戦受けてやる。ガンプロに上がれないようにしてやるよ」と承諾し、タッグ王座戦が確実になった。
コメントブースに和田と共に現れた勝村は「2度とオマエとはやりたくない。腕はしょうがないとしてもドラゴンスープレックスとかK'z FACTORYで習ってないんだけど。これでタッグの結束は強まった。俺たちは基本的にシングルプレイヤー。1+1は2かもしれないけど、それでもタッグ屋のアイツらに負ける気は全然しない。ロマンス・ドーン倒して(独立する)4月からタッグのベルト持って、いろんな相手と大きな海に出て戦えたらいい。これから俺たち止まらずにやっていこう」と自信たっぷり。
和田は「今日は勝村さん負けた。でも46歳の全力は出した。足りないところは、勝村さんは“誰かのために生きていること”だと思うから、俺も先輩を見習って。タッグのベルトもまだ何もやってないから。防衛はしてるけど、プロレス界で何もやってないと思う。価値をもうちょっと高めていかないと」と自身に言い聞かせていた。
一方、翔太は「俺らがベルト獲って流出させるという形をとって、俺らが外敵としてガンバレ☆プロレスの対角に立つのが、今までできなかった新しい景色かもしれないし、KO-Dタッグは獲ったけど、ガンプロのリングではベルト獲ってない。2人でベルト獲ろう。確かにあの2人強いけど、タッグチームとしてはロマンス・ドーンのほうが一枚も二枚も三枚も上手の自信はある。必ずあのベルトいただきます」とニヤリ。高尾は「こっちでタッグベルト獲ってない。(翔太は)フリーになるけど、このベルトを獲って、上がる理由をつけて、ロマンス・ドーンをこのリングで見せられればいいんじゃない」と同意していた。