「蝶野正洋ファンでAKB48好きだった」12年振りのシングル戦を控えてるのに親指脱臼中という、どうも落ち着かない平田一喜が語った同期・高橋ヒロム

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 11月12日のDDT両国国技館大会で、高橋ヒロムとのシングルマッチを控えた平田一喜。ヒロムがプロデュースする形で3月に行われた『ジュニア夢の祭典~ALL STAR Jr. FESTIVAL 2023~』には様々な団体からジュニア選手が参戦し、そこでできた縁で平田が希望した相手だが、実は平田はヒロムの初勝利の相手でもある。
 10月22日のDDT後楽園ホール大会に乱入したヒロムは平田のもつアイアンマン王座を奪取したことから、現在新日本プロレスで24時間いつでもどこでも誰でも挑戦できるアイアンマン王座の攻防が繰り広げられている。
 当日までヒロムがベルトの防衛を続けていればこの試合が王座戦となるが、それに向けて平田が意気込みを語った。

――DDTの公式プロフィールでは「今や立派なダンシングスター」と書かれています。
平田「まあ、ダンシング殺法ですよね(笑)」

――ファイトスタイルとして昇華したと。
平田「元々は本家の方がいらっしゃいましたし、普通に僕もファンだったんです。それがいつの間にかいろんな場面で踊ることになり・・・。今に至っちゃったんですよね~」

――そしてピープルズチャンピオンでもある平田選手、特に6.25後楽園(MAO、ヨシヒコとの3WAYダンス形式のEXTREME王座決定戦)での平田平田の大合唱なんてもう!
平田「あの王座決定戦の時の後楽園、あれほど平田コールいただけると思ってなかったんで。あれは間違いなく後押しされましたね!」

――MAO選手が「会場が完全に平田さんだった」とおっしゃってました
平田「いや、ちょっと僕もね、びっくりして一瞬引くぐらいな『なんでこんな応援されてるんだ?』みたいな(笑)大合唱だったんでほんとありがたかったですね。たぶん、プロレス人生であんなに平田コール一色でもらったことはないんじゃないかな~」

――さて、11.12両国ではIWGPジュニアヘビー級王者:高橋ヒロム選手を迎え撃ちます。参戦が発表された時点でここは俺しかいないだろうと?
平田「ん~、まあ、発表時点でそんなに・・・、私自己主張するはつらつ系ではないので、絶対行ってやるぞっていうのはなかったんですけど、まあヒロム選手の対戦相手が決まってなくて、あの時は土井さんとのEXTREME戦二人の平田一喜デスマッチを無事終えて勝って、挑戦者が現れ無かったら、ちょっと言ってみようかな~、ぐらいの感じです」

――強く主張するつもりはなかったと
平田「まあお手紙を書いて、お返事もらってオッケーだったらいいな~ぐらいの。控えめなタイプなんで(笑)」

――あんなガウンやらメガネやら派手なのに
平田「日常の平田はもう暗いんで(笑)静かにしてます」

――12年前、高橋ヒロム選手のプロレス初勝利の対戦相手が平田選手という、点が線になる大河ドラマですね
平田「いや~、あの話の続きが人生であるとは思ってなかったので。でもヒロム選手は何つうのかな~、ヒロム選手はすくすく育ってIWGPジュニアヘビー級チャンプになったわけじゃないですか。僕はもう左ナナメ前ぐらいにひねくれて育って、もうたぶん、世界線が違うんですよね。僕とヒロム選手の世界じゃ。それでまさかその世界線が交わって、あの時の続きがまさかできるとは、まあ、自分でビックリですよね~(う~んと噛み締める)」

――我々ファンもみんなびっくりしてます
平田「どっちもあの頃の面影ってないじゃないですか。逆に何かまあ、線として繋がってるんですけど、また別物みたいなところもあるんで、まあその種と種が花になって、全然違う色の花たちがまさか花束として一緒にされて、そこでどう戦うのかと。自分でもちょっとよくわかんないっすよね(笑)」

――平田選手も今とはかなり印象が違ってました。白黒モノトーンの小林邦昭スタイルにとにかく気合全開で、お互いに吼えてましたね
平田「僕、あの頃の方が強いと思います(笑)バチバチとした、人をヤってしまいそうな目(笑)」

――2011年当時のヒロム選手の印象はいかがでしたか?
平田「まあ『わ、新日本プロレスの選手だ』って感じですよね。まだ「高橋ヒロム」というブランドが確立していたわけではなく、僕も「平田一喜」っていうブランドでは無かったんで。ほんと『テレ朝でやってる新日本プロレスの選手だ』っていう。あの~、有名人見たぐらいの感じでしたよ(笑)」

――ほぼ同世代というか、お二人がファンとして観てた世代も似てそうですね
平田「そうですね~、同年代デビューで数か月僕のほうが早いぐらいで(共に2010年デビュー)あの~、後にわかったんですけど、ヒロム選手も僕が憧れた選手もいっしょで、どっちも「蝶野正洋ファン」だったんですよね。でその当時、好きなものもAKB48っていう、好きなものがすごい被ってたんですよね(笑)すごいどうでもいい情報ですけど(笑)」

――蝶野正洋ファンだった二人がだいぶコスチュームの色数が多いです(笑)
平田「信じられないぐらい似てないですよね。でも僕で言ったらサングラスは被ってるんですよ」

――そこだけは憧れを踏襲していると
平田「すみません、完全に後付けです(笑)」

――ヒロム選手も途中からリミッターを外したかのようにスゴイ色数になりました
平田「ですね~、ガウンはもう嫉妬するぐらいいいな~って思いますね。僕もああいうの作りたいんですけど、たぶんああいうのってヒロム選手は新日本プロレスが管理して会場に持ってきてくれると思うんですよね。僕、全部自己管理でスーツケースに収まらないと持ち運びできないんで物理的な問題があるんです。今のガウンですらちょっとおっきめなスーツケースの半分を占めてしまうぐらいなので、 付き人制度とかいいな~と思いますよね。うちは和気あいあいとしてる感じなんで、どっちかというと後輩にもなめられるタイプなんで、とても持たせるなんてことはできない(キッパリ)」


――それにしてもこのシングルマッチのビジュアル、スペシャル感が溢れてますよね
平田「でもちょっと1つあるんですけど、めっちゃくちゃカッコイイじゃないですか、歴史も感じられて。僕の現在のやつが影が強調されてて、ちょっと毛穴とシミが目立つんでちょっと飛ばしてほしかったなっていう、そこだけがちょっと腑に落ちてない点ですね。もうちょっと加工してもらわないと(苦笑)自分でニキビ潰して失敗しちゃって跡のこっちゃって。そこが弱点なんですよ、突かれちゃうと」

――確かにバイ菌が入ってもいけませんし
平田「僕のあの昔の写真どこから持ってきたのかな~。あっちは綺麗だったな(笑)でもこんな感じで試合してたな~ってしみじみ思いだすイイ写真ですね。短髪で襟足だけ伸ばして足立区の中学2年生ぐらいの髪型してましたからね~(平田一喜 1987年生まれ 東京都足立区出身)」

――さて、注目の特殊ルールですがこれはいつごろ決定の見込みですか?
平田「いやこれがですね、ちょっと1つ問題が出て。僕はそれに集中して研ぎ澄ましてたんですよ。そしたら次の10.22後楽園にですね、EXTREME戦が入ってしまって・・・。言ったらね、漫画家の原稿で言ったらそっちの方が締め切り早いじゃないですか。頭抱えちゃってまして。そっち(後楽園)はようやくちょっとルールが考えられてきたんですけど、 正直、まだ「無」なんですよね!でも、ヒロム選手は多分楽しみにしてるじゃないですか。やべえなと思いますね(汗)」

――絶対に楽しみにしてますよ。
平田「いや~、ヒロム選手が納得するような、しかも楽しい・・・。どうしましょうね(笑)」

――平田一喜デスマッチはやってしまいましたし
平田「なんか僕の中で同じルールはちょっと、第何代とかもしチャンピオンとして変わったらいいんですけど、同じ防衛ロードで同じルールは乱発したくないなって。対戦相手に合った、その選手が苦手なものとかそういうもので考えてきたんですけど、ちょっとひらめいてくれるといいなって思ってます」

――考えるよりもひらめく感じ、ですか?
平田「あの、学生の時テスト勉強とかする時って、何か違うこと考えちゃうじゃないですか?だいたいトレーニングやる時は足から順番にやるんですけど、僕足のトレーニング苦手なんですよ。その何とかまぎらわそうとしてる時に出てくるんですよ、ルールが!特に僕ヒザ悪くて、スクワットも慎重にやらないといけないってピリピリする。やりたくないんですよ。だからなんか違うことを自然と考えて紛らわそうと脳が働いて、そん時に浮かんでくるんですよね。高橋ヒロム戦のルールはスクワット次第です!逆にスクワットがめっちゃ効いて楽しくなり始めちゃったら、ルールが浮かんでこないかもしれない」

――スクワット向けのコンディション作りも難しそうです
平田「この前もスクワットのインターバル中に正田とのEXTREME戦のルールもふわっと浮かんできたんですよ。これ、ちょっといいな!って。言ったらまだ正田戦のルールも完璧じゃないんですよ、ギリギリにならないと頑張らないタイプなんで」

――まさしくテスト勉強、そしてギリギリでいつも生きていたい
平田「ギリギリになった平田に今の平田が期待してます。『ギリギリの平田、思いついてくれよ』と。まあでも、どうなってもこんなね、物語のある試合を滑らすわけにはいかないんで、頑張ってルールを考えますので皆さん温かい目で見てください」

――ルールはみんな楽しみにしてますからね。アイテムの準備って実は楽しくないですか?
平田「最近ルールを期待されてるところもありますからね。でも僕の欲しいものが大体売ってなくて、世の中に。例えばドンキってスタンダードなものはたくさん売ってるんですけど、コアなものって意外と売ってないんですよ。で、amazonで見つけて頼むんです。amazon様様です。けど届くまで心配なんですよ、結構実物と違ったりするじゃないですか。アイテムが失敗したら僕の持ってるカードが何もなくなってしまうんですよ、今までも真っ向勝負で勝てる相手なんか一人もいなかったんですから(笑)」

――では最後に来場を迷ってる方が一歩踏み出せるようなメッセージをお願いします!
平田「まずは僕のテーマとしてはプロレス知らない人が見ても面白いって思ってもらえることをやろうと思ってて、そこに対戦相手が苦手なモノやイヤなモノを足していくんですけど、巨大風船ふくらましてバンとかおばけ出したりとか(笑)EXTREME戦で培われたこの脳みそを両国の特殊ルールにぶちまけようと思ってるので、プロレス好きな人ももちろ『ちょっと見たいけど…』ぐらいのお友達とかも呼んでいただいても楽しませますし、ヒロム選手との12年分が詰まった試合もお見せしますので、どうかみなさん応援しにきてください。観に来てくださいというよりも励ましにきてください。恐いんで、ビッグマッチのシングルなんて(汗)」

――皆さま、ぜひ両国で平田平田の大合唱をご一緒に!

※インタビューの後日、後楽園で急展開!

■DDTプロレスリング『Ultimate Party 2023』
2023年11月12日(日) 開場12:30 開始14:00
東京・両国国技館
チケットはこちら!
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=47154

▼スペシャルシングルマッチ
高橋ヒロム(新日本)
vs
平田一喜

▼KO-D無差別級選手権試合
【王者】クリス・ブルックス
vs
【挑戦者】上野勇希
※第81代王者3度目の防衛戦。

▼ドラマティック・ドリームマッチ
クリス・ジェリコ(AEW)
vs
KONOSUKE TAKESHITA(AEW)

▼赤井沙希引退試合~強く、気高く、美しく~
赤井沙希/坂口征夫/岡谷英樹
vs
丸藤正道(NOAH)/樋口和貞/山下実優(東京女子)

▼DDT UNIVERSAL選手権試合
【王者】マット・カルドナ with ステフ・デ・ランダー
vs
【挑戦者】MAO
※第11代王者2度目の防衛戦。

▼KO-Dタッグ選手権試合
【王者組】高尾蒼馬/翔太(ガンプロ)
vs
【挑戦者組】高梨将弘/アントーニオ本多
※第80代王者組の初防衛戦

▼スペシャルシングルマッチ
佐々木大輔
vs
遠藤哲哉

▼スペシャル6人タッグマッチ~DDTvsVOODOO-MURDERS
秋山準/HARASHIMA/納谷幸男
vs
斉藤ジュン(全日本)/斉藤レイ(全日本)/歳三(フリー)

▼スペシャル8人タッグマッチ
高木三四郎/彰人/大石真翔/川松真一朗
vs
ヨシ・タツ(全日本)/ヨシ・ヒコ/男色ディーノ/スーパー・ササダンゴ・マシン

▼東京女子プロレス提供6人タッグマッチ
荒井優希/宮本もか/鈴木志乃
vs
鈴芽/遠藤有栖/上原わかな

▼5WAYタッグマッチ
KANON/MJポー
vs
土井成樹(フリー)/須見和馬
vs
岡田佑介/高鹿佑也
vs
小嶋斗偉/石田有輝
vs
正田壮史/瑠希也

■会場に来れない方は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEで完全独占生中継!
現在2周年記念キャンペーン実施中!
https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/wnkyKME2hyvitfc8skS9cB

■取材を終えて
実は私、あのヨシヒコ戦から“ジャーマン・アーティスト平田”と言い続けてます。ぜひ平田選手のX(旧Twitter)アカウントのピン止めをチェックしてください!
https://x.com/parakissk/status/1447906798871060486?s=20
今日もプロレス最高っ!
(聞き手:スレンダー川口 @slender_kg)
https://twitter.com/slender_kg

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