会見無断欠席から発熱SNS投稿の飯伏幸太へ、団体を背負う王者T-Hawkが「いつまで過去の栄光で飯食ってんだ!中途半端なことすんな!」
4日、東京・両国国技館にてGLEATが『GLEAT VER.MEGA』を開催。メインイベントではT-Hawkの持つG-REX王座に田村ハヤトが挑戦した。
GLEATは、2021年7月に田村潔司とNOAHの元親会社であるリデットエンターテインメントが旗揚げした団体。GLEATには令和のUWFを創ることを目的とする“LIDET UWF”と、純プロレスを追究する“G PROWRESTLING”、 総合格闘技の“GLEAT MMA”の3部門が存在し、今回は3部門の総力を結集する形でわずか2年で両国国技館進出を果たした。
王者のT-Hawkは2010年にDRAGON GATEでデビュー後、2019年にCIMAらと#STRONGHEARTSを結成。2021年にGLEATに入団し、今年4月にシングル王座であるG-REX王座を戴冠した。
対する田村ハヤトは大学時代に総合格闘技を学び、野球と並ぶもう一つの夢であったプロレスラーを目指して2019年にJUST TAP OUTに入団。同年9月にプロレスラーとしてデビューすると、一年足らずでZERO1の世界ヘビー級王座に君臨するなど頭角を表す。2021年にGLEAT所属となり、ヒールユニット『BULK ORCHESTRA』のメンバーとして活躍している。
前日会見では田村は前橋育英高校野球部のユニフォームを、T-Hawkは駒大苫小牧高校野球部のユニフォームを着て登場。
甲子園優勝時のレギュラーメンバーであり、決勝戦でホームランを打つなど高校球児の頂点を極めていた田村は「これは甲子園の決勝の時に着た本物のユニフォームだからな。このユニフォームを着てこの舞台に上がったのは、このチャンピオン・T-Hawkとどこよりも熱い熱い夏にするって宣言……この甲子園優勝以来、あんとき以来だ。こんなに俺が燃えてるのは」と熱く思いを語り、補欠であったT-Hawkは「野球ステータスではコールド負けだ」としつつも、「この夏は自らの手で過去最高の、最高級の夏に、田村ハヤトとグレーターズのみんなとしていきたいと思います」と思いを叫んでいた。
試合はじっくりとした立ち上がりから、ショルダータックルのぶつかりあいは田村が制する。T-Hawkのエルボー連打を受けきった田村は強烈なボディブローを叩き込み、くの字に倒れたT-Hawkをその後も圧倒していきジャストフェイスロック。逃れたT-Hawkが激しい打撃戦をブレーンバスターでイーブンに戻すが、田村もバックドロップからパワーボムを叩き込む。だがT-Hawkも決死の雪崩式BTボムで叩きつけ、ダブルダウンから一進一退のぶつかりあいへ。
最後はT-Hawkがケルベロスからナイトライドで叩きつけて3カウントを奪った。
ハヤトは「T-Hawkとあれだけの試合ができて俺はすごく、負けて悔しいけど今は気持ちがいいよ」と爽やかにコメント。
しかしT-Hawkは目を血走らせながらバックステージに戻ると「俺は、今の今まで、あえてゲストのあいつの名前出さなかったけどよ、俺のあとに、リングにいる気持ちはどうだオイ!あ?GLEATのな、横綱は、この俺なんだバカ野郎。おい、いつまでよ、過去の栄光で飯食ってんだバカ!クソダセーんだよ!大事なのは今だろうがよ!中途半端なことすんな!オイ!俺からはお前に対して一言だバカ野郎。GLEATナメんなコラ!」と激怒して会場を後にした。
素晴らしい試合で王座を防衛しながらも、メインイベントの後に飯伏幸太の約1年10ヶ月ぶりとなる日本復帰戦が『GLEATクライマックス』として組まれているため無言でリングから去らねばならなかったT-Hawk。
飯伏が前日会見を音信不通で欠席し、その後SNSで扁桃炎で38.9度の熱があることを投稿していたため、試合が本当に行われるのかもリングに現れるまでわからなかった。
団体として物議を醸すこの行為に、GLEATのトップとして思うところがあるのは間違いない。
この借りを返すべく、T-Hawkの今後の動きに期待したい。