18年破られない最多防衛記録をかけて「2024年1・4東京ドーム、IWGPJr選手権・高橋ヒロム対ヒートやろうじゃねーか」
4日、東京・両国国技館にてGLEATが『GLEAT VER.MEGA』を開催。セミファイナルではカズ・ハヤシ&田中稔&CIMAvs頓所隼&青柳亮生&高橋ヒロムの試合が行われた。
GLEATは、2021年7月に田村潔司とNOAHの元親会社であるリデットエンターテインメントが旗揚げした団体。GLEATには令和のUWFを創ることを目的とする“LIDET UWF”と、純プロレスを追究する“G PROWRESTLING”、 総合格闘技の“GLEAT MMA”の3部門が存在し、今回は3部門の総力を結集する形でわずか2年で両国国技館進出を果たした。
この日は現在GLEATに所属する、元闘龍門のCIMA、元全日本プロレスのカズ・ハヤシ、元新日本プロレスの田中稔という重鎮3人がタッグを結成。
WRESTLE-1時代にCIMAと抗争を繰り広げた現GLEATの頓所隼、全日本プロレスの青柳亮生、新日本プロレスの高橋ヒロムという各団体のジュニア第一線で戦うタッグと激突した。
現在右肩関節脱臼の負傷により長期欠場中のCIMAは一夜限定復帰となり、前日会見では「明日もうどうなってもいい。明日が最後でもいいという気持ちを表すために今日は真っ白で来ました。いつもビッグマッチでは新コスチュームを作るんですが、明日で今のCIMAは最後かもしれないので白コスチュームで臨みます」と覚悟を語っており、田中稔はヒロムから勝利したらIWGPジュニアヘビー級王座への挑戦を宣言している。
なおヒロムは前日会見にサプライズ登場し「ヒート選手は20年近く破られていないこのベルトの最多防衛記録(11回)を持ってる。これを破るのは高橋ヒロムの役目だと思ってるんで。破るときにはヒート選手に出てきていただきたい」と、12回目の防衛戦の際にはヒートを指名することを仄めかしていた。
試合が始まるとCIMAがハイスピードに仕掛けていくが、場外からヒロムが足を掴んで挑発し、亮生が顔面にドロップキックから頓所もエルボー。
カズと亮生が新旧全日対決を見せると会場から大きな拍手が起き、さらにヒロムと稔が対峙すると両者へのコールで会場が包まれる。
稔が足攻めでヒロムの機動力を奪い、CIMA&カズとともに連携攻撃から稔がその場飛びムーンサルトを投下して腕ひしぎ。逃れたヒロムが亮生と変わり、亮生はカズに狙いを定めて三角跳びケブラーダ。だがカズもBKで流れを戻すも、頓所が出てきてCIMAを丸め込みながらカズにジャーマン。
ヒロムは稔に走り込むが、ヒロムはハイキックからミノルスペシャルで捕らえるがこれは頓所と亮生が間一髪で救出する。
頓所が強引にタッチしてリングに出ると、ヒロムにメテオラを発射させるがCIMAは避けて自爆させ、頓所のダイビングボディプレスもCIMAはドロップキックで撃墜。
ぐったりとする頓所に稔が延髄斬りからカズがファイナルカット。さらにCIMAがメテオラを発射し3カウントを奪った。
技ありの勝利を見せたCIMAは「俺らが20年前に時代を逆戻りさせる?20年前に進化させたるわ」と豪語。
稔は「直接とってリング上で挑戦表明することは叶わなかったけど、新日本プロレス、俺と高橋ヒロムのIWGPJr組めよ。もしかしたら俺じゃなくてヒートさん来るかもしれないけど、ヒートさん来るなら、1・4東京ドーム。いいか?はっきり言っておくぞ、来年2024年1月4日東京ドーム、IWGPJr選手権、高橋ヒロム対ヒートやろうじゃねーか。それまであいつが防衛しなきゃいけないけどな」と一方的に王座戦を決定する。
ヒロムは「田中稔選手、さすが、何歳ですかあの人?すごいな、あの世代の人たちは全員すごいな。恐ろしいコンディションだ。俺がやりたい、引きずり出さないといけないのはヒート選手。IWGPジュニアヘビー級王座の11度防衛、18年破られない伝説の記録があるんで、破るのはこの俺でしょう。そしてその記録を超えるときの相手、ヒート選手がベストなんじゃないですか?そこまで待てないというのであれば、ヒート選手出てきてください。俺とやってみて楽しかったですか?こんなもんじゃないですよ。足りないよ。GLEATに来た目的はヒート選手を引っ張り出すこと、それだけです」とヒート戦を熱望した。
現在ヒロムは5度の防衛に成功しており、残り5ヶ月で6度の防衛戦を行わないと1・4でのヒート戦に辿り着けない計算となる。
CIMA、カズ・ハヤシもベルトに興味を示しており、今までの歴史とはまた違う過酷な防衛ロードとなりそうだ。