「先人が残したストロングスタイル、俺が全て持ってるぞ」鈴木みのる&エル・デスペラードが新ユニット結成を目指し成田蓮を勧誘!
5日、東京都・大田区総合体育館にて新日本プロレス『NEW YEAR DASH!!』が開催され、鈴木みのる&エル・デスペラードが新ユニット結成に向け成田蓮を勧誘した。
例年、新日本プロレスでは1月4日の東京ドーム大会が1年の総決算的大会となり、翌5日の大会から“新年度”に突入。1月5日の大会ではその年の新たな展開を予感させる“事件”が起こることで知られており、【何かが起こるイッテンゴ】と呼ばれてきた。
中でも、昨年12月を以て解散した鈴木軍の面々は、4日にTMDK入りを果たしたザック・セイバーJr.を除いては無所属となっており、その後の去就に注目が集まっていた。
この日の第1試合では、成田蓮&タイガーマスク&本間朋晃vs“キング・オブ・ダークネス”EVIL&高橋裕二郎&ディック東郷の6人タッグマッチが実施。
タイガーと本間がベテランの妙技で攻め立て、成田が無骨なファイトで突貫していくものの、HOUSE OF TORTUREの悪の連携に絡め取られて苦戦を強いられ、最後は裕二郎がレフェリーの気を引く中でEVIL&東郷のマジックキラーが炸裂し、本間が3カウントを奪われた。
試合後もHOTは暴行を続け、成田が3人がかりで袋叩きにされる。
しかし、そこへ鈴木みのるが猛然とリングに駆け込んできて成田を救出。SHOも加勢に入ると流石のみのるも1vs4の数の暴力に負けて袋叩きにあうが、さらにそこへエル・デスペラードが飛び込んできて救出。みのる&デスペラード&成田の3人が連携してHOTを退治した。
3人が向かい合うとみのるとデスペラードがグータッチ。しかし、2人は成田に向けたアクションを起こすこと無く去っていき、一握りの謎を残した。
バックステージには3人で現れたものの、成田はまだ2人と共闘を決めたわけではない様子で、HOTへの敵意を剥き出しに。
デスペラードは「まぁ鈴木軍はなくなっちゃったっすけど、だからって別に、無理矢理別の方向に進む必要もないわけで。ボス……いや、鈴木さんが言ってくれたようにさ、やりてぇことやってんだからそれでいいだろ」と再びみのるとともに闘っていく立場を明らかにし、成田に対しては「成田君、同じ方向を向いてんだったらさ、お互い頭数合わせるだけでもいいんじゃない?別に“協力”はしなくていいんだよ。“共闘”がとりあえずできればそれだけでいいんだよ」と無理強いすることなく成田の自由意志に委ねる。
成田は悩んだ様子を見せながら無言で立ち去るが、みのるは「“ストロングスタイルの息子”なんだろ?『SON OF STRONG STYLE』なんだろ?日本のプロレス界で、先人が残したストロングスタイル、俺が全て持ってるぞ。考えれば分かるだろ?」とニヤリと笑った。
なお、この日はタイチ&金丸義信&DOUKI&TAKAみちのくが再集結し、新ユニット結成を宣言。旧鈴木軍メンバーはそれぞれの道を歩みだした。
また、みのるは全日本プロレスでも土井成樹、大森北斗とともに新ユニット結成に向けた動きを見せている。鈴木軍という一大ユニットの解散後もプロレス界に絶大な影響力を持つ王の活躍に期待していきたい。