【試合詳細】2・11 新日本プロレス広島大会 【IWGPヘビー級&IC】飯伏幸太vsSANADA 【NEVER6人タッグ】石井智宏&後藤洋央紀&YOSHI-HASHIvsタマ・トンガ&タンガ・ロアvsジェイ・ホワイト オカダ・カズチカ&矢野通vsEVIL&ディック東郷

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『THE NEW BEGINNING in HIROSHIMA』
日程:2021年2月11日(木・祝)
開始:15:00
会場:広島県・広島サンプラザホール
観衆:2,007人

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
辻陽太/上村優也/●ゲイブリエル・キッド
8分51秒 ASJスタイルリストロック
[鈴木軍]タイチ/○ザック・セイバーJr./DOUKI

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
本間朋晃/SHO/○マスター・ワト
8分7秒 ラ・カレテラ
[鈴木軍]鈴木みのる(パンクラスMISSION)/エル・デスペラード/●金丸義信

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]○内藤哲也/高橋ヒロム/BUSHI
9分54秒 デスティーノ→片エビ固め
[BULLET CLUB]●高橋裕二郎/石森太二/エル・ファンタズモ

▼タッグマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]△オカダ・カズチカ/矢野通
1分27秒 両者リングアウト
[BULLET CLUB]△“キング・オブ・ダークネス”EVIL/ディック東郷

▼シングルマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]○オカダ・カズチカ
5分41秒 反則
[BULLET CLUB]●“キング・オブ・ダークネス”EVIL

▼NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/CHAOS]石井智宏/後藤洋央紀/○YOSHI-HASHI
27分1秒 緊箍児
【挑戦者組/BULLET CLUB】ジェイ・ホワイト/タマ・トンガ/●タンガ・ロア
※王者組が3度目の防衛に成功

▼IWGPヘビー級王座&IWGPインターコンチネンタル選手権試合 60分1本勝負
【王者】○飯伏幸太
27分51秒 カミゴェ→片エビ固め
【挑戦者/L.I.J】●SANADA
※飯伏が両王座の2度目の防衛に成功

二冠防衛の飯伏へ内藤がIC王座のみをかけての挑戦を要求!NEVER6人タッグ王座防衛のYOSHI-HASHIが後藤とともにタッグ王座挑戦宣言!オカダとEVILのシングル戦がついに実現も最悪の結末!

第1試合


 両軍が入場すると辻がタイチに突っかかって先発でのぶつかり合いを求めるが、タイチは相手にせずDOUKIが前に進み出る。
 DOUKIと辻でゴングが鳴ると辻は相手コーナーのタイチに突っ込んでいき、DOUKIが背後からエルボーを見舞ってくると担ぎ上げて相手コーナーの目の前にボディスラムで叩きつけ、タイチへ「来いよ!」と挑発。
 望み通りタイチが出てくると辻はエルボーを連打し、タイチのミドルキックもキャッチしてショルダータックル。さらにフロントハイキックも避けてドロップキック。上村にタッチ。
 上村はタイチにエルボー連打からランニングエルボー。タイチが倒れず耐えると2発目を狙うが、タイチが喉輪で受け止めてコーナーに叩きつけるが、上村は怯まずランニングエルボー。上村がロープに振ろうとするとタイチは喉輪でカウンターし、そのままマットに叩きつけてサッカーボールキック。DOUKIにタッチ。
 DOUKIはサイドバックブリーカーから上村の頭をぺちぺち叩いて挑発。上村がエルボー連打で反撃するとDOUKIは顔面かきむしりからロープに飛び、上村のドロップキックをすかしてから背中へのフットスタンプ。ザックにタッチ。
 ザックは倒れたままの上村を挑発的に蹴りつけていき、上村がチョップで反撃するとザックは腹部へのダブル掌底からグラウンドに転がしながらのネックロック。上村がローリングして脱出するとザックが顔面にビッグブートを叩き込むも、上村はドロップキックで応戦。ゲイブにタッチ。
 ゲイブはエルボースマッシュ連打からショルダータックル。さらにバックを取っていき、ザックがクラッチを切ってのアームロックに移行しようとすると即座にスクールボーイで対応。ザックが腕取りのフェイントから入るスクールボーイを狙うとゲイブは半回転して抜け出すとそのままシットダウンして上から潰し足を取って逆エビ固め。ザックは下から腕を取って腕十字で切り返すが、辻がザックをボディプレスで押しつぶす豪快なカット。
 辻、上村がザックへトレイン攻撃をかけ、ゲイブが打点の高いドロップキックで追撃。タイチ、DOUKIが入ってきて乱戦となるも、辻&上村がタイチをダブルドロップキックで撃退。ゲイブはザックへダブルアーム・スープレックスを狙うが、ザックがオーバーヘッドキックで切り返し、ザックとの高度な丸め込みの読み合いを制してゲイブがエビ固めもザックはキックアウト。ザックとゲイブは正面からエルボースマッシュで打ち合っていき、ゲイブがジャーマンを狙うとザックは持ち上げられた反動を使って半回転し胴絞フロントネックロックで取り返す。ゲイブはこれをぶっこ抜いてブレーンバスターで叩きつけ、さらにダブルアーム・スープレックスを狙うが、ザックはクラッチを切って手首や指も極める腕固めでゲイブからタップを奪った。

<試合後コメント>
タイチ&ザック・セイバーJr.&DOUKI
ザック「ヤングライオンは本当活きがいいよな……。いつもなら“ショッパイ試合組みやがって”“なんで第1試合でヤングライオンの相手なんだ?”って思うとこだが、今日は俺自身、楽しんでたよ。それにしても何で辻はあんなに頭に血が上ってるんだ? ツラが醜いからか? いや、俺的には一番ブサイクなのはゲイブ(リエル)だと思うけどな。てか、なんであいつがここにいるんだ? LA DOJOのヤングライオンじゃなかったのか? カツヨリ(柴田)のヤローはどこに行ったんだ? おいシバタ、今なにやってんだ? 日焼けマシーンで肌を焼いてんのか? シバタに伝えろ、お前をこのリングで待ってる。もし俺がゲイブを殺したら、さすがのシバタも黙ってられず、姿を現すだろうな。あいつは何も仕事せずにグータラしてても給料が発生するのか? カツヨリ・シバタ、怠けるのもいい加減にしろ。だけど、ヤングライオンとの試合は楽しかった。毎日でも相手してやる。びっくりチキンとアイアンフィンガーを振り回すだけのタマ・トンガとの試合より何倍もマシだ。楽しかったよ。でも今日は(午後)3時から(試合)だったから、昼飯も食べれなかったし、コーヒーを飲む時間もなかった。(※記者に向かって)お前はもちろん昼飯食ったんだろ? 何食ったんだ? お前、一日一食だって絶対に抜かないって顔してるもんな。これから春になるまで、クマみたいに冬眠するのか? まあ、お前はそれでもいいや」
タイチ「このデブが……。昨日は……アイム・ソーリー、ラストナイト」
ザック「気にするな。運が悪かっただけだ。パンデミックのせいだ。俺たちはチームなんだから」
タイチ「まあ正直、最後の方、何も覚えてねえや。まあ、やっぱりこれ(アイアンフィンガー)の持つ魔力は怖えな。あらためてわかったよ。もしかしてヤツも、タマも、これに操られてたのかもしれねえしな。でも昨日はあんな結果になっちまったけど、結果は負けたかもしんねえけど、俺らは負けてねえからな。ま、昨日ザックが言ってた通り、このあとすぐ『NES JAPAN CUP』も始まるし、とりあえず今焦って、あいつらともう1回やらなくてもいい時期なのかなって。昨日はザックが俺(が泊まってるホテル)の部屋に、ハイボールいっぱい持ってきてくれたんだ。(それを飲みながら)朝まで2人で語って、今、具合悪いよ。二日酔い、絶頂期……」
ザック「チョットダケ」
タイチ「昨日ずっと2人で語り明かしてよ、俺とザックはやっぱり絆が深いってことがわかったよ。俺らはあきらめたんじゃないんだ。今はその時期じゃない。1回落ち着いて、お互い落ち着いて、またその先に、お互いシングルで結果出したときに、必ず2人でもう1回やろうと約束したから」
ザック「ベルトは必ず取り戻す。でも今は少し休憩して、シングルに集中しようぜ。気分転換してからだ」
タイチ「お互い力つけてよ、その時、俺らが組んだ時によ、もっとすげえ力が出せんじゃないかって楽しみにしてるよ、今から」
ザック「(※某記者の大きなお腹に耳を当てて)ニュージャパン最強のタッグチームといえば?」
タイチ「年内には必ず……いや年内にとは言ねえな、数カ月後……
ザック「ニュージャパン最強のタッグチームは誰だ? ン、デンジャラス・テッカーズだって? いい答えだ」
タイチ「俺らがタッグのトップに立ってないとな、始まんえんだ。あんな2人が(ベルトを)持ってたって、つまんねえだろ? また面白くしてやるから待っとけ、お前ら。とにかく俺とザックは(『NEW JAPAN CUP』で)結果出してからだ。また帰ってきてやるよ、2人……」
DOUKI「(※入れ替わりに入ってきて)なんだ今日の試合、オイ。第1試合で、昨日タイトルマッチやった2人と俺が、なんでヤングライオン3人と当たんなくちゃいけねえんだよ。まあ、なんだ、デンジャラステッカーズの2人がさ、今こうやって言ってたけど。昨日と今日と言ってたけども、まあ、タッグ解消ってわけじゃないし、何とも言えないけど、それでもやっぱり俺は俺で、昨日の試合、もうちょっとうまく邪道をつかまえてられたらな……はあ、って思うから……。ダメだな、やっぱあいつとは、しっかりケリをつけなきゃいけないよな。邪道、俺はずっと言い続けるぞ。テメエと、シングル(マッチ)が実現するまで、ずっと言い続けるからな。昨日、タイトルマッチなんてな、関係ねえよ。テメエと絶対シングル、やってやんぞ、オイ」

上村優也
「(※ノド元を押さえ、何度か咳き込む)ノド輪が一番効いたかもしれないッス。そんなことより、鈴木みのる、昨日でひと段落つかせませんよ。ここまできて、引き下がったらカッコ悪いんで、とことん僕の納得いくまで、倒すまで。なんでもいいですよ。シングルマッチでもタッグマッチでも。とにかく俺を、鈴木みのると闘わせてくれ。まあ別に、俺がこんなこと言ったって、(鈴木とのカードが)組まれるもんじゃないと思ってますし、リング上がすべてなんで。また次から、リング上で見せてやりますよ。ありがとうございました」

ゲイブリエル・キッド
「(※左腕を押さえて倒れ込む。しばらく荒い息だけが聞こえてきて……上半身を起こして)俺の対角線に立つヤツは誰でも相手になってやると言った。そして今日はザック・セイバーJr.、お前だ。昨日のお前のコメントを見たが、相手を欲しているんだろう。だから俺が相手になってやるよ! あと一歩でお前を倒せる手応えがあった。もっとかかってこい!」

辻陽太
「クソ、タイチ……、俺はあんたの試合を、セコンドでイヤというほど見てきてる。あんたは誰もが認めるトップレスラーだ。なのになぜ、チョーク、そんな小汚い技ばっかり使うんだ? はあ……俺には理解できないよ。まあ、それと俺には今、もっと大事な目標がある。内藤哲也。俺が大学卒業して、社会人になって、やるせない日々を過ごして(いるときに)プロレスラーになろうと決意した。棚橋さんに『プロレスラーにならんの?』って、そういってもらったことを思い出したんだ。そうやって俺は深夜の『ワールドプロレスリング』をまた見始めた。そんな時に両国で、あんたはオカダさんに勝って、やっとの思いで獲ったベルトを天高く放り投げた。なぜだろう? すごい、俺にはあんたの姿がかっこよく映った。そして俺はプロレスラーになって、今、棚橋さんの付き人になった。もちろん俺の目標は、棚橋さんに勝つことでもある。ただ、それだけじゃない。内藤哲也、あんたに勝つことも目標の一つなんだ。だから、どうにかして、まずはシングルマッチ。あなたとシングルマッチを闘わなくちゃいけない。そのために“5.5万いいね”を集めなきゃいかないんだ」

第2試合


 両軍が入場すると本間がみのるに突っかかっていき、両者の対面でゴングが鳴るとチョップを打ち合いに。みのるが連打で打ち勝ってコーナーブートを見舞うが、本間がショルダータックルでなぎ倒し小こけしを発射もみのるが下から足を突き立てて迎撃。全員で場外へ散っていく。
 デスペラードに代わると、本間をストンピング連打で痛めつけ金丸にタッチ。
金丸はみのる、デスペラードとともに本間の顔面を踏みつけていき、首へのエルボースタンプやストンピングを連打してみのるにタッチ。
 みのるが出てくると本間はエルボー連打で反撃していき、みのるは高笑いしながら強烈なエルボーや一本足頭突き。さらにロープに飛ぶが本間はこけしロケットで迎撃。両者タッチ。
 SHOとデスペラードの対面となると、SHOがエルボー連打からショルダータックル。さらに串刺しラリアットから腕を取って左右のミドルキックを連打。SHOがジャーマンを狙うとデスペラードは回転エビ固めで切り返し、ピンチェ・ロコを狙うがSHOが振り払ってエルボー。デスペラードとSHOは正面からエルボーで打ち合っていき、デスペラードがロコ・モノを狙うもSHOがラリアットで叩き伏せる。そしてSHOがクロスアーム式パイルドライバーを狙うがデスペラードが振り払ってスピアー。金丸にタッチ。
 金丸が出てくるとSHOがスピアーを突き刺しワトにタッチ。
 ワトは本間、SHOとともにトレイン攻撃をかけ、本間のヘッドバッドからワトのスワンダイブ式アッパーカットが決まる。しかしここにみのる、デスペラードも加わって乱戦となり、ワトが鈴木軍トレインを被弾。みのるのビッグブートからデスペラードのバックドロップに金丸がドロップキックを合わせる合体技が決まり、金丸がディープインパクトで突き刺すもSHOが間一髪のカット。金丸はワトへタッチアウトを狙うがワトが振り払ってコルバタから入るジャックナイフで3カウント。

<試合後コメント>
SHO「もう俺はね、コンティニューしてるから。もう次、見据えてるから。でも、目指すところはもちろん、ジュニアの頂点だ。(前回の)『(BEST OF THE)SUPER Jr.』でデスペラードに負けて、そしてデスペラードが決勝に行って、そしてそのデスペラードが(自分に)興味持ってくれたか……。新日本ジュニア、新日本ジュニア全員で、ジュニア盛り上げていこうぜ」

本間朋晃
「今日、俺は、内藤対策バッチリして会場に来た。そしたらどうだ、(対戦相手が)鈴木軍(に変更されてた)。まさに青天の霹靂。まさかだよ……。ゲームオーバー? そんなことさせない。絶対させない。俺が終わったら、俺があきらめたら、もう終わるから。俺は世界で一番、あきらめの悪い男だから。絶対あきらめねえから」

マスター・ワト&天山広吉
ワト「俺はさ、まだ、あきらめてねえから。俺は、この俺が道を作って、自分の歩む新しい道をまた開拓してやる。まだまだあきらめないから……」
天山「(※遅れて入ってくる形で)OK、OK,いいぞ。オオ、昨日負けたからって、まだまだあきらめることない。ここで這い上がっていくしかないんよ」
ワト「一つ、また一歩一歩と、前を向いて、俺は進んでいく」
天山「しっかりと。OK……」
ワト「俺の道はまだまだ、つながってんだよ」
天山「OK、頑張れよ。今日のSHOくんみたいなパートナー、いいんじゃないか?」
ワト「そうですね。SHOさん……組みたいですね」
天山「タッグ組んで、ちょっと挑戦できるんちゃうか? (ワトは)金丸から(フォール)取ってるやろ? これチャンスや。また(王座挑戦)いけるんちゃうか?」
ワト「いきたいですね。SHOさんがもし、(パートナー不在で)ヒマだったら」天山「ねえ。いいよいいよ」
ワト「SHOさんが……いや、俺はSHOさんと組みたいですね」
天山「SHOさん好きやろ? それやったらいけばええやん。(SHOと)組んで、(IWGPジュニア)タッグ……あいつらの、(前王者チームの)デスペと金丸(から)今日、(フォール)取ったんやから。それぐらいのチャンスあるやろね」
ワト「俺たちぐらいにしかチャンスないかもしれない。俺たち、新日ジュニアを……」
天山「どんどん。そう。OK、ハイ。(※と言って握手を交わす。ワトが控室に向かい、1人残されて)いやもうね、昨日負けたっていうのはね、もうほんとね、しょうがない。これ終わったこと。次に向かって彼はもう、目向いてるから。やっぱりしっかりと、その先をね。まあ、ほんとにSHOくんみたいなパートナー、素晴らしい。たぶん一緒にやれば、いい感じでいけんちゃうかなと思いますよ。ジュニアタッグ……ま(田口と組んで)1回(王座奪取に)失敗してますけど、まだまだあきらめない。負けてからも這い上がっていけって。今度負けたら、ホンマ“ふざけんな!”って感じやけども、しっかりと挑戦表明してほしいなって思いますよ。負け許されへんぞ、今度はって……」

エル・デスペラード
「ま、こういうこともあんだろ。大した問題じゃねえ。SHO、思ったより腑抜けじゃなかったじゃねえ。昨日あれだけ走り回っててさ、途中でガス欠起こしたように見えてたんだけどなあ……。ま、でも、楽しかったよ。SHO、今度は俺を楽しませてくれ」

第3試合


 BULLET CLUBの面々が試合前にToo Sweetポーズを合わせるフェイントから奇襲してゴング。
 ヒロムとファンタズモが場外で殴り合う中、リング上ではBUSHIが石森の突進をオーバーヘッドキックで迎え撃ってからミサイルキック。BUSHIが引き起こそうとしたところで石森が場外に放り出し、ファンタズモと裕二郎が暴行。さらにファンタズモがBUSHIのTシャツを剥いでしまい石森がTシャツを観客席に投擲。石森とファンタズモがタッチを回しながら多彩な背中ひっかきを見舞い、裕二郎も2人に背中ひっかきを勧められるも裕二郎はやんわり拒否して背中へのエルボー。
 試合権利が裕二郎に移ると、スライディングキックを見舞い石森にタッチ。
 石森はBUSHIをコーナーに宙吊りにし顔面へスライディングキック。そして石森&ファンタズモがそのままBUSHIの股間を踏みつけながらコーナーに上って観衆へアピール。
 ファンタズモに代わると、BUSHIをコーナーに叩きつけて突っ込んでいくが、BUSHIがブートで止めて飛びつきフランケンシュタイナー。ヒロムにタッチ。
 ヒロムはロープへ飛んでいくが、エプロンから裕二郎がキックを見舞い、石森とファンタズモが2人でヒロムをロープへ振っていくが、ヒロムは石森を持ち上げてその足をファンタ図もの首に引っ掛け石森がファンタズモへフランケンシュタイナーを見舞う形にして放り捨てる。ヒロムは2人へそれぞれ串刺しラリアットを見舞い、石森をショットガンドロップキックで吹き飛ばしてファンタズモにぶつける。ヒロムはファンタズモをファルコンアローで叩きつけ、デスバレーボムを狙うもファンタズモが着地するとトラースキック。ファンタズモもサドンデスを発射するがヒロムがキャッチ。ファンタズモはヒロムに組み付いてスピニングネックブリーカーを見舞い、両者タッチへ。
 内藤は裕二郎の突進をいなしてランニングバックエルボーからスライディングキック。さらに振り子式ドロップキックを見舞って拳を天につき上げる。内藤はスイングネックブリーカーを狙うが裕二郎は指に噛み付いて脱出しリバースDDTからフィッシャーマン・バスター。さらに裕二郎はマイアミシャインを狙うが、BUSHIが背後からカットしバッククラッカー。ファンタズモがBUSHIへサドンデスを放つがヒロムが横からトラースキックを叩き込んでカット。石森が入ってくるがヒロムのトラースキック+BUSHIの延髄斬りをダブルで見舞って撃退。
 裕二郎に対し、内藤のマンハッタンドロップからヒロムちゃんロケット(内藤&BUSHIをカタパルトにして放つヒロムのショットガンドロップキック)を叩き込み、場外の石森&ファンタズモへBUSHIがトペ・スイシーダ。内藤は裕二郎に延髄斬りからデスティーノで叩きつけ、カウント3を奪った。

<試合後コメント>
BUSHI
「さあて、どうなるか。今日の試合前に、対戦カードが急きょ変わったんだろ。あとはジュニアタッグのタイトルマッチが決まるかどうか。あとは会社に任せたよ。俺は大歓迎だ。IWGPジュニアタッグのベルト、巻きたいからね」

高橋ヒロム
「IWGPジュニア(ヘビー級)戦、そしてIWGPジュニアタッグ(戦)、決定だ。なあファンタズモ、何回も、何回も言ってるよな。何回も俺に言ってきてるよな。“ヒロムは新日本プロレスに好かれてるから、優遇されてるから、チャンスを与えられてる”と。いや、違うぞ。俺にこんなにチャンスが来るのはな、俺がお前より強いからだ。単純なことなんだよ。もうちょっと、頭のいい子だと思って、楽しみだったんだけどな。なんか、そういうコメント、ちらほら見て、なんかショックだったよ。俺はお前よりか強い。だからチャンスが巡ってくる。どうだ? もしか、ほんとに新日本プロレスに好かれて、俺にこれだけチャンスが来てるのであれば……ファンタズモさん、新日本プロレスに好かれるように、ゴマスリなんて、ゴマスリなんていうものをやってみるのは、いかがでしょうか? ワカリマスカ? ゴマスーリ? ワカリマスカ、ゴマスーリ? なんて言うんだろうな、英語では? キス・アス(Kiss Ass)とか? そういうのかな? そういった言葉になっちゃうのかな? なんかちょっと嫌な言葉だよね。でも、まあ日本にもあるんだよ、そういうのが。ゴマスーリっていうのがね。そういう言葉があるんだ。ぜひ、もし新日本プロレスに好かれてチャンスがいただけるのであれば、そういうことをやってみる人生も、ありなんじゃないでしょうか? 俺はそういう風に思いますよ。提案します。それから、石森くん。なんか残念だな。ファンタズモの後ろに、こそこそこそこそ、ちょろちょろちょろちょろ隠れちゃって、あなた本来の強さが、全く出てない。全く見えてこない。金魚のフンになるのは、早いんじゃねえか?」

エル・ファンタズモ&石森太二
ファンタズモ「ちょっと言わせてもらうぜ。これ見ろよ。俺の超高級LEDジャケットが壊れてる。新日本の誰かが移動中に壊したっぽい。でもこれがヒロムのパーカーだったら話は違ってはずだ。すぐに修理に出しただろう。本当に不公平だよな。これでもまだヒロムを特別扱いなんかしてないってフリするのか? なんで俺のことがそんなに嫌いなんだ? 俺は背だって高いし、運動神経も良くて、顔だってこんなにイケメンだぞ。それに実況解説席でもいいコメント残してるし、グッズだってかなり売れてるのに。どういう気だ? もっと待遇を良くしろ! クソッタレめが!」
「(※ベルトを右肩に掛けて、フロアに座り込み)ヒロム、(ファンタズモが)IWGPジュニア(ヘビー級)に挑戦する交換条件として、IWGPジュニアタッグに挑戦させろって? はあ……なんかなあ、その“交換条件”っていうのが納得いかねえけど、まあファンタズモのベルト挑戦の道がそれしかないのなら、俺は全力で、ヒロムの2冠を阻止するまでだ。でもよ、昨日のコメント見たらよ、肝心のBUSHIは、お前がそのベルトが欲しいみたいで、ジュニアタッグは狙う気なさそうだぜ。そんなんでジュニアタッグ(のタイトルマッチ)やんのんかよ? ええ? ジュニアのベルトは、俺たちBULLETが、すべていただく」
ファンタズモ「(※石森が控室に向かおうとするところに戻ってきて)一つ言い忘れてた。ヒロム、昨日のお前のコメント見たぞ。お前のベルトに挑戦するには、まずタッグのベルトに挑戦させろってか? じゃあ、ここでハッキリさせようじゃねえか。『ROAD to CASTLE ATTACK』でベルトに挑戦させてやる。いつにするかはお前らが決めろ。どうせお前らに獲れるわけがない。それからオーサカジョーの『CASTLE ATTACK』。オーサカジョーで試合をするのは、今回が初めてだ。そこで俺がお前を倒してIWGPジュニア王座を獲り、BULLET CLUBに持ち帰る。それまでは日本から離れない。TOO SWEET!(※と言って、石森をウルフパックサインを合わせる)。控室に歩を進めながら)俺が言ったことちゃんと訳して伝えておけ……」

第4試合


 ゴングを待たずにオカダがEVILを奇襲し、オカダがスライディングキックでEVILの顔面を撃ち抜いてから場外に放り出す。
 オカダがEVILを場外鉄柵に叩きつけて顔面を踏みつけたり、場外ツームストンパイルドライバーを狙ったり、EVILがオカダを鉄柵に叩きつけて暴行を加えている間に場外カウントが進んでいき、EVILがイスを持ち出してオカダを痛めつけている中でカウントアウト。わずか1分27秒で両者リングアウトの引き分け裁定となった。

 EVILは「おい、いつでも潰してやる」と吐き捨てて花道を歩いて去っていこうとするが、ここでオカダがイスを持って花道でEVILを殴打。

オカダ「おいEVIL!いつでもやるなら今やれよコノヤロー!EVIL、かかってこいコノヤロー!あぁ?ビビってんじゃねーぞ!いつまでもスカしてんじゃねーぞコノヤロー!やんのかコノヤロー!あ?」
EVIL「やってやるよコノヤロー」
オカダ「やるんだなコノヤロー!」
EVIL「おうやってやるよ。おう。やぁってやるよ。やってやるよコノヤロー」

第5試合


 矢野と東郷が引き上げ、オカダとEVILのシングルマッチが緊急決定。
 ゴングが鳴ると両者真っ向からエルボーで打ち合っていき、オカダがEVILのラリアットをかわしてランニングバックエルボー。オカダは串刺しバックエルボーからDDT。さらにリバースネックブリーカーを狙うがEVILが髪を掴んで引き倒し、コーナーに振って串刺しラリアットを狙うが、オカダはこれをかわして担ぎ上げリバースネックブリーカー。
 オカダはツームストンパイルドライバーを狙うが、EVILはサミングで脱出。EVILはフィッシャーマン・バスターを狙うが、オカダは振り払ってドロップキックからマネークリップ。あわやレフリーストップかと思われたが、EVILはなんとか足を伸ばしてブレイク。
 オカダはラリアットを狙うが、EVILは腹部へのトラースキックで怯ませて串刺しラリアット。続けてダークネスフォールズを狙うが、オカダが着地するとラリアットで吹き飛ばす。EVILはオカダをダークネスフォールズで叩きつけ、Scorpion Deathlockで反り上げる。
 しかし、ここで花道からディック東郷がスポイラーズチョーカーを片手に登場。東郷がリングに上ってレフェリーを突き飛ばし、EVILと2人でオカダをストンピングで袋叩きにし始めるとレフェリーがEVILの反則負けをコール。
 慌てて矢野が救出に来るも、EVILがローブローで撃退。怒りが収まらないオカダはEVILにマウントエルボーを連打するも、その背後から東郷がスポイラーズチョーカーでオカダの首を絞めあげて失神させる地獄絵図が出来上がる。
 EVILは「見たら分かるだろコノヤロー!これが現実だバカヤロー!」と高笑いし、統合とともに満面の笑みで去っていった。

<試合後コメント>
EVIL&ディック東郷
EVIL「(※イスを手にコメントスペースに入ってきて、それに座る。東郷は傍らに立ったままで)オイ、リング上、見たまんまだ。あいつがよ、お望みなら、シングルでもう1回、叩き潰してやる。(※東郷に向かって)なあ、オイ」
東郷「オイ新日本、ふさわしい大舞台、用意しとけよ」
EVIL「(※立ち上がりながら)そういうことだ……」

第6試合


 フラストレーションが溜まりに溜まったCHAOS側の奇襲でゴングが鳴り、リング上では石井とジェイが殴り合う。
 後藤とYOSHI-HASHIが背後からジェイにエルボーを見舞い、3人でジェイにトレイン攻撃から3人同時のトリプルキック。さらにカットに来たタマへは石井&後藤のダブルヒップトスからYOSHI-HASHIが顔面へ低空ドロップキックを突き刺し、ロアには太鼓の乱れ打ちを見舞って撃退。石井は自軍コーナーにジェイを連れ帰ってチョップ連打から顔面踏みつけ。
 試合権利がYOSHI-HASHIに移ると、石井と2人でダブルのショルダータックルを狙うが、ロープに振られたジェイが腕を伸ばしてタマにタッチ。
 YOSHI-HASHI&石井はタマにダブルショルダータックルを見舞い、YOSHI-HASHIがフランケンシュタイナー。さらにロープに飛ぶがロアがエプロンからキックを見舞って動きを止めてから押さえつけ、タマがロープに飛んでの攻撃を狙うが後藤が場外からタマの足を引いて妨害。YOSHI-HASHI&後藤がタマをダブルショルダータックルでなぎ倒すと、後藤がYOSHI-HASHIをヒップトスでタマの上に投げ落とし、YOSHI-HASHIがスイングネックブリーカーを狙うがジェイがこれをカット。
 ロアに代わると高速ブレーンバスターから火の玉ボムと見舞いジェイにタッチ。
 ジェイはバックドロップで叩きつけ、さんざんYOSHI-HASHIを挑発してからタマにタッチ。
 タマは対角コーナーの石井&後藤を挑発し、2人がリングに入ろうとするとレフェリーをけしかけて止め、ジェイにタッチ。
 ジェイは観衆の手拍子に合わせてYOSHI-HASHIの背中をぺちぺちと叩いて挑発し、スリーパーホールド。ジェイがYOSHI-HASHIの苦しむ顔を石井&後藤に見せつけるように絞め上げると石井がたまらず救出に入るが、ジェイがレフェリーをけしかけて妨害。その隙にG.o.DがYOSHI-HASHIにストンピングの雨あられを降らせていく。
 代わるタマはYOSHI-HASHIの額にナックルを連打していくが、YOSHI-HASHIはそのたびに雄叫びを上げてタマを睨みつけ、タマのブレーンバスターをヘッドバスターで切り返して後藤にタッチ。
 後藤はエルボー連打からラリアット。さらに救出に来たロアにもラリアットを見舞い、タマには村正からのブルドッギングヘッドロック。これをジェイがカットし後藤を罵倒すると後藤はジェイに気を取られ、その隙にG.o.Dが背後から後藤を袋叩きに。タマは後藤にトンガンツイストを見舞い、ガン・スタンを狙っていくが後藤もネックブリーカーで切り返し、両者タッチ。
 ジェイと石井の対面となると、互いにエルボーをかわし合い、コーナーへの串刺し攻撃も互いに回避し合う。石井が一瞬の隙を突いて串刺しラリアットを決めると、突っ込んでくるジェイにパワースラム。石井はジェイをコーナーに叩きつけて逆水平チョップやナックルを連打。そこへセコンドの外道がエプロンに上がってくると石井は攻撃を止めて外道を警戒。その隙にジェイがロープ越しのドラゴンスクリューを狙うが石井がエルボーで振り払うとジェイはグリーンキラーで突き刺していく。ジェイは石井を場外に放り出して鉄柵に何度も叩きつけ、リングに戻してブレードバスター。ジェイは観衆の手拍子に合わせて石井の頭をぺちぺちとたたき、裏投げの体勢に入るもYOSHI-HASHIがカット。互いに救出に飛び込んできた石井とロアがショルダータックルでバチバチとぶつかり合い、後藤が入ってくるとロアが石井と後藤をまとめてダブルラリアット。
 リング上では石井が1人取り残され、G.o.Dの合体トンガンツイストからジェイのキーウィークラッシャーが決まるも石井は意地のキックアウト。後藤が救出に入りラリアットでG.o.Dを撃退するも、ジェイが後藤にバックドロップ、石井にSSSを見舞う。
 ジェイは石井にブレードランナーを、石井はこれを切り返しての垂直落下式ブレーンバスターを狙う攻防を展開し、石井がヘッドバッドからのラリアットでこれを制するが、石井が2発目のラリアットを狙ったところでジェイがキャッチして裏投げ。両者タッチ。
 YOSHI-HASHIとロアの対面となると、正面からラリアットでぶつかり合い、YOSHI-HASHIがヘッドハンターでこれを制して串刺しラリアット、脇固めから入るバタフライロック。しかしロアはその怪力でYOSHI-HASHIを持ち上げてバックフリップ。カットに来た後藤にはオクラホマスタンピードを見舞う。G.o.DはYOSHI-HASHIにナイトフォールからマジックキラーを狙うが、YOSHI-HASHIが抵抗するとロアがダイビングヘッドバット、タマがフロッグスプラッシュと飛び技を畳み掛ける。これは後藤が救出に入り、1vs2の状況で奮戦。タマにGYR、ロアに牛殺し+トラースキックの合体技から石井のスライディングラリアットからYOSHI-HASHIのダブルニーと畳み掛ける。
YOSHI-HASHIはロアにトラースキックからカルマを狙うが、ここで外道がエプロンに上がって来てレフェリーはそちらに注意。その隙にジェイがYOSHI-HASHIにローブローを見舞い、BULLET CLUBがYOSHI-HASHIへトレイン攻撃から3人でのスーパーパワーボムの体勢へ。これを後藤&石井がカットすると、コーナーに上っていたロアへ後藤が地対空村正を見舞い、石井が雪崩式ブレーンバスター。さらに場外に逃れたタマへ後藤がプランチャを見舞い、ジェイに対しては石井がジャーマン・スープレックス。
強力なアシストを受けたYOSHI-HASHIがかち上げラリアットからバタフライロック、腕極めバタフライロックと決めにかかるが、外道がレフェリーの気を引いている間に背後から邪道が竹刀でYOSHI-HASHIを殴打。ロアはYOSHI-HASHIにラリアットからエイプシットを狙うが、YOSHI-HASHIが着地して緊箍児で丸め込んで電光石火のカウント3。

YOSHI-HASHI「オイ!ちょっと待てよ!NEVERのベルト、今日俺たちが防衛できたからな。次!お前のオイ、持ってるIWGP、ヘビータッグのベルト、俺と後藤さんで挑戦させろコノヤロー!オイ、待ってろよテメーら。そのベルト、俺達がいただいてやるから」

<試合後コメント>
ジェイ・ホワイト&タマ・トンガ&タンガ・ロア
ジェイ「YOSHI-HASHI、お前はニュージャパンでデビューしてだいぶたつよな? 数え切れないほど外国人レスラーと試合をしてきたはずだよな? それでもまだ英語が全く理解できないのか? お前と違い、俺は賢いからお前が何を言ったか全部理解した。G.o.Dの持つタッグ王座に挑戦したいんだろ?」
タマ「まさか!?」
ロア「絶対にありえない!」
タマ「YOSHI-HASHI、お前、パートナーをしょっちゅう変えてないか? お前たちは話にもならないレベルだ! YOSHI-HASHIくん、お前は脳みそもアソコも極小だな」
ジェイ「俺たちがお前らの好きなようにさせると思ってるなら、お前は救いようのないほどの大バカだ。焦らなくても、G.o.Dはその気になったらお前らの相手してくれるさ」

石井智宏&後藤洋央紀&YOSHI-HASHI
石井「(※用意されていたイスに座りながら)オイYOSHI-HASHI、たまりにたまってるもん、吐き出せ」
YOSHI-HASHI「(※並んで座り、ベルトを見せながら)オイ、いつまでも目下に見てんじゃねえぞ、オイ。今日、ベルト、誰の手元に残ってんのか、よく考えてみろ、オイ。お前らが、こっちに来なかった、この……」
(※ここでジェイ&G.o.Dが乱入、イスに座ってる王者チームに襲い掛かった。まったくなすすべなく、一方で気にやられるばかりの王者チーム。フロアにダウンすると、G.o.DはIWGPタッグのベルトを見せつけるようにYOSHI-HASHIの顔に押し付けながらまくしたてる)
タマ「YOSHI-HASHI、本気で俺たちと張り合うつもりか? OK! 挑戦させてやろうじゃねえか!」
ロア「ちょっと待て、カメラの前で言わせてくれ。オーサカで……オイYOSHI-HASHI、家でちゃんとこのビデオを見るんだぞ。オーサカでベルトに挑戦させてやろうじゃねえか! でも本来、お前らは挑戦する価値もなければ権利もない! チャンピオンの俺たちが、挑戦者として指名してやってんだよ! わかったな!」
タマ「獲れるもんならやってみやがれ、バカヤロー!」
ジェイ「YOSHI、イシイ、ゴトー、負けてもまだチャンピオン気取りか? カンパイ!(※倒れてるCHAOSの3人にZIMAをかけて立ち去る)」
(※ジェイ&G.o.Dが去った後もしばらくダウンしたままの王者チーム。まずは石井が這うようにうごめき、そしてゆっくり立ち上がると、ふらついた足取りのままで「オイ……オイ……なに、コラ……」と声にならない叫びを上げ、さらに「オラ! なに、オラ、テメエら!」と叫んで立ち去った3人を追う。YOSHI-HASHIも立ち上がると石井を追う。後藤は最後までダウンしたまま。頭を押さえながらゆっくり立ち上がると、ふらふらした足取りで控室に向かう)

第7試合


 ゴングが鳴ると両者動かずにらみ合い、間合いを取りながら手4つで組み合いグラウンドでの首の取り合いから一旦ブレイク。再び手4つから腕の取り合い、首の取り合いとなり、再びクリーンブレイク。
 ロックアップからヘッドロックの取り合いとなり、SANADAがショルダータックルも飯伏が即座に跳ね起きてミドルキック。場外に逃れたSANADAにスライディングキックを放つもSANADAは入れ違いにリングに飛び込みエプロンからラウンディングボディプレスを発射も飯伏が回避しSANADAは着地。飯伏は鉄柵へのやり投げを狙うがSANADAは鉄柵に飯伏の足をかけてのマジックスクリュー。
 SANADAは飯伏をリングに戻すとコーナーエルボーからバックドロップ。さらにスリーパーホールドから首4の字と飯伏の首に狙いを定めた一点集中攻撃。飯伏はこれをブレイクするとロープへ飛んだSANADAへレッグラリアート。飯伏はミドルキックからソバット、その場飛びムーンサルトプレスのコンビネーション。さらにロープへ飛んでいくが、SANADAがリープフロッグで飯伏の突撃をかわしてドロップキック。場外に逃れた飯伏へプランチャで追撃する。
 SANADAは飯伏をリングに戻すとスワンダイブ式の攻撃を狙うが飯伏が回避してドロップキック。場外へ吹き飛んだSANADAへ飯伏もお返しのプランチャを見舞いスワンダイブ式の攻撃を狙うがSANADAもこれを先程の飯伏と同じ動きで回避。飯伏はSANADAのフリ向きざまにフランケンシュタイナーを見舞うと、SANADAもお返しのフランケンシュタイナー。
 両者膝立ちになりながらエルボーを打ち合っていき、SANADAが連打で打ち勝つと飯伏はミドルキック一閃。SANADAもかち上げ式エルボーで反撃して投げっぱなしジャーマンも、飯伏は一回転して着地。低空高速ハーフネルソンスープレックスでSANADAを叩きつける。
 飯伏はシットダウン式ラストライドからカミゴェを発射するが、これを回避したSANADAが掟破りのカミゴェ返し。ならばと飯伏はやり投げを狙うが、なんとSANADAはこれも掟破りのやり投げで切り返す。SANADAは雪崩式ブレーンバスターからクラッチを切らずにそのままマジックスクリューを続け、Skull Endで捕らえる。飯伏がギブアップしないと見るやラウンディングボディプレスを発射も飯伏はこれを回避。
 SANADAはラウンディングボディプレス式で飯伏に組み付いてドラゴンスリーパーも、飯伏がリバースして持ち上げ、お返しの本家やり投げ。飯伏はSANADAをエプロンに出してスワンダイブ式ジャーマンを狙うが、SANADAはこれを耐えて場外に飛び込みながらの奈落式TKO。さらにリングに上げてタイガースープレックス・ホールドからスイング式ドラゴンスリーパーも、飯伏が下から足に絡みついて回転エビ固め。キックアウトしたSANADAの顔面にランニングニーを叩き込み、カミゴェを発射するが、SANADAはこれをキャッチしてホップアップ式TKO。さらにSANADAは背中へのラウンディングボディプレスから正調ラウンディングボディプレスを発射も、飯伏が剣山で迎撃。
 飯伏はコーナーを背に立ち上がるSANADAに突っ込んでいき、SANADAはこれを不知火式ドラゴンスリーパーで迎撃。飯伏はこれを振り払ってオーバーヘッドキックを見舞うとハイキックで追撃も、SANADAはこれをかわしてオコーナーブリッジを狙う。飯伏は下から両手で押し上げてブリッジを阻止するとそのままリバースフルネルソンに捕らえながら引き起こし後頭部へのリバースカミゴェ。さらに正調カミゴェを叩き込むもSANADAはカウント2でキックアウト。
 飯伏はニーパッドを下げて生のヒザでのカミゴェを発射も、SANADAはこれを回避してバックスライドからのオコーナーブリッジ。飯伏はキックアウトしてハイキック、ジャンピングニー、カミゴェと連撃し、これで3カウント。

 飯伏はベルトを受け取るとSANADAの手を握りながら何かを語りかけ、SANADAも頷きながらこれに応えて互いに座礼。
 SANADAが退場し、飯伏がマイクを取って観衆を煽る中、前二冠王の内藤哲也が花道からゆっくりと歩を進めて登場しリングイン。

内藤「飯伏、飯伏……いや、1月5日、東京ドーム大会で神様になられた飯伏幸太選手。次のタイトルマッチの挑戦者に立候補しに来たぜ、カブロン!た~だ~し!ただし、つい1ヶ月前に東京ドームで完璧に3カウント取られたわけで、『またその2本のベルトに挑戦させろ』だなんてことは、言わないよ。2本……ではなく、1本。つまり今回は、片方のベルトだけをかけて俺とタイトルマッチをしてもらおうか。俺が挑戦したいベルトは……インターコンチネンタル王座。その白いベルトに挑戦させてもらおうか。挑戦したい理由は、簡単。神様・飯伏幸太が掲げているベルトを1本に統一したいというプランに反対だからだ。どうですか、飯伏?いやいやいやいや、どうですか?神様・飯伏幸太選手。是非是非、神様のお声を聞かせてください」
飯伏「久々に、言うけど、トランキ~ロ!しゃべんなよ!2本のベルトはここにある。次、インターコンチをかけて、内藤哲也vs飯伏幸太が見たい人?(※観衆が大喝采)拍手が多いみたいだ。やろう。俺はいつでも良いよ。日にちを決めてください。どうぞ?……ということで、次、インターコンチネンタル王座だけをかけて、飯伏幸太vs内藤哲也が決まりました。僕はいつも言うように、逃げない!負けない!諦めない!そして、裏切らない!今日は本当にありがとうございました!広島、サイコォ~ッ!」

 飯伏はインターコンチネンタルのベルトを内藤の眼前に突き出し、内藤は目を見開いてそのベルトを食い入るように見つめ、その後2人はまっすぐと見つめ合った。

<試合後コメント>
飯伏幸太
「(※イスに座るやテーブルに2本のベルトを置き、自身の手で立てかけるように示して)僕は、あくまでも、挑戦者は、選ばない。これは何度も言ってるから。そして、内藤哲也は、僕が何を言ってるのか、ちょっと……IWGPヘビー級、このベルトが欲しい。そうずっと言い続けて、初の2冠王者になりたいから、この2つのベルトを獲りたい。だから、二を一つにした方がいいなじゃないと、そう提案したんで。僕は2つに愛着があるんで。インターコンチ(ネンタル)も、中邑(真輔)さんと何度も防衛(戦の相手)をしてきたし、IWGPヘビーもいろいろ、AJだったり、棚橋さんだったり。こないだ(内藤とも)やったばっかりだし。まあ、それでも何度でも、誰とでもやります。そして、また新しい闘う相手が見つかりました。SANADAさん、何度でも、何度でもやろうよ。何度でもやりたいよ。何度もやりたいよ。本当はこのシリーズ、すごい楽しかったよ。いつも言うとおり、僕は逃げない、負けない、あきらめない。ただ、ただ、それだけです。ほんとに今日も、逃げなかったし、負けなかったし、あきらめなかった。そして次は、裏切らないから、絶対に。こうやってどんどんチャンピオンとして、僕は成長していきます。この二つのベルトの象徴になりたい。そしてこの二つのベルトを一つにしたい。それが僕の思いです。それは誰でもいい。(※遠くにザックの姿が見えたようで)ザックでもいい! 誰でもいいよ。挑戦待ってます。まずは内藤さんから」

――2度目の防衛おめでとうございます。
「ありがとうございます」

――まずSANADA選手についてうかがいたいんですが、終わった後に握手をしながら、何か声を掛けていたように感じたんですが、どんな話をしたんでしょう
「聞きたいですか? 多分もう、わかると思いますよ。彼はたぶん、そういう言葉は好きじゃないかもしれない。いろいろ、たぶん好き嫌いがハッキリしてるし、もしかしたら僕が思ってることが嫌いかもしれないし。話をしてないからよくわからないですけど、ま、SANADAさんは、ベビーフェースだろうと。なんか迷ってるように、僕は感じるんですよ、いつも。“本当に、そこでいいのか?”っていう。それを、結果を出してから、彼は結果を出してから次に行きたいっていうコメントを出してましたけど、僕はそうは思わなくて、もうどんどんどんどん、先に進んだ方がいいんじゃないかって。そういう言葉で、『こっち側じゃないか』っていう言葉が出てきたわけで。まあでも、言うのはこれが最後ですよ」

――あとそれともう一つ、今シリーズは広島2連戦で、1日目のメインがジュニアヘビー級のタイトルマッチ、そして今日が2冠戦のタイトルマッチ。比べられるっていう話がありましたけど、どんな思いでいましたか?
「まあ、ジュニアはジュニア、ヘビーはヘビー。やっぱりジュニアとヘビーって、階級はやっぱり、本来違うものだと思うんです。なのでやっぱり、ジュニアはジュニアの試合、ヘビーはヘビーの試合、それを見せたかった。今日はヘビー級の思い試合を見せたかった。そのうえで勝ちたかった」

――それと今回、あらためて内藤選手が目の前にインターコンチだけを求めてやって来た。これについてはもう、飯伏選手としては快諾ってことでいいですか?
「僕はもう快諾です。何ならもう決まったと思ってますけど。決まってないですか?」

――まだ正式に発表はわかりませんけど……。
「でも僕がリング上で言ったんで、決まったんじゃないですか。そういうことではないんですか?」

――内藤選手は統一という案に反対だという理由も述べてましたけど、その点についてはどう感じてますか?
「その理由も、僕はわかってて。やっぱり僕もインターコンチネンタル、今ベルトにすごい愛着があるし、IWGPヘビー級にもすごい愛着があるし。僕はやっぱり、白いベルトは中邑さんとずっと闘ってきた歴史があるし、このIWGPヘビー級はファンの時から大好きだった橋本真也選手(が)巻いてたベルトなんで。僕はどっちも愛がある。これは一つにした方が、絶対にいいベルトになる。もっともっともっともっと、価値が上げていけると思うんで」

――飯伏選手は二つのベルトを一つにまとめたい。内藤選手はインターコンチなだけ挑戦ということは、二つのベルトをまとめさせない、バラバラにしておきたいという思いがあるんじゃないかという気がするんですが、そのあたりは感じてますか?
「はい、感じてます感じてます。彼の言ってることも全部わかったうえで、僕は一つにって言ってるんで。僕は気持ちでは負けてないです。そこはたぶん、内藤選手は気持ちで負けないと思いますよ。ずっとこの二つ、(内藤の思いは)どちらかというとIWGPヘビーじゃないですか、(IWGPヘビー級のベルトを)欲しいと思ってると思うんで、半分ちょっと、いたずらじゃないですけどインターコンチネンタルを選んだんじゃないかなと、そう思ってますよ。一言も『インターコンチだけ』ってことは僕は聞いてないんでね。聞いたことないんで。(※しばらくの沈黙の後)僕は逃げなかったし、あきらめなかったし……(※しばらく報道陣の様子をうかがって、なにも質問がないと感じるとゆっくり立ち上がす。そして自身の手で2本のベルトをゆっくりと両肩にかけると)いやあ、最高ですよ。あと……いや、棚橋さん、解説にいましたよね。会いたいな……(※と言い残してコメントスペースをあとにした)」

SANADA
「(※フロアに両ヒザを着いて)チャンピオンは、神だったよ。やっぱり、神と絡んでると、化学反応が起きて、すっごいワクワクするね。この先どうなるかわかんないけど、俺もあきらめてないから……」

内藤哲也
「リング上で言った通り、つい1カ月前に東京ドームで完璧にスリーカウント取られてしまったんでね。ま、簡単に『またそのベルトに挑戦させろよ』なんて言える状況ではなかった。でも、彼の言った『2本のベルトを1本に統一する』というプランには、俺はどう考えても反対だったわけですよ。ま、ただ、“そんなのヤダ、絶対反対だ”って思っててもね、思ってるだけじゃやっぱり誰にも何にも伝わらないんで、ここは行動起こすしかないでしょ。
だからこそ俺は、リングに上がりましたよ。この統一プランに関してさ、今日放送席にいたけど、棚橋弘至はどう思ったのかな? オカダ・カズチカはどうお思ったのかな? そのへん聞いてみたいよね。俺はやっぱり、反対かな。“統一してくれよ”っていう思いで、東京ドームで彼に2本のベルト渡したわけじゃないんで。まあ、ただ、チャンピオンベルトをどう扱おうが、それはチャンピオンの自由だと思うよ。俺もかつて放り投げてきたし、壊してきたしね。でもそれはチャンピオン、ベルト保持者の特権だから。どう扱おうと、チャンピオンの自由だから。だから飯伏のプランもいいと思うよ。ただ反対だと思うのであれば、行動を起こしてベルトを獲るしかない。だからこそ俺はリングに上がった。まあそのあとのプラン、いろいろ俺の中で想像してるよ。いろいろ出来上がってるよ。ただそれは今この場で言うのはもったいないなあ。俺の携帯番号知ってるでしょ? このあと早いもん順だよ。俺に電話取材の依頼をしてきたらいいよ。ただしただし、俺は取材を受けるか受けないか、その答えはもちろん、トランキーロだけどね。昨日今日と2日間にわたって行われたこの、俺のホームである広島でのビッグマッチ2連戦、試合をしててやっぱり楽しかったし、気持ちよかったよね。でも、メインイベントで試合ができたら、昨日今日以上に楽しんで、俺はプロレスできるんだろうな。それを俺は、味わいたいわ。次の広島大会はいつか知らないけどさ、またいつかの広島大会、ビッグマッチのメインイベントでタイトルマッチする内藤哲也の姿を広島のお客様に、ホームである広島のお客様にお見せしたいんでね。まあ、その時を俺は楽しみにしてますよ。そして広島のお客様、その日が来るまで、トランキーロ! 焦らずに、そしてバリバリバリ楽しみに、お待ちください。アディオス」

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