内藤哲也が因縁のタイチに凶器攻撃から反則負けも「本気の内藤哲也が戻ってきた」とタイチは狂喜!
27日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『保険見直し本舗 Presents Road to POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2019~』が行われ、内藤哲也がタイチとの決着戦を宣言した。
現在、新日本プロレスでは、“史上初のIWGPヘビー級王座&IWGPインターコンチネンタル王座の二冠王”を目標に掲げる選手が多く出現しており、IC王座戦線で火花を散らしていた内藤とタイチも二冠王への渇望を口にしていた。
しかし内藤は前シリーズでIC王座を失って無冠となってしまってから精彩を欠くようになり、今シリーズでは因縁のタイチら鈴木軍の面々とタッグマッチで幾度も対戦するが、二冠王へのギラついた欲望を剥き出しにするタイチに対し、内藤は煮え切らない態度を取っており、これに苛立ったタイチは11月3日の大阪大会で決定している内藤とのシングル戦を次期IC王座挑戦者決定戦にするよう要求していた。
内藤はこの日も“L.I.Jvs鈴木軍”の構図となる内藤哲也&SANADA&鷹木信悟&BUSHIvsタイチ&鈴木みのる&ザック・セイバーJr.&DOUKIの8人タッグマッチで対戦。
試合は鈴木軍の奇襲からスタートするが、乱闘のさなかでタイチはマイクを持ちながら内藤の顔面を踏みつけ「オイ内藤、俺が言ったこと、やるのかやらねえのかどっちだ。いつまでだんまりしてんだコラ。オイ、やんねーんだったらよ、今日ここで終わらせてやるこの野郎!」と試合中のマイクアピールで挑発。
勢いに乗る鈴木軍は終盤まで試合を有利に運び、タイチがBUSHIへタイチ式ラストライドを狙ったところで突如内藤がタイチのマイクスタンドをリングに持ち込み、止めに来たレフリーを殴打してKO。さらにタイチもマイクスタンドで殴りつけ、内藤の反則負けを告げるゴングが鳴り響く中で内藤はタイチへデスティーノ。さらにマイクを取った内藤は「おいタイチ。シングルマッチ?やるに決まってんだろ?お望み通り、逆転の内藤哲也、そして史上初の偉業への踏み台にしてやるよ。カブローン!」と声を荒げ、さらに低空ドロップキックからストンピングの連打。さらに帽子をかぶってからタイチを踏みつけながらツバを吐きかけて見下ろした。
バックステージに戻った内藤は取り囲む報道陣のカメラをぐるりと見渡すとニヤリと笑って無言で会場を後にした。
対するタイチは、大ダメージを負いつつも嬉しそうに笑いながら「言ったな?アイツ、やるんだな?それでいいんだよ、内藤。最初っからよ、今日の一撃といい、試合中の顔、ガムシャラさ……懐かしいな。昔、俺が初めて新日本プロレスに出たとき、初めての対戦相手はお前だったな。言ったよな、俺に。『新日本プロレスで一番下っ端の俺がタイチを倒してやる』って。アイツは俺に向かっていったよ。俺を殺すような目でな。それが戻ってきたな。そうでなくちゃいけねえ。その内藤に、本気になった内藤に勝ってこそ、俺の次が見えるんだ。楽しみだ。本気になった内藤哲也。もう何回やったかわかんねえ、4回、5回、6回……本気の決着つけようぜ!」と語り、折れてしまったマイクスタンドを杖にしながらフラフラと去っていった。