CIMAが吉野正人が見守る前で王座挑戦も戴冠ならず!
24日、東京都・後楽園ホールにてGLEAT『G PROWRESTLING Ver.31』が開催され、河上隆一&KAZMA SAKAMOTOが初代G-INFINITY王座を戴冠した。
GLEATは、2021年7月に田村潔司とNOAHの元親会社であるリデットエンターテインメントが本旗揚げした新団体。GLEATには令和のUWFを創ることを目的とする“LIDET UWF”と、純プロレスを追究する“G PROWRESTLING”の2部門が存在し、この日はG PROWRESTLINGが後楽園ホール大会を実施。
G PROでは今年1月に独自のシングル王座であるG-REX王座を創設。初代王者となったエル・リンダマンが業界全体を巻き込む大活躍を見せる中、GLEATではタッグ王座であるG-INFINITY王座も新設。4チームによる初代王者決定トーナメントが開催され、今大会では決勝戦としてCIMA&T-Hawkvs河上隆一&KAZMA SAKAMOTOの試合が実施。“#STRONGHEARTSvsBULK ORCHESTRA”というG PROの2大ユニットの主力選手同士の頂上決戦となった。
この日は、昨年8月に引退した元DRAGON GATEの吉野正人が放送席での解説およびベルトプレゼンターを務めており、スピードスターTシャツを着用して登場したCIMAは入場時に吉野へ深々と一礼してからリングイン。
試合は#SHの奇襲に始まるも、バルクの2人は余裕を持って迎撃し場外戦で圧倒しセコンド陣も介入してCIMAに集中攻撃。T-Hawkとの連携で立て直しを図るも、曲者・KAZMAが河上を徹底サポートし、河上もこれに応えて大暴れ。終盤までバルクが流れを握り続ける。
終盤には再びCIMAが集中砲火を浴び、河上のラリアット+KAZMAの延髄斬り、KAZMAのハーフ・ハッケージドライバー、河上のサンダーボルト、合体雪崩式パワーボムを被弾して大ピンチに。
しかし、T-Hawkが1vs2をものともせぬ大暴れを見せ、河上にナイトライド。すかさずCIMAがメテオラを叩き込んで逆転の狼煙を上げるが、追撃しようとしたところで河上のラリアットをカウンターで被弾。そのまま河上のサンダーボルト、高角度サンダーボルトと連撃を食らってCIMAが3カウントを奪われた。
試合後には吉野がバルクの2人へベルトを手渡し、DRAGON GATEのリングでは敵対することも多かったKAZMAともしっかり握手。
見事初代G-INFINITY王者となった河上&KAZMAをBULK ORCHESTRAの面々が祝福しに駆けつけるが、突如田村ハヤト&チェック島谷が王者組を襲撃。
田村はG-INFINITY初代王者決定トーナメントの出場メンバーが勝手に決められ自分たちが出場できなかったことに「納得してねえんだよ!」と不満を述べ田村&島谷の2人で王座挑戦を表明。あわやバルクの空中分解かと思われたが、その後はバックステージで全員仲良くコメント。9月4日の大阪大会でのG-INFINITY戦が決まった。
吉野は「試合会場でプロレスを見るのも会場に行くのも1年ぶりで、引退してから表舞台には出ていない」と語っており、CIMAとの交流が吉野をプロレス界へと呼び戻したと言える。この日は元DRAGON GATEの石田凱士も現れGLEATへ参戦表明をするなどプロレス界の大きな流れの発生を感じさせる大会であり、今後もGLEATのリングで“なにか”が起こるかもしれない。