「ケータイいじってないで現実見ろ!」2年の沈黙を破ったT-Hawkが外敵・石田凱士から至宝奪還も所属の若手選手へ怒り爆発!
12日、東京都・後楽園ホールにて、GLEAT『G PROWRESTLING Ver.49 -Invader(侵略者)-』が開催され、T-Hawkが石田凱士を破ってG-REX王座戴冠を果たした。
GLEATは、2021年7月に田村潔司とNOAHの元親会社であるリデットエンターテインメントが本旗揚げした新団体。GLEATには令和のUWFを創ることを目的とする“LIDET UWF”と、純プロレスを追究する“G PROWRESTLING”、 総合格闘技の“GLEAT MMA”の3部門が存在し、この日はG PROWRESTLING(以下G PRO)が後楽園ホール大会を実施。
G PROには独自のシングル王座であるG-REX王座が存在し、石田凱士が第2代王者として君臨。
石田凱士は、昨年7月にDRAGON GATEを退団後にGLEATに現れてから一気にトップ戦線まで上り詰め、今年1月にはエル・リンダマンとの宿敵対決を制してG-REX王座を戴冠。自らのユニット“BLACK GENERATION INTERNATIONAL(BGI)”を率いてGLEATマットを席巻している。
今回石田の前に立ちはだかったのは、GLEAT創設の柱となった“#STRONGHEARTS”のエース格たるT-Hawk。
DRAGON GATE時代の先輩でもあるT-Hawkだが、約2年間の間石田との接触を徹底的に避けており、リング上での両者の対面には注目が集まっていた。
普段のT-Hawkは観衆を煽ったり雄叫びを上げたりと感情豊かな試合ぶりを見せる選手だが、この日は殺気立った表情で冷酷な攻めを見せる。
石田は場外戦でのラフファイトで逆転し、顔面を踏みつけたりハーフダウン状態のT-Hawkの頬をぺちぺちと叩いたりと執拗な挑発。T-Hawkが強烈な逆水平チョップで反撃に出ると、石田も敢えて逆水平チョップで打ち合っていく意地を見せ、顔面への右ストレート。T-Hawkは倒れず耐えてケルベロスを叩き込み、ターンバックル・パワーボムからアウトサイダーズ・エッジ。さらにケルベロスを狙うが、石田がレッグラリアートで迎撃し、バズソーキック4発からジャーマン・スープレックス・ホールド。
石田は必殺のハーフ・タイガー・スープレックスを狙うが、T-Hawkが振り払って右ストレート。さらにナイトライド、ケルベロス、ナイトライドと大技ラッシュで畳み掛け、25分58秒の死闘に終止符を打った。
マイクを取ったT-Hawkは、石田が去っていった退場口に向かって「石田!俺に火を点けてくれてありがとな!」と感謝の言葉を叫ぶ。
そして、「このベルトは、初代王者マンの……リンダマンの責任、そして石田凱士の覚悟が乗ってます。色んな色があるからこの団体の色になる。俺もこっからが大変だ。こっから新しい色をこのベルトにつけていこうと思います。今の試合見たかよ。GLEATと言えば、カズ・ハヤシ?田中稔?解説席にいるCIMA?ふざけんなバカヤロー。俺たち20代、30代がよ、GLEATを盛り上げていかなきゃ未来はねーんじゃねーか?!これからはいい意味で空気も読まねえ。俺は俺の道を突っ走る。それがGLEATの発展につながる!そうだろ?!」と叫ぶと、場内は割れんばかりの大歓声に包まれた。
バックステージに戻ったT-Hawkは、「2年間溜めてきたものをよ、爆発できたと思うし、その相手が石田凱士で良かったと思う。初代王者のリンダマンも20代、石田凱士も20代。オイ、他のGLEATの20代の奴、どうしたオラ!ちんたらちんたらケータイいじって、もっと現実見ろコラ!もっと前見ろオラ!これが現実だ!これがメインイベンターだ!悔しかったら前だけ見て這い上がって来いこの野郎!中途半端なプロレスラーごっこやってるんだったらとっとと辞めちまえコラ!そんな奴はいらねえんだよ、このGLEATに。そんだけ本気でやってんだこっちは!」と王座戴冠の喜びよりも先に所属の若手たちへの怒りを爆発させる。
そして、「いつまでもな、さっきリング上でも言った3人の名前で飯なんて食ってらんねーんだよ、こっちは。GLEATするかしないか。俺が根こそぎ引っ張ってやるよ」と、新王者として団体を牽引していく覚悟を叫んだ。