1Rに顎骨折も郷野聡寛が約4年ぶりのMMAで勝利!「ダン・ヘンダーソンに折られた時より酷い」

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 4日、東京・両国国技館にてGLEATが『GLEAT VER.MEGA』を開催。第2試合では、5分3RMMAルールにて井土徹也vs郷野聡寛が行われた。

 GLEATは、2021年7月に田村潔司とNOAHの元親会社であるリデットエンターテインメントが旗揚げした団体。GLEATには令和のUWFを創ることを目的とする“LIDET UWF”と、純プロレスを追究する“G PROWRESTLING”、 総合格闘技の“GLEAT MMA”の3部門が存在し、今回は3部門の総力を結集する形でわずか2年で両国国技館進出を果たした。

 郷野はパンクラス、PRIDE、UFC、戦極などで活躍していた日本を代表するMMAファイター。2019年のパンクラス近藤有己戦後は試合をおこなっておらず、今回が約4年ぶりのMMAとなる。
 対する井土は田村潔司の孫弟子にあたり、2016年にプロレスラーデビュー。2021年には『BREAKING DOWN3』に出場し、ミドル級ワンデイトーナメントで優勝。『BREAKING DOWN4』では【キング・オブ・アウトサイダー】啓之輔から勝利している。

 前日計量時に井土は「明日は一発で終わるような緊張感ある試合を見せたいと思います」とブレイキングダウンファイターらしい短期決戦を宣言し、郷野は「明日になったら10kg以上の差があると思うから、一発いいのくらったら終わっちゃうと思うんで、なんとか昔みたいにディフェンシブな試合で後半勝負に持っていけるように、経験でなんとかやってみたいなと思います」とベテランらしく意気込みを語っていた。


 試合が始まると井土が距離を詰めてパンチを連打するが、受けきって間合いを見きった郷野がローで牽制し、ガードを下げてパンチをスウェーやダッキングでスカしてリングを周り距離を崩さない。井土が前に出ようとすれば郷野がボディにストレートを打ち込み制していき、井土が膝を打ち込めばキャッチしてショートレンジでパンチを打ち込んでいく。
 2R、3Rと手数で押し込んでいく井土と強烈な一発を顔面とボディーに叩き込んでいく郷野の応酬に。そのままお互い倒しきれずにラスト1分。
 郷野のハイキックをキャッチした井土が郷野を倒しパウンドを狙うが、郷野が下からキャッチし腕ひしぎを狙う。クラッチを切って伸ばすが、ここで時間切れに。判定3-0で郷野の勝利となった。

 敗北した井土は「勝ったあとのことしか考えてなかったから何も出てこない。自分の実力不足しか出てこない」と意気消沈して会場を後に。
 インタビュールームに姿を表した郷野は口から血が垂れており、1Rに顎を骨折していたことを報告。「2005年にダン・ヘンダーソンに折られてから18年ぶりに顎折られた。口の中ずれてるからその時よりもっと酷い。まぁ、初っ端顎折られてからでも作戦通り勝てた」と井土のパンチと気持ちの強さを評価した。
 今後に関しては「勝って12月にパンクラスでフェザー級デビューしようとしてたんですよ、しばらく流動食しか食えねーからフェザー級に向けては視界良好ですね(笑)試合することを目標に療養生活します。48歳序盤に顎折られても、判定勝ち。次の復帰戦を見据えてます」と笑顔を見せながら、格闘家として試合を行っていくことを示唆した。

 顎を序盤に骨折しながらも自分のスタイルを崩さずに若さの勢いを制した郷野。レジェンドファイターの復活と今後の活躍に期待が集まる。

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