【試合詳細】7・2 スターダム横浜武道館大会 なつぽいvs安納サオリ 【ワンダー】中野たむvsMIRAI 【ハイスピード】鹿島沙希vsフキゲンです★ 【ゴッデス】白川未奈&マライア・メイvs朱里&壮麗亜美

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『STARDOM MidSummer Champions 2023〜真夏の王者たち〜』
日程:2023年7月2日(日)
開始:17:00
会場:神奈川県・横浜武道館
観衆:1,307人

▼タッグマッチ 15分1本勝負
○月山和香/水森由菜(フリー)
5分38秒 オースイ・スープレックス
[Queens Quest]天咲光由/●妃南

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
葉月/飯田沙耶/●さくらあや
11分31秒 JPコースター→片エビ固め
鈴季すず(フリー)/星来芽依(フリー)/○HANAKO

▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
[STARS]岩谷麻優/コグマ/羽南/●向後桃
9分21秒 スター・クラッシャー→片エビ固め
[Queens Quest]林下詩美/○上谷沙弥/AZM/レディ・C

▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
[Donna Del Mondo]ジュリア/舞華/○桜井まい/テクラ
12分18秒 MPR
[大江戸隊]刀羅ナツコ/渡辺桃/●琉悪夏/吏南

▼パッション注入マッチ シングルマッチ 30分1本勝負
[7Upp]○高橋奈七永(フリー)
14分28秒 ワンセコンドEX→片エビ固め
[大江戸隊]●スターライト・キッド

▼ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
【王者組/Club Venus/ROSE GOLD】○白川未奈/マライア・メイ
14分45秒 グラマラス・コレクションMINA
【挑戦者組/God‘s Eye】●朱里/壮麗亜美
※第28代王者が初防衛に成功。

▼ハイスピード選手権試合 30分1本勝負
【王者】○鹿島沙希
3分33秒 起死回生
【挑戦者/大江戸隊】●フキゲンです★
※第23代王者が初防衛に成功。

▼ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
【王者/COSMIC ANGELS】●中野たむ
22分16秒 ミラマーレ・ショック→片エビ固め
【挑戦者/God‘s Eye】○MIRAI
※第18代王者が初防衛に失敗。MIRAIが新王者となる。

▼インディアン・ストラップ・マッチ
[COSMIC ANGELS]●なつぽい
26分36秒 リング一周
[COSMIC ANGELS]○安納サオリ(フリー)

安納となつぽいが革紐の死闘を経て絆を再確認!MIRAIがたむから悲願の白ベルト奪取!鹿島がハイスピードを防衛しまさかのGod’s Eye加入!詩美が放浪の旅へ

第0試合


 水森が「見習いっぽい、フレッシュなやつ出てこ~い!」と叫んで指差し、天咲が困惑しながら先発で出てくる。
 ロックアップで水森が押し込んで離れ際にチョップ。天咲がエルボー連打からロープに振るが、水森がショルダータックル。さらに走るが、天咲がカニバサミで倒し、妃南とのサンドイッチドロップキック。月山がカットに入り、水森と月山が天咲の上で交互にでんぐり返し。倒立した水森を月山が思い切り倒す形の合体戦トーン。さらにトレイン攻撃を狙うが、天咲もスペースローリングエルボーから低空ドロップキックを見舞って妃南にタッチ。
 妃南は水森にドロップキックから脇固め。さらに起こして払い腰を狙うが、水森がこらえてワンハンド・バックブリーカー。さらに「水森由菜、63.4kg!」と叫んでボディプレス。ロープに飛ぶが、妃南がカウンターの払い腰。妃南が突っ込んでいくが、水森がかわして丸め込みからの低空ドロップキック。さらに水森のモンキーフリップから月山がドロップキックを合わせる連携を見せ、水森が月山にタッチ。
 月山は妃南にヒップアタックから引き起こし、エルボー合戦へ。妃南が連打で打ち勝つが、月山はロープを使ったコンプリートショットを決め、極楽ドンを狙う。妃南はバックを取り返してレインメーカー式払い腰で叩きつけ、大外刈り。さらに天咲と2人でダブルのランニングネックブリーカードロップ、ダブルのDDTと決めていき、妃南がパンプハンドル式のドライバーから変形みちのくドライバーIIを狙うが、月山が振り払ってロープへプッシュ。エプロンから水森がエルボーで一撃入れ、妃南がよろけたところに月山がオースイ・スープレックスで押さえ込んで3カウントを奪った。

<試合後コメント>

月山和香&水森由菜
月山「私たち、組むのはもう何回目かね?」
水森「そうだねー。」
月山「ユニットこそ違うけれど、なかなか息が合ってきたと思いませんか?」
水森「なんか、お互いの良いパッションが共鳴してる気がしますね。ゆなもんさんはすごく堂々としてて私はコズエンにぴったりの人だと思ってて。でもいつか、コズエンに見習いじゃなくて所属になったときは、敵です。でもそのときまで、私はゆなもんさんから盗めるものは盗んでいきたいと思ってます。」
水森「そう言ってるけど、今日勝ったの誰だよ。何?自分が勝ったからって、そうやっておだてて。私だって次は組んだら私が勝つよ。」
月山「いや私が勝つ」
水森「いや私が勝つわ」
月山「痛ってえ!」
水森「またこの2人できっとタッグあることでしょう。次は第0じゃなくて、もっとガンガンやりたいと思います。」

第1試合


 さくらとHANAKOの同期対決からゴングが鳴ると、バックの取り合いからリストの取り合い、ヘッドロックの応酬へと発展し、HANAKOがショルダータックルでなぎ倒して星来にタッチ。
 星来はさくらにヘアホイップからすずにタッチ。
 星来がさくらをロープにくくりつける中、すずが場外からエプロンへの地対空ドロップキック。さらに「どうしたオラッ!」と顔面を幾度も蹴りつけ、フェイスクラッシャーからロープに飛ぶが、さくらがカウンターのミドルキックを見舞って飯田にタッチ。
 飯田はすずへショルダータックルから逆水平チョップを連打。星来がカットに来るが、飯田はそれぞれにダブルチョップを見舞い、HANAKOに対してはジャンピング・ダブルチョップ。飯田はロープに飛ぶが、すずがカウンターのエルボーをクリーンヒットさせ、ヒザをついた飯田にさらにエルボー連打。ジャーマンを狙うが、飯田がロープに逃れて回避。ならばとすずは飯田をロープにくくりつけ、スライディング・ジャーマン。コーナーに上って「このクソゴリラ!」とミサイルキック。星来にタッチ。
 星来は飯田にヘッドハンターから串刺し攻撃を狙うが、飯田は「飯田発射オラッ!」と飯田ロケットを見舞って葉月にタッチ。
 葉月と星来は目まぐるしいロープワークの応酬を見せ、星来がアームドラッグを見せるも葉月が飯田のアシストを受けつつ顔面への低空ドロップキック。ロープ際まで吹き飛ばし、顔面ウォッシュ。さらに葉月が串刺しバックエルボーからロープに飛ぶが、星来は「ナメんな!」とドロップキックをクリーンヒットさせてHANAKOにタッチ。
 HANAKOは葉月にショルダータックルからアルゼンチン・バックブリーカーを狙うが、葉月がDDTで切り返してさくらにタッチ。
 さくらはHANAKOに低空ドロップキック、ドロップキック、低空ドロップキック、ドロップキックと交互に連発し、飯田のスパンバスター+葉月&さくらのハイキックの合体攻撃。さらにさくらが長身のHANAKOの側頭部にハイキックを叩き込み、グラウンドに引き込んで三角絞めで捕らえるも、すず&星来がカット。
 さくらはHANAKOにエルボー連打からロープに飛ぶが、すずがエプロンから「残念でした~!」と髪を掴んで止め、HANAKOがボディスプラッシュ、星来がドロップキックを見舞い、HANAKOがブレーンバスターからアルゼンチン・バックブリーカー。しかし、さくらが回転エビ固めで切り返し、押し倒してマウントエルボーを連打。ロープに飛んでいくが、HANAKOがキャッチしてボディスラム。続けて逆エビ固めに捕らえるが、さくらはなんとかロープへ。ならばとHANAKOはJPコースターで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>

鈴季すず&星来芽依&HANAKO
鈴季「勝ったじゃん!」
HANAKO「ありがとうございます。この、私の3月25日のデビュー戦、したこの地で、ひめかさんにいただいたJPコースターで勝つことができました。でもまだお2人の力があってこその勝利だったので、いつかはシングルで勝ちたいと思います。ありがとうございました。」
鈴季「おめでとう!打ち上げしよう打ち上げ。」
星来「今から打ち上げだー。やったー!」
HANAKO「いくぞ!」

第2試合


 向後とAZMの対面でゴングが鳴ると、目まぐるしいロープワークの応酬からAZMが股抜けからのエビ固め。向後がひっくり返して低空ドロップキックを打ち込むも、AZMが「ナメんな!」と即座にスライディングキックで反撃。レディ・Cにタッチ。
 AZMがレディ・Cの肩の上に立ち、ファンタスティップフリップ式のフットスタンプを狙うが、コグマらが突き飛ばしてカットし、STARSの4人がレディ・Cに連続攻撃からクアドラプルドロップキック。
 岩谷とレディ・Cの対面となり、岩谷がサッカーボールキック。さらにコグマとのカサドーラ式合体ボディプレス。羽南にタッチ。
 羽南は、レディ・Cにボディスラムからコーナーに振っていくが、レディ・Cが振り返して串刺しニーからビッグブート。詩美にタッチ。
 詩美は羽南にショルダータックル、AZMが飛び込んできてドロップキックを見舞い、2人のトレイン攻撃からAZMがスライディングキック、詩美がスライディングラリアットのサンドイッチ攻撃。さらに詩美がジャーマンを狙うが、羽南が振り払って払い腰。後頭部へのブロンコバスターからコグマにタッチ。
 コグマはロープ際で詩美をふみふみし、串刺しスプラッシュを狙うが、詩美が回避。コグマはクマポーズで威嚇するも、詩美は容赦なくスパインバスターで叩きつけ、上谷にタッチ。
 上谷は、コグマに串刺しニーからスライディングキック。さらにノーザンライト・スープレックス・ホールドを狙うが、上谷が振り払ってエルボー合戦に持ち込む。コグマがジャーマンを狙うが、上谷が振り払ってロープに飛びニールキック。続けてロープに飛ぶが、コグマがRKOで迎撃し、向後にタッチ。
 向後はスワンダイブ式ミサイルキックから619。羽南のフェイスバスターに岩谷&向後のフェイスクラッシャーを合わせる合体攻撃から、向後がフィッシャーマンズ・スクリュー。向後がネクターピーチを狙うが、上谷が着地。その瞬間にQQ3人のサンドイッチキックが突き刺さり、上谷がスワンダイブ式クロスボディからスター・クラッシャーの体勢へ。向後は首固めからトラースキックを放って粘りを見せるものの、上谷がカウンターのバイシクルキックから旋風脚。さらにノーザンライト・スープレックス・ホールドもSTARSが総出でカット。QQ全員でSTARSを排除し、向後へQQのクアドラプルドロップキック。最後は上谷がスター・クラッシャーで突き刺して3カウントを奪った。

詩美「会場にお越しの皆さん、そしてQQのみんな、先日の金網大会覚えてますか?表紙になった週刊プロレス、皆さんちゃんと買いましたか?!(※AZMが手に持っているのを見て)これこれこれ(笑)先日の金網大会を終えて、Queens Questのすばらしさを改めて胸に感じました。けど、やっぱり私は自分の不甲斐なさ、リーダーとしての力不足さをすごく心に残ってます。だから、少し時間がほしいです。私は、自分を見つめ直す時間、旅をしてきたいと思います。その間、Queens Questは、皆に任せました」

 会場がシンと静まり返り、残るQQの3人も呆気にとられる中で詩美が1人先に退場。3人は慌てて詩美を追いかけていった。

<試合後コメント>

Queens Quest
林下「さっきリングでも言わせてもらったんですけど、やっぱり自分は個人の成果を残してないのは事実ですし、自分でもすごく気にしていたところなので、しばらく旅に出させてもらおうと思います。そこで自分を改めて見つめ直して、さらにNgした姿でおります。その間、この素晴らしいQueen’s QuestのみんなにQueen’s Quest、任せます。」
上谷「それは、戻ってくる?」
AZM「今聞いた。」
上谷「ちゃんと戻ってくる?」
林下「期間とかはわかんないですけど、戻っては、来ると思っています。」
上谷「思ってる?信じて待ってるので」
林下「なのでその間は、お任せします。」
上谷「信じてます。頑張りましょうみんなで!」

――ファイブスターも控えているが?
林下「自分を見つめ直す旅になりますので、新しい挑戦をしにいきたいので、そこで自分でちゃんと納得ができたらちゃんとファイブスターで、新しい、レベルアップした私でお会いできるんじゃないかなと思います。ありがとうございます。」

第3試合


 テクラと吏南でゴングが鳴ると、腕の取り合いからテクラがフロントネックロック、ヘッドロックと切り替えながら絞り上げる。吏南は髪を掴んで脱出しエルボー連打からロープワークで翻弄していくが、テクラが的確なカウンターのドロップキックを決める。さらにDDMの4人での連携低空ドロップキックからテクラがボディスラム。ロープへ飛ぶが、場外からナツコが足を引いて転ばせ、吏南が顔面への低空ドロップキック、ヘアホイップ連発からコーナーでの顔面踏みつけ。琉悪夏にタッチ。
 琉悪夏はテクラをロープにくくりつけ、大江戸隊全員で顔面踏みつけながらポーズ。桃にタッチ。
 桃は、コーナーでの顔面踏みつけ、首投げからのサッカーボールキックと連撃し、テクラに好きなようにエルボーを打たせた上でさらにサッカーボールキック。ロープに飛んでいくが、テクラがカウンターのエルボーを叩き込んでDDT。ジュリアにタッチ。
 ジュリアは桃に串刺しバックエルボー。もう一発を狙うが、大江戸隊が総出でカット。ジュリアが桃&吏南を、桜井がナツコ&琉悪夏を捕まえてダブルDDTからダブルドロップキック。ジュリアが桃を変形バタフライロックで捕らえ、さらにロープへ飛んでいくが桃がカウンターのドロップキックからサッカーボールキック。ナツコにタッチ。
 ナツコはジュリアにセントーンからバックフリップを狙うが、フリアが着地してビッグブートを発射。ナツコはこれをかわしてスクールボーイも、ジュリアが下から絡め取って三角絞め。ナツコがぶっこ抜こうとすると、ジュリアはネックブリーカーで切り返し、舞華にタッチ。
 舞華はナツコに串刺しラリアットを連発し、ショルダータックル。さらにブレーンバスターを狙うが、ナツコが振り払ってボディブローからクロスボディ。ナツコがヘアホイップでコーナーに叩きつけ、キャノンボールで圧殺。さらにコーナーに上って行くが、舞華がガバリと起き上がって「ナメんじゃねーぞコラ!」と雪崩式ブレーンバスター。両者タッチ。
 桜井と琉悪夏の対面となり、桜井が琉悪夏にコブラツイスト。ジュリアが吏南に卍固め、テクラが桃にクリストの競演。さらに舞華のバックドロップにジュリアがネックブリーカーを合わせる合体攻撃から桜井がビッグブート、スタナー。テクラがダイビング・クロスボディ、ジュリア&桜井のサンドイッチ式ケンカキックと猛連撃。
 さらに桜井がコーナーに上っていくが、琉悪夏が下から担ぎ上げてデスバレーボム。大江戸隊のトレイン攻撃から吏南がブート、桃がハイキック、ナツコがエルボー、琉悪夏が滞空式フィッシャーマン・バスターからネックハンギングボムを狙うが、桜井が足でのファイナルカットで切り返す。桜井がロープに飛ぶが、琉悪夏がキャッチしてネックハンギングボム両軍総出の大混戦となり、ナツコのデスバレーボムから琉悪夏の冷凍庫爆弾が発射されるが、これをかわした桜井がMPRで丸め込んで3カウント。


桜井「横浜武道館にお越しの庶民の皆様ごきげんよう!(※大・貴婦人コールが起きる)ありがとう♪3ヶ月ぶりに私のおマイク発祥の地、戻ってまいりましたわ!私は今夜、中華街でフカヒレをいただきますが……あなたたち庶民は、今日は特別に横浜崎陽軒のジャンボシュウマイを仲良く割ってシェアして食べなさい。それじゃ、ごめんあそばっせ♪」

<試合後コメント>

Donna Del Mondo
桜井「久しぶりに、自分が最後勝利を納めることができましたわ〜!最近こんな感じでDDMは勝ちが続いていて、4人でもっともっとDDMのこの勢力っていうのかな?ユニットの。をあげて行きたいと思っております。」
一同「イェーイ!」
舞華「いいねと、言えばね今日なんか発表されたよね。スターダム・ドリームタッグ・・・なんだ、なんちゃらかんちゃら。ねえ。ファン投票で決まるということで、まあこんな美味しい話は私はないと思ってるから。世代闘争以外でまだ組んだことのないヤツ。まあ、それこそ今日なんのテーマもなかったと思うんだけど、刀羅ナツコとか・・・ね。どうかな。」
ジュリア「組みたいってこと?刀羅ナツコと。」
舞華「まだ組んだことないしね。新しい私の・・・」
ジュリア「でも大江戸隊めっちゃプライド高いらしいよ。」
舞華「マジ?まあそのアンサーはナツコと皆さんにおまかせしますよ本当に。はい。」
ジュリア「まずは私は、明後日、NJPW STRONGの興行、まずテクラと、出ます。王座戦のナイチンゲールとの前哨戦。with、マフィアベラ。私たち、withテクラ。ありがとう。嬉しい。」
テクラ「新日本のナイチンゲール戦、面白くなると思う。皆さんと会場でお会いできたら嬉しいわ。」
ジュリア「私たちのこのマフィアベラっていうタッグも、しっかりニュージャパンのファンの諸君、そして世界中の諸君に見せつけて次の日、7月5日は必ずSTRONGのベルト。ジュリアが巻いて帰ってくるから、みんな楽しみにしといて、マジでやってやるからな本当に。マジでやってやるからな!そしたらまたどっか連れてって貴婦人!よろしくな」
桜井「もちろんですわ!頑張って!」
ジュリア「アリヴェデルチ!」
桜井「ごめんあそばせ~」

第4試合


 パッション注入マッチに向け、キッドは中西百重さんに「奈七永は回転技に弱い」とアドバイスを受け、モモ☆ラッチの指導を受けて決戦へ。キッドのセコンドには中西さんが付いた。
 奈七永は入場するとキッドに目もくれず中西さんへと詰め寄っていき、パッションタオルを掲げさせる。

 ゴングが鳴ると、奈七永はキッドを無視して中西さんへと詰め寄る。キッドは「相手はこっちなんだよ!」と顔面への張り手を見舞う。足を止めてのビンタ合戦が展開されて、奈七永が張り手&エルボーの猛連打。キッドはドロップキック、低空ドロップキック、ヒザへのストンピング連打からドロップキックと一歩も引かず、
 キッドはロープに走るが、奈七永が素早くバックを取ってジャーマン・スープレックス。奈七永は「パッション!パッション!パッション!パッションだろうよ!」と叫びながらキッドの顔面をメチャクチャに踏みつけていき、「パッションでしょうよ!イヤーッ!」とボディスラムで叩きつけ、マスクに手をかけながらのキャメルクラッチ。
 奈七永は「ドァーッ!」と叫びながら顔面へのストンピングを連打し、コーナーに押しつけてのチョップ連打から串刺しラリアット。もう一発を狙うが、キッドがクロスボディで迎撃し、奈七永の頭をエプロンに突き刺す奈落式ハングマンDDT。場外に落ちた奈七永をケブラーダで追撃し、リングに放り込んでからヒザへのストンピング連打。さらに裏足4の字固めで捕らえるも奈七永はロープへ。

 キッドはコーナーに上っていくが、奈七永が下からビンタ。そのまま雪崩式ブレーンバスターを狙うが、キッドが着地して下から雪崩式ジャーマン。キッドがコーナーに上っていくと、奈七永がお返しの雪崩式ジャーマン。キッドは即座にスライディングキックで反撃し、再びコーナーに上がるが、奈七永が今度は雪崩式ブレーンバスター。さらにロープに飛んでラリアットを放つが、キッドがかわしてキッちゃんボムの体勢。奈七永はこれを耐えて人でなしドライバーのような形で潰し、冷蔵庫爆弾を発射。キッドはこれをかわして自爆させ、マフラーホールドから黒虎脚殺。さらにキッちゃんボムからモモ☆ラッチを狙うが、奈七永が上から潰し、バックドロップ。
 奈七永はキッドを幾度もラリアットでなぎ倒すが、キッドはふらふらと起き上がり、自らの顔面を叩いて鼓舞。奈七永は左右の張り手を顔面に叩き込んでダウンさせ、ラリアットを発射。キッドはこれをかわしてエルボーの猛連打。さらにグーパンチをからフルスイングのビンタ。奈七永がたたらを踏んだところでロープに飛ぶが、奈七永がカウンターのラリアットをクリーンヒットさせる。キッドは負けじとモモ☆ラッチを狙うが、奈七永がキャッチしてファルコンアローのような形で叩きつけ、ワンセコンドを狙うがキッドが回転エビ固めで切り返し、キッチャーマン。さらにタイガー・スープレックス・ホールドもカウントは2。キッドはムーンサルト・プレスを狙うが、奈七永が下から担ぎ上げる。キッドはモモ☆ラッチもカウントは2。キッドはムーンサルト・プレスを発射も、奈七永が剣山で迎撃しワンセコンドEXで叩きつけて3カウントを奪った。

奈七永「横浜、パッショーーーーーン!パッショーーーーーン!ありがとう!横浜がこんなにパッションで燃えに燃えたのは、スターライト・キッド、お前のパッションがあるからだな!やっと、やっと、初対戦。こんなに面白いやつが眠っていたとはな。お前なんでそんなにくすぶってんだよ。そのパッションがあるんだったらどんどん道切り開いていけんだろもっと。その姿が見たい。幸いお前がセコンドに選んだ中西百重は、本当にそういうタイプだった!知ってるか?知ってんのかホントに!知ってるか?!あたしはこの中西百重というライバルの背中を見ているしかなかったんだよ。だけど、だから今、私がいる。せいぜい中西のちっちゃくても強い姿、参考にして、もっともっと強くなれ」

キッド「奈七永ェ!今日は負けたけどなあ、次は奈七永より上回るパッションで私が必ず勝つ!中西百重さんより、遥かに超えてお前を倒しに行く。だから絶対、また闘ってください。そして、今日セコンドに付いてくださった中西百重さん、今日は本当にありがとうございました。でも、こんなに近くで試合を見ていたら、こんな熱い戦いを見ていたら、試合したくなっちゃったんじゃないですか?!だから、その気があるなら、次は私と一緒に組まずに、私の対角に立ってください。なんなら、ナナモモで!メチャクチャなのが黒虎!SLKなんだよ!」
奈七永「それはさあ、置いといて。わからんけど……さあ。大江さん、解説、旦那さん、どうなんでしょうか、家族会議でもして……。うう、ああ、キッド言ってることがメチャクチャなんだよ!お前セコンドに無理矢理付けたと思ったら今度ナナモモでやれとか言ってよ!おうクソガキがよ!」
キッド「新しい道切り開いたほうが面白いんでしょ?」
奈七永「そうだな。面白いな。新しい道は面白いな。おう、試合をして分かりあったのかもしれない」

 中西さんが奈七永とキッドを握手させ2人の肩を抱いて記念撮影。すぐ手を振りほどこうとする2人の手をガッチリ離さぬまま3人で退場していった。

<試合後コメント>

高橋奈七永&スターライト・キッド&中西百重
奈七永「なんだよキッド!ももをいきなりさ、セコンドに付けたと思ったら『ななもも』?」
中西「言いたいやりたい放題放題だよ」
奈七永「すげえな!」
キッド「私のためでもあり、奈七永への愛情でもあるだろう。」
奈七永「そうなの!?」
キッド「素直に受けとれよ。」
奈七永「どこら辺が?どこら辺が?」
キッド「余計、怒り買って、パッションしてくれたでしょあたしに対して!」
奈七永「おうおうおうおう・・・」
キッド「だからさ、今日セコンドに百重さんが来てくださっただけで終わんのは、もったいないでしょ。続きをつくらないと。だから百重さん。次は一緒に・・・組むんじゃなくて、私の対角に立つなんて、どうですか?な・な・も・もで。奈七永もやりたいんじゃないの」
奈七永「いややりたいとかじゃなくて!確かにスターライト・キッドが、奈七永対スターライトキッドでももがそっちにセコンドつくっていうのが一番頭おかしい話なわけ。なんでついたか知らんけど、だからさ結局ななももなんだよ。ななもも!」
キッド「お前さあ!」
奈七永「おい後悔すんなよ!馬鹿野郎が!」キッド「奈七永もああやって、強がってるだけだよ。ななもも?今のスターダムのリングでできたら、面白いんじゃないですか。周りから来たやつらをほいほいほいほい過去の因縁を、ここで、やってんじゃん。だったら私が見てきた全女のことだって、ここのリングでやってもいいでしょう。それは考えといてもらって、今日負けた。悔しい。百重さんと公開練習をして、モモ☆ラッチを伝授してもらってその他の技も伝授してもらって、出し切ったけど、27年のキャリア、高橋奈七永には、うるさい奈七永には何も通用しなかった!正直私はこの試合が決まって、今何もない、本戦で何も無い私に、このカードが決まって、嬉しかったけど、この試合がすごく、プレッシャーだった。この涙は、上谷とワンダー戦をやったときの涙とは、違う。悔しいのもあるけど、去年との自分との差がすごく大きくて、全然今のスターダムのリングの中心に組み込んでいけなくて、苦しくて、もがいて、だからこの試合が、いろんなどんな言葉をかけられても何が何でも全部プレッシャーの言葉に感じてしまって。どんなに苦しくてもつらくても 、前を向いて、突き進まなければこのプロレスラーは、やっていけない。だから、新しく切り開くためにこの試合を利用したいと思った。勝てなかったけど、でも前に進んで行かなきゃ始まらないから。今回伝授してもらった、モモ☆ラッチも含めて次ファイブスター、何が何でも獲りにいきたい。私はこういう熱い戦いが本当は大好きだし、プロレスが嫌いになりそうなこともあった。だけどずっと女子プロレスを見て育ってきたから、プロレスは、嫌いになれない、絶対もっともっとこういう熱い戦いをしたいから、キャリア8年目になるけど7番勝負とかやっても面白いんじゃないかなってね。会社の方、どうですか。私にもっと熱い戦いをもっともっとやらしてください!」

第5試合


 白川と壮麗の対面でゴングが鳴ると同時に壮麗がショルダータックルでなぎ倒し、怒涛のエルボー連打。さらに串刺しスプラッシュの連打からボディスラム、逆エビ固めからアルゼンチン・バックブリーカーと一気に勝負を決めに行くが、白川はギブアップせず。壮麗は白川をコーナーに宙吊りにして串刺しボディスプラッシュ。白川はよろよろとエルボーで反撃していくが、壮麗は平気な顔のまま強烈なエルボー一発で吹き飛ばし、ブレーンバスターの体勢。白川はこれを急角度DDTで切り返し、マライアにタッチ。
 マライアは、低空ドロップキックから逆水平チョップを連打。たまらず朱里がカットに貼って2人での攻撃を狙うが、マライアは朱里をバックドロップで投げ捨て、壮麗にはコーナー上からのミサイルキック。さらにダブルアームに捕らえるが、壮麗が振り払ってマシンガンチョップからダブルチョップ。壮麗がブレーンバスターを狙うが、マライアがスリングブレイドで切り返しブレーンバスターの体勢。壮麗が逆にブレーンバスターで投げつけて朱里にタッチ。
 朱里は、マライアにサッカーボールキックを連打し、腕十字、腕固め。さらにハーフハッチ・スープレックスを狙うが、マライアがダブルアーム・スープレックスで切り返し、白川にタッチ。
 白川が出てくると、壮麗が飛び出してきてタックル。2人で攻撃を狙うが、白川が低空ドロップキックで各個撃破し、朱里に足4の字固めを狙うが、朱里が下から蹴り上げて回避。白川がバックドロップを狙うが、朱里がショットガンドロップキックでコーナーに叩きつけ、ニーリフトからハーフハッチ・スープレックス。ロープ際に座り込んだ白川の顔面に貫通ドロップキックを見舞い、コーナー上からのギロチンを狙うが、マライアが倒立式フランケンシュタイナーで切り返し、白川がバックブロー。朱里は倒れず耐えてジャーマン・スープレックスも、白川は即座に起き上がって延髄斬り。両者バタリと倒れ込む。
 白川と朱里が膝立ちになりながらエルボーを打ち合っていき、デュリがソバットからランニングニーを狙うが、白川がかわしてエプロンに出し、マライアが奈落式バックラッシュ。白川がプランチャで飛んでいって追撃。
 白川は朱里にローリングエルボーからトップロープに足をかけてのハングマンDDT。朱里がマライアにバッククラッカー、壮麗が白川にデスバレーボム。朱里&壮麗がダブルブレーンバスターから朱里がジャーマン・スープレックス・ホールドもカウントは2。朱里はバズソーキックを発射も、白川がキャッチしてドラゴンスクリューから足4の字固め。これは壮麗がカットも、マライアが壮麗をジャーマン・スープレックスで排除。
 マライアが朱里を肩車し、白川がコーナー上から飛びつく合体フェイスクラッシャーから、白川が「終わらせるぞ!」と雄たけび。白川はグラマラス・ドライバーMINAで突き刺すも壮麗がカット。壮麗が白川&マライアをダブルラリアットでなぎ倒して朱里に勝負を託す。
 朱里は白川に山折りからランニングニー。カバーに入るも白川が下から丸め込み。朱里はハイキックから流炎を狙うが、着地した白川が朱里のエルボーをキャッチ。そのままグラマラス・コレクションMINAで丸め込んで3カウントを奪った。

白川「ボロボロだけど、朱里に勝ったぞ~!ちょっともうホントすごい。朱里、ちょっとフツーにちょっと、心配なことがあって聞きたいんだけど、最近映画の撮影とかいっぱいあって、普通に忙しそうで、身体、朱里大丈夫?」
朱里「大丈夫だよ!お前に心配される筋合いはねえ!今日は負けたよ。負けた。お前の勢いもすごく感じた。でも、2度はねーぞ?」
白川「朱里、今までなぁ―んの絡みもなかったけど、ちゃんみなに勢い感じてくれたんだ。よっしゃあ。してやったぜ♪多分そろそろ締めたほうが良いかな。ホントに地獄から這い上がったちゃんみなは、これからもズンドコズンドコ上に行くぞ!」
マライア「チャンミナ・チャンピオン・イズ・ヒアー!(※白川の曲が流れてしまう)ノーノーノー!チョットマッテ!……チャンピオン・メイ・イズ・ヒア!」
白川「ROSE GOLD イズ・ヒア!」

<試合後コメント>

白川未奈&マライア・メイ&月山和香
白川「朱里に勝ちました!ボロボロだけどね。ボロボロだけど勝ちました。」
マライア「未奈!朱里に勝ったわね!」
白川「朱里からもちろん獲るのは初めてだし、ここからやっぱり朱里は赤いベルトの人だったから、朱里とバチバチやってかなきゃいけないなと思ってる。良かった、それの結果が掴めたと思います。でも本当にあの短いスパンで、防衛戦をするっていうのは、賛否両論別れると思うんですけど、私はチャンピオンだけど常にチャレンジャーでいたいなって思って。そう、私がチャレンジャーだって。チャンピオンなのに思わせる朱里は、まあちょっと悔しい。そうやって思わせられるのはすごく悔しいからそこまで上がらなきゃいけないなと思うし、壮麗とはファイブスター当たらないから、そうですね。決勝で会いたい人はいっぱいいるけど、壮麗と決勝で会って、ボコボコもっとシングルでやり合うのもいいし、あとは!ファイブスターでシングルのトーナメントが始まるけど、このタッグベルトをよりそういう違うシーズンのときも輝かせられるように、がんばります。オールジャパニーズ!」
マライア「え?日本語話すの?いくぞー!ローズゴールド!イチバーン!ちゃんみな!ちゃんみな!私が感じたこと話してもいいけど、和香が祝福のギフトを持ってくてくれたみたいよ。」
白川「和香?プレゼントもってきてくれた?」

月山「わ~!Congaturations!チャンピオン!未奈〜」
白川「忘れてないけどさ、この間ベルト取ったけどシャンパン持ってきてくれなかった」
月山「あ・・・ちょっと・・・はい・・・」
白川「あれか。ちょっとお財布事情が」
月山「よくご存知で・・・本日はジュースにて。」
マライヤ「日本語話せないけどさ、今『ジュース』って言った?」

月山「いや・・・ジュース。ソーリー。アイムソーリー。あいむせこ山。アイムプアー。ソーリー。」
マライア「冗談よ嬉しいわ!」
月山「これは、レッドグレープジュース。赤ブドウジュースです。バックステージね、時間を使いすぎると、巻きでって圧がすごいから、早く飲も。一気飲み。」

白川「チアーズ?乾杯?」
一同「乾杯~!」
マライア「チアーズ!!!おいしい!」
月山「めっちゃ美味しい」
白川「おいしい・・・クラブヴィーナスシャンパン業者かジュース業者スポンサーお待ちしております。美味しく勝利の乾杯をしたいので。ブシロードまで」

第6試合


 試合前、鹿島はフキゲンに握手を求めるが、フキゲンの答えは「デース!」。
 ゴングが鳴ると、鹿島はもう1度握手を求める。フキゲンがその手を振り払って足を踏みつけエア喫煙。鹿島がブートを放つとフキゲンが丸め込んで転がし、鹿島が距離を取る。
 鹿島は首投げからブートを発射。これをかわしたフキゲンが掟破りの起死回生も、鹿島は返してロープに飛ぶ。すると大江戸隊の面々が場外から足を引いて倒し、場外で袋叩きに。

 リング内に放り込まれた鹿島に対し、フキゲンは東スポを振りかぶるが、フキゲンはどこかに迷いがあるのか、どうしても手が寸前で止まってしまう。鹿島は「叩けよ!来いよ!」と叫び、奪った東スポでフキゲンを殴打。フキゲンも東スポを取り戻して殴打し、「ブレーンバスターデース★」と叫ぶも、鹿島がブレーンバスター。鹿島がコーナーに上っていくが、桃が下からすがりついてカット。フキゲンは「雪崩式ブレーンバスターデース★」と雪崩式ブレーンバスター。
 フキゲンはコーナーに上ってムーンサルト・プレスを発射も鹿島がかわして自爆させる。鹿島が突っ込んでいくが、フキゲンがスピンキックを叩き込んで丸め込みを狙うが、鹿島が起死回生。桃がレフェリーの足を引いてカウントを妨害。
 鹿島はフキゲンにバズソーキックを発射も、フキゲンが回避し、琉悪夏がボックス攻撃。よろけた鹿島にフキゲンが後方回転エビ固めを狙うが、鹿島が切り返して起死回生で3カウントを奪った。

 試合後には、吏南を除く大江戸隊がリングになだれ込んできて鹿島を再び集団リンチ。ナツコがフキゲンに東スポを渡すと、フキゲンは迷いを見せながらも鹿島を殴打。

 すると、意外にも朱里と壮麗がリングに飛び込んできて鹿島を救出。

ナツコ「おい、ゴッデス負けて、気でも狂ったの?こんなに弱い奴助けてどうするつもり?ああ、God’s Eyeももう終わりだなあ」

鹿島「し、しししし朱里さん……助けてくれてありがとうございます!(※号泣しながら土下座)この先もずっと守って欲しい!だからGod’s Eyeに入れてくださぁい!」
朱里「……ホントにぃ?」
鹿島「はい!朱里さんの金魚のフンになりたいです!」
朱里「わかった!わかったよ!今日から鹿島沙希はGod’s Eyeの一員だぁ~!」
鹿島「ああっ!これで朱里と闘わずに済む!」
朱里「(※真顔で突き放して)なに言ってんだ。(※その後抱きしめる)」

<試合後コメント>

鹿島沙希
「嬉しさ?いやいや、朱里が仲間になったって沙希もう怖いものないよ。このスターダムで、このリングでプロレスやっていく上で、何も怖いものがない。だって沙希今日から、朱里の金魚のフンだもん。ずっとついてあるくよ沙希。これで誰が来てもいつ襲われても大丈夫。ただちょっとあの変なポーズはやりたくないな。やったあ~安心した~!」

第7試合


 ゴングが鳴ると両者しばらく動かず睨み合い、ゆっくり歩み寄って互いの髪をつかみ合いながらエルボー合戦へ。冒頭から思わぬハードヒットな打撃の応酬となり、場内からはざわめきが起きる。

 MIRAIはロープに押し込みながらエルボーを連打し、村山レフェリーを何度も突き飛ばしてエルボーを継続。たむがゴツリと思い音が響くエルボーで反撃し、グラウンドに引き込んで首の取り合いへ。たむがこれを制してジャーマン・スープレックスで叩きつけ、MIRAIをエプロンに蹴り出して鉄柱への串刺しバイオレット・シューティング。そして、ターンバックルでのタランチュラ。止めに来た村山レフェリーは蹴飛ばされる。
 場外に転落したMIRAIへ、たむがコーナートップからプランチャ。ダメージの深いMIRAIは花道の方までよろよろと逃げていくが、たむが追ってくるとMIRAIが組み付いてDDT。MIRAIはたむを入場口の前まで連行して担ぎ上げるが、たむが着地してバイオレット・シューティング。花道を転がっていったMIRAIへ、たむが長距離助走を付けてのバイオレット・シューティングを狙うが、MIRAIがカウンターのラリアット。
 MIRAIはたむをリングに放り込み、串刺しラリアットからショルダータックル。コーナーに上ってのミサイルキックからサイドバスターで叩きつけ、再びコーナーに上っていくが、たむが雪崩式ジャーマンで切り返し、後頭部へのバイオレット・シューティングからジャーマン・スープレックス・ホールド。
 たむがコーナーに上っていくも、MIRAIが下から地対空ラリアットで動きを止め、雪崩式ノーザンライト・スープレックスを狙うが、たむがカカト落としを見舞って場外へと転落させる。そのまま向きを変えて場外飛びを狙うたむだったが、MIRAIも追いすがって2人共トップロープの上に立ったままつかみ合う。すると、MIRAIがラリアットでたむをリング内に叩き落とす荒業を披露。

 MIRAIは、ロープに飛んでラリアット。さらにホイールバロー式裏投げからリストクラッチ式ノーザンライト・スープレックス・ホールド。続けてミラマーレ・ショックを狙うが、たむが回転エビ固めで切り返しつつ変形横三角絞め。MIRAIがロープを掴んでブレイクすると、たむは間髪入れずバイオレット・シューティングの4連打。さらにバイオレット・スクリュー・ドライバーを狙うが、振り払ったMIRAIがミラマーレ。たむは長時間捕まるも、なんとかロープに足をかける。
 MIRAIは天に向けて雄叫びを上げ、ロープに飛んでラリアットを発射も、たむがトラースキックで止めてバイオレット・スクリュー・ドライバー。さらにトワイライト・ドリームを狙うが、MIRAIはカンガルーキックで脱出しハリケーンドライバー。両者大の字になってダウン。

 お互いふらふらと起き上がり、突っ込んでいってエルボーの相打ち。たむが顔面にビンタをみまうと、MIRAIはエルボーで反撃。そのままエルボー合戦となり、たむが往復ビンタからトワイライト・ドリームを狙うが、MIRAIが振り払ってビンタ。倒れず耐えたたむがスピンキックを放つも、MIRAIは倒れずラリアットを3連打。それでもたむは組み付いてタイガー・スープレックス・ホールドも、MIRAIは即座に起きてラリアット。さらにフライング・ラリアットからコーナーに上がり、「MIRAIーッ!」と叫んで両手を広げるたむに向けてダイビング・クロスボディ。最後は「魂込めて!」と叫びながらのミラマーレ・ショックで叩きつけて3カウントを奪った。

 MIRAIの足下にマイクが投げ込まれるが、MIRAIはマイクを取らずにたむに歩み寄り、握手を求める。たむは握手を返すかと思いきや、直前で引っ込めてあっかんべー。しかし、MIRAIを抱き寄せで耳元でなにかを囁いてから退場。
 MIRAIはたむの背中が見えなくなるまで見送り、トロフィーを掲げてから退場していった。

<試合後コメント>

MIRAI
「白いベルトォーーー!!!獲ったぞぉーーー!!!自分は、はじめての、シングルのベルトです。夢みたいだけど、身体中のあちこちが痛いから、夢じゃないんですよね。ああ、それにしても、今日の最後の中野たむ、不細工だった。でも、ああなってからが、中野たむでしょ。ああなった中野たむ、覚醒してて、本当の中野たむ。今日、その中野たむとやっとやっと、やっとやっと、やっと。戦うことができました。まあ今日で、中野たむの白いベルトの物語は、最終回。終わりです。でも、その物語の輝きは、消すことなんでできないから、これから歴史となって、語り継がれていくんじゃないですかね。そして中野たむは赤いベルトを持っていて、今日自分は白いベルトを手にした。じゃあ、次は、どっちのベルトが一番輝きを放つか。勝負だー!!!中野たむとの戦いはまだまだ、終わりません。このリアルシンデレラのMIRAIが、自分の知らなかった自分を一緒に連れて行ってそして、この白いベルトとともに新しい時代へ魂込めてみんな連れて行きます。以上です。ありがとうございました。」

中野たむ
「かわいいですか?ブスですか?ブスですよね。MIRAIさん。すげえ強えじゃん!すげえ魂持ってんじゃんずるいよ。後出しじゃん。今日は負けたけど、こっからだからね、あんた、私の大切な大切ないろんなチャンピオンの怨念がこもったその白いベルト、巻いて、腑抜けチャンピオンになったら、絶対許さないから!ぶちのめしてやるから!覚えとけよ。まだまだ下の世代に、譲る気は毛頭ないんで。ここからは、ここからはね、あんたとは、赤のチャンピオンと白のチャンピオンどっちのベルトの価値がどっちのベルトの価値を上げていけるかの勝負。あんたと私は今日からライバルだから!絶対!負けないから!」

第8試合


 インディアン・ストラップ・マッチは、互いの腕を皮ひもで結び付けて闘う形式。
 皮ひもを凶器としての攻撃は認められ、3カウントを奪った選手は、皮ひもで相手を引きずって全4コーナーをタッチしながら1周することで勝利。なお、引きずり途中で相手が起き上がってきた場合は、再び3カウントを入れなければならないというルールで行われる。

 ゴングが鳴ると、互いに革紐を引き寄せ合いながら近付き、ロックアップでの押し込み合いからなつぽいが離れ際にビンタ。安納が髪を掴むと、なつぽいがビンタからロープに飛んでクロスボディ。さらにアームドラッグからの低空ドロップキックを放ってロープに飛ぶが、安納が革紐を引っ張ってなつぽいを転倒させる。
 安納は革紐をコントロールしてなつぽいのスピードを封じていき、革紐を首に絡めててのキャメルクラッチを狙うが、決まり切る前になつぽいが足をロープにかける。
 なつぽいはソバットからヘッドハンター、コーナーに上っていくが、安納が革紐を首に絡めながらのデッドリードライブ。革紐で首を絞めながらヘアホイップの要領で投げ飛ばしていくが、なつぽいも全く同じ技でお返し。なつぽいがロープに飛ぶと、安納がビッグブート。もう一発を狙うが、なつぽいがドロップキックでロープ際に吹き飛ばし、貫通ドロップキック。なつぽいは安納の首に革紐を巻き、場外でのジャーマン・スープレックス・ホールドを狙うが、安納が振り払い、逆に革紐を首にかけて観客席へと投げ込んでいく。負けじとなつぽいも客席へと投げ込んでいき、アリーナ席の配列はぐちゃぐちゃになってしまう。なつぽいは場外でのジャーマン・スープレックス・ホールドを決め、コーナーに上って場外へのプランチャ。
 なつぽいは安納をリングに放り込むが、安納は自ら別方向の場外へと出ていき、思い切り革紐を引っ張ることで幾度もなつぽいの頭を鉄柱へとぶつけていく。
 両者膝立ちになりながらエルボーを打ち合っていき、安納がポンデリングで3カウントを奪ってコーナーを引き回していくが、2つ目のコーナーでなつぽいが起き上がって阻止。安納はフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドも、なつぽいが返してランヒェイから安納の身体に革紐をぐるぐる巻にして丸め込み、3カウント。

 なつぽいがコーナーへと連れ込もうとすると、安納が下から蹴り上げて脱出し、革紐をムチ代わりになつぽいを何度も殴打。なつぽいも革紐をムチ代わりに安納への打撃を見舞っていき、マウントを取りながらビンタ連打。安納もマウントエルボーで殴り返す。
 2人は革紐を引き寄せながらエルボーで打ち合っていき、ビンタが相打ちとなって両者バタリと倒れ込む。
 両者膝立ちになりながらエルボーで打ち合っていき、安納が「なつみ!」と叫ぶと、なつぽいは「なつぽいって言ってる!」と言い返しながらエルボーで打ち返し、顎先へのトラースキック。さらに後ろ回し蹴りで側頭部を蹴りぬき、コーナーに上ってフェアリアル・ギフト。さらに安納を革紐でパッケージしてのフェアリー・ストレインで3カウント。
 なつぽいが安納を引きずってコーナーを回っていき、4つ目のコーナーを叩こうかといったところで安納がロープにしがみついて耐える。なつぽいが豪院に引きずって4つ目を叩いたところで安納がジャーマン・スープレックス。なつぽいは即座に起き上がって低空ドロップキックからコーナーに上がるが、安納が下から革紐で殴りつけ、エプロンから絞首刑に。
 コーナー上でぐったりとしたなつぽいへ、安納は雪崩式フランケンシュタイナーを見舞い、アキレス腱固めと三角絞めの複合関節技に革紐での首絞めも加えたサブミッション。意識朦朧のなつぽいに対し、安納は「なつみ!おい!」と活を入れるかのようにビンタを連打。なつぽいも左右の往復ビンタから投げっぱなしジャーマン。安納がすぐ起きて投げっぱなしジャーマン。なつぽいもすぐ起きて投げっぱなしジャーマン。安納もすぐ起きて投げっぱなしジャーマン。なつぽいもすぐ起きて投げっぱなしジャーマン。安納がすぐ起きて投げっぱなしジャーマン。なつぽいがすぐ起きて投げっぱなしジャーマン。安納がすぐ起きて投げっぱなしジャーマンからジャーマン・スープレックス・ホールドもカウントは2。
 安納はロコモーション式ジャーマン・スープレックス・ホールドを3連発。さらに「なつみ!」と叫んでタンタンドルで3カウント。
 安納は、4つ目のコーナーまでは危なげなくタッチ。なつぽいが必死の抵抗を見せるも、安納は強引に5つ目のコーナーを叩いて試合に終止符を打った。
 

 試合を終えた2人は満身創痍ながらも手と手を握り合い、じっと見つめ合う。その様子を、エプロンに座ったたむが見つめている。

安納「なつみ……」
なつぽい「なつぽい」
安納「うちら、アホやな。どんだけお互いに負けたくないねん。ホンマアホやわ。どうする?このまま、これからも対立してく?この関係続ける?」
なつぽい「……あぁ、まだ足りなかったかな。くそぉ……。サオリ、ウチらはさ、なんか、切りたくても切れないなにかで繋がってるのかな?サオリ、私にとって、サオリは、これからも一生ライバルだよ。」
安納「上等じゃねーか。安納サオリ、なめんなよ」
なつぽい「なつぽいナメんなよ!」
安納「ありがとう、なつぽい」
なつぽい「なつぽい!……?!?!?!えっ?!今、なつぽいって言ったよね?!」
安納「なつぽいありがとう」
なつぽい「なつぽいって言った!なつぽいって言ったよね?」
安納「たむ、おいで」
なつぽい「無視しないで?!」

※たむがリングへ

安納「ごめんな、たむ。ずっとあたしのワガママでこんな感じになっちゃって、ゴメン。」
たむ「サオリちゃんはさ、これからもコズエンでいてくれるよね?」
安納「コズエンはさ、今でも最高や。輝いてるよ。でも、私がいればもっと輝くんちゃう?」
たむ「やったーーー!(※安納に抱きつく)」
水森「じゃあ!じゃあ?!じゃあ?!ここにいる4人で一緒に踊りましょ~~!!」
たむ「なんでじゃい!」
水森「新生・コズエン!テイクオフ!」

※たむ、なつぽい、安納、水森がコズエンダンス。

たむ「では、本日の搭乗員を紹介します!まずはキャプテン・たむ!そして見習い・ゆなもん!コズエンの妖精・なつぽい!そして、改めまして、コズエンの新メンバー・安納サオリ!皆さん、コズエン号の超高速運転、ついてくる準備は出来てるか~っ?!ウィー・アー・スーパー・デリシャス!ウィー・アー・ザ・ベスト!ウィー・アー・ナンバーワン!」
安納「私たちも、あなたたちも!デリーシャス!ん~まっ♪」

 最後にリングに残ったなつぽい&安納が笑顔で握手。革紐でつながれたまま一緒に退場していく。

<試合後コメント>

COSMIC ANGELS
安納「今日、私が勝ったでなつみ。でもさ、まだ完璧なつみに勝ててると思えへんのよなあ。これはプロレスラーである限りずっと思う感情なんや思う。私はなつみになれへん。なつみも私になれへん。でもそれがいいの。(拗ねる中野たむを見て)どうしたん?なんなん?何拗ねてんの?」
たむ「なんか、ちょっと嫉妬した。」
安納「でもね、思ったわ。仲間っていいな。ホンマに、すごいそれを感じた。だからコズエンは私がいたら、もっと輝くから。大丈夫。」
なつぽい「8年。集大成って思って、この試合に向かったんだけどさ、なんか戦ってたらさ、懐かしさと負けたくない気持ちと、今の自分を振り返り始めたりとかしてさ、何かサオリとまたここでこうやって出会ってこんな大きい試合のうちらが憧れてたスターダムのメインでさ、2人でやってるっていうのを、なんかすごい感慨深いし、集大成って思ってたけどこれがやっぱり、うちらのスタートなんじゃないかなって改めて思って。3回目。また負けて悔しいけどさ、悔しいけどなんかめっちゃ嬉しくて、なつぽいはまだまだ上行けるし、サオリから絶対3取る。サオリはよくわかってると思うけど、なつぽいもなつみも、諦め悪いからね。」
安納「どれだけ見てきたと思ってんねん。」
なつぽい「新生コズエン?いいねえ~もしゃもしゃもしゃもしゃ~パイナップル~!(水森の髪の毛をいじりながら)」
たむ「さおりちゃんダンスどっかで練習してたん?」
なつぽい「そうだよ~!」
たむ「意外と振り付け分かってたよね。」
なつぽい「なんか踊れてたよね。」
安納「ほら・・・あの・・・見てたからさ。」
たむ「覚えいいね。」
なつぽい「絶対陰で練習してましたよ~そういう人ですよ~」
安納「うっさい黙れ。じゃあね!またね!」
なつぽい「痛い痛い痛い痛い(安納に革紐で引っ張られながら退出)」
たむ「連れてかれちゃうやつだから!バイバイ!」

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