元UFCファイターを擁するジュリアの新ユニットがアーティスト・オブ・スターダム王座戴冠!初防衛戦の相手は大江戸隊に決定!
8日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『FIRE PRO WRESTLING WORLD presents STARDOM The way to major league 2020』が行われ、ジュリア率いる“ドンナ・デル・モンド”がアーティスト・オブ・スターダム王座(6人タッグ王座)を奪取した。
ジュリアは昨年10月に突然スターダム後楽園ホール大会のリングに現れ入団を表明。この出来事は関係者・ファンらを巻き込んだ大論争を引き起こし、ジュリアは一躍女子プロレス界の時の人となる。
ジュリアはスターダム内で一時アンドラス宮城と行動をともにしていたものの袂を分かち、どのユニットにも属さずに孤軍奮闘していたが、先月の後楽園ホール大会で“世界の女たち”を意味する新ユニット“ドンナ・デル・モンド”を結成。
元UFCファイターの朱里や、TAKAみちのくの愛弟子である舞華といった従来のスターダムとは違う色のメンバーを迎えて臨んだ結成初戦ではジュリアを舌鋒鋭く批判していた木村花のユニット“TOKYO CYBER SQUAD”に勝利。その勢いのままに“Queens Quest”渡辺桃&林下詩美&AZMが持つアーティスト・オブ・スターダム王座への挑戦が決まった。
プロレスと格闘技の蹴り技の違いを巡って対立する朱里と桃が互いの蹴り技で、かねてから因縁ある舞華と詩美が共通のバックボーンである柔道技でぶつかりあって行く中、ジュリアはハイスピード戦に定評あるAZMと対峙。
ジュリアは素早いロープワークで翻弄しようとするAZMの顔面を的確にビッグブートで捕らえていき、スイングネックブリーカーから得意のSTFに持ち込んでいく。これはQQの連携にカットされ、トリプルドロップキックを被弾。さらにAZMのミスティカ式腕固めやあずみ寿司の前に苦戦するが、朱里と舞華がジュリアのバックアップに回り、舞華のゴードバスターにジュリアと朱里がミドルキックを合わせる連携技からジュリアがグロリアス・バスターで突き刺し、AZMから3カウント。結成したばかりのドンナ・デル・モンドがアーティスト・オブ・スターダム王座を奪取した。
ジュリアは「ジュリアのことが好きで好きでたまらない諸君!やっぱり、頭の悪いおこちゃまにはこのベルトは私達から守ることは出来ませんでした。次の相手は大江戸隊?TCSが上がってきたらいいなぁ~って思ってたけど、そこは残念。私達は私達でこのベルトの価値を上げていきます」とコメント。
さらにこの日が誕生日であった朱里を祝福し、「朱里さんのハッピーバースデーってことで!ボン・コンプレアンノですよ!」と叫び、朱里も舞華も言葉の意味がわからず戸惑う中で「アリベデルチ!またな!」と上機嫌に去っていった。
また、この日は次期アーティスト王座を決めるコンテンダーマッチが行われており、新体制として再始動した“大江戸隊”鹿島沙希&刀羅ナツコ&夏すみれが挑戦権を獲得。
引退のために大江戸隊を離れた花月、葉月の想いを継ぐナツコは「花月もいなくなった。葉月もいなくなった。正直、この期間すげぇ色んなこと言われて本気で悩んだりしたけど、今日戦ってみて分かった。大江戸隊は、今がベストメンバー。常にそのときのメンバーがベスト!これからはウチらだけじゃなくて、お客さんが納得できるようにもっとやってくしかねーなって。客がベストだって思わねーと。今の大江戸隊を」と気迫のコメント。
普段は陽気な夏も「過去の大江戸隊が大きすぎたから、それを超えるのは相当難しいけど、そんな過去にしがみついて、いねーやつの残像にすがりついてても、ウチら終わっちゃうんで。まだ終わらないんで、大江戸隊もウチらも。多分なによりも倒さなきゃいけないのって他のユニットとか他の選手じゃなくて、過去の大江戸隊だから。そういう過去の偉大さを打ち消すくらいウチらがでっかいユニットにしていこうと今日改めて思いました」と真剣な面持ちで語った。