“本物の女子プロレス”を体現する闘魂継承者SareeeがIWGP戦を前に圧勝!「私が盛り上げなきゃダメだなって改めて今日思いました」

8日、後楽園ホールにてスターダム『STARDOM in KORAKUEN 2025 Jun.』が開催。セミファイナルではSareeevs八神蘭奈(やがみらんな)が行われた。
Sareeeは伊藤薫や井上京子の指導を受け、2011年に里村明衣子を相手にディアナでプロデビュー。
2019年にアントニオ猪木さんと初対面した際に“赤”を継承し、闘魂を背負って2020年からWWEへ。2023年に日本に帰ってきてからも闘魂継承者として活動を続け、2024年のスターダム横浜BUNTAIでIWGP女子王座に挑戦も敗北。それでもIWGPへの熱意は変わらず、現王者の朱里の前に立ちはだかった。
「女子プロレスの原点である戦いっていう大事なものがスターダムには圧倒的にない。本物の女子プロレスを後輩たちにつなげる」と息巻くSareeeだが、現赤いベルトの王者である上谷の行動を「茶番」と一蹴したことで大炎上。朱里の弟子である八神も「私はスターダムのリングが世界で一番だと思ってる」と闘志を燃やし、この日のシングルマッチに挑む事となった。

Sareeeが入場するなり八神が奇襲し、ガウンを脱ぐ暇も与えず場外に投げ捨てエプロンを走り込んでのサッカーボールキック。だが激しい打撃戦からリングに戻るとSareeeが逆エビ固めから鎌固めで絞り上げる。
返した八神がサッカーボールキックを連打し、Sareeeのダイビングフットスタンプを避けてゼロ戦キックを叩き込む。さらにコンビネーションエルボーも、受けきったSareeeは顔面への追走ドロップキックからロープを貫く低空ドロップキックを顔面に突き刺し、ダイビングフットスタンプを投下し3カウントを奪った。

勝利したSareeeは「おい八神、スターダムの若手の中でお前はなかなかやるじゃん。他の奴ら、言われて悔しかったらこいよ!私を倒しに来てみろよ!」と叫び、闘ってくれたことに感謝する八神にビンタを叩き込んで髪を掴んで場外に投げ捨てる。
そこへ朱里が「Sareee、待たせたね。IWGPのベルトを防衛して、ロンドンから今日日本に帰ってきたよ」と現れ、6月21日代々木でのIWGP女子戦を改めて約束。
Sareeeは「またこれで約束破られたら、ほんとに、どうしてやろうかと日々考えてたんですけど、みんな笑ってるけど私本気で怒ってるんですよ!私は6月21日代々木で、正々堂々、本物の闘いを朱里とだったらできると思ってる。私達のドローで終わってるあの闘いの続き、しっかりやって、完全決着つけましょう。よろしくお願いします」とキレながらもしっかりと握手した。

だがバックステージに戻ったSareeeは「朱里、会場に来れんだったら今日試合間に合ったでしょ?リングの上で興奮して考えられなかったですけど、今冷静になって『なんで来れんのに試合してないの?』って思いますよ。だって朝帰ってきたんでしょ?だったら間に合うよね、フツーに。そのくらいの気持ち無いのかなって。私が今日試合に来てて、ああやって最後出て来れんだったらさ、やった方がお客さんももっともっと喜んでくれたんじゃないですかね?そういうところから私がしっかり、6月21日はあのベルトをこの腰に必ず巻いて、もっともっともっとスターダム、そしてこのプロレス界を私が盛り上げなきゃダメだなって改めて今日思いました。朱里と私で“本物の女子プロレス”を、しっかり闘いをリング上で見せたいと思います」とSareee節を炸裂させた。
3月の『Sareee-ISM』では30分ドローとなっていた2人。元UFCファイターで本物の闘いを知る朱里と、心で闘う全日本女子プロレスの本物の闘いを受け継ぐSareeeがイデオロギーをかけて激突する。