『超RIZIN.4』で井上直樹と福田龍彌が呪いが解けたバンタム級王座をかけて激突!

7日、東京都・増上寺にてRIZINが公開記者会見を実施。7月27日にさいたまスーパーアリーナにて『超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り』を開催することを発表した。
会場となった増上寺は勝運にご利益のある黒本尊を祀る寺であり、選手たちは会見前に必勝を祈願。公開会見ということで開始時間のかなり前から観衆がギュウギュウに詰めかけており、会見が始まる直前に倒れて救護班に運ばれていく人がいるほどの熱気に包まれていた。
この日発表されたカードの1つは、井上直樹vs福田龍彌のRIZINバンタム級王座戦。
2018年に創設されたRIZINバンタム級王座は波乱のベルトとなっており、初代王者の堀口恭司が怪我で返上、2代目のマネル・ケイプがUFC移籍で返上、第4代王者の堀口が階級変更により返上、第5代王者のフアン・アーチュレッタが体重超過により返上、第6代王者の朝倉海がUFC移籍により返上と1度も防衛されたことが無かった。
しかし、2024年9月の新王者決定戦に勝利して戴冠を果たした井上が今年3月に元谷友貴を相手に初防衛に成功。あらゆる意味で“初防衛”を果たした井上は同王座の新時代を切り拓いたと言える。
井上の2度目の防衛戦の相手となった福田は、史上2人目のDEEPフライ級&バンタム級の2階級同時制覇王者。2024年9月に瀧澤謙太を下してDEEPバンタム級王座を戴冠し、今年5月には牛久絢太郎を相手に初防衛に成功するなどRIZINでもおなじみの強豪ファイターを相手に連勝中。RIZINではNavE、山本アーセン、芦澤竜誠を相手に勝利し負け無しの状態でタイトルマッチにたどり着いた。
会見に登場した福田は「この偉大なチャンプと闘わせてもらえるってことで、もう今ここでやりたいくらいワクワクしてますけど、7月27日までみんなとしっかりヒリヒリ楽しみたいと思います。敬意を持って狩りに行きたいと思います」と、独特なふわふわした雰囲気で語って場内を和ませる。
対する井上は「超RIZINの成功を祈って先ほど祈りました。……ハイ、成功ももちろん祈るんですが、自分自身しっかり防衛してこのベルトの価値を上げていくように頑張っていきますのでよろしくお願いします」と緊張しながら言葉を絞り出した。
互いのイメージについて問われると、福田は「コンプリートファイターって感じで洗練された選手やなってイメージですね。フィニッシュするときは、いつも通りって感じです」と淡々とコメント。
対する井上は「自分は打撃でも寝技でもしっかりKOでも一本でも狙って倒しに行きたいと思います」とコメント。エンタメ化しつつある格闘技の記者会見に於いてクラシカルなやり取りを繰り広げた。