「まだ年齢を理由にする段階じゃない」月山和香がハイスピード王座奪取失敗も涙の成長宣言!

27日、東京都・後楽園ホールにて『STARDOM NIGHTER 2025 in KORAKUEN Oct.』が開催。星来芽依がハイスピード王座の8度目の防衛に成功した。
NEO女子プロレスから受け継がれる歴史深きベルトであるハイスピード王座。
伝統あるベルトだが、2025年から現王者の星来芽依の提案により新ルールで運用。以前は通常のプロレスルール(+場外カウント10カウント)で30分1本勝負での試合が行われていたが、【合計10分の中で3本勝負】【10分終了時に同点引き分けの場合は王座防衛】という変更が為された。
新たな時代を創ろうとしていた星来だったが、9月に7度目の防衛に成功した後には「結構この10分3本勝負に対して、結構批判が多かったんですよ。だから自分はハイスピードの歴史を変える、変えるっていうのに必死になりすぎて、ちょっと焦りすぎたかな」と憂いを帯びた表情で語り、次回の防衛戦は従来の15分1本勝負にて行うことに。
この日、星来に挑戦したのは月山和香。
月山は、9月に星来が水森由菜との防衛戦を終えた後に割り込んでくる形で強引に挑戦表明。星来はうんざりした様子でこれを保留していたが、今月11日の後楽園ホールでの3WAYマッチで月山が星来を34秒で仕留めるハイスピード決着を見せてしまったことから挑戦を受けざるを得ない事態に。
「セコ山」「ケツ山」などと多彩なあだ名を付けられている月山だが、今やNEW BLOODタッグ王座を保持し若手の壁として君臨する実力者枠。星来に勝てば二冠王となるということでいつも以上に張り切った様子を見せていた。

月山の尻を狙い続けてきた星来は「痔になれ!」と書かれたテーピングを見せつけながら入場。
30秒で仕留めることを宣言していた星来であったが、月山は星来のスピードに追随し多彩な丸め込みで攻勢をかける。星来は月山の尻を蹴っ飛ばそうとするが、月山が「お尻はダメッ!」とブチ切れて観客席になだれ込みながらの追いかけっこを展開。
競り勝った月山はノリノリでヒップバッドを連打して行くが、星来は「痔になれ!」と尻への強烈なサッカーボールキック。月山も「お前が痔になれ!」と極楽ドン。尻を蹴り合う意地の張り合いが展開されると、バーブ佐々木レフェリーが「これハイスピード王座戦なんですけど」と呆れながらツッコミを入れる。
コミカルな流れが続いたが、終盤は再びハイスピードな丸め込みの応酬に。月山が幾度もあと一歩のところまで追い込んで場内を沸かせるが、すべてを受けきった星来がチェックメイトを決めて3カウント。下馬評を覆しかねない月山の大奮戦には観衆から惜しみない歓声が贈られた。
試合後、星来は「ここで憧れの葉月さんの壁を壊さないとハイスピードチャンピオンとしても上にいけない」と葉月を挑戦者に指名。両者のハイスピード王座戦は11月3日の大田区総合体育館大会で行われる見込みだ。

一方、一足先にバックステージに戻った月山は目に涙を浮かべながら胸中を吐露。
「この日のために私走り込みとかいっぱいして。頑張って臨んだから……。もっとできるなと自分では分かったし、まだ年齢とかそういうのを理由にする段階じゃないんだなっていうのが分かっただけでも自分にとっては大きい収穫だったので。挑戦できてよかった」と自身の伸びしろを感じつつ、10月30日のNEW BLOOD神田明神ホール大会でのNEW BLOODタッグ王座防衛を誓った。
















