「闘っててこんなにおもしれーと思ったのはお前らが初めてだよ!」鎖国解除で生まれた夢のカードは大激闘!刀羅ナツコ&琉悪夏が貫禄のタッグ王座防衛

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 27日、東京都・後楽園ホールにて『STARDOM NIGHTER 2025 in KORAKUEN Oct.』が開催。【BMI2000】刀羅ナツコ&琉悪夏がゴッデス・オブ・スターダム王座の2度目の防衛に成功した。

 タッグ王座であるゴッデス・オブ・スターダム王座を持つのは【H.A.T.E./BMI2000】の刀羅ナツコ&琉悪夏。
 ナツコは昨年9月にNetflixで世界独占配信されたドラマ『極悪女王』で一躍脚光を浴びたダンプ松本に目をかけられ、ダンプは「俺はナツコを応援してんだよ。ナツコを昔の俺みたいにしたいんだ。ナツコが有名人になるまで、知名度が上がるまで俺はずっと応援する」とナツコを後継者として指名。ナツコはこれからの“女子プロレス”という文化そのものを背負っていく存在に。琉悪夏もナツコの教えを受け、若くしてヒールのエリートとしての日々成長している。
 2人が属するH.A.T.E.は、OZアカデミーの尾崎魔弓が率いる【正危軍】とバチバチの抗争を展開中であり、令和の最新型ヒールとして歴史ある巨悪にケンカを売る形でヒール軍としての格と実力を高めつつある。

 そして、スターダム内では鈴季すずが組織した新勢力【Mi Vida Loca(ミ・ヴィダ・ロカ)】が大暴れ中。
 これまでスターダムにあまり縁がなかった実力派である山下りな、青木いつ希に加え、生え抜きの鉄アキラも参加。さらにマリーゴールドに国内初参戦を果たしてから女子プロレス界の話題を総なめにしたボジラも加わって手が付けられないほどに存在感を増しているユニットとなっている。

 今月11日の後楽園ホール大会でゴッデス王座の初防衛に成功したナツコ&琉悪夏の前に山下&青木が現れて挑戦を表明。系統の違う荒くれ者パワーファイター4人が揃う対決ということもあり、勝敗だけでなくその試合内容にも注目が集まっていた。


 試合開始直後から場外戦となる大混乱の立ち上がりも、荒っぽいファイトには定評がある山下&青木が優勢に。「キャッチボールしようぜ!」と2人でナツコをヘアホイップで投げっこするヤンチャぶりを見せる。
 しかし、ナツコは琉悪夏とのダブルスパインバスター&ダブルボディプレスを決めて逆転し、ヘアホイップでのキャッチボールもお返し。山下とのド迫力のラリアット合戦を展開し、琉悪夏と2人で青木に狙いを定めて集中砲火。
 青木は終盤戦になっても大声を張り上げ続ける気合を見せ、1vs2の状況でも真っ向勝負。ナツコへジャーマン・スープレックス、ラリアット、フロッグ・スプラッシュと大技連発で畳み掛けるが、ナツコは被弾しながらも青木の顔面に毒霧を噴射。
 それでも折れない青木だったが、ナツコのボックス攻撃を顔面に食らった上に琉悪夏のジャーマンを被弾。最後はナツコがスワントーン・ボムを決めて3カウントを奪った。

 マイクを取ったナツコは「スターダムにはいろんなタッグがいるよ。コイツらみたいにうるせー奴らとかたくさんいるけどさぁ、闘っててこんなにおもしれーと思ったのはお前らが初めてだよ!」と山下&青木を大絶賛。
 これを受けた青木は半死半生の状態ながらも「お前らよぉ、スゲームカつくけど楽しかったからよお、また挑戦してやってもいいぜ」とサムズアップ。山下も「今日はウチらの負けだ。でもな、楽しかったことは間違いねえ。そのベルト何度だって挑戦してやる。ベルトがなくたってお前らと何度だって闘ってやるよ!何度でもまたこの胸を貸してやってもいいぜ」と不敵な笑みで返した。

 その後、ナツコ&琉悪夏は11月7日の後楽園ホール大会から始まるタッグリーグでの優勝を宣言。王者として堂々と大会を締めた。

 かつて“鎖国団体”と呼ばれ、団体間の選手の出入りが滅多になかったスターダムだが、近年では積極交流路線が拓かれて新鮮なカードが並ぶようになった。参戦選手数や地上波番組への露出など様々な意味で“一強”となっているスターダムの牙城を崩せる団体は現れるか。

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