女子小学生と中学生の姉妹レスラーが今年デビューの小学生レスラーから初勝利!「これからもずっとライバルでいたい」

21日、後楽園ホールにてアイスリボン『雨のち、リボン2025』が開催。第1試合では小中学生のキッズレスラー同士の試合が行われた。
アイスリボンは2006年に旗揚げされた、定期的に興行を行って現存する女子プロレス団体の中で最古の団体。当時小学3年生でデビューした里歩(現:AEW)、小学5年生でデビューした柊くるみなど現在も活躍する小中学生のキッズレスラーを多数輩出した。
19年の時を経て星ハム子&星いぶきの現役母娘レスラーや、子どもがいる選手も多くなり“女性の社会進出”を象徴する団体へと変貌してきたが、15年ぶりに11歳のりこが小学生キッズレスラーとして今年5月5日にデビューした。
この日対角に立ったのは、アイスリボンの姉妹団体『hotシュシュ』に所属する中学2年生の緋彩(ひいろ)もえ&小学生の緋彩ませ姉妹。
47歳のキクと24歳の叶ミクがりこと組み、6月14日にhotシュシュ所属となった20歳のしのせ愛梨紗が緋彩姉妹と組む6人タッグマッチへ。

りことませがアームドラッグの応酬や足を刈ってのフォール合戦、ドロップキックの相打ちと基本的な女子プロレスムーブを見せていくが、りこが首投げで倒すとキク&ミクを呼び込んで3人でストンピングを落としていく。会場がブーイングに包まれると愛梨紗が救出。
ませはミクを丸め込むとクロスボディを連発して攻め立てていき、ヘデック(=フランケンシュタイナー式フェイスバスター)で突き刺すと会場が沸く。
13歳ながら160cmの体格があるもえは強烈なドロップキックで攻め立てていき、りこのドロップキック連発も受けきる。だがキクがサッカーボールキックを叩き込むと、りこがフィッシャーマンズスープレックスホールド。これは愛梨紗がカットすると、ボディスラムでりこを叩きつけて、ませがフットスタンプ、もえがボディプレスを投下する連撃から、ミサイルキックを突き刺してフォール。なんとか腕を上げたりこをもえがキューティースペシャルで叩きつけ3カウントを奪った。
初勝利となったもえは「憧れの後楽園ホールで勝てたことがすごい嬉しいです。りこは同期で同じ頃から練習もしてて、最初やってた時よりもすごい成長してて、これからもずっとライバルでいたいなと思いました」と笑顔でコメント。
ませは「自分はりこちゃんとは組んだことはあったんですけど対戦したことはなくて、でもすごいたくさんの技持ってる選手だなって思いました。私も負ける気ないです!」と姉の勝利に刺激を受けた様子を見せた。
新たに生まれた女子プロレス界の未来たちは、デビューからわずか1ヶ月でエースの片鱗を見せ始めた。