北斗晶が“デンジャラス・クイーン”と認めたジュリアがノーザンライト・ボムを解禁し王座奪取!「女子プロレスの歴史を作った偉大な力、お借りします」

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 4日、神奈川県・横浜武道館にてスターダム『U-REALM Presents YOKOHAMA DREAM CINDERELLA 2021 in Spring』が開催され、ジュリア&朱里が舞華&ひめかとのDDM同門対決を制してゴッデス・オブ・スターダム王座を奪取した。

 Donna Del Mondo(DDM)は、昨年1月にジュリアによって結成され、現在は舞華、朱里、ひめか、なつぽいによる5人のユニット。全員スターダムのニューカマーによって構成されていたが、次々とスターダムへ正式入団。ユニット結成1周年を迎えた今年1月には全員が所属選手となり、DDMの面々はさらに結束を深めてきた。

 タイトル総ナメを宣言しているDDMの中、タッグ戦線で気を吐いているのが舞華&ひめかの“舞ひめ”タッグ。今年2月には無類のチームワークと技術を誇る小波&ビー・プレストリーを破って悲願のゴッデス・オブ・スターダム王座(タッグ王座)を戴冠。
 先月3日の日本武道館では堂々の初防衛を果たし、同月14日にはアーティスト・オブ・スターダム王座(6人タッグ王座)を持つ気鋭の白川未奈&ウナギ・サヤカを破ってV2を達成。そして「私らもいつまでもあの2人の背中追いかけ続けていくわけにもいかない。横浜武道館のメインでやろう」とDDMの最高戦力とも言われるジュリア&朱里を挑戦者に指名した。

 しかし、調印式に出席したジュリアは、プライベートでも仲睦まじい様子をSNS等で報告している舞ひめに対し「DDMは単なる馴れ合いではなく、『隣にいる仲間でさえいつか食ってやろう』という気持ちがあって、それぞれがトップ目指す奴らの集まりだと私は思ってきた。2人は雰囲気が緩くなってるんじゃない?頭の中、お花畑になっちゃったんじゃないの?」と痛烈批判。日本武道館大会で髪切りマッチに敗れ丸坊主の姿になってもさらに上を目指す、そのストイックさから来るその発言は強い説得力を持った。


 試合はDDMの普段の練習量を裏打ちするかのような安定感のあるじっくりとしたグラウンドに始まり、舞ひめが息も付かせぬ連携でジュリアに集中攻撃をかけていくが、試合巧者のジュリア&朱里も場外戦に誘い込んで花道での合体バックドロップを決めるなど猛攻。
 舞華が闘志むき出しでジュリアの顔面を踏みつけていくと、ジュリアは舌を出して喜びに満ちた笑みを浮かべ、舞華とバックドロップの投げ合いで気迫あふれるファイトを見せる。雪崩式ダブルアーム・スープレックスを仕掛けるジュリアを朱里が雪崩式ジャーマンで投げ捨てるという摩周のような豪快な合体技、大蛇(合体式変形フィッシャーマン・バスター)と立て続けに大技を叩き込み、ジュリアが北斗晶の得意技であるノーザンライト・ボムを舞華に炸裂。最後は朱里がバズソーキックを叩き込んで3カウントを奪った。

 死闘を通してさらに絆を深めたDDMは、笑顔を浮かべてノーサイドのグータッチを交わす。そしてジュリアも朱里も「DDMの仲間がいたからここまで成長できた。でも、まだまだ発展途上!」と語り、最後はDDMフルメンバーで大会を締めた。

 バックステージに戻った、ジュリアは「最後に出した技は、日本武道館で私を “デンジャラス・クイーン”と呼んだあの人の、女子プロレスの時代を創った技です。『歴史を無視することは出来ない』って私はそう言ったことがあるんだけど、これから時代を作るには過去の歴史、偉大な力をお借りさせていただきたいと思ってます」と、先月の日本武道館大会の髪切りマッチでゲスト解説を務めていた北斗晶の想いを継いで女子プロレス界を驀進していく覚悟を語った。

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