【会見全文】棚橋弘至がIWGP女子王座創設に「批判から入るのではなく、まずやってみる」と後押し!新日本×スターダム合同興行のミクスドマッチのカードが発表!

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 23日、オンラインにて、11月20日に有明アリーナで開催される新日本プロレス×STARDOM合同興行『Historic X-over』についての記者会見が開催された。

 まずはブシロードの木谷高明代表取締役社長から合同興行開催の背景説明が行われた。


木谷高明氏
「ブシロードの木谷です。本日はお忙しいところお集まりいただいてありがとうございます。また、お昼間の時間にご視聴いただいている皆さん本当にありがとうございます。まず私が最初に出てきたというのは、やはりこの合同興行がブシロードの15周年記念イベント、4つあるんですが、その1つとしてですね、プロレス部門として合同興行を開催するというのがまずあります。ブシロード15周年記念でありますが、新日本プロレス50周年、スターダムも昨年10周年を迎えてですね、記念すべき今年にですね、合同興行を是非やらせていただきたいなと思いました。この合同興行ですね、男子と女子の団体がこの規模で合同興行をやるというのが、日本でも初めてでのことですし、当然世界を見ても例がない。よく考えれば考えるほど画期的なイベントではないかという風に考えております。既に発表しておりますように、ミクスドマッチとIWGP女子の決定戦等がございます。
 詳細はこのあと発表が色々あると思いますが、まずIWGP女子に関しましてですね、7月29日のスターダム戦略発表会において発表させていただきましたが、そのときの説明がやはり僕個人ツイートもしてますが、丁寧さに欠けたんではないかなと、ここは深く反省しております。すみませんでした。今日は改めてですね、その背景とか意義、どんな形で進めていくかを現場の方から説明があると思いますので、何卒よろしくお願いいたします。IWGPというですね、この4文字、歴代の王者の方にも色んな思いもあるでしょうし、またそれを支えてきたファンの皆さんにも色々な思いがあるのは十分承知でございます。まさにレスラーとファンの皆さんが一体になって創り上げてきた歴史・伝統・権威だという風に考えております。7月29日の発表の後ですね、非常に賛否両論がありました。僕も正直言ってその日が実は結構珍しく落ち込んだりもしましたが、週明けに色んな賛否両論を見させていただいたりすると、かなりの方が『新しいことに挑戦することはいいことだ』と賛同していただいたりとか、また海外、特にアメリカに於きましては特に99.9%以上の方が賛成を示していただいたりする中から、やはりここは説明の仕方を本当に下手くそで申し訳なかったんですが、このことを決断してよかったなあというふうに考えております。
 最後にこのタイトルの設立、それから合同興行含めてですね、先月発売になった『Number』のですね、G1 CLIMAXで優勝したオカダ選手の表紙ですが、猪木さんの今後10年のインタビューの最後のところを以てですね、これをですね、言葉として、IWGP生みの親の言葉として噛み締めながらこの合同興行、決定戦に関して進めたいと思います。ちょっと読ませていただきますね。『だけど、いつの時代も常識に縛られていては新しいことを生み出すことは出来ない。俺がよく言う「一歩踏み出す勇気」と「1mmの非常識が新日本プロレスを作った来たんだ」ということは言っておいてもいいかな』と締められております。この言葉のようにですね、我々は1mmの非常識、また一歩踏み出す勇気を持って新しい時代にチャレンジしていきたいなという風に考えております。以上、私からの挨拶とさせていただきます。ありがとうございました」


 続いて、新日本プロレス株式会社の菅林直樹会長、スターダムのロッシー小川EPが登場し、IWGP女子王座についての説明が行なわれた。

菅林直樹会長
「新日本プロレス、そしてスターダムはお陰様で世界中のファンの皆様にご支援いただく団体となりました。一方で、男子だけ、女子だけの団体というのは世界では少数派であり、今後世界標準のスタイルで新日本プロレスとスターダムのプロレスが世界へ打って出ていくため、IWGP実行委員会が認定・管理する初の女子王座を設立いたします。設立に伴いまして、初代王者決定トーナメントを開催いたします。1回戦の第1試合を10月2日、新日本プロレスのロンドン大会、『Royal QuestII』で行います。11月20日の有明アリーナ大会で王者を決定し、来年1月4日の東京ドーム大会で初防衛戦を予定しております。今後世界中から注目が集まる規模の新日本プロレスの国内大会、スターダムのビッグマッチ、新日本プロレスの海外大会を中心にタイトルマッチを行う予定です」

ロッシー小川EP
「こうして新日本プロレスとスターダムが一緒に会見をするのは非常に自分的には歴史的な時間だと思っています。まず10月2日、先程発表になりました新日本プロレスロンドン大会で、欧州ゾーンで1回戦をやりまして、そのあと10月22日に後楽園ホールで同じく1回戦、翌日の23日に東京でですね、準決勝。最終的に11月20日の有明アリーナで決勝という運びになります」

菅林会長「(11月20日の合同興行の)決定した対戦カードを発表させていただきます。タッグマッチ、トム・ローラー&朱里vsザック・セイバーJr.&ジュリア。タッグマッチ、棚橋弘至&林下詩美vs後藤洋央紀&舞華。8人タッグマッチ、タイチ&金丸義信&中野たむ&なつぽいvsエル・デスペラード&DOUKI&スターライト・キッド&渡辺桃。IWGP女子王座決定戦。第0試合を含め全9試合ほどを予定しております。なお、大会の模様は新日本プロレスワールドにてPPV配信を予定しております」


 続いて、新日本プロレスの棚橋弘至、スターダムの岩谷麻優が登場。11月20日の合同興行に向けての意気込みを語った。

棚橋弘至
「新日本プロレス、100年に1人の逸材・棚橋弘至です。大会が決まりまして、新日本プロレスとスターダムの選手が同じリングに立つっていう。ちょっとね、想像したらスゴいなんか楽しくなるんだろうなっていう。やる前から感じています。なので、スターダムのファンの方はスターダムの選手の良さがさらに色んな媒体で伝わるだろうし、新日本プロレスのファンの方は新日本の選手をまたスターダムのファンの方に見てもらえるという、なんかこう、自分が好きなものを人にシェアするっていう、そういう広がりもある大会になるんじゃないかなと期待しています。なので、カードも発表になりましたんで、しっかり男子プロレスは筋肉がポイントになってくると思うので、しっかりと照準を合わせて、逸材ボディでこの大会に臨みたいと思います」

岩谷麻優
「皆さんこんばんは!スターダムのアイコン・岩谷麻優です。本日はこのような会見というか、このライオンマークのここに、棚橋選手と並んで会見できる日が来るなんて思わなくて、ちょっとそれで緊張して飛びそうなんですけど、なんで棚橋さんと同じカードではないんでしょうか」

棚橋「ねー(笑)こないだ会見したのにね(笑)」
岩谷「最初に発表したときも一緒でしたもんね」
棚橋「そう。俺、『組むのかな』って思ってた」
岩谷「取材とかしていただいたときに『誰と組みたいですか』(って聞かれて)『棚橋選手と組みたいです』とかって言ってたんですけど、まさかの違うカードで。ちょっとそこもなんか残念ながらビックリもあるんですけども、このミクスドマッチが組まれてないってことは、もしかしたら自分はIWGPのトーナメントに出るのか。でもそこもちょっとまだわからないんですけど、ホントにスターダムが他の団体さんと合同興行をするのも珍しいというか、初めてのことだし、ましてやスターダムと新日本さんの合同興行なんてこれはもう、選手も楽しみだし、もうワクワクしかないなって思います。この有明アリーナを……有明アリーナですよね?」
棚橋「うん」
岩谷「有明アリーナのお客さんを大熱狂させる自信がスターダムにもありますので、それほど女子のプロレスも熱いってところを初めて見る、新日本さんのファンの方にも伝わればいいなって思ってます。やっぱ、『女子なんか』『女子だからダメダメだよな』『女子だから』っていう言葉を、『女子ってスゲーな!』って思わせる試合をみんなでやっていきますので、本当に楽しみにしていてください!頑張ります!」


――棚橋選手、パートナーとなった林下選手の印象は
棚橋「やはり、スターダムの中では結構大柄な選手かなというのはありますね。やはりトップの選手なので、並んで画になるんじゃないかと……(※チラリと岩谷を見て笑う)」
岩谷「くやぢぃ~!(笑)でも見てみたさはあります。ホントに画になるんだろうなって」
棚橋「でも今回ね、僕は林下選手と組みますけど、岩谷選手とこれがまた大盛り上がりで終えますけども、大盛り上がりすれば、また来年・再来年とその時々の選手でどういう組み合わせが面白いかっていうのも考えられるし、今回は始まりですけども、僕はね、1回で終わらない気がしています。」

――岩谷選手、IWGP女子王座について思うところを
岩谷「自分もあまり理解してないんですけど、自分が今SWAってベルトのチャンピオンなんですけど、それのベルトの趣旨とちょっと似ている部分はあるのかなっていう印象がありました。でも、自分はSWAの今のチャンピオン。そのベルトを大切に守りつつ、IWGPのベルト、初代のベルト。このチャンスを自分が獲りに行って、両方巻いて、世界中に岩谷麻優をアピールしていきたいなって、そういう意気込みはすごくあります。」

――IWGPの王座であることに意義は感じるか
岩谷「はい!もちろんです!本当に歴史のあるベルトですし、もうホントにIWGPって響きがもう重く、すごい名前だなっていう印象ですね。やっぱり、自分はまだプロレスを初めて日が浅い……っていうか10年以上は経ってるんですけど、まだ浅い方なんですけども……なにを言おうとしたんでしたっけ?(※棚橋へ)」
棚橋「あのね、IWGP女子王座はね、IWGP。インターナショナルレスリンググランプリっていうね、立ち上げからある、歴史あるベルトのいい部分をうまく利用して、そのIWGP女子っていう部分で対世間だったりとか、対他団体だったりとか、インターナショナルなので、アメリカだったり世界中の選手に対して『IWGPの女子王座が出来たよ』ってことを大いにアピールして、是非チャンピオンになっていただいて。IWGPの女子のベルトを自分が持ってる今のベルトと競わせれば良いんじゃないかなって思いますね」
岩谷「んん~!そんな感じです!(笑)」
棚橋「そんな感じよなあ?(笑)思ってることを今代弁した(笑)」
岩谷「いい言葉で言ってくださってありがとうございます!(笑)」

――棚橋選手にとってIWGPは非常に思い入れのあるベルトだと思いますが、IWGP女子王座の設立については非常にポジティブ捉えているように見えます
棚橋「そうですね。IWGPってのは歴史もあって、IWGPって聞くと色んな名選手の顔が浮かんできますけども、批判から入るのではなく、まずやってみる。そしてそこに広がりがあると僕は感じられると思うし。ただやる前にとやかく言うよりも、まずやってみて、そっからまた良い部分・悪い部分っていうのは必ず出てきますので、そういった部分を選手・団体の努力でいい方向へ向けていけば良いんじゃないかなと思います」

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