『アルゼンチンの虎』マレガリエと初来日のサノデキスが公開練習!

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6月9日午後、都内新宿区の和術慧舟會HEARTSで『PANCRASE 278』(12日、ディファ有明)に出場する外国人2選手が公開練習をおこなった。
 第9試合で瀧澤謙太(リバーサルジム東京スタンドアウト)と対戦するルイ(イリアス)・サノデキスは、UFCで活躍する「GSP」ことジョルジュ・サン・ピエールと同じトライスタージム所属。これまで地元カナダで連勝し、無敗のままの初来日だ。外国での試合は日本を含めて初めてという。公開練習では主にテイクダウンしてからのサブミッションを見せた。本名はイリアスだが、周りからはルイという通称で呼ばれているという。

 一方のナザレノ・マレガリエ(Team Tavares)はUFCファイターであるチアゴ・タバレスのチーム所属だ。2007年、MMAプロデビュー。28勝7敗の戦績を誇り「アルゼンチンの虎」という異名をとるマレガリエは、高谷裕之(高谷軍団)と対戦する。
今回、チアゴ・タバレスとともに来日する予定だったが、タバレスのUFCでの試合が決まったため、ボクシングのコーチをする実父がセコンドとして来日。公開練習も父をパートナーにミット打ちを見せた。インタビューになると、マレガリエは激しいパンチと裏腹に穏やかな表情と口調で語ったが、右脇腹には虎とケージのタトゥーを刻み、「獰猛な虎のように闘うことが自分のファイトスタイル」と語った。両選手のコメントは以下。

【ルイ・サノデキス】
「今、すごく調子がいい。ここに来られて本当に嬉しいです。東京はすごく美しい街。自分の住んでいるところと違う。とても気持ちがいいです。私はモントリオール出身です。フランスの人が多い土地柄ですが、私の住んでいる地域は英語圏の人が多く、学校も英語で話す学校に通っていました。カナダ以外で試合をするのはこれが初めてです。でも、調整は順調にいっています。日本食のおいしそうな匂いがするので困りますけど(笑)。まだラーメンを食べていないので、ぜひラーメンを食べたいですね。今回はサブミッションを多くお見せしましたが、長く格闘技をやっているので、サブミッションだけが得意というわけではありません。今回の試合では、全てのキャリアを披露したいですね。格闘技は、トライスタージムで始めてもう10〜11年やっています。グラップリング、ムエタイ、柔術などをここで学んでいます。私のMMAはここがスタート地点ですね。UFCに上がるような選手たちとも頻繁に練習しています。今回の試合のための特別なアドバイスというのはもらっていませんが、常に言われていることは、安全に、基本に忠実であれ、そして勝利を目指せということです。相手の瀧澤選手はストライカーだと聞いています。私は映像は見ていません。いつも、相手の映像はあまり見ないようにしているんです。下手に見てインプットしないようにするためです。その代わり、コーチが見て対策を立ててくれています。パンクラスは素晴らしいプロモーションだと思います。実際、自国カナダの団体よりもコミュニケーションがしやすかったです。カナダよりもスムーズに話が進みましたね(笑)。もちろん今後も上がりたいと思いますし、今すぐ次の試合を決めたいくらいです。ただ、今は、とにかくこの試合に勝つことだけを考えています。見てくださる皆さまの印象に残る勝ち方ができればいいなと思いますが、とにかくどんな勝ち方でもいいので勝利を挙げたい。勝利に向けて集中します。大会のあと2日間滞在しますので、日本を楽しみたいです。これからのことは、その後に考えたいと思います。

2016-06-10パンクラス_マレガリエ
【ナザレノ・マレガリエ】
「初めて日本に来られてとても興奮しています。昔から日本で試合をしたいと思っていました。パンクラスに上がるのも、高谷選手と闘うことも、そして、もともと憧れていた日本で試合をするということも、全てがエキサイティングです。私は小さい頃に柔道を始めて、そのあとに柔術を始めました。両方とも日本で生まれた格闘技で、私はそれをずっと父とやってきました。なので、私にとって日本は格闘技の発祥の地なんです。そこで試合をしたいと、ずっと思っていました。私はアルゼンチン出身ですが、15年ほど前からブラジルに住んでいます。父はボクシングとコンディショニングのコーチをしているんですよ。チアゴ・タバレスのチームに入ったのは14歳のときでした。チアゴが柔術の世界に誘ってくれたんです。それがプロ格闘家への道に繋がりました。今回、チアゴも試合が近いので、お互いガチガチに練習をやってきました。日本とブラジルは遠いですが、私はここに闘うために来ました。また、数日前に日本に着いているので、気候の違いにも対応できています。相手の高谷選手はボクシングが巧いですね。パンチも強くて、14KOを築いているハードパンチャーです。気をつけるべきはそこでしょう。選手はストライカー、でも私は彼より優れた柔術のテクニックを持っています。お互いに長いキャリアを持っていますし、闘いによっても変わると思いますが、実際に試合をやってみないと、どうなるかはわかりません。私は、この(Tシャツの)虎のように闘うつもりです。私はいつもケージに入ったら、これが人生最後の試合だと思って死ぬ気で闘っています。その精神が、この虎に集約されているんです。パンクラスは、私にとって、とても大事で重要な場所です。高谷選手とパンクラスで、日本で闘える。この試合は、私にとって重要なポイントが全て揃った闘いです」

(写真・文/佐佐木 澪)

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