半年ぶり3度目の一夜限定復帰を果たしたレジェンドプロレスラーが本格限定復帰を宣言!

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 9日、東京都・後楽園ホールにてTTTプロレスリング『TTT旗揚げ6周年記念大会~インディー統一の祭典~』が開催。2000年代のインディープロレス界のエースとして活躍したダイスケが半年ぶり3度目の一夜限定復帰を果たした。

 ダイスケは2004年にガッツワールド旗揚げ戦でデビューし、創設メンバーの1人として2000年代以降のインディープロレス業界の発展に多く寄与してきた選手。
 2016年には『FIGHTING TV サムライ』による『輝け!どインディー大賞2015』でMVP第1位を獲得。さらには、2015年7月にミスター雁之助とのGWC王座戦でベストバウト第1位、ベストプロモーション第1位の三冠を受賞し、名実ともにインディープロレス界の顔に。インディー界の重鎮として知られたミスター雁之助からは「俺の好敵手は三人いる。ハヤブサ、新崎人生、そしてダイスケ」と太鼓判を押された選手だ。

 そんなダイスケだが、ヒザと腰の状態悪化から「全力のダイスケを出すことができない」と自身の13周年興行でもある2017年12月2日に引退。その後はガッツワールドの後継団体と言えるTTTの裏方・スタッフとして団体と後輩たちを支え続けてきた。

 しかし、2024年12月にTTTが初の後楽園進出を果たした際には、この年がダイスケがデビュー20周年を迎える年でもあるため「引退後に生まれた6歳の息子にパパがどういう生き方をしてきたのか見せたい」と1日限定復帰を決断。
 この試合のために数ヶ月かけてなまった身体を叩き起こしたダイスケは現役時代と変わらぬ姿と闘いぶりを見せ、かつて呼ばれた“永遠エース”の二つ名に恥じない姿を示した。試合後には2度と復帰をしないことを誓い、リングを降りていった。

 このままであれば美談で終わった話だが、やはりプロレスラーの“引退”はアテにならない。
 引退前から復帰の可能性を全否定していたダイスケは前回の1日限定復帰も悩みに悩み抜いて決断したと語っていたが、2025年6月にもしれっと試合に出場。今回も合わせれば現状のダイスケは半年に1回のペースで試合を行うセカンドライフレスラーとなっている。

 橋之介は、『週刊ゴング』の記者時代にはピラニア山口の名で活動し、デルフィン軍やWWFのカイエンタイで悪役マネージャーを務めるなど多方面で活躍したウォーリー山口さんの息子。
 身長173cm、体重84kgとプロレスラーとしては小柄な体型ながら、小・中・高と野球に打ち込んでいたことから身体能力は高い。フォームの美しいスワントーン・ボムを必殺技として持つハイフライヤーとして活躍しており、飛び技だけではなくタイガー戸口(キム・ドク)にみっちりと仕込まれたというレスリングテクニックも持ち合わせる実力派。
 デビュー時からフリーとして活動し、なんの後ろ盾もなくやって来たこともあってまだまだ知名度は低い。しかし、その志と実力は高く、今後のプロレスシーンを変えていく可能性を秘めた選手の1人だ。

 戦前の記者会見では、橋之介が普段からダイスケに練習を見てもらっているという内情を明かしつつ、ダイスケが持っていた“エース”の魂に触れることで自身の成長の糧としたいという思いを吐露。ダイスケも「全盛期のコンディションには持っていけると思う。絶対復帰はしないけど」と信用できない言葉とともに橋之介の思いを受け止める姿勢を見せていた。


 試合前には両者しっかりと握手を交わしてからゴング。ダイスケのセコンドにはガッツワールド時代からの盟友であるガッツ石島&マスクドミステリーがつく。
 試合序盤から橋之介がノータッチ・トペ・コンヒーロやセントーン・アトミコといった空中殺法で攻め込んでいくが、ダイスケは「来いよ!」と両手を広げて橋之介のエルボー連打をすべてを受け切った上でかつて代名詞的な技であった強烈な左のエルボーバッドでなぎ倒す。

 さらに現役時代と変わらぬ滞空時間&美しいフォームでのフロッグ・スプラッシュから必殺のスライディングDを発射も、橋之介がキャッチして十字架固めからクロスフェイス。これをダイスケが変形トケ・エスパルダスといった丸め込みの連発で切り返していくが、橋之介はこれを返してジャンピングニーからローリング・エルボー。さらに顔面をぶち抜くカウンターのドロップキックからファルコンアロー。最後は必殺のスワントーン・ボムを決めて3カウントを奪った。

 勝利した橋之介は、真っ先にダイスケへ座礼。ダイスケも座礼で返し、マイクを取る。
 ダイスケが8年前に引退して、本日限定復帰3回目のダイスケです!引退してからシングルは初だったんで、やっぱり橋之介は強くて負けちゃいましたけど、まだ……まだまだ、動けるかな?」と問うと、観衆は大歓声で支持。
 するとダイスケは「本格的に……限定復帰します!TTTのためだけに仕事とスケジュールが許す限り、2026年は年に1回と言わず、もうちょっと団体のために働いて参ろうと思っております」と不定期出場での限定復帰を宣言。早速2月14日の新木場大会に出場することを明かした。

 ほんの一部の選手のせいで「プロレスラーの“引退”ほど信用ならない言葉はない」という風潮が出来上がってしまったが、そもそも日本のプロレスは大相撲やプロ野球を引退した人間がセカンドキャリアとして創り上げてきた文化だ。引退後にセカンドキャリアの一部としてプロレスを続けていくという選択も、その文化の一部として受け入れていく必要があるのかもしれない。

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