都知事選を前に新宿を秀警察が警備もプロレスラーのひき逃げ事件を黙認

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 22日、東京都・新宿三丁目プロレス広場にて『初夏の商店会プロレス』が開催された。

 商店会プロレスとは、末広通り商店会会長の石川国由氏が音頭を取って行っている商店街活性イベントの一環であり、公道にリングを立てて行われる観戦無料のプロレス大会。
 商店会プロレスは令和の世に1990年代のインディープロレスの魂を語り継いでいる現TTTプロレスリング代表のガッツ石島がプロデュースしており、初めてプロレスを見る人を含む老若男女が幅広く楽しめる大会を展開している。

 現在、商店会プロレスの母体と言えるTTTでは、総額数十億円に及ぶとも言われる大富豪・石川会長の財産に目をつけた“唯一神”藤原秀旺の侵略を受けている。
 松田優作さんを敬愛する秀旺が今年5月に結成した悪の軍団【ゴキブリ商会】は暴力に物を言わせるタイプのヒールではなく、怪しい政治主張を行って観衆を洗脳しようとするタイプのヒール。秀旺は嘘か真か某政党の関与を盛んに仄めかしていることから、本当に触れてはいけないタイプの人間なのではないかと疑われている。

 この日は平和な商店会プロレスのはずであったが、メインイベントでは【TTT正規軍vsゴキブリ商会】の構図となるガッツ石島&マスクドミステリー&神崎ユウキvs藤原秀旺&定アキラ&秀警察S.W.A.Tの6人タッグマッチという遺恨戦が行われることに。


 ゴキブリ商会の新メンバーであり、正体不明の警備隊員・秀警察S.W.A.Tが新宿三丁目の治安を厳重に監視する中で試合が始まるが、秀警察はイスでの殴打や自転車での轢殺行為を敬礼しながら黙認。
 ゴキブリ商会がダーティファイトで試合を優位に運んでいくが、ホームである新宿三丁目を背負うガッツが地元民の声を背に受けて発奮。ミステリーのチョークスラム、神崎のフロッグ・スプラッシュ、ガッツのゴーストバスターからのラリアットという必殺技リレーを決めて秀警察から3カウントを奪い、地元ファンの期待に応えた。

 試合に敗れたゴキブリ商会は、腹いせに神崎を拉致。必死に逃走を図る神崎だったが、秀旺が自転車で追いかけて轢殺。秀警察はこれも敬礼しながら黙認し、悪事が“無かったこと”になったことで新宿の治安は維持された。

 商店会プロレスのようなオープンな場で行われる無料のプロレス大会は、プロレスの裾野を広げていくことにつながる。大きな団体のビッグマッチだけではなく、こうした草の根運動もプロレスの発展には必要不可欠だ。
 今大会では、大のプロレスファンであることが知られる宮澤聡さんと相方の池田勝さんのコンビ『ジグザグジギー』が登場し、プロレスネタを交えつつネタを披露して会場を温めていた。プロレスは一回見れば好きになる人が多いが、その“一回目”のハードルが高いジャンルだ。今回はジグザグジギーファンも多く会場に駆けつけており、“一回目”のプロレス観戦を経験した方も多いと見られる。
 現在はニッチ寄りの趣味とされることが多いプロレスだが、プロレスがお茶の間で放映され、老若男女皆がプロレスを愛していた時代をまた築き上げるためにもこうした小さな試みにも注目していきたい。

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