拳銃を持った料理研究家が野外でプロレスラーを襲撃!
3日、東京都・新木場1stRINGにてTTT『SCRAMBLE 7』が開催され、CCWのカナディアンヘビー級王座を防衛した直後のガッツ石島を藤原秀旺が襲撃した。
TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、ターザン後藤に薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が今年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした新団体。
旗揚げ1ヶ月あまりで新型コロナウイルスの流行拡散による興行自粛を強いられて出鼻をくじかれるも、7月からは100席にまで数を絞って大会を再会。チケットはあっという間に売り切れ、3大会連続の札止めとなっている。
現在TTTで最上位の王座であるCCWカナディアンヘビー級王座とは、かつて存在した新東京プロレスに縁を持ち、新日本プロレスやWWFで活躍したバッドニュース・アレン、現在はCMLLで活躍する奥村茂雄(現:OKUMURA)も戴冠歴のある由緒ある王座。
この日は王者・ガッツ石島がCHANGOを相手に防衛戦を実施。序盤からCHANGOがトリッキーな攻撃でガッツに揺さぶりをかけるも、ガッツは持ち前のパワーファイトで逆転。追い込まれたCHANGOが顔面へのスプレー攻撃を放つも、ガッツはスプレー缶を持つCHANGOの手ごと握り込んで封殺すると、ラリアット、ゴーストバスター、フェイスバスターと大技を畳み掛けて3カウント。
2度目の防衛を果たしたガッツは、その直後の休憩時間にグッズ売店に姿を見せるが、そこへ突如会場へタクシーで乗り付けた藤原秀旺がガッツを襲撃。
藤原秀旺は“唯一神”を自称し、入場後にリング上で仲間たちとチンチロを行ったり、赤ん坊の人形やマトリョーシカなどを凶器に用いる独特な世界観や過激な言動でコアなインディープロレスファンからカルト的な人気を誇る教祖的存在。7月の試合後には「料理研究家に転向するからプロレスは無期限の休業に入る」と唐突にリングから姿を消していた。
秀旺は手にした拳銃のグリップエンドでガッツを殴りつけると、奇襲に対応できず倒れ込むガッツに拳銃を突きつける。騒ぎを聞きつけた観衆が集まってくると拳銃を振り回して威嚇し、「唯一神公式声明」と書かれたビラをバラ撒いてから待たせていたタクシーに乗り込み颯爽と逃亡。
声明文では「料理研究家に転向したがコロナ禍において仕事が全く無いためプロレスに電撃復帰することにした。次回10月大会には強行出場するが、マッチメイクや扱いが悪いようであればマスコミも取り上げられないようなコンプライアンスに反する陰湿ながらせをする」といった内容が慇懃無礼な文体で書かれており、これを読んだガッツは激怒。
ガッツは「俺もお客さんの前で殴られてるわけだから。こんなんで終わってらんねぇからさ。10月10日、藤原秀旺をリングに上げるから。それで1回で終わらすから。覚悟しとけよ」と秀旺の要求を受け入れる姿勢を見せた。
TTTと藤原秀旺率いる“渡鳥連合”の対抗戦は、10月10日(土)の新木場1stRING大会で行われる見込みだ。