少年ジャンプキャラを全身タトゥー!日本漫画を愛するトリスタン・アーチャーが王座挑戦も戴冠ならず
23日、東京都・新宿FACEにて、『TTT BIG MATCH 2023』が開催。トリスタン・アーチャーがTTT認定インディー統一タッグ王座に挑戦するも戴冠を逃した。
トリスタン・アーチャーは、7月に初来日したフランス出身のプロレスラー。
ランス・ストームに師事してトレーニングを積み、“フレンチレボリューション”の異名を取ってNXT UKやWWEクルーザーウェイトクラッシックにも出場。所属するドイツの団体wXwでは最高峰の王座であるUnified World Wrestling Championを2度戴冠している紛れもない実力者。現在日本での主戦場となっている大日本プロレスでは、関本大介に勝利して話題を呼んだ。
また、両手足にビッシリと入ったタトゥーは良く見ればほとんどが『週刊少年ジャンプ』作品の人気キャラクターたち。驚異的な実力と日本のサブカル好きな一面も相まってあっという間に人気を獲得している。
TTTにも大日本にもレギュラー参戦している阿部史典がパートナーとして抜擢し、アーチャーはTTT初参戦でいきなりタッグ王座に挑戦することとなった。
インディー統一タッグ王者として君臨しているのは、【渡鳥連合】藤原秀旺&塚本拓海。
平成初期の怪しいインディーの雰囲気をムンムン漂わせる秀旺と、この日の昼のBASARAでユニオンMAX&CCWカナディアンヘビー級のシングル二冠王者となった塚本の清濁併せ呑む強力タッグだ。
アーチャーは欧州出身者らしいクラシカルかつ巧みなグラウンドテクニックで王者組を圧倒して見せ、体格に勝る秀旺相手にも真っ向からラリアットで打ち勝つパワーも見せる。阿部も司令塔として辣腕をふるいつつアーチャーとの連携を決めていき、秀旺を澤宗紀直伝お卍固めで捕らえて試合は決着かと思われた。
しかし、秀旺はギブアップの意思確認に来たレフェリーを引き倒してお卍固めから脱出。アーチャーがダブルラリアットで王者組をなぎ倒す救出劇を見せるが、塚本がレフェリーの気を引いている間に秀旺が阿部に急所蹴り。そのまま秀旺が押さえ込んで3カウント。悪の頭脳プレーを見せた王者組が防衛を果たした。
日本のどインディー界が誇る曲者タッグに翻弄され、本来の実力を発揮出来たとは言い難いアーチャー。しかし、短い試合時間の中でもその実力と愛嬌でTTTファンの心も掴んだ様子。
再び海外から実力者たちが入国できるようになってきたこのご時世、アーチャーが漫画の聖地・日本で栄冠をつかめる日が来ることを期待したい。