ターザン後藤の後継者が老害疑惑を払拭する王座防衛!インディー統一の頂上決戦は45歳と48歳のアラフィフ対決へ!

9日、後楽園ホールにてTTTプロレスリング『TTT旗揚げ6周年記念大会~インディー統一の祭典~』が開催。ガッツ石島が神崎ユウキを下してインディー統一無差別級王座の2度目の防衛に成功。老害疑惑を払拭した。
TTTプロレスリングは、故・ターザン後藤さんが掲げた“インディー統一”の遺志を受け継ぐガッツ石島が旗揚げした団体。90年代インディーの空気を色濃く残したディープなメンバーが参戦しており、令和最新型の“平成”を創り上げている。
2020年1月に旗揚げしたTTTは旗揚げ直後にコロナ禍に見舞われ、いきなり興行が出来なくなって解散の危機に瀕するという波乱の立ち上がりを見せる。
しかし、TTTは同じくコロナ禍にあえぐ地元商店街とタッグを結成し、商店街振興のためのプロレスイベントを継続的に行うといった草の根運動で支持を拡大。この活動は行政にも認められ、東京都の商店街振興事業の一環として多数の商店街と合同で行われるようになるなど社会から高く評価。この事業も4年連続で成功させていることもあり、地元消防署も参加してリング上で防災・救急訓練を行うなど地域の信頼を得られているイベントへと成長した。
団体を回復軌道に乗せたTTTは2024年12月28日に後楽園ホール大会へ初進出。同大会のエンディングで2026年1月9日に2回目の後楽園ホール大会開催を発表し、2025年は上り調子の1年を過ごしてきた。
そんなTTTの中心に常に君臨し続けてきたのは、やはりガッツ石島。
過去14代いる王者の中で5回の戴冠を果たしている最強格の選手であることは間違いないのだが「ガッツは自分の団体であることをいいことに勝てそうな相手ばかりを防衛戦の相手に選んでいる」という“ガッツ老害説”が一部ファンの間でまことしやかに流れている。
ガッツが以前主宰していた某団体を退団した某選手は「あすこはガッツのワールドだからなぁ~」と、その某団体ではあくまでガッツが主役で他の選手は引き立て役に使われるだけだったとぼやいていた。
そんな声もある中、ガッツは12月大会で若手の橋之介を相手に初防衛を成功させ、次なる挑戦者として橋之介のパートナーでもあり期待の若手である神崎ユウキを挑戦者に指名。
神崎は山本喧一に師事してMMAを学び、ローカルインディー団体を経て全日本プロレスの練習生に。デビュー戦の日取りまで決まるも急性硬膜下血腫で倒れてデビューが流れ、プロレスラーの道を断念して退団。俳優に転向した後にMAKAIでプロレスと再び出会いプロレスラーとして復帰を果たしてTTTへと入団。
神崎はルックスも良く華があるTTTの未来のエース候補。昨年12月の商店会プロレスでは観戦に来ていたちびっこたちから大人気のヒーローとなり、小さなファンたちと「チャンピオンになってまた戻って来る」と約束。インディープロレス界の未来を背負うためにも、子どもたちとの約束を守るためにも絶対に負けられない闘いだ。

試合が始まると、神崎は巨漢殺しの定石である足攻めを展開。ヒザへの低空ドロップキックでガッツの攻撃を阻害しつつ、インディアン・デスロック、ドラゴンスクリューからの足4の字固めなどで猛攻。ガッツが機動力を失うと得意のランニング・ネックブリーカー・ドロップやダイビング・クロスボディなどの空中殺法で決めにかかる。

しかし、ガッツはプロレス界全体を見渡しても上位に入るふくらはぎのバルクを持つ強靭な足腰が持ち味の選手。ガッツはニールキックや延髄切りなど敢えて足を使った技で反撃していき、神崎の最上位技であるフロッグ・スプラッシュまで受け切った上でゴーストバスターから強烈なラリアット。最後はこだわりのフェイスバスターを決めて3カウントを奪った。
試合後、ガッツは「やっぱり神崎を挑戦者に指名した俺の目に狂いはなかった。ハッキリ言って、負けそうだったよ。でもな、ちょっとの経験の差がな、つい6日前に45歳になったおじさんの、この老獪なテクニックでどうにか勝ったよ。老害じゃなかったよなぁ?今日の試合!まだまだ負けるわけにはいかない。俺は生涯現役だからまだまだ負けないぞ。まだまだ老け込まないぞ!」と魂の咆哮。最後は「シングル!ダブル!トリプルT!」という少しダサくも耳に残るフレーズで大会を締めた。

なお、バックステージコメントの最中には大家健が乱入してきて挑戦表明。学生プロレス出身という同じルーツを持つ2人は20年来の付き合いだが、意外にもシングルマッチの経験は少ない。
大家の言葉を受けたガッツは「俺とお前のシングルは1勝1敗だな。いいじゃないか。45歳と48歳!熱いタイトルマッチやろうじゃねーか!」とガッチリ握手。インディー統一をかけた頂上決戦は45歳のガッツと、48歳の大家によって2月14日のTTT新木場大会で行われることが決定。アラフィフが主役を張り続ける中、神崎ら若手の成長も強く期待したい。
そして、大会エンディングでは2027年1月9日(土)の夜興行枠で3度目の後楽園ホール大会開催を発表。旗揚げ直後のコロナ禍襲来で潰れかけた団体が草の根運動で生き延び、どんどん成り上がっていく様をこれからも見守っていきたい。
















