金の力の前にはプロレスラーは無力!プロレス界のATMが金の雨を降らせて王座奪取!

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 9日、後楽園ホールにてTTTプロレスリング『TTT旗揚げ6周年記念大会~インディー統一の祭典~』が開催。佐野直&ATM&阿部史典という胡乱な3人がインディー統一6人タッグ王座戴冠を果たした。

 インディー統一6人タッグ王座は、ほぼ全員がなんらかの黒帯を持つという武闘派集団(?)である【黒帯軍団】のKURO-OBI&バナナ千賀&塚本拓海が保持。
 その名の通り非常に珍しい柔術黒帯持ちのKURO-OBIを筆頭にインディープロレス界で柔術ブームを巻き起こし、2025年11月の新大久保大会にて同王座を戴冠。柔術のようで柔術でない柔術かもしれないものを駆使して3度の防衛に成功してきた。

 今大会で黒帯軍団に挑戦したのは、佐野直&ATM&阿部史典というただならぬ空気の中に金の匂いがブレンドされた胡乱な3人。濃厚なドインディー臭を放つこのカードは、ドインディーファンの間では“裏メイン”と言われていた。


 TTTに初参戦となるATMは“金の力”を前面に出して闘う正体が一切不明のマスクマン。
 全日本プロレスのメインスポンサーである某企業の“プロレス界のATM”を自称していた某社長レスラーを彷彿とさせるが正体は一切不明。入場時には株式会社カーベルの名前が入った紙袋から餅投げのように記念品を観客席へ投げ込むパフォーマンスを行っているが、正体は一切不明だ。

 この日の入場時もATMがお年賀としてプレゼントを観客席へと投げ込んでいたが、王者組の入場コールを待たずに千賀が飛び出してきて片っ端から拾い集めるという卑しさ全開の姿を見せ、試合前からベルトどころか人間としての尊厳を失う。


 試合が始まると、ATMは相手を無視して会場四方の観客に向けて「A!T!M!」と人文字でポーズを決めてアピール。そして「おい、チャンピオン。こんなもんか?来い!」と仁王立ちするも、塚本のエルボー一発で倒れてしまい、レッグスプレッドで足を破壊されかける。
 するとATMは “お金”と書かれた封筒を差し出して「お金あげるからやめろ!痛いことするな!」と懇願。ATMは封筒の中に本物のピン札が入っていることを見せ「よく考えろよ?ベルトよりお金!」と持論を展開。塚本が「お金よりベルト!」とプロレスラーとしての矜持を叫んで歓声を浴びるが、ATMが「よーくかんがえよー♪お金は大事だよー♪」と歌い始めると心が揺らいでしまい、頭を抱えて苦しみ始める。
 なんとか煩悩を振り切った塚本が「俺は受け取らないッ!」と固辞すると、ATMは現ナマをレフェリーのポケットにねじ込んでしまう。

 その後、レフェリーはチャンピオン側の攻撃には超スローカウント、ATMの攻撃には超高速カウントを叩くという忖度を始めるが、因果応報か味方の攻撃がすべてATMに誤爆して敵味方のあらゆる技を受けまくる羽目に。
 黒帯軍団は塚本のパワーボム+千賀が黒帯で首を絞めながらのローリング・ネックブリーカーなど黒帯を巧みに使った合体攻撃で畳み掛けていくが、ATMが出てくると金の力に屈している千賀&塚本が攻撃の手を止めてしまう。
 最後はATMがKURO-OBIにスリングブレイドからATMスプラッシュ(※コーナートップで「A!T!M!」とポーズを決めてからのダイビング・ボディプレス)で3カウント奪取。まさかの王座奪取を果たした。

 「プロレスの実力ではなく金の力に負けただけ」とでも言いたいのか、千賀は2月14日のTTT新木場大会で王座をかけたリマッチを要求。
 これを受けたATMは「ベルトもお金も持っているATMです。よく聞け。佐野選手、新宿でバーをやっている。お金ある!阿部選手、実家はお寺。年末年始のお賽銭いっぱいでお金ある!お前ら3人、お金無い!バレンタインの日にやるって?俺らちょっとモテてるから忙しいんだ。兄さん、やりますか?」と金持ちアピールから佐野に意見を仰ぐ。
 佐野は「あの、結構時間が巻いてるんで。以上、第6試合でした!ありがとうございました!」と大会進行に配慮して即座にマイクを打ち切るという、一番大人な姿を見せた。

 TTTはスポンサーを付けずに文字通りの“インディペンデント”で活動する数少ない団体であり、行政との協調という独自路線でコロナ禍を乗り越えて成長してきた団体。金に物を言わせてベルトを獲るという巨大資本系レスラーの侵略によりTTTの“インディー”としての矜持が奪われかけている状態と言える。インディー統一をテーマとした団体だけに、その独立性を守るための早急な王座奪還が求められる。

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