【試合詳細】5・17 TTT新木場大会 【インディー統一無差別級】ガッツ石島vs定アキラ 【インディー統一タッグ】神野聖人&中野貴人vs新納刃&神崎ユウキ with 松澤さん 【インディー統一6人タッグ】阿部史典&野村卓矢&一般人・澤宗紀vs大家健&ツトム・オースギ&バナナ千賀

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『PROGRESS 4』
日程:2025年5月17日(土)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:218人(超満員)

▼「新木場闘会始」 20分1本勝負
マスクドミステリー/橋之介/●KURO-OBI
11分39秒 RKO→片エビ固め
○瀧澤晃頼/竹田光珠(666)/中村宗達(ガン☆プロ)

▼「ハンディキャップマッチ」 30分1本勝負
●藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)
8分2秒 ラリアット→エビ固め
[ゴキブリ商会]藤田ミノル(フリー)/○後藤恵介(フリー)

▼「TTT認定インディー統一6人タッグ選手権試合」(60分1本勝負)
【王者組/格闘探偵団】阿部史典(格闘探偵団)/野村卓矢(格闘探偵団)/●一般人・澤宗紀(フリー)
12分26秒 大家の炎のスピアー→ジャックナイフ式エビ固め
【挑戦者組】大家健(ガン☆プロ)/ツトム・オースギ(フリー)/○バナナ千賀(フリー)
※第11代王者組が初防衛に失敗。大家&オースギ&千賀が新王者となる。

▼「TTT認定インディー統一タッグ選手権試合」 60分1本勝負
【王者組/愛人タッグ】○神野聖人(BASARA)/中野貴人(BASARA)
13分24秒 ラリアット→片エビ固め
【挑戦者組】新納刃(MAKAI)/●神崎ユウキwith松澤さん
※第12代王者組が2度目の防衛に成功。

▼「TTT認定インディー統一無差別級選手権試合」 60分1本勝負
【王者】●ガッツ石島
17分10秒 スパインバスター→体固め
【挑戦者/ゴキブリ商会】○定アキラ(AlmaLibre)
※第10代王者が4度目の防衛に失敗。定が新王者となる。

定が3度目の正直でガッツから王座奪取!松澤さんが逆ハーレムを築くも王座戴冠に導けず!ジョン・シナをビビらせた千賀が6人タッグ王座奪還!

大会開始前


 前回大会でゴキブリ商会から追放されてしまった秀旺だったが、【元祖ゴキブリ商会】を名乗っていつも通りゲリラ記者会見を開催しようとする。
 そこへ怒りの後藤が藤田を伴ってやって来るが、秀旺は「お前はこっち側だろ」と藤田を元祖ゴキブリ商会へと引き込もうとする。藤田がどっちつかずの態度で戸惑う中、いつも通り大家が飛び込んできて記者会見を妨害。
 リングへ上がって秀旺との最終決着戦を要求しゴングを鳴らさせるが、その瞬間に秀旺はさっさと帰っていってしまう。残された大家がさみしく演説をかまし、すごすごと引き上げていった。

第1試合


 KURO-OBIと瀧澤の対面でゴング。じっくりとしたグラウンドでの首の取り合いからKURO-OBIがコーナーに押し込んでクリーンブレイク。ミステリーにタッチ。瀧澤も下がっていって光珠にタッチ。

 ロックアップでの力比べは互角。ロープに押し込んだ光珠がビルドアップされたバッキバキの筋肉をアピールすると、ミステリーも対抗して日々のチャーハンで培ったお腹をポンポコ。ミステリーがヘッドロックで捕らえながら自軍コーナーに持ち帰って橋之介にタッチ。光珠は橋之介をコーナーに叩きつけて顔面を踏みつけつつ宗達にタッチ。


 ロックアップから橋之介がヘッドロック、ショルダータックルと先制。続く攻撃を宗達がリープフロッグでかわし、目まぐるしいロープワークの応酬からドロップキックが空中で相打ち。両者同時にネックスプリングで跳ね起きて視殺戦を展開。距離を詰めた橋之介がボディエルボーも、宗達がスリーパーホールド。ミステリー&KURO-OBIがカットに来るろ、瀧澤がミステリーを、光珠がKURO-OBIをなぜか究極飛龍裸絞で絞り上げ、絞め技の三重奏。宗達が橋之介を変形ストレッチプラムで捕らえ直すが、橋之介はなんとかロープに足をかける。宗達は光珠&瀧澤とともにモストマスキュラーポーズを決めて威嚇するも、橋之介が自軍コーナーに押し込んでミステリーにタッチ。

 ミステリーは宗達にニードロップ&エルボースタンプを連打し、ボディプレス。ロープに振るも、宗達は目にも止まらぬ速さのロープワークからランニングエルボー。さらにコーナーに詰めるが、ミステリーがかわして串刺しバックエルボーからブレーンバスター、セントーン・アトミコと連撃。ミステリーはチョークスラムを狙うが、宗達が背面着地。追撃に合わせてカウンターのドロップキックをぶち込み、両者タッチ。

 橋之介と光珠の対面。エルボー合戦となるも光珠がモストマスキュラーポーズを取りながら咆えると橋之介は思わず手を止めてしまう。気圧された様子の橋之介がショルダータックルを放つも、光珠は一歩も動かず橋之介を吹っ飛ばす筋肉制圧。光珠が恍惚の表情で次々とポーズを決めてからブレーンバスターを狙うが、橋之介が逆にブレーンバスターからお返しのモストマスキュラーポーズ。橋之介がランニングニーを発射も、光珠がかわしてスクールボーイから旋回式サイドバスター。瀧澤にタッチ。

 瀧澤は橋之介をコーナーに振って串刺しバイシクル・キック。さらにロープに飛んでバイシクル・キックを放つが、橋之介がかわしてハンドスプリングエルボー。KURO-OBIにタッチ。


 KURO-OBIはソバットからロープに振ってフライング・クロスチョップ。さらにセカンドからのダイビング・クロスチョップからカバーに入り、瀧澤が上げた腕を取ってアームロック。これは光珠&宗達がカットするも、ミステリーが瀧澤にダイビング・ラリアット、橋之介がランニングニーで追撃。

 KURO-OBIがKURO-OBIロール式足首固めを狙うも、エプロンから光珠&宗達が瀧澤の腕を掴んでグラウンドに引き込まれることを阻止。全員が入り乱れる混戦となる中、瀧澤のチンクラッシャー、光珠のトラースキック、宗達のダイビング・クロスボディ、瀧澤のRKOと流れるような連撃が決まって3カウントが叩かれた。

第2試合


 前回大会でゴキブリ商会を追放された秀旺への制裁マッチと言える一戦だが、藤田はまだ事態の急展開に付いて行けていないのか秀旺と敵対することには躊躇がある様子。試合前に秀旺に握手を求められた藤田が迷いを見せていると、後藤が秀旺を奇襲してゴング。

 後藤は「殴れ!藤原を殴れ!」と指示を出しながら2人で秀旺を袋叩きに。ダブルのショルダータックルを決めると、秀旺は場外へ。後藤はすぐに追っていくが、藤田はリングの上でまごまご。秀旺が手錠を取り出して藤田を捕獲しようとすると、藤田は「なにこれェ?!」とビックリしながら秀旺に攻撃を加えていく。しかし、後藤が観客から奪った傘を藤田に渡して「殴れ!殴れよ!」と藤田に殴らせようするが、戸惑う藤田は殴れない。

 後藤は秀旺をリングに上げてボディスラム。「投げろ!投げろよオラッ!」と後藤に脅された藤田が仕方なく秀旺にボディスラム。後藤がコーナーに詰めて逆水平チョップを連打してからトレイン攻撃。後藤が秀旺の顔面を踏みつけると、藤田も気乗りしない様子で参加。

 そんな2人の不和の隙を突き、秀旺がそれぞれにビッグブーツを連打。後藤のラリアットを藤田に誤爆させ、秀旺がフライング・ダブルラリアットでまとめてなぎ倒す。秀旺は後藤にスピンキックからメロンティー(※ジャンピングDDT)。さらにチャンス of LOVE(※フライングニールキック)から十字を切って100%メロ~ンジュース(※変形バックドロップ)を狙うが、後藤がクロスボディで切り返す。


 藤田がセカンドからのダイビング・ボディプレスを見舞い、後藤もダイビング・セントーンで追撃。後藤はカバーに入るが、自らカウント2で肩を上げさせ、改めてラリアットで叩き伏せて3カウントを奪った。


 試合終了を告げるゴングが打ち鳴らされても暴行を続ける後藤だったが、そこへまさかの瀧澤が飛び込んできて秀旺を救出。
 瀧澤は秀旺が持参してきた手錠で秀旺を拘束して拉致。約4年前に展開されていた秀旺による瀧澤の拉致劇が逆の構図で復活した。

第3試合


 大家らはいつも通りヤバい薬でもキメてるのかというテンションで入場。対する王者組は澤の入場曲である『リボルバー・ジャンキーズ』に乗って登場し、過去を知る一部のファンからは歓声が上がる。

 大家らは王者組をリングに上がらせることなく奇襲し、場外乱闘となる中でゴング。
 全員が会場全体へと散っていき、あまりにも自由な場外戦を展開。一般人・澤宗紀への暴行を止めに入った一般人・瀧田大介も被害にあう中、袋叩きにされた阿部がリングに放り込まれる。

 千賀がコーナーに振り、過剰にくるくる回りすぎるへろへろな回転浄土宗を見舞って挑発。大家もへろへろ浄土宗を狙うが千賀がドロップキックで排除。千賀、オースギ、大家が次々とヘッドバッドを見舞っていくが、3人同時に放ったものがかわされて自爆。再び全員で場外へ。

 阿部が花道にイスをセットし、オースギを座らせて澤へ「いつもの奴お願いします!」と叫ぶ。澤がノリノリで会場を一周して助走をつけてのシャイニング・ウィザードを発射するが、かわされて自爆のシャイニング・リングイン。

 リング上では澤と大家がエルボー合戦。打ち勝った澤がネックロックも、大家にワイシャツをビリビリに破られてしまう。澤はなんとか逃げ延びて阿部にタッチ。


 阿部が大家の右足を、野村が左足を取ってアキレス腱固め。さわに澤が左腕へ腕十字。カットに来たオースギ&千賀はなぜか大家を救出せず、千賀が阿部に、オースギが野村にアキレス腱固め。さらに阿部が大家にドラゴンスクリューを決め、「今のがドラゴンスクリューだァッ!これがドラゴンスクリューだァッ!これがドラゴンスクリューだァッ!」と絶叫。

 代わる澤は大家にソバットからミドルキックを発射。大家がこれをキャッチすると、オースギ&千賀が「ドラゴンスクリュー行け!ドラゴンスクリュー!」と指示。大家は「……ドラゴンスクリューなんか!わかんねーんだよ!」とエルボー。オースギにタッチ。

 オースギ&千賀が突っ込んでいくが、澤は2人の足をまとめて取ってドラゴンスクリュー。澤が阿部にタッチ。

 阿部はオースギ、千賀にドラゴンスクリュー。「ドラゴンスックッリューッ!ドラゴンスックッリューッ!」と世界一語呂が悪いコールを煽っていき、野村にタッチ。

 野村がオースギの蹴り足を取ると阿部から「ドラゴンスクリュー!ドラゴンスクリュー!」の声が飛ぶが、野村は「俺ドラゴンスクリューやったことない!」と振り払ってビンタ。吹っ飛んだオースギが大家にタッチ。

 大家は野村の蹴り足を取るが、「ドラゴンスクリューなんてわかんねーんだよ!」とエルボー。野村も大家の足を取るが「やったことない!」とビンタ。2人で互いの蹴り足を取ってぴょんぴょんした後にエルボー合戦を展開。打ち勝った野村がコーナーでボディブローを連打して行くが、大家もダイビング・ショルダーで反撃。

 大家はカミカゼを狙うが、野村が着地してスリーパーホールド。オースギと阿部が入ってくるが、大家が阿部の足を、野村がオースギの足をキャッチ。さらに阿部が千賀の足を、オースギが澤の足をキャッチ。6人でぴょんぴょんしながら大家&野村にドラゴンスクリューをやるよう指示するが、やったことがないものは出来ない。

 すると澤が「ちょっとレフェリー来て、レフェリー!」とニード手島レフェリーを呼び出して足を取り、「簡単だから。右手入れるだけだから。こういうふうにさ!右手をヒザに入れればさ!」と指導。結局澤の指示によって選手5人+レフェリーがドラゴンスクリューに巻き込まれる大惨事に。

 澤と千賀の対面に。野村が見様見真似の回転浄土宗。澤がそれなりにキレのある回転浄土宗。阿部がいつもより回転が多いキレキレの回転浄土宗。さらに澤がフラッシングエルボーで追撃し、シャイニング・ウィザード。これを2で返されると、澤はムーンサルト・プレスを狙ってコーナーに上るが、案の定ヒザが痛んで転落しロープに股間を痛打。


 千賀が澤を羽交い締めにする中、大家が炎のスピアーを発射。またも千賀に誤爆するかと思いきや、千賀がリープフロッグで飛び越えて回避し、炎のスピアーが澤に命中。すかさず千賀がジャックナイフ式エビ固めで押さえ込んで3カウント。前王者の大家&オースギ&千賀が王座奪還を果たした。

大家「オイ!ベルト獲れたよオイ!やったよ!オイ!すげーよ俺たち!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!ドラゴンスクリューやった!ドラゴンスクリューやった!わかりません!これなんですよ!とにかくね!最後まで一生懸命やろう!って言葉に出しました!言葉に出したからベルト獲れたんです!それも言葉に出したら獲れたんです!皆さん!諦めなければ夢はかないますんで!」
千賀「それ知らないわ」
大家「ちょっと待てよ!ちょっと待てよ!お前たちうるせーよ!わかったよオイ!お前ら締めるからみんな立て!俺たちがベルト獲った!こんなめでたいことはないだろう!オイ!行くぞオイ!さっきのやつで締めるからお前らみんな立て!なあ?!なあ?!日常生活において、ミスは許されません!我々プロレスラーはミスは許されません!今日の試合ミスばっかりでした!でもね!最後まで!諦めずに!一生懸命やり抜くことが出来たらァッ!ベルトが獲れたんです!ウォオオオオオオオッッ!!でも言葉に出さないと100%一生懸命に出来ないですよ!だから!いつものやつで締めるからお前らついてこいよ!わかったか?!さっきやったから知ってるだろ?!」
オースギ「しらないよ」
千賀「おしえて」
大家「……知らない?!行くぞ~!って言ったら!」
千賀「流れ悪いんですよ、教えるから」
大家「……いいよ!やるよ!行くぞ!流れ悪いよ!行くぞって言ったらオーって言って……あの……もういいよ!もう一生懸命だけやればいいから!お前らついてこいよ!行くぞーッ!オーッ!一生懸命!やろーーーッッ!!」

第4試合


 刃&神崎は、『魔界大戦』に乗って登場。越智安成&月夜叉丸の姿を幻視するファンもいる中、ウエディングヴェールにネギのブーケを持った松澤さんが2人の間に挟まって腕を組んでヴァージンロードを歩くことで世界観を上書きする。

 神野と刃の対面でゴング。技術では勝る刃だが、神野はそのデタラメな腕力で強引に制圧。刃がなんとか抜け出し、両者タッチ。
 中野と神崎の対面。中野が足払いからロープに飛び、神崎もリープフロッグでかわしてロープワークのドッグファイトを展開。中野がカサドーラ・フェイスクラッシャーを決めて先制して顔面を踏みつけると、松澤さんが「やめろ!ユウキになにすんだよ!焼き肉一緒に食べようって言ったじゃん!」と猛抗議。中野が動揺する中、神崎が低空ドロップキックからのDDTを決めて刃にタッチ。

 刃が中野をロープに押し込み、神崎と2人で踏みつける。松澤さんは「焼き肉一緒に食べよ♡」と口説いたり、「中野!しっかりしろ!」と応援したりとやりたい放題。

 刃&神崎が2人でロープに振ってダブルのバックエルボー。さらに2人のアシストから松澤さんが中野をルー・テーズ・プレスで押し倒してキスの嵐を降らせる。神野が慌ててカットするも、中野は「ヴォェェ……ッ」とえずいて虫の息に。そんな中、松澤さんはさらに顔面騎乗式ブロンコバスターで股間を中野の顔面に押し付けて高速腰振り。中野のメンタルは完全に死んでしまう。そんな中でも中野はチョップ連打からのドロップキックで一矢報いてなんとか生還。

 神野は刃をショルダータックルでふっ飛ばし、神崎、刃を次々とボディスラム。2人でロープに振るも、神野がダブルラリアットでなぎ倒す。

 松澤さんが「なんで神野が出てくんだよ!お前はいらないんだよ!4人で焼き肉行くからお前はいらないの!」と激怒するが、神野は「YOU!」と指さしながら松澤さんににじりよっていく。松澤さんは「私には孫が3人いるんだよ……」と命乞いしながら逃げていくが、神野は追いかけていってアルゼンチン・バックブリーカー。

 刃が神野に向かっていくが、中野がブラインドタッチして試合権利を得ると即座にスワンダイブ式ミサイルキック。
 中野は刃にクリストも刃が潰してエビ固め。さらにカサドーラ・フェイスクラッシャーを阻止してスリーパーホールドに捕らえ、そのまま変形ネックブリーカー。神崎にタッチ。

 神崎は中野に串刺しバックエルボー、串刺しジャンピングエルボーからハーフハッチ・スープレックス、ランニング・ネックブリーカー・ドロップと連撃。さらにフィッシャーマンズ・スープレックスを狙うが、中野が着地し股抜けで追撃をかわして神野にタッチ。

 神野は神崎をショルダータックルでふっ飛ばし、愛人タッグで串刺しトレインから愛人居丈高。これは刃がカットするも、中野が延髄斬りで排除。中野が神崎をロープに振ろうとするが、神崎がスイングネックブリーカー。神野が神崎にフライングショルダーを見舞い、クアドラプルダウン。

 ふらふらと起き上がった神野と神崎が足を止めての打撃合戦を展開。神野の強烈な逆水平チョップと神崎のエルボーのラリーが続き、打ち勝った神野がラリアットを狙う。神崎がカニバサミで転ばせたところへ刃がスライディング・キック。さらに2人でダブルのスライディングニーを叩き込む。

 神崎がコーナートップからダイビング・クロスボディを見舞い、フィッシャーマンズ・スープレックスを狙うも神野がぶっこ抜いてブレーンバスター。神野がアイアンクローでギブアップを迫り、そのままアイアンクロー・スラムを狙うが、松澤さんがネギでぶん殴って救出。すかさず神崎が組み付いて電光石火も、中野がカット。


 神崎はコーナートップからフロッグ・スプラッシュを投下も、神野が回避。神野がコーナーへ振った先で待ち受けていた中野がエプロンから延髄斬りを見舞い、神野がラリアットで叩き伏せて3カウントを奪った。


 この結末に納得行かない松澤さんは神野に詰め寄って行くが、神野がロープに押し込む。壁ドンならぬロープドン状態になった松澤さんは目を閉じてキス待ちの体勢に入るが、ネギ臭かったために神野が拒否。松澤さんは新たなハーレムメンバー獲得を逃した。

第5試合


 ゴングが鳴ると、しばしのにらみ合いから両者同時に突っ込んでショルダータックルで正面衝突。さらにチョップ合戦からガッツがラリアットを狙うが、定がスピアーで迎撃。ガッツも即座にラリアットでやり返すと、定はたまらず場外へ。

 ガッツが場外へ追っていくが、セコンドに付いていた後藤がラリアット。思わぬダメージに倒れ込むガッツに対し、定は鉄柱やエプロンを使った右腕潰しを重ねていく。しかし、定がガッツをリングに放り込んでエプロンに上がった瞬間、ガッツがガバリと起き上がって鬼神ナックルからラリアットで場外に叩き落とす。定がふらふらとリングインを目指すが、ガッツはエプロンからプランチャを投下し、ゴキブリ商会の面々もろともまとめて圧殺。


 ガッツは定をリングに放り込み、コーナーでの顔面踏みつけからロープに振ってバックエルボー。「立てコラ!」と鬼神を憑依させながらナックルを連打していき、スリーパーホールド。定がロープブレイクすると、ガッツは間髪入れずエルボードロップ3連打で追撃。コーナーに振って串刺しラリアットを狙うも、定がカウンターのトラースキック。さらに定がショットガン・ドロップキックを放つも、ガッツはこれを回避してボディプレス。丁寧に逆転の芽を摘んでいく。

 ガッツはラリアットで決めにかかるが、これをかわした定が顔面にトラースキック。さらに後頭部へのトラースキック、サモアンドロップと決めてロープに飛ぶが、ガッツがフライングニールキックでカウンター。

 ガッツは串刺しラリアットからブルドッギング・ヘッドロック。さらにWARスペシャル。これを耐えられるとラリアットを狙うが、定がカウンターのトラースキックからゼロ距離ジャンピングニー。ガッツも鬼神ナックルを放つが、定がショットガン・ドロップキックで吹っ飛ばす。定がロープに飛ぶが、ガッツもパワースラムで迎撃。両者一歩も譲らぬ攻防が続く。


 両者膝立ちになりながらの張り手合戦を展開していき、ガッツの強烈な逆水平チョップ&ヘッドバッドで定が膝をつく。定も右ストレートで顔面をぶん殴って意地を見せるが、ガッツも倒れることなくラリアットで叩き伏せる。ガッツがロープに飛んでダメ押しのラリアットを見舞うと定は一回転。さらにガッツがゴーストバスターで突き刺すが、それでも定は2で返す。

 ならばとガッツは必殺のフェイスバスターを狙うが、ここに後藤&藤田が乱入してカット。2人でロープに振っていくが、ガッツがダブルラリアットで撃退。その隙を縫って定が組み付いて必殺のスパインバスターを先に決める。

 ガッツがなんとか2で返すと、定は再びスパインバスターを狙うが、ガッツは振り払って延髄斬り。さらにラリアットを狙うが、定がすくい上げてみちのくドライバーII。さらに後頭部へのランニングニー、顔面へのスライディングニー、ロープに振ってのスパインバスターと畳み掛けて3カウントを奪った。


 悲願の王座戴冠を果たした定が万感の思いでベルトを抱きしめていると、橋之介がリング上に飛び込んできてマイクを取る。

橋之介「オイ、俺がマイクを持ったって意味分かるよな?ウチの大将がやられてんだよ。来るに決まってんだろ。もう言いたいことは分かるよな?次!挑戦させろッ!」

 橋之介が熱く叫ぶも、場内はあまり沸かず。

定「……今の反応がすべてだねぇ。お呼びじゃなかったねえ、橋之介。お呼びじゃなかったけど、お呼びじゃなかったけど、俺は呼んでたよ、お前のこと。客は呼んでなかったかもしれないけど。その昔、君がまだ髪の毛も板前みたいな髪型で、パンツも地味ぃ~なやつで。デビュー2戦目かな?『君、ごくろーさん』とか言いながらアゴぶち抜いて、お前無惨に負けたよな?そのときからお前は強くなってると思うから、直々に。お前にとって俺はプロレス界での兄貴みたいなもんだよな。知ってるよ、ハシ。敵対してっけど、兄貴みたいなもんだよな。ずーっと言ってたよな。『いつか2人で、どっかのリングでメインでベルトかけてやろうぜ』って。ハシ、夢叶ったじゃん。やってやろうぜ!……ということで、おじいちゃん、決まりでいいよね?(※石川会長がGOサインを出す)OK!決まったぜ!ってことだから、楽しみにしとけよ、ハシ。サンキュー。帰れ」

 橋之介が去っていくと、定は座り込んで遠い目をしながら語り始める。

定「……どんな気持ちなんだ、今。僕ホントに、TTTに上がりたくて上がりたくて、ずっと上がりたくてしょうがなくて。2023年の初参戦でタイトルマッチ、それで負けちゃったんですよ。でも負けてすぐ挑戦するのは違うから、ちゃんと順番並んで、自分の番が来たと思ったから挑戦したんですよ。そしたら、藤原秀旺にぶっ壊された。で、俺、ゴキブリ商会始める前、なんでこのリング上がってんだろってスゲー不安だったんですよ。目的がわかんなかったっすよ。しょーもない6人タッグの寄せ集め集団で終わりたくなかったんすよ。そのためにゴキブリ商会を組んだんですよ。でも、それでもパッとしなくて。パッとしなかったんだよ。でも、でも、俺ってなんのためにTTTに上がってんだろって思ったときに……まさにあの言葉だよね。『迷わず行けよ、行けば分かるさ』。迷わなかった結果が、このベルトです。藤原秀旺は追放した。アイツに用はねぇ。これからは後藤と、藤田さん。いつもながら、そういうことになりましたんで。今後とも宜しくお願いします。さあ、俺がベルト持ったから、橋之介も決まった。TTTに、まだまだ若いやつ挑戦したいやつ、いっぱいいると思うけど、俺が俺1人でTTT全員を相手してやります。それではベルトも私が獲ったんで、皆さんいつもの締めで締めたいと思います。ご起立ください。それでは皆さん、もういい加減説明しなくていいよね。アレ説明すんの恥ずかしいんだよ。説明せずに行きますよ。次も俺は防衛するから、みんな見ててくれ!行くぞ!ゴ・キ・ブ・リ~ッ!!」

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