黒田哲広との盟友対決を制したマスクドミステリーが17年半未勝利のライバルを挑戦者に指名!

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 24日、東京都・新木場1stRINGにて、TTTプロレスリング『CREATION 5』が開催され、マスクドミステリーが盟友・黒田哲広を破ってインディー統一無差別級王座の初防衛に成功した。

 TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、故・ターザン後藤さんに薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が2020年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体であり、PWC、FMW、IWA JAPANなどの流れを汲むベテラン選手たちが数多く参戦中。90年代インディープロレスの“おもちゃ箱をひっくり返したようなプロレス”の魂を令和の世に伝え続けている団体だ。

 TTTでは、旗揚げ時から新宿三丁目にある末広通り商店会とタッグを組み、プロレスで町おこしをする『商店会プロレス』を実施してきた。昨年には東久留米駅前商店会(東久留米市)、たかの台地区商店会(小平市)と協力して3つの商店会を回る『闘強商店会プロレス』を企画して老若男女にプロレスの楽しさを伝える草の根運動を展開。今年度も『闘強商店会プロレス2023』の開催を計画中だといい、東京都の地元密着団体としての地位を高めている。

 TTTの至宝であるシングル王座・インディー統一無差別級王座を保持しているのは、TTTの重鎮・マスクドミステリー。
 ミステリーは黒田哲広とのタッグ【“最高”ミステリー】でインディー統一タッグ王座を戴冠するなどの活躍を見せるタッグの名手として知られているが、5月大会にてツトム・オースギを撃破してシングル王座を戴冠。
 ミステリーが初防衛戦の相手に指名したのは、パートナーの黒田。黒田は、「皆さんも知ってるように、僕、ほんとシングルのタイトルマッチ大嫌いなんですよ。だから、すみません……と、言いたいんですけど、僕の中でTTTに上がってから唯一思ってたのは、もしこの人に『お願いします』って言われたら受けようと思っていた選手がいます。それが、貴方です。受けますよ。ただ!正々堂々とは言いません。卑怯な手を使っても勝ちたいと思います」と並々ならぬ覚悟を見せていた。


 普段はTTTでひょうきんな一面を前に出したファイトを行う黒田だったが、この日は入場からその表情は真剣そのもの。試合が始まると、堅実なレスリング力でミステリーを圧倒し、普段の陽気な“哲っちゃん足殺し”とは一転したシリアスな“哲っちゃん腕殺し”を展開し、ミステリーの必殺技のチョークスラムを封じんとキラーモードの黒田が大暴れ。
 しかし、ミステリーも場外戦で意地を見せ、ミステリーの鉄柱への串刺しラリアットをかわして逆に鉄柱へのチョークスラム・ホイップで叩きつけて逆転の狼煙を上げ、グリーンキラー式ネックブリーカーから暗闇脳天落とし。
 黒田も地団駄ラリアットや冬木スペシャルで食い下がりサムソンクラッチであわや3カウントというところまで追い込むも、ミステリーは哲っちゃんバスターを耐えきって伝家の宝刀・チョークスラムを決めて勝利を収めた。

 黒田は悔しそうな表情を浮かべながらもミステリーの腕を掲げあげて盟友の勝利を祝福し、無言のまま退場。


 この王座防衛により、ミステリーは7月23日に行われる年間最大のビッグマッチ・新宿FACE大会のメインで防衛戦を行うことが決定。
 これを受け、ミステリーはともにガッツワールドでデビューして以来約17年半シングルで勝利したことがないガッツ石島を挑戦者に指名。ミステリーにとっては防衛戦だが、自らの壁を超えるための挑戦という意味合いを持つカードとなった。

 試合を終えたミステリーは、「7月23日は、全国津々浦々で20を超えるプロレス興行があると聞いています。その中で私たちTTTプロレスリングの新宿FACE大会を選んでいただければ、絶対に後悔させません。チャンピオン・マスクドミステリーが約束します!皆さんに素晴らしい満足感をもってご自宅にお帰りいただけることをここに宣言します。新宿でお待ちしております!」と団体を背負う王者として意気込みを語った。

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