【試合詳細】6・24 TTT新木場大会 【インディー統一無差別級】マスクドミステリーvs黒田哲広 【インディー統一6人タッグ】瀧澤晃頼&中津良太&SAGATvs政宗&梶トマト&CHANGO ガッツ石島&ツトム・オースギ&バナナ千賀vs藤原秀旺&塚本拓海&木村太輔

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『CREATION5』
日程:2023年6月24日(土)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:187人(満員)

▼「新木場闘会始」シングルマッチ 15分1本勝負
○阿部史典(BASARA)
7分28秒 逆さ押さえ込み
●橋之介(フリー)

▼「SURVIVAL TAG WAR」 タッグマッチ 30分1本勝負
[REAL HIPSTAR]政岡純(フリー)/○木下亨平(ダブ)
10分0秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
仲川翔大(J STAGE)/●神崎ユウキ(MAKAI)

▼「TTT本隊vs渡鳥連合」6人タッグマッチ 60分1本勝負
ガッツ石島/ツトム・オースギ(フリー)/○バナナ千賀(フリー)
9分16秒 片エビ固め
[渡鳥連合]藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)/塚本拓海(BASARA)/●木村太輔(アライヴアンドメジャーズ)

▼「TTT認定インディー統一6人タッグ選手権試合」 60分1本勝負
【王者組/スパーキー】●瀧澤晃頼/中津良太(BASARA)/SAGAT(BASARA)
16分23秒 骨喰
【挑戦者組】○政宗(フリー)/梶トマト(飯伏プロレス研究所)/CHANGO(フリー)
※第4王者組が2度目の防衛に失敗。政宗&梶&CHANGOが新王者となる。

▼「TTT認定インディー統一無差別級選手権試合」 60分1本勝負
【王者/“最高”ミステリー】○マスクドミステリー
16分49秒 チョークスラム→体固め
【挑戦者/“最高”ミステリー】●黒田哲広(フリー)
※第6代王者が初防衛に成功。

ミステリーが盟友・黒田を制してインディー統一王座防衛を果たし17年半未勝利のガッツを挑戦者に指名!政宗&トマCHANの凸凹凹トリオが王座戴冠!怪しいダフ屋がついに撲滅

オープニング


 最早日常風景と化してしまった秀旺ら渡鳥連合によるダフ屋行為。
 TTT側もダフ屋行為を禁止する張り紙を大量に設置したり、不逞の輩を排除せんと巡回を行ったりと防御策を設けるものの、渡鳥連合は“ダフ屋行為禁止”のビラを掲げながら謎のチケットを販売し続ける傍若無人を見せつける。

 秀旺らは、「正式なチケットの販売権利証を持っている正規の販売業者である」と自称[要出典]しており、リングのエプロン上にイスを並べ、“0列目超リングサイド席”なるものを勝手に設営。この暴挙にブチ切れたガッツ&オースギ&千賀が排除にかかり、あわや乱闘騒ぎに。

 ガッツは「今日の6人タッグの試合にその権利書をかけろ!その権利書を獲った方が正規(の業者)だよ!」と権利書争奪マッチを要求。秀旺は「ナニコラタココラ!やるわけねーだろ!」と拒否するものの、石川会長の鶴の一声によって第3試合の6人タッグマッチが権利書争奪戦となることが発表された。

第1試合


 最近TTTにレギュラー参戦している“ウォーリー山口Jr.”橋之介と、インディー界を股にかける実力者・阿部の初シングルマッチ。

 ゴングが鳴ると、素早いバックの取り合いからリストロックの応酬となり、阿部が下から蹴り上げて脱出。阿部がヘッドロックからショルダータックルで追撃するものの、橋之介はアームドラッグからの側転ドロップキックと身軽な動きを見せ、チンロックで絞り上げるも、阿部が指に噛み付いて脱出。

 橋之介はセントーン・アトミコからエルボー合戦を挑むが、阿部が打ち勝って首投げからサッカーボールキック。さらに連続体固めでスタミナを削っていき、スリーパーホールドから腹固め。脱出した橋之介は阿部をロープに振ってドロップキックでの逆転を狙うが、阿部がロープに捕まって耐えて自爆させ、サッカーボールキックを発射。橋之介はこれをキャッチして足へのエルボースタンプを見舞い、ランニングエルボーで倒してライオンサルトを発射。

 しかし、阿部はこれを剣山で迎撃し、コーナーに振って回転浄土宗。さらにロープへと振っていくが、橋之介がハンドスプリングエルボーで切り返し、ライオンサルト。さらにドロップキック、みちのくドライバーIIからスワントーンボムを発射も、阿部が回避して自爆させ、伊良部パンチを狙う。橋之介はこれにカウンターのエルボーを合わせて投げようと組み付くが、阿部が素早くバックを取って逆さ押さえ込みで技有りの3カウントを奪った。

第2試合


 REAL HIPSTARと、仲川&神崎というインディージュニア界の実力者が並ぶタッグマッチ。イケメン揃いの試合ということもあり、場内からは入場時から黄色い歓声が上がる。

 木下と仲川の対面でゴングが鳴ると、リストロックからヘッドロックの応酬となり、グラウンドで仲川がヘッドロックで絞り上げるも木下もレッグロックで切り返して痛み分け。クリーンブレイクの後に両者タッチ。
 政岡と神崎の対面となると、神崎がスピードで勝ってショルダータックルからエルボーを連打も、政岡がサミングやヘア攻撃といったラフ攻撃で反撃。神崎も政岡の追撃をリープフロッグでかわし、アームドラッグからのドロップキック、ランニングエルボーからサンセットフリップと躍動。コーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、政岡がスライディングで場外に抜け出してかわし、木下が飛び込んできてドロップキックを放つ連携を繰り出し、神崎にペースを掴ませない。

 木下に代わり、REAL HIPSTARが2人でダブルのバックエルボー、政岡のカニバサミから木下のスライディングキックと素早い連携が決まり、木下がスリーパーホールドで絞り上げながら政岡にタッチ。
 政岡はいたぶるように神崎の顔面を踏みつけ、場外に放り出して清掃中ボードで一撃。政岡は両手を広げて神崎に好きなように打撃を打たせる余裕を見せ、ミサイルキックを狙ってコーナーに上った神崎に足払いをかけてリング内に転倒させる。政岡はカカト落としを狙うが、これをかわした神崎が組み付いてブレーンバスター。仲川にタッチ。

 仲川は政岡をコーナーに振って後頭部へのジャンピング・ハイキック。エプロンからの攻撃を狙う政岡へさらにジャンピング・ハイキックを放って場外に落とし、エプロンを駆けての空対地サッカーボールキック。さらにリングに戻してサッカーボールキックからミサイルキックと叩き込み、バズソーキックを発射も、政岡がかわしてサミング。トルネードクラッチのフェイントからのフットスタンプを突き刺して木下にタッチ。

 木下は仲川の顔面にドロップキックを突き刺し、必殺のジャーマン・スープレックス・ホールドを狙うが、振り払った仲川が延髄斬りを叩き込んで神崎にタッチ。

 神崎は仲川と2人でトレイン攻撃を見舞い、仲川のトラースキックから神崎のハーフハッチ・スープレックスにつなぐ連携。さらに神崎がフィッシャーマン・バスターを狙うが、振り払った木下がフロントキックからロープへ飛ぶ。神崎もロープに飛んでくるくるエルボーを叩き込んでコーナートップからダイビング・クロスボディ。さらにフィッシャーマン・バスターで突き刺してカバーも、政岡がカット。

 仲川が加勢に入り、REAL HIPSTARをリング中央でぶつけて誤爆させようとするが、REAL HIPSTARがひらりとかわしてドロップキックの編隊飛行。さらに2人での変幻自在のコンビネーションで神崎を翻弄し、政岡のトラースキックから木下が投げっぱなしジャーマン・スープレックス。
 木下がジャーマン・スープレックス・ホールドを狙うと、神崎はサムソンクラッチで切り返すものの、木下が上下を入れ替えてエビ固め。そのままクラッチを外さずぶっこ抜いてジャーマン・スープレックス・ホールドで叩きつけてカウント3を奪った。

第3試合


 オープニングでのいざこざから急遽権利書争奪マッチとなったこの試合、渡鳥連合の面々はいつものように入場時に持ち込んだ雀卓をリング中央にセットして歓談。怒り心頭のガッツが入場してきて雀卓を蹴り上げる様式美に場内が沸く。

ガッツ「おい!その権利書、この試合でかけろよ?!」
秀旺「今まさしく、2039年から未来に……」
ガッツ「オイッ?!試合をやれ試合をコノヤローお前!」
秀旺「聞け!静かにしてください。静かにさせろコイツ」
ガッツ「試合をやれ試合を!」
秀旺「2039年から来ました、藤原秀旺です。未来がどうなってるかっていうのはね、世界の環境の破壊であるとかね?そういったものっていうことがあるから。そういった意味では皆さん1人1人の行い、そういうものがもしかしたら未来を本当に変えるんじゃないかって思います。なので、今日はね、こういう権利とかうんぬんじゃなくて、そういうのはもういいかなって思って」
ガッツ「いや、だから権利書かけろって!」
秀旺「うるさいんだよこの小汚い面が」

(※隙だらけの秀旺を見た千賀が正式な権利書[要出典]を強奪)

秀旺「そういうのは未来のためによくない。うん、おかしい。こういうことは良くない」

 千賀が奪った正式な権利書[要出典]は本部席預りとなり、この試合は権利書争奪マッチとして行われることが改めてアナウンス。渡鳥連合の奇襲から場外戦となる中でゴングが鳴る。


 千賀が捕まる展開となり、秀旺が執拗なサミング&首絞めでいたぶり、塚本はエプロンから手を伸ばしてちょっかいをかけたり首4の字固めで絞り上げたりと暗躍し、木村は顔面へのフットスタンプを見舞うなど渡鳥連合による一方的な試合に。塚本が千賀をコーナーに叩きつけて串刺し攻撃を狙うが、千賀がブートで止めて前転式ドロップキックで一矢報いてオースギにタッチ。

 オースギは塚本をフランケンシュタイナーで放り捨て、コーナーへの串刺し攻撃を狙うが、塚本が喉輪で止めてそのまま投げっぱなしチョークスラムにように力任せにぶん投げ、顔面へのビッグブートからブレーンバスター・ホイップ。さらに塚本がバックドロップを狙うが、オースギがフェイスクラッシャーで切り返し、ガッツへタッチ。

 ガッツは塚本に重爆ドロップキックを見舞い、吹っ飛んだ先で塚本が秀旺にタッチ。
 ガッツと秀旺がチョップで打ち合っていき、互角と見るやラリアットでぶつかり合っていくが、これも全くの互角。2人同時にバタリと倒れ込み、それぞれタッチへ。

 千賀と木村の対面となり、木村がラリアットを放つも千賀がかわしてフックキック。千賀がコーナーに上っていくが、木村が追いすがってデッドリードライブで放り捨て、秀旺&塚本のダブル正拳突き、秀旺のジャンピングDDT、木村のダイビング・ボディプレスと渡鳥連合が畳み掛ける猛攻。

 木村はSTOを狙うが、かわした千賀が延髄斬り。さらにロープに飛んだところで秀旺がエプロンから捕縛してサミングを見舞い、背後から忍び寄った木村がスクールボーイ。しかし、これを読んでいたか、千賀は自ら回転して上下を入れ替え、そのまま片エビ固めで3カウントを奪った。

 無事に正式な権利書[要出典]を取り戻したガッツらであったが、この結末に納得が行かない渡鳥連合が襲撃し、リング内は大混乱。

 ここへ、阿部が入ってきて渡鳥連合を落ち着かせてマイクを取る。

阿部「ちょっと待って!落ち着けェ!落ち着けェ!塚本落ち着けェ!ちょっと俺の話を聞いてくれ!俺の話を聞いてくれ!ちょっと待って落ち着けェ!待って!落ち着けェ!いい?来月、日本に海外から選手が来るんですよ。私海外に行ったときにその人に色々お世話になって、『日本に来るんだったら色々な団体の試合に出してあげるよ』みたいなことを言ったんスけど、フタを開けてみたら、大日本にしか試合を入れられて無くて。よかったら……よかったらじゃない。これ確定事項なんだけど、7月23日の新宿FACEで、俺とその外国人選手で組んで、タッグのタイトルマッチに挑戦させてください!」

秀旺「多分、きっと、もしかしたら魂の浄化っていうのを必要になってくるかもしれないというのをね」
阿部「おぉい?!なんだそれぇ?!」
秀旺「そういう観点で言うなら、俺がある意味で地球の向こうに行こうという、そういうのを。やんないよ?タイトル戦は。そういう中でね……」

(※見るに見かねた塚本が秀旺からマイクを奪う)

塚本「やろうっ!」
阿部「あっ、ホントっすか!やりますか!やる!やりますね!いいんだな?その外国人はな、メチャクチャつえーからな!言っとくけどメチャクチャつえーからな!その名は、wXwで何回もチャンピオンになった男、その名はァ!トリスタン・アーチャー!……おぉ~っ!おおおお~~~っ!イエーイ!マジかよ!(※反応の薄い場内に向けセルフ歓声)……覚悟しとけオラッ!」

 これを受け、石川会長が藤原秀旺&塚本拓海vs阿部史典&トリスタン・アーチャーのインディー統一タッグ王座戦を正式決定した。

 トリスタン・アーチャーは、7月に初来日するフランス出身のプロレスラー。
 “フレンチレボリューション”の異名を取り、NXT UKやWWEクルーザーウェイトクラッシックにも出場。所属するドイツの団体wXwでは最高峰の王座であるUnified World Wrestling Championを2度戴冠している紛れもない実力者だ。
 世界を知る大物と、日本が誇る奇人・変人実力派レスラーたちの邂逅に期待が持たれる。

第4試合


 抜群のコンビネーションを武器に6人タッグ王座の防衛を続けるスパーキーに対するは、なにもかもが噛み合っていない政宗&トマCHANの3人。
 政宗の入場曲が鳴り響く会場でトマCHANがトマトダンスをアカペラで歌いながら踊り狂い、政宗が遠巻きにその様子を眺めるという光景が広がり、CHANGOが梶とともに「よーし!今日はタッグのタイトルマッチだぞぉ!……えっ?!6人タッグ?!」とナチュラルに政宗をハブりかける。これには政宗も「やりづらい……」とボソリ。

 瀧澤と梶でゴングが鳴ると、梶が「ハイテンショォォーーンッ!」と叫んでポーズ。瀧澤にもテンションを上げることを要求し、瀧澤も「ハイテンショォォーーンッ!」と返礼。リストロックの応酬から梶がロープに押し込んで「ハイテンショォォーーンッ!」。満足した梶が政宗にタッチすると、瀧澤も困惑しながら中津にタッチ。

 中津が「ハイテンショォォーーンッ!」と陽気に叫ぶも、政宗は塩対応。グラウンドでの首の取り合いを制した中津がショルダータックルで倒して「ハイテンショォォーーンッ!」。さらに腰投げで再びグラウンドに誘うも、政宗がヘッドシザースで切り返してクリーンブレイク。中津はSAGATにタッチ。政宗もCHANGOにタッチしようとするが、なんらかのわだかまりがあるのか悩んでいる間にSAGATが背後から一撃入れてタッチを阻止。政宗がSAGATにサミングを見舞いながら自軍コーナーに連れ帰ってCHANGOにタッチ。



 CHANGOは「ダブル行くぞ~!」と半ば強引に政宗を引っ張り出して2人でSAGATをロープに振るが、CHANGOが持ちかけた連携を無視して政宗が1人でドロップキック。CHANGOは「ダブルのクローズラインはぁ?!」とツッコミを入れつつダブルのブレーンバスターを提案。CHANGOがSAGATに組み付いていくのを政宗が傍観していると、SAGATがCHANGOをぶっこ抜いてブレーンバスター。SAGATの雷電ドロップから瀧澤&中津のサンドイッチ式スライディングキックが決まり、スパーキーがタッグワークで一枚も二枚も上を行く。

 スパーキーはCHANGOを自軍コーナーに連れ帰り、軽快にタッチを回しながらいたぶっていく。そして、SAGATが政宗と梶に見せつけるようにCHANGOを豪快に俵返しで放り捨ててボディプレスで追撃。SAGATがチンロックで捕らえると、CHANGOは指に噛み付いて脱出。しかし、SAGATはCHANGOの頭に噛み付いて怯ませ、エルボーでふっとばす。CHANGOはサミングからロープに飛ぶが、エプロンから中津がCHANGOを捕縛。SAGATが追撃にかかるが、CHANGOは中津に捕まりながらSAGATをヘッドシザースホイップで放り捨て、ゼロ戦キックで追撃して梶にタッチ。

 梶は「キタキタキターッ!ハイテンショォォーーンッ!」と叫びながらSAGATにレッグラリアートを見舞って場外に叩き出し、救援に来た瀧澤&中津もブーメランアタック式ミサイルキックで場外に出して3人へプランチャ式浴びせ蹴り。
 梶は、SAGATをリングに戻してウルトラタイガードロップ。さらに「ハイテンショォォーーンッ!」とレッドアイを狙うが、SAGATが振り払ってアルゼンチン・バックブリーカーを狙う。着地した梶がアッパー掌底からロープに飛ぶが、SAGATがルー・テーズ・プレスで迎撃し、中津にタッチ。

 中津と梶は互いに「ハイテンショォォーーンッ!」と叫んで威嚇し合いながらエルボー合戦を展開。中津が梶をロープに振るも、CHANGOが「危ない!」と梶を抱きとめて救出。追撃を狙う中津へ、CHANGOがスワンダイブ式のキックを見舞い、梶と2人でダブル低空ドロップキック。梶が政宗にタッチ。

 政宗は中津を河津掛けで叩きつけて引き起こすが、中津が一本背負いで叩きつけて瀧澤にタッチ。

 瀧澤は政宗をコーナーに詰めて振り子式ドロップキック、ブロンコバスター、串刺しドロップキックと連撃し、チルト3を狙う。しかし、トマCHANが救援に入り、CHANGOが梶を踏み台に飛翔して瀧澤にドロップキックを放つと、政宗がコウモリ吊り落とし。さらに雷切を狙うが、瀧澤がかわしてビッグブートからドロップキック。さらにブルーサンダーからチルト3で叩きつけるがカウントは2。

 ならばと、スパーキーの面々は梶をピクルスにしつつビッグマックを狙うが、コーナーに上がっていった瀧澤をCHANGOが引きずり落とし、なぜかCHANGOが「政宗!死ねぇ!」と叫びながら飛びついてビッグマックを発射も、政宗が回避したため自爆。

 瀧澤はRKOを狙って飛びつくが、政宗がプッシュして脱出。瀧澤がビッグブートを放つも、政宗がキャッチしてコウモリ吊り落としを狙うが、瀧澤が回転エビ固めで切り返す。政宗もさらに丸め込んで切り返しつつ足を取って骨喰。ロープに逃れようとする瀧澤をリング中央に引き戻しながら厳しく絞り上げると、瀧澤が無念のタップ。

 新王者となった3人は勝ち名乗りを待たずにリング内を練り歩いてそれぞれバラバラに観衆にベルトをアピール。

 すると、なぜかとんでもなくブチ切れているオースギがリングインしマイクを要求。
 一緒に出てきた千賀は、本部席の石川会長の横で先程獲得した権利書をしげしげと眺める。

オースギ「ふざけたチームが獲ってんじゃねーよこの野郎ッ!オイ!なんだお前たちは!」
梶「ハイテンショォォーーンッ!」
オースギ「お前ら6人タッグの意味、分かってんのかよ?!」
CHANGO「意味はわかってるけどなんだよ」
オースギ「こんなよ、メチャクチャなチームで6人タッグのチャンピオンが務まると思ってんのかよこの野郎!」
梶「ハイテンショォォーーンッ!」
CHANGO「それで勝ったんだから俺らの実力って相当なもんだなあ?フヘヘヘヘ(笑)」
オースギ「俺たちが6人タッグの闘い方、教えてやるよ。(千賀を見やりながら)俺たちが!俺たちがァ!」
千賀「オースギさん、私、(チケットの)販売権利を持ってるんですけども、そのカードを組むことによってチケットは売れそうですか?」
オースギ「……」
千賀「誰が出るんですか?」
オースギ「俺たち2人と!俺たちにプロレスを教えてくれた……」
CHANGO「えっ」
オースギ「MEN'Sテイオーさんだ!どうだ!」
千賀「まあ、ちょっとだけ売れるでしょ」
CHANGO「プロレス教えてくれたのはウルティモ・ドラゴンじゃん?!」
千賀「教えてもらった動きしてねーじゃんか」
オースギ「本当か?お前の師匠、ウルティモか?」
CHANGO「違うかもしんない!」
オースギ「お前ら分かったな?!」
千賀「(石川会長へ)チケットの権利持ってるんですけど?……OK?OKって言ってるから。やったぜ」
政宗「次の新宿FACE?」
CHANGO「何月何日だ!新宿FACE!」
石川会長「7月23日、新宿FACE。TTT認定6人タッグ選手権試合、認定します」
CHANGO「初絡みのMEN'Sテイオー、相手にとって不足ねーじゃねーか。(※政宗に締めを)お願いします」

政宗「えー、次のね、新宿FACE、こんなね、チームだけどね、ベルトをね、獲ったからには頑張りますよ。(※CHANGOが腕時計を叩くようなモーションで巻きを要求)だからな、独眼竜は伊達じゃねーんだよ!」

第5試合


 ミステリーは5月大会にてオースギを撃破してシングル王座を戴冠。
 ミステリーが初防衛戦の相手に指名したのは、【“最高”ミステリー】のパートナーである黒田。黒田は、「皆さんも知ってるように、僕、ほんとシングルのタイトルマッチ大嫌いなんですよ。だから、すみません……と、言いたいんですけど、僕の中でTTTに上がってから唯一思ってたのは、もしこの人に『お願いします』って言われたら受けようと思っていた選手がいます。それが、貴方です。受けますよ。ただ!正々堂々とは言いません。卑怯な手を使っても勝ちたいと思います」と並々ならぬ覚悟を見せていた。

 普段はTTTでひょうきんな一面を前に出したファイトを行う黒田だったが、この日は入場からその表情は真剣そのもの。
 ゴングが鳴ると、ロックアップでの力比べでロープに押し込み合い、ミステリーはクリーンに離れたものの、黒田が押し込んだ際には離れ際にチョップ。手4つからじっくりとしたグラウンド戦へと発展し、黒田の動きを先読みしたミステリーが優位に運んでクリーンブレイクも、黒田が場外へと放り出し、客席になだれ込みながらの乱闘へ持ち込む。

 黒田は、南側客席上段の壁にミステリーを叩きつけ、北側の花道でのDDT。リングに戻してチョップ合戦を要求し、ミステリーが打ち返してくると黒田がサミングからロープを使ったネックロック。さらに冬木スペシャルで絞り上げコーナーに詰めてチョップを連打。

 さらに黒田が串刺しラリアットを狙うが、ミステリーがカウンターのドロップキック。ミステリーはチンロックか頭頂部へのエルボースタンプを連打していくが、黒田はロープを使ったアームロックから、腕への哲っちゃんカッター、腕をコーナーポストに絡めての“哲っちゃん腕殺し”と、普段の哲っちゃん足殺しを腕攻めにアレンジした新たな引き出しを開けて攻め立てる。

 黒田は、ミステリーを鉄柱に叩きつけて串刺しラリアットを狙うが、これをキャッチしたミステリーが鉄柱へ叩きつけるチョークスラム・ホイップ。リングに戻してダイビング・エルボードロップを発射も、黒田がかわして自爆させ、地団駄ラリアット。さらにラリアットを放つが、ミステリーもラリアットで迎撃し正面衝突。

 ミステリーがさらにラリアットを狙うも、黒田がキャッチして脇固め。さらに羽折固めに捕らえるも、ミステリーがロープへ。黒田はエプロンに出てロープを使ったショルダーアームブリーカーを連発していくが、ミステリーがスリーパーホールドで切り返し、グリーンキラー式のネックブリーカーからツームストンパイルドライバー。

 ミステリーはチョークスラムを狙うが、黒田がアームドラッグで切り返して地団駄ラリアットを発射。これをかわしたミステリーがバックを取ると、黒田はサムソンクラッチから、最近は滅多に見せない哲っちゃんバスター。さらにラリアットを発射も、これをキャッチしたミステリーがチョークスラムで叩きつけて3カウントを奪った。

 黒田は悔しそうな表情を浮かべながらもミステリーの腕を掲げあげて盟友の勝利を祝福。黒田が去っていくとミステリーがマイクを取る。

ミステリー「黒田さん、今日は挑戦を受けてくださってありがとうございます!マスクドミステリー、また1つ山を超えて大きくなりました!防衛したばかりで気が早いと思うでしょうが、次回はTTTの年に1回のビッグマッチ、新宿FACE大会です!7月23日、日曜日、夜の新宿FACE大会に、マスクドミステリーがチャンピオンとして最後に入場します!そして、大事なのは、俺がいる赤コーナーの反対側、青コーナーに誰がいるかということ。新宿FACE、ビッグマッチ。俺がチャンピオンとしてのメーンエベント。これまでシングルで何回やっても勝てなかった相手……ガッツ石島!チャンピオン・マスクドミステリーは、チャレンジャーにガッツ石島を迎えたいと思っている!」

(※試合中もミステリーのセコンドに付いていたガッツがリングインしマイクを取る)

ガッツ「ご指名ありがとうございます。7月23日、新宿FACEでTTT認定インディー統一無差別級選手権試合、やってやるよ!挑戦してやるよ!」
ミステリー「よっしゃ!会長、ここまで熱く盛り上がって、お客さんも万雷の拍手でこの決定を迎えている!どうですか?!」

(※石川会長がOKを出し、両者のタイトル戦が正式決定)

ミステリー「ガッツさん、次はアンタっちゅう山を超えさせてもらうぜ!チャンピオンとして!」
ガッツ「おいミステリー。言っとくけどな、俺は新宿区在住なんだよお前。俺はな、地元で負けるわけにはいかないんだよお前。新宿区代表としてそのベルト、お前からそのベルト獲るからな。じゃあな!」

ミステリー「次回は敵地・新宿!……いやいや、敵地というには俺も馴染みすぎているこの新宿で頂上決戦だ!いいか!7月23日、日曜日。他にも山程興行がある!プロレスまつりと言っていいくらいの!しかし、新宿FACEの会場で会えると思ってますよ!今日はこの新木場、ご来場くださりありがとうございましたっ!」

<試合後コメント>

マスクドミステリー
――初防衛おめでとうございます
「ありがとうございます!」

――今日の黒田選手は、普段とは違う試合ぶりを見せていました
「そうですねえ。組んだことも多いし、闘ってきたことも多いんですけど、あまり見てこなかった厳しさというものがすごく出ていて。防衛戦やってて、『この人と防衛戦が出来て良かった』と本当に思っています。最後勝てましたし。黒田さんという山を超えたという気分です。これで黒田さんのすべてを超えたとは思っていませんけど、黒田哲広という男を1つ超えたんだという自信になりました」

――リング上でもガッツ選手を指名した理由を口にしていましたが、改めてガッツ選手への思いを
「思い返せば、17年半前ですかね。ガッツワールドっていう、昔ありましたプロレス団体で、全てが謎に包まれた男・マスクドミステリーとしてデビューして、敵となり味方となり、色々な立場でシングルマッチをやりましたが、未だに1度もシングルで勝てておらず、ずっと高い壁でありつづけた男です。絶対いつか超えなきゃいけないと思いつつ過ごしていた中、俺にとって最大のチャンスが巡ってきたなということで名前を出させてもらいました。7月23日、新宿FACEでチャンピオン・マスクドミステリーがチャレンジャー・ガッツ石島を迎え撃って、シングル初勝利で防衛を決めます!」

――次回大会はいよいよ年に1度のビッグマッチです。王者として臨むにあたって意気込みをお願いします
「7月23日は、全国津々浦々で20を超えるプロレス興行があると聞いています。その中で私たちTTTプロレスリングの新宿FACE大会を選んでいただければ、絶対に後悔させません。チャンピオン・マスクドミステリーが約束します!皆さんに素晴らしい満足感をもってご自宅にお帰りいただけることをここに宣言します。新宿でお待ちしております。ありがとうございました!」

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