【試合詳細】12・28 TTT後楽園ホール大会 【インディー統一無差別級】ガッツ石島vs藤田ミノル 【インディー統一タッグ】塚本拓海&竹田誠志vs神崎ユウキ&橋之介 【インディー統一6人タッグ】瀧澤晃頼&中野貴人&神野聖人vs黒田哲広&怨霊&マスクドミステリー
『TTT旗揚げ5周年記念スペシャル&ガッツ石島デビュー20周年大会』
日程:2024年12月28日(土)
開始:11:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:854人
▼「後楽園闘会始」 20分1本勝負
[REAL HIPSTAR]政岡純(フリー)/○木下亨平(ダブ)
6分49秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
梶トマト(飯伏プロレス研究所)/●中村宗達(ガン☆プロ)
▼「打・投・極」 30分1本勝負
○佐藤光留(パンクラスMISSION)
8分55秒 レフェリーストップ
●KURO-OBI
▼「ダイスケ限定復帰戦!スペシャル6人タッグマッチ」 30分1本勝負
[SOSとダイスケ]ツトム・オースギ(フリー)/バナナ千賀(フリー)/○ダイスケ
9分57秒 ギブアップ(※ダイスケがフロッグ・スプラッシュの体勢に入り戦意喪失)
[ビッグベアー軍]小仲=ペールワン(666)/阿部史典(格闘探偵団)/●ビッグベアー(フリー)
▼「ワールド女子プロレス・ディアナ提供試合」 30分1本勝負
[CRYSIS]ジャガー横田/○佐藤綾子
18分19秒 ドラゴン・スープレックス・ホールド
ななみ/●Himiko
▼「ゴキブリ商会vs酒井組~4vs4イリミネーションマッチ~」 時間無制限勝負
[ゴキブリ商会]○藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)/定アキラ(AlmaLibre)/後藤恵介(フリー)/秀警察S.W.A.T
11分8秒 抱え式バックドロップ→片エビ固め
[酒井組]●酒井博生(酒井組)/大家健(ガン☆プロ)/バラモンシュウ(フリー)/バラモンケイ(フリー)
※秀旺の1人残りでゴキブリ商会が勝利。
<1人目>
●秀警察S.W.A.T
4分41秒 OTR
<2人目>
7分10秒 OTR
<3人目>
○後藤恵介
7分21秒 ラリアット→片エビ固め
●バラモンケイ
<4人目>
○大家健
7分35秒 炎のスピアー→片エビ固め
●後藤恵介
<5人目、6人目>
●定アキラ、●大家健
8分36秒 OTR
▼「TTT認定インディー統一6人タッグ選手権試合」 60分1本勝負
【王者組/ラッキートリガーズ】瀧澤晃頼/中野貴人(BASARA)/○神野聖人(BASARA)
12分8秒 ラリアット→片エビ固め
【挑戦者組】黒田哲広(フリー)/怨霊(666)/●マスクドミステリー
※第9代王者組が3度目の防衛に成功。
▼「TTT認定インディー統一タッグ選手権試合」 60分1本勝負
【王者組/クレイジーラバーズ】●塚本拓海(BASARA)/竹田誠志(フリー)
14分33秒 電光石火
【挑戦者組/神橋】○神崎ユウキ/橋之介
※第10代王者組が2度目の防衛に失敗。神橋が新王者となる。
▼「TTT認定インディー統一無差別級選手権試合」 60分1本勝負
【王者/ゴキブリ商会】●藤田ミノル(フリー)
12分43秒 フェイスバスター→片エビ固め
【挑戦者】○ガッツ石島
※第9代王者が5度目の防衛に失敗。ガッツが新王者となる。
TTT初の後楽園ホール大会は大成功!ガッツが藤田ミノルから至宝奪取!神崎&橋之介がクレラバから愛と涙のタッグ王座奪取!2026年1月9日に2度目の後楽園大会開催決定!
ゴキブリ商会記者会見
大会開始前、ゴキブリ商会がいつも通りゲリラ記者会見を実施。
しかし、大会進行がパッツパツであることもあり大家健やガッツらが即座に妨害。「これからやってやるよ!」とリングになだれ込んでいくものの、大家がヒヨったために闘いは起こらず。グッダグダのまま記者会見(?)は終わった。
オープニング
この日は特別解説として元ガッツワールドのミスター雁之助が登場。
プロレス界のご意見番としてX(旧Twitter)で荒ぶり続けており、現在はWWEの戸澤陽とSNSバトルを展開している雁之助は「今日は戸澤くんは来てないのかな?」と現役世代に迷惑をかけるタイプのジョークを飛ばした後にオープニングコールを行った。
第1試合
木下と梶の対面でゴング。ロックアップをスカした梶が「ハイテンショォ~~ン!!」とポーズを決めて挑発していくと、苛ついた木下が激しいロープワークの応酬を制してドロップキック。「ハイテンショォ~~ン!!」と叫んで梶に意趣返し。両者タッチ。
政岡と宗達の対面。政岡が足払いからロープに飛ぶが、宗達もリープフロッグでかわしてアームドラッグから打点の高いドロップキック。梶にタッチ。
梶は宗達とともにロープに振ってダブルのバックエルボーからダブルの低空ドロップキック。梶がロープに飛ぶと、木下眼の前に躍り出てリープフロッグ。身を低くして通り抜けた梶を政岡が捕獲し、木下のドロップキックに合わせてDDT。REAL HIPSTARが2人でロープに振り、木下の延髄斬りから政岡のRKOの連携攻撃。
代わる木下は梶をコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、梶が回避。木下は回転エビ固めを狙うが、梶が倒れず耐える。ならばと木下はブリッジで起き上がってDDTで切り返す。政岡にタッチ。
政岡は「どーしたトマト!」と小刻みに顔面を蹴りつけて挑発。梶がエルボー連打も、政岡はサミング。コーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、エプロンに逃れた梶がスクールボーイからの低空ドロップキック、レッグラリアートと見舞って宗達にタッチ。
宗達は政岡に串刺しバックエルボーから「飛ぶぞ!後楽園!」とコーナーに上ってダイビング・クロスボディ。続けて得意のハーフハッチ・スープレックスを狙うが、政岡がリストロックからのサミングで切り返す。政岡がロープに飛ぶが、宗達が豹馬殺しで迎撃。ロープに飛ぶが、政岡が高速機動しながらフロントハイキックを連打し、ヒザへの低空ドロップキック。木下にタッチ。
木下はロープに振ってカウンターのブロックバスター・ホールド。さらに必殺のジャーマン・スープレックス・ホールドを狙うが、宗達が大暴れして脱出。木下は宗達をコーナーに詰めて串刺し攻撃を狙うが、宗達が回避したところに梶がエプロンを駆けてジャンピング・ハイキック。コーナーに上ってウルトラ・タイガー・アタックを見舞い宗達をアシスト。
宗達は木下にハーフハッチ・スープレックス・ホールドを見舞うが、政岡がスワンダイブ式ダイビング・フットスタンプをブリッジしている宗達の腹に突き刺す。梶がカットに来るも、政岡は梶をコーナーに振ってgo 2 Hospital。
REAL HIPSTARが宗達にダブルの串刺しバックエルボーを見舞い、木下のバッククラッカー+政岡のダイビング・フットスタンプの合体攻撃。宗達が気迫のキックアウトを見せ、木下のジャーマンも大暴れして阻止。木下はゼロ距離ジャンピング・ニーを叩き込むが、宗達もムネちゃんクラッチで切り返し、トラースキック。ロープに飛ぶが、木下がカウンターーのドロップキックで迎撃。
最後は木下が見事なブリッジのジャーマン・スープレックス・ホールドで3カウントを奪った。
第2試合
この試合は、両選手の合意により、3カウント無し、ギブアップ・KO・TKOのみで決着するインディー統一格闘技ルールで実施。
試合前、2人はしっかり見つめ合った後にガッチリと握手。KURO-OBIは黒帯、光留はMURASAKI-OBI。
ゴングが鳴ると、両者じりじりと距離を詰めていきKURO-OBIが寝転んで足を取りに行くも光留はバックステップで距離を取って付き合わない。
ならばとKURO-OBIは立ち技に移行。互いにローキックで牽制していくが、これは光留が優勢。KURO-OBIは倒れるフェイントから寝転んで下から足を絡め取り、そのままグラウンドでの足関節の取り合いへ。KURO-OBIが隙を突いて腕十字を狙うが、光留はしっかりクラッチして耐え、上体を起こしてアキレス腱固め。KURO-OBIもアキレス腱固めで取り返し、そのままヒザ十字を狙うが光留が素早くロープブレイク。
両者一旦距離を取り、スタンドで掌底を打ち合って牽制。KURO-OBIが低空タックルを狙うが、光留ががぶって潰す。しかし、KURO-OBIは下から腕を取って腕十字。光留の回避運動に合わせて足を取りに行くが、一瞬の隙を見逃さずに光留が立ち上がって距離を取る。
光留がミドルキックを連打してKURO-OBIを倒し、倒れたKURO-OBIの頭を刈るようなローキック。マウントを取って肩固めを狙うが、KURO-OBIが下から足を取りに行き、体全体を巻き付けるかのようなヒザ十字。さらにSTF、逆片エビ固めとプロレスのサブミッションからアキレス腱固めへと流れるように移行。さらにKURO-OBIは上体を起こした光留の腕を取って腕十字。光留の腕が伸び切るも、光留は必死のロープブレイク。
互いにスタンドで向き合い、KURO-OBIがミドルキックを放っていく。しかし、立ち技の技術では光留がうわ手。鋭いミドルキックの連打から顔面へのジャンピング・ハイキック。さらにミドルキックを連打していくが、KURO-OBIが飛びつき式腕十字。しかし、光留は強引に持ち上げてバスター。そのままマウントエルボー連打から腕十字に捕らえる。KURO-OBIの腕が伸び切るが、KURO-OBIはもう片方の腕で足を極めに行く。
光留はこれを許さずマウントエルボーを猛連打。これ以上は危険と判断したレフェリーが試合を止め、光留が勝利を収めた。
第3試合
インディープロレス界の“永遠エース”ダイスケが1日限定復帰。7年前の引退から復帰は一切考えていなかったが、引退後に生まれた現在6歳の息子に「お父さんの生き様を見せたい」という思いで再びリングに上った。
ダイスケの入場時には、現役時代と同じく緑&白の紙テープが舞う。
ダイスケが先発で出ていくと、阿部が進み出る。ガッツワールドに上がり始めた頃の阿部はキャリア2年目の新人であったが、ダイスケ引退後の7年で世界で評価されるまでに成り上がった存在。当時は阿部に胸を貸していたダイスケが阿部の胸を借りるという対面で試合は始まる。
ロックアップからリストを取り合い、ダイスケがヘッドロックからショルダータックル。阿部がロープに飛ぶが、ダイスケがドロップキックで迎撃。ブランクを感じさせない動きに場内からは歓声が上がる中、両者タッチ。
オースギと小仲の対面。実は小仲も今年が20周年。オースギが足を刈ってロープに飛ぶが、小仲はリープフロッグやドロップダウンでかわしつつ座禅式ジャンピング・バックエルボー。両者タッチ。
千賀とビッグベアーの対面。気合十分なビッグベアーだが、千賀がロックアップであっさりロープに押し込んで首筋へ強烈なバックエルボー。ビッグベアーが逆水平チョップ&エルボーを連打していくが、千賀にはノーダメージ。千賀が容赦ないチョップでビッグベアーを吹っ飛ばし、ドロップキックで追撃。
代わるオースギがビッグベアーをコーナーに叩きつけると、場内には哀愁漂うしっとりとしたBGMが流れ始め、みんなでビッグベアーを応援する流れが醸成される。
タッチを受けたダイスケはロープに振ってバックエルボーで倒し、オースギ&千賀とともに太鼓の乱れ打ち。千賀にタッチ。
千賀はビッグベアーをロープに振ってからのバックエルボーを連発。ダイスケにタッチ。
ダイスケは首投げからチンロック。阿部は観客から借りてきたタオルを投入しようとするが、ビッグベアー本人と思われる声で「ビッグベアー!ビッグベアー!」と応援するボイスがBGMとして流れ始め、観衆も「ビッグベアー!ビッグベアー!」と応援。
ダイスケはエルボードロップからさらにチンロック。ダイスケが引き起こすが、ビッグベアーはチンロックで反撃。BGMが勇ましい曲に切り替わる中、ビッグベアーがコーナーに上がり、場外に逃れた敵3人へプランチャを見舞う……かと思われたが、ゆっくりエプロンに着地してからもたれかかるような飛距離ゼロの安全式プランチャ。
リング内で寝転ぶダイスケ&オースギ&千賀に対し、ビッグベアーはサマーソルト・ドロップを猛連打。さらに狙いを定めてダイスケに稲妻レッグラリアート。ビッグベアーはブレーンバスターを狙うが、ダイスケが耐える。両軍全員参加のブレーンバスター合戦へと発展するが、なぜかビッグベアーだけがブレーンバスターで投げられてしまい、BGMも終わってスーパービッグベアータイムも終了。
オースギ&千賀がビッグベアーにダブルブレーンバスター。小仲&阿部がカット。
ビッグベアーが「無理!もう無理!」と弱音を吐くが、これを無視してオースギ&千賀がダブルブレーンバスター。小仲&阿部がカットしてしまったため試合は終わらない。
オースギ&千賀がダブルブレーンバスター。やっぱり小仲&阿部がカットしてしまったためまだまだ試合は終わらない。
ビッグベアーが手でバッテンを作ってギブアップの意志を示すが、ダイスケはこれを無視してスライディングD。小仲&阿部がカットしてしまったためまだまだまだまだ試合は終わらない。
ダイスケがコーナーに上ってフロッグ・スプラッシュを狙うと、ビッグベアーが腹の底から「ギブアップ!ギブアァーーップ!!」と叫んだため試合終了。
終わりを告げるゴングが打ち鳴らされるが、ダイスケはこれを無視してフロッグ・スプラッシュをお見舞い。さらにオースギ&千賀がダブルブレーンバスター、ダイスケがもう1発スライディングD。オースギ&千賀がカウントを叩き始めるが、小仲&阿部がカット。
インディー界の混沌と雑味を濃縮したかのようなわちゃわちゃな終わり方を見せた。
第4試合
ジャガー横田率いるヒールユニット【CRYSIS】にはガッツもメンバーに名を連ねており、その縁もあってディアナ提供試合が行われることに。本来はジャガー横田&井上京子のタッグで出陣予定であったが、京子がインフルエンザに罹り無念の欠場。代わりに佐藤綾子が出場することとなった。
試合前に握手を求めるななみ&Himikoだったが、ジャガー&綾子が拒否したうえで奇襲。乱闘となる中でゴングが鳴り、CRYSISの2人が場外で若手2人を痛めつけていく。
綾子がHimikoをリングに戻して顔面へ低空ドロップキック。綾子がヘアホイップを見舞っていくが、Himikoは髪を掴まれながらもドロップキックで反撃。ロープに飛ぶが、綾子がカウンターのドロップキック。ジャガーにタッチ。
ジャガーはHimikoにサミングからコーナーに詰めてボディブロー&エルボーを連打。ロープに顔面をこすりつけ、ロープに振ってバックエルボー。顔面をグリグリと踏みつけてからスリーパーホールド、キャメルクラッチと続けて休ませない。そこへさらに綾子が低空ドロップキックを見舞って追撃。
代わる綾子は腕へのエルボースタンプ連打からロープに振ろうとするが、Himikoがスクールボーイで切り返し、ビッグブーツ連打で自軍コーナーまで押し込んでななみにタッチ。
ななみは綾子にエルボー猛連打から変形サーフボード・ストレッチ。さらにコーナーに振ろうとするが、振り返した綾子が串刺しジャンピング・ニー。ジャガーにタッチ。
ジャガーはななみの足を刈って倒し、膝裏への前蹴り連打から足4の字固め。足を掴みながら引き起こしてドラゴンスクリューで追撃し、綾子にタッチ。
綾子は膝裏への前蹴り連打からヒザへのエルボードロップ、レッグロックと足攻めを引き継ぐ。下から蹴り上げて脱出したななみが逆エビ固めで捕らえるも、ジャガーがカット。ななみは綾子をボディスラムで叩きつけてHimikoにタッチ。
Himikoは綾子の足をリバース・インディアン・デスロックに捕らえ、そのまま後ろに倒れ込む闘魂殺法。そのまま弓矢固めを狙うが、綾子が手に噛み付いて脱出。ジャガーにタッチ。
ジャガーはHimikoに強烈なヘッドバッドを連打してからDDT、スリーパーホールドと捕らえていき、コーナーから頭頂部へのかかと落とし。ジャガーがロープに飛ぶも、ななみがエプロンを駆けてエルボーを見舞うアシスト。Himikoがフェイスクラッシャーを連発し、ギロチンドロップ。ジャガーに一矢報いてななみにタッチ。
ななみはジャガーにダイヤル固めを狙うが、ジャガーがグラウンド・カンパーナで切り返す熟練の技術を見せる。そのまま引き起こそうとするが、ななみが食らいついてダイヤル固めで6回転。
ななみはさらにノーザンライト・スープレックスを狙うが、ジャガーが持ち上げられた反動を使って高角度DDT。さらに卍固めで絞り上げていき、そのままグラウンド卍に移行もななみがキックアウト。ジャガーが綾子にタッチ。
綾子はななみに串刺しジャンピング・ニーからダブルアーム・スープレックス。さらにセカンドからのミサイルキックを放つも、ななみが回避して自爆させ、ショルダータックルでなぎ倒す。さらにセカンドからのダイビング・ボディプレスを発射も、綾子が回避して自爆させ後方回転エビ固め。ななみがこれを2で返すと、綾子はジャーマン・スープレックスを狙う。ななみが振り払って腕を取り、ノーザンライト・スープレックス・ホールドもカウントは2。Himikoにタッチ。
Himiko&ななみが綾子をコーナーに振ってトレイン攻撃を見舞い、Himikoがドロップキックから河津落とし。腕のクラッチを離さず腕固めに捕らえるが、綾子はロープに足をかける。
Himikoはロープに飛ぶが、綾子がお盆を持ち出して脳天に一撃。さらにお盆を顔に投擲しながらの低空ドロップキック。ななみがカットして綾子に裏投げを見舞うと、Himikoがダイビング・ギロチンドロップ。さらにななみがダイビング・ボディプレスを見舞ってアシスト。
Himikoが綾子にリバースタイガー・ドライバーを見舞うも、ジャガーがイス攻撃でカット。
ジャガーのイス攻撃&綾子のお盆攻撃が同時にヒット。さらにジャガーがHimikoをイスに座らせた上でお盆でぶん殴り、綾子がドロップキック with お盆。場外に逃れたHimiko&ななみへジャガーがウルトラタイガーアタック。
綾子がHimikoにミサイルキックをを叩き込み、フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。ななみがカットに入って2人で綾子をロープに振るが、綾子がかわして攻撃を誤爆させる。そこへジャガーがコーナーからのローリングかかと落とし。
綾子がHimikoをドラゴン・スープレックス・ホールドで叩きつけて3カウントを奪った。
第5試合
この試合は、急遽ストリートファイト・トルネード・ルールを採用したイリミネーションマッチに
ストリートファイト・トルネードは、タッチをせずとも試合権利の移行が認められ、レフェリーが特に危険と判断した行為以外の反則が認められるルール。イリミネーションマッチは、通常のプロレスルールでの勝敗に加えてトップロープを超えて場外に転落(OTR)した選手が脱落していき、最後の1人になるまで闘い合うルール。
また、銃刀類の使用も認められることがアナウンスされると、場内からはどよめきの声が上がる。
ゴキブリ商会が南側客席から入場してくると、紙テープがリング内を埋め尽くす中でいきなり奇襲。場外戦となる中でゴングが鳴る。
いち早くリングに戻ったのは秀旺と大家。秀旺は左足を骨折、大家は右ヒジを脱臼していたという古傷があるため、秀旺は右腕を、大家は左足を固める。互いに痛みに顔をしかめながら距離を取り、秀旺はチョップ、大家はヘッドバッドで打ち合っていく。打ち勝った大家だったが、秀旺はするりと場外に逃れて追撃を許さず。
続けてリングに上った秀警察がビシッと敬礼ポーズを取るが、シュウ&ケイがリングに飛び込んで2人で水噴射。2人で秀警察をコーナーに振っていくが、ひらりとコーナーに上った秀警察はケイへ敬礼式ダイビング・クロスボディ。さらにシュウにはティヘラを見舞うという普段の中の人とは違うのではないかというルチャ殺法を見せる。
しかし、追撃を狙ったところでシュウともつれ合いながらトップロープを超えて2人でエプロンに転落。ケイが場外から秀警察の足を掴んで動きを止めている間にシュウがスーツケースを顔面にぶん投げ、クリーンヒットをもらった秀警察は場外に転落。OTRで秀警察が脱落。
そこへ定&後藤が飛び込んできて兄弟へダブルショルダータックル。さらにそれぞれボディスラムで叩きつけた後に後藤が2人まとめてセントーンで圧殺しようとするが、かわされて自爆。
定がシュウにブレーンバスターを狙うが、背後からケイが杭を定のアナルにぶっ刺し、シュウが交通標識でぶん殴って杭打ち。定が悶え苦しむ中、兄弟は「オー・マイ・アナル!」と大笑い。
へなへなとコーナー下に座り込む定。後藤が救援に来るも、足払いを受けて顔面から定の股間に突っ込む形に。すかさずスーツケース&ボウリング玉を持ち込んだ兄弟がボウリング攻撃。もちろんストライク!
さらにシュウはスーツケースを持ってコーナーに上がり、「絶対持っとけよ!」と念押ししながらケイが羽交い締めにしている後藤に向けてスーツケースを投擲。これがケイに誤爆し、後藤がケイをぶつけてシュウを場外に叩き落とす。シュウがOTRで脱落。
間髪入れずに後藤がケイをラリアットで叩き伏せて3カウント奪取。ケイが脱落。
そこへ大家が炎のスピアーで突っ込んで3カウント奪取。後藤が脱落。
定が謎のバケツを持ってリングに上がり、中身を大家にぶっかける。その中身は大量のゴキブリであり、場内からリアルな悲鳴が上がる。
定が大家をOTRさせようとするが、大家はエプロンに着地。定がラリアットを放つも、大家がロープを引き下げたため定もトップロープを超えてエプロンへ。大家が炎のスピアーで突っ込んで定を道連れに自身も場外に落下。大家&定がOTRで脱落。
これで残るは両軍の大将、秀旺と酒井のみ。
2人は互いに拳銃を突きつけ合うも、我々は殺し合いをしているんじゃないため互いにゆっくりと拳銃をマットに置く。酒井が突っ込んでエルボー&ミドルキックを猛連打。秀旺は「きもちいーよ!」と両手を広げて自らミドルキックを真っ向から受けて行くと、酒井は顔面へジャンピング・ヤクザキック。
酒井がブレーンバスターを狙うが、秀旺は着地してロープに飛ぶ。シュウが場外から交通標識でぶん殴って動きを止め、酒井が必殺のフライング・ニールキック。もう1発を狙って距離を取るが、背後から秀警察が肩を叩く。酒井が振り向いたところへ秀警察がパウダー攻撃。
そこへ定&後藤が飛び込んできてダブルのフェイスバスター。立て続けに秀旺が変形バックドロップで叩きつけて酒井から3カウントを奪った。
酒井「秀旺!ゴキブリ野郎ども!こんなんでな、勝ったと思ってんじゃねーぞこの野郎!1月25日、新宿FACEの『酒井組興行』でカード組んでやるよ!逃げんじゃねーぞ!」
秀旺「どーも皆さん、お晩でございます。……ではないですね。こんにちは!藤原秀旺です!(※散らばったゴキブリを指して)アキラ、こういうことしちゃダメだよ」
定「俺?!」
秀旺「ゴキブリ商会、今日は締めましょうか。せっかくだから」
定「締めんの?!」
秀旺「アキラ」
定「俺が?!……え~、中締めということで。皆さんご起立ください。TTT常連の方はご存知、『ゴ・キ・ブ・リ~!』で締めたいと思います。簡単に言うと、これはロスインゴの『デ・ハポン』と同じテンポです。来年も来るぜ!後楽園!ゴ・キ・ブ・リ~ッ!センキュー♪」
第6試合
瀧澤と黒田の対面でゴング。ロックアップでの力比べは黒田が圧勝し、離れ際にチョップ。瀧澤がリストロックからヘッドロック、ショルダータックルと攻めていくが黒田はゆうゆうと受け切ってショルダータックルで倒す。愛人タッグが救援に来るが、怨霊&ミステリーが排除し、そのまま3人で瀧澤を袋叩きに。怨霊にタッチ。
怨霊はネックロック、首投げ、サッカーボールキックと連撃しミステリーにタッチ。
ミステリーは頭頂部へのエルボースタンプ連打からニードロップ2連撃。黒田にタッチ。
黒田は瀧澤にチョップを連打。瀧澤もエルボーで粘っていくが、黒田がサミングからブレーンバスターを狙う。両軍全員加わってのブレーンバスター合戦となり、挑戦者のベテラン組がトリプルブレーンバスターに成功。
黒田は“伝統芸能”と評されるコーナーポストを使った哲っちゃん足殺し。観衆とともに「もーいっちょ!もーいっちょ!」と合唱しながら軽快に瀧澤の足を集中攻撃。さらにロープに足を絡めたニーロックで痛めつけてから怨霊にタッチ。
怨霊はヒザへのストンピング連打からロープに振ってくるくるエルボー。ロープに飛んで行くが、瀧澤がカウンターのドロップキックをぶち当てて中野にタッチ。
中野は怨霊にランニング・エルボー。黒田が救援に入って2人でロープに振っていくが、中野が攻撃を誤爆させ、そこへ神野が突っ込んでショルダータックル。さらに怨霊へ中野のドロップキック+神野のショルダータックルの同時攻撃。中野が怨霊にスワンダイブ式の攻撃を狙うが、怨霊が回避し怨霊バックブリーカー。ミステリーにタッチ。
ミステリーは中野にコーナートップからダイビング・ラリアット。さらに串刺しバックエルボーからブレーンバスターで叩きつけ、エプロンからセントーン・アトミコ。これは神野がカットし、ミステリーとチョップ合戦を展開。打ち勝ったミステリーが神野を場外に排除し、中野にはエルボー連打。中野もエルボー連打からソバット、張り手、延髄斬りと発射するが、ミステリーが回避。ミステリーがロープに飛んだところで中野が自軍コーナーに飛び込んで瀧澤にタッチ。
瀧澤はミステリーにフライング・クロスボディを発射も、ミステリーが余裕でキャッチしてブロックバスター。ここに黒田が飛び込んできてラリアットを叩き込み、ミステリーがツームストーン・パイルドライバー。
ふらふらと起き上がった瀧澤がエルボー連打。大振りの一撃を叩き込む……かと思いきや、そっと抱擁。動揺したミステリーが突き飛ばしてロープに飛ぶが、瀧澤がエプロンに逃れつつロープを使ったチンクラッシャー。スネへサードロープを使ったゴムパッチン攻撃。神野にタッチ。
神野は中野とともにミステリーをロープに振ってダブルショルダータックルから愛人居丈高。
王者組は「ラッキー!トリガーズ!」とポーズを決め、神野のフラップジャック+瀧澤のRKO+中野のフェイスクラッシャーの合体攻撃。黒田&怨霊がカットし、黒田が瀧澤にラリアット、怨霊が中野にゼロ戦キックを見舞って排除。神野がダブルラリアットで黒田&怨霊を場外に排除し、中野を場外にプランチャの形でぶん投げる。
神野がラリアットを発射も、ミステリーがキャッチしてパワースラム。続けてチョークスラムを狙うが、瀧澤が飛び込んできてドロップキック。神野は変形オリンピックスラムでミステリーを叩きつけ、最後は渾身のラリアットで叩き伏せて3カウントを奪った。
第7試合
試合前に神橋が握手を求めるが、クレラバは拒否。
竹田と橋之介の対面でゴングが鳴ると、ロックアップでの力比べ。これは竹田が圧勝し、余裕たっぷりのクリーンブレイク。バックの取り合いから竹田がアームドラッグからのアームロック。グラウンドでも竹田が常に上を取り続けた上でクリーンブレイク。両者タッチ。
塚本と神崎の対面。塚本がロックアップからヘッドロック。そのままショルダータックルを狙うが、神崎が低空ドロップキックからのラ・マヒストラル。塚本の起き上がり際にドロップキックを見舞い、ロープに飛ぶ。竹田がエプロンからミドルキックを見舞って2人でロープに振っていくが、神崎がダブルのドロップキックで場外に蹴り出す。
橋之介がコーナーを対角線に飛び越えていくノータッチ・トペ・コンヒーロ。しかし、当たりが浅かったこともありクレラバがすぐに復活。得意分野の場外戦で神橋を徹底的にいたぶっていく。
塚本は神崎をリングに上げ、首へのストンピング、ネックロック、サッカーボールキックから竹田にタッチ。
竹田は神崎に好きなようにエルボーを打たせたうえで強烈なエルボー一発で神崎をふっ飛ばす。そしてロープに振ってバックエルボーで倒し、腕十字に捕らえるも橋之介がすぐにカット。竹田は橋之介を場外に放り出し、塚本にタッチ。
塚本は竹田とともに神崎をロープに振り、ダブルのヒップトスから交互に低空トラースキック。橋之介がカットに来るも、クレラバは神崎の上に橋之介をダブルブレーンバスターで叩きつける。
神崎はよろよろと起き上がってエルボー連打も、塚本は強烈なエルボー一発で吹き飛ばす。さらにコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、神崎がビッグブーツで止めてミサイルキック。橋之介にタッチ。
橋之介は塚本に串刺しバックエルボーからエルボーバッド連打。竹田がカットに入って2人で橋之介をロープに振るが、橋之介は2人攻撃を誤爆させ、塚本に串刺しラリアット、竹田にショットガン・ドロップキック、塚本にヒップトスからの側転低空ドロップキックと躍動。さらに塚本へローリングエルボーからライオンサルト。続けてランニングニーを発射するが、キャッチした塚本が「ナメんなコラッ!」と小内刈り。竹田にタッチ。
竹田は橋之介にスピアーからエクスプロイダー。エルボー連打で粘る橋之介をニーリフトで黙らせ、串刺しロッキンポ。さらに張り手連打からソバットを見舞ってロープに飛ぶが、橋之介がカウンターのドロップキック。神崎にタッチ。
神崎はエルボーバッド&エルボースマッシュの連打からヒザへの低空ドロップキックで体勢を崩してDDT。コーナートップに上がってダイビング・クロスボディを見舞い、ハーフハッチ・スープレックスを狙うも竹田が振り払ってロッキンポを発射。
神崎は全身で抱きとめるようにロッキンポを止め、動きを封じている間に橋之介がロープに飛んでショットガン・ドロップキック。神崎が竹田をフィッシャーマン・バスターで叩きつけ、コーナーに上って必殺のフロッグ・スプラッシュを発射。しかし、竹田が剣山で迎撃して塚本にタッチ。
塚本は神崎に投げっぱなしヒップトスから串刺しジャンピング・エルボー。さらに投げっぱなしブレーンバスター・ホイップ。竹田の串刺しスピアーから塚本のニークラッシャー、塚本のトラースキック+竹田のロッキンポのサンドイッチ攻撃が炸裂。
クレラバがコーナーからの合体攻撃を狙うが、神崎が暴れて抜け出したところへ橋之介がコーナー上の竹田へ地対空ジャンピング・ニー。さらに塚本をファルコンアローでコーナー下にセットし、変形カンクーン・トルネード。さらに神崎がフロッグ・スプラッシュで追撃。
完璧に決まるが、塚本はキックアウトしつつ神崎をクラッチしながら起き上がり、ブレーンバスターを狙う。着地した神崎が後方回転エビ固めを狙うが、塚本がロープに捕まって阻止している間に竹田がバックを取ってジャーマン・スープレックス。橋之介がカットして竹田にレインメーカー式ジャンピング・ニーを決めるが、塚本がビッグブーツを叩き込み、竹田がロッキンポを見舞って排除。
塚本は神崎にオキャノン・ボムからずどんを狙うが、神崎が必死に抵抗すると解放してから延髄ラリアット。塚本がロープに飛ぶが、橋之介がエプロンからジャンピング・ハイキック。塚本がよろけたところに神崎が組み付いて電光石火(※スモールパッケージ)で3カウントを奪った。
神崎「獲ったぞォ~~ッッ!!TTTは面白いですか?まだまだ2025年、TTT!盛り上げていくんで!ここに来ているお客さん、全員また見に来てくださいね!ありがとうございました!」
橋之介「(※涙で声を詰まらせながら)俺たち、神橋が!TTT……いや、プロレス界を明るい未来に連れていきます!ありがとうございましたッ!」
第8試合
藤田はゴキブリ商会の面々とともに南側客席から賑やかに入場。先に入場していたガッツは鬼神腕組ポーズで微動だにせず静かに待つ。
ゴングが鳴ると、藤田は約1ヶ月半装着し続けていた右手のギプスを外し、手をグーパーさせて快復をアピール。
ガッツがロックアップを仕掛けるも、藤田はかわしてロープにもたれたり場外に出て徘徊したりと間を取ってガッツを焦らす。定が意味深にリングに上がろうとし、ガッツがそちらに気を取られた隙に藤田がリングに戻って後頭部へ一撃。
藤田がショルダータックルでぶつかっていくが、ガッツは倒れず耐えて逆にショルダータックル。藤田はまたも場外に逃れ、ゴキブリ商会のセコンド勢を連れて徘徊。正規軍のセコンドたちと小競り合いになる中、ガッツがエプロンからのダイビング・クロスボディで敵味方まとめて圧殺。
そのまま場外戦となり、西側客席の「西」の看板、東側客席の「東」の看板へ互いに顔面を叩きつけ合う。乱闘の中でゴキブリ商会の袋叩きを受けたガッツはダメージを深めた上体でリングに戻る。
藤田はガッツの後頭部への低空ドロップキックからスリーパーホールド、クロスアーム・スリーパーと絞め上げていき、コーナーに振って串刺しバックエルボーから後頭部へのエルボー。さらにロープに飛ぶが、ガッツがスーパータイガージム仕込みと言われるフライング・ニールキック。
ガッツは串刺しラリアットからブルドッギング・ヘッドロック、ロープに振ってからのパワースラムと猛攻。さらにWARスペシャルで絞り上げるが、秀警察がレフェリーを場外に引きずり落とし、定&後藤が2人でカット。
ゴキブリ商会がガッツにトレイン攻撃を見舞っていき、定&後藤のダブルブレーンバスターから藤田のダイビング・ボディプレス。さらに藤田がリングにイスをセットし、その上にDDTで突き刺す。
秀旺がガッツを羽交い締めにする中、藤田は硬いギプスを持ち込んでガッツの脳天に振り下ろす。これが秀旺に誤爆。定&後藤がロープに振るも、ガッツはダブルラリアットで撃退。藤田とのラリアット合戦も制して渾身のラリアットで叩き伏せるが、追撃には行けず両者リング中央で大の字に。
ガッツと藤田がチョップ合戦を展開。打ち勝ったガッツが串刺しラリアットを狙うが、藤田はこれをかわしてスクールボーイを狙う。ガッツはロープに捕まって耐え、そのままその巨体で雷電ドロップ。藤田はなんとかキックアウト。
ガッツは藤田をコーナーに振ろうとするが、藤田がチンクラッシャーからロープを掴みながらのサムソンクラッチ。ガッツがなんとかキックアウトすると、藤田は再びギプスを持ち込んでガッツの脳天に一撃。これはレフェリーがしっかり見ていたためカウントは叩かず。
ならばと藤田はコーナートップから再びダイビング・ボディプレスを発射するが、今度はガッツが剣山で迎撃。
ガッツは延髄斬りからロープに飛んでラリアット。最後はこだわりのフェイスバスターで叩きつけて3カウント。ガッツが約1年5ヶ月ぶりに至宝戴冠を果たした。
試合後、秀旺がマイクを取ってガッツの前に対峙……したかと思いきや、踵を返して藤田にマイクを渡す。
藤田「……えっ?しゃべんの?!」
秀旺「締めて」
藤田「締めんの?!負けましたけど?!」
定「藤田が喋った!!」
藤田「(※ガッツへ)なんでマイク取らないんだコノヤロー!オイ!」
ガッツ「いや……喋るかなあと思って……」
藤田「クッソォ!そのベルト獲って、1回もマイクで喋れなかったのに!負けて何を喋れっつーんだコノヤロー!マイク取れよコノヤロー!チクショー!馬鹿にしやがって!でもなあ、これで終わったと思うなよ。そのベルト、ちょうど愛着が湧いてきたところだ。来年もゴキブリ商会としてお前らのこと付け狙ってやるからな!(※秀旺へ)……いいんですよね?」
定「OK、いいよ。そうと決まれば帰ろう」
藤田「……バカヤロウ、なんなんだ一体」
ゴキブリ商会が去っていき、ガッツがマイクを取る。
ガッツ「皆さん!今日はありがとうございました!今日は20周年の試合でしたが、プロレスを20年間してきて、一番最高の日です!ここにいる仲間たち、そして関係者の方々、そしてお客さんがいる限り、俺は死ぬまでプロレスラーだァ~~ッッ!!……あっ、もう結構いい時間になってるんですね。会場の使用時間もありますんで、ここらでバシッと締めたいと思いますので。今日出場した選手の皆様、リングに上ってください!(※ゴキブリ商会以外の面々がリングに集結)みんなが集まったところで、1つ発表があります。来年も2025年、後楽園ホールでやろうと思いましたが!……会場が取れませんでした。ということで!なんと!2026年1月9日金曜日!夜!後楽園ホール取りましたッ!」
ミステリー「再来年っすか?!」
ガッツ「いや、でも、ほぼ1年後なのよ。実は。2025年の12月28日が1年後で、そこから10日くらい経つともう次の後楽園なんだよ」
ミステリー「じゃあ375日くらいですね」
ガッツ「ですね。375日後!また後楽園に来てくれるかな?!(※観衆が大歓声で応える)ということで!ホントに今日は皆さんご来場ありがとうございました!この仲間たちとさらにTTTの輪を広げていきますので、皆さん今後とも応援の程よろしくお願いします!ありがとうございましたッ!」
<大会後コメント>
ダイスケ&黒田哲広
――久々の復帰戦を終えられていかがでしたか
ダイスケ「動けるかどうかは心配ではありましたけど、まあどうにか。心強いパートナーもいたんで安心して試合に臨めたかなと」
――ビッグベアー軍というインディー界の混沌と雑味を濃縮したような相手でした
ダイスケ「そうですね(笑)どんなカードになるかと思ったんですけど、結果的に正しかったんじゃないかなと。(ビッグベアー軍とは)初めてだったんで、混沌としたものを味わえたと思います」
――“復活”と書かれた選手垂れ幕も作られていたが、もちろん来年から本格復帰する?
ダイスケ「あれは仕掛けられたなと(笑)『限定復帰』とか『1日復帰』とかじゃなくて『復活』って……ホントやめて欲しい……」
(※通りがかりの黒田哲広がふらりと乱入)
黒田「あれだけ動いてたのに。嘘つき!(笑)」
ダイスケ「動けましたねえ」
黒田「ビッグベアーより動けてる。普通に動いてたなあ~!(※記者に向けて)来年復帰しますよ、この人」
ダイスケ「みんなでそうやって仕掛けようとする!(笑)」
――プロレス界には引退からの復帰も7回までは許されるという前例がある
黒田「おっ!それは僕が大好きな師匠の話!あのクソヤロ……あっ、ヤベッ!」
ダイスケ「録音回ってますよ!(笑)」
黒田「別に書いていいよ(笑)どーにでもなる。クソ野郎だよ。あの人から嫌われてるし俺も嫌いだし(笑)」
――息子さんに試合を見せるという目的を果たせたが、感慨深いものはあるか
ダイスケ「まだちょっとしっかりは話せてないですけど、お父さんの生き様というものをちょっとは見せられたのかなと。カッコ良かったかは分からないけど、見せられて良かったと思います」
神崎ユウキ&橋之介
――タッグ王座戴冠おめでとうございます。試合を振り返って
神崎「まずは素直に獲れて嬉しいです。ホッとしました。でも、キツかったですね……」
橋之介「神崎さんが頑張ってくれたおかげで勝てたかなっていうのはあるんですけど、強かったっすね。純粋に。ただ、この強いクレイジーラバーズを乗り越えたからこそ、一段階成長できたと思います」
――クレイジーラバーズの“変態カップル”ぶりはどうだったか
神崎「もう……まざまざと感じました。やっぱ、怖い。変態っていうかただただ怖い。変態だし怖いし」
橋之介「恐怖だよね……」
神崎「リングで相対すると改めて怖かったです。でも、ちゃんと勝ったのは事実なんで。勝ち方はどうであれ。それは自信になったんで、今後は自信を持って闘っていきたいと思います」
――恐怖を乗り越えて神橋の愛は深まったか
神崎「……」
橋之介「はい!深まりました!」
神崎「ま、これがスタートですね」
橋之介「今日から改めてスタートかな」
神崎「すぐベルトを落とすことがないように、しっかり気を引き締めてやっていきます」
――今後の防衛ロードのビジョン、王者としての目標・展望などは
神崎「TTTを2025年はもっと羽ばたかせるように努力していきたいし、その力になりたいので。タッグ戦線をしっかりと我々が盛り上げていきます」
橋之介「最後のマイクでも言ったんですけど、僕たちで頑張ってTTTだったり、インディーの未来っていうのを僕たちが築けたらなと。『そこに向かって頑張ります』というのが答えですね」
――挑戦者は、やはりラブラブでイチャイチャしているタッグチームしか認めない?
神崎「そうですね。ラブラブアピールは是非してもらいたいですね」
橋之介「僕たちは抱き合って寝るくらいなんでね。それくらいして来ないと勝てないぞ、ってことですよ」
――では、今夜は抱き合って寝る?
橋之介「はい。抱き合って寝ます」
神崎「?!」
――本当に?
神崎「……ホントウデス」
橋之介「絶対抱くんで大丈夫です。僕が抱きます」
ガッツ石島
――まずは王座奪還おめでとうございます。試合を振り返って
「ゴキブリ商会ね、結構介入してきましたけど、正規軍のセコンドも頑張ってくれましたし、自分自身も集中力を切らさず闘えたので、それが良かったと思います」
――至宝奪還を果たしたが、インディー統一に向けての2025年の野望は
「“インディー統一に最も近い男”と呼ばれた藤田ミノルを倒したので、今度は俺が“インディー統一に最も近い男”に成り代わって防衛ロードを驀進していきたいと思います」
――TTTが5周年を迎えたことについて
「5周年を迎えて、メンバーも増えましたし、さらにこのメンバーたちにもっとTTTを大きくして、TTTが一生続くような団体にしていきたいと思います」
――ガッツ選手自身が20周年を迎えたことについて
「もうホントに、2024年も終わるというときの20周年。20年やって来て、初の後楽園メインでシングルということで。ガッツワールド時代から3回やって来ましたけど、そこで勝利を飾れて、お客さんも入ったし、ホントに今日はプロレス人生の中で一番最良な一日でした」
――2025年に向けての抱負を
「所属選手全員で身も心もボリュームアップして、TTTをどんどんデカくしていきたいと思います」