【試合詳細】1・25 TTT新木場1stRING大会 TORUvs佐山駿介 ガッツ石島&黒田哲広&バッファローvsウルトラソーキ&阿部史典&河原成幸 【NWA認定ミズーリ州ヘビー級】マスクドミステリーvs藤原秀旺

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『TTTプロレスリング旗揚げ戦 SCRAMBLE!新しい伝説をつくれ!』
日程:2020年1月25日(土)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:275人(超満員)

▼「TTTプロレスリングオープニングマッチ」 15分1本勝負
ガッツ石島/△マスクドミステリー
時間切れ引き分け
TORU/△佐山駿介

▼「渡鳥連合vsアライヴァル」 30分1本勝負
[渡鳥連合]○木村太輔(アライヴアンドメジャーズ)/塚本拓海(BASARA)
8分15秒 ダイビングボディプレス→片エビ固め
[アライヴァル]●松崎和彦(フリー)/怨霊(666)

▼「インディージュニア闘争」 45分1本勝負
○バナナ千賀(フリー)/忍(666)
8分26秒 横入り式エビ固め
●アルティメット・スパイダーJr.(フリー)/政岡純(紫焔)

▼「NWA認定ミズーリ州ヘビー級選手権試合」 60分1本勝負
【王者/真GUTS軍】●マスクドミステリー
9分8秒 ミステリーの足4の字固めを切り返しての首固め
【挑戦者/渡鳥連合】○藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)
※王者ミステリーが初防衛に失敗。秀旺が新王者となる

▼「インディー世代闘争」 60分1本勝負
○ガッツ石島/黒田哲広(フリー)/バッファロー(魔界/だらず)
12分27秒 フェイスバスター→片エビ固め
ウルトラソーキ(琉球ドラゴン)/阿部史典(BASARA)/●河原成幸(北都)

▼「THE NEW LEGEND」 60分1本勝負
[真GUTS軍]○TORU
22分32秒 垂直落下式ブレーンバスター→体固め
[真GUTS軍]●佐山駿介

インディープロレス統一TTTが無事旗揚げ!佐山との激闘を制したTORUはCIMAとの一騎打ちが決定!秀旺がリング上でのチンチロからミステリーを下して王座を奪取!

第1試合


 カードは当日発表とされていた旗揚げ第一戦の第一試合は、所属4人によるタッグマッチというメインイベント級のカードに。
 無事旗揚げを迎えたことで笑顔でそれぞれと握手を交わしていくが、佐山はメインイベントで一騎打ちを控えたTORUとは握手をせず。
 ミステリーと佐山でゴングが鳴ると、ロックアップで押し込み合っていき、佐山がリストとを取っていくがミステリーはこれを首投げで切り返してグラウンドに持ち込み、佐山もこれを落ち着いて対処して抜け出してクリーンブレイクへ。
 ガッツとTORUの対面となると、ショルダータックルでぶつかり合い互角の形勢。TORUが「旗揚げ出来たぞ~ッ!はったあげっ!はったあげっ!」とコールを煽ると観衆も喜びのコールで応え、ガッツもコーナーに上って「旗揚げ出来たぞ~ッ!」と安堵の叫びを上げる。ガッツがショルダータックル合戦を制してミステリーにタッチ。
 ミステリーはTORUにナックルからコーナーに振ってラリアットを狙うが、これをキャッチしたTORUがDDTで切り返して佐山にタッチ。
 佐山はミステリーにミドルキックを連打し、サッカーボールキックからTORUにタッチ。
 TORUはミステリーのマスクのヒモを掴みながらエルボースタンプを打ち下ろしていき、ロープにくくりつけてスリーパーをかけながらヒモを束にしてワシャワシャにしていく。さらにTORUがスリーパーで絞め上げるが、ミステリーはエルボーで脱出。TORUは追撃を許さず顔面かきむしりから佐山にタッチ。
 ミステリーは佐山にエルボーを放っていくが、佐山はこれをキャッチして脇固めへ。ミステリーがブレイクするとTORUとともにミステリーのヒジにエルボーを落としてタッチ。
 TORUはコーナー上からミステリーにダイビングフットスタンプを放ち、さらにロープに振っていくがミステリーはパワースラムで迎え撃ち、ガッツにタッチ。
 ガッツは2人をショルダータックルで吹き飛ばし、TORUにボディスラムから串刺しラリアット、ブルドッギングヘッドロックと連撃。さらにラリアットを狙うが、TORUがキャッチしてコンプリートショットで迎え撃ち、佐山にタッチ。
 ガッツは突っ込んでくる佐山にナックルでカウンターし、ミステリーにタッチ。

 ミステリーは佐山をコーナーに振って串刺しバックエルボーからサイドスープレックス、トップロープ越しのローリングセントーンと放ってロープに飛ぶが、佐山がレッグラリアートでカウンター。ここでTORUも加勢に入り、トレイン攻撃からTORUの低空ドロップキック&佐山のサッカーボールキックの連携技、ダブルのブレーンバスターを放っていくが、ここにガッツが飛び込んできて2人を同時のダブルラリアットでなぎ倒す。さらにガッツとミステリーは佐山にサンドイッチラリアットを叩き込み、ミステリーがダイビングエルボードロップ。ミステリーがチョークスラムでトドメを狙っていくが、TORUが必死のカット。ガッツがTORUを排除して2人で佐山に向かっていくが、佐山はガッツとミステリーのタックルを誤爆させ、ミステリーに延髄斬りから左右のミドルキック、ソバットのコンビネーションキック。ミステリーが強引にチョークスラムを狙うと佐山が再び延髄斬りを叩き込み、スクールボーイ、バックスライド、ミステリーのキックアウトに合わせて三角絞めへ。
 ミステリーはこれを力づくで持ち上げてパワーボムで叩きつけ、チョークスラムの体勢に入るが、ここで15分フルタイムドローを告げるゴング。

 4人はそれぞれの健闘を称え合い、4人で手を挙げて超満員の観衆の歓声に応えた。ここでTORUは再び佐山に握手を求めるが、佐山はこれを拒否。メインイベントに向けた熱を高めた。

第2試合


 誤爆などから不満をつのらせ、ついに秀旺がアライヴァルを離脱して新ユニット・渡鳥連合を結成。遺恨ある2つのユニットの対抗戦という構図となったこの試合は、松崎と塚本の対面でゴング。ロックアップで押し込み合っていき、松崎が離れ際のチョップからリストロック、アームロックと続けるが、松崎が怨霊にタッチすると塚本も抜け出して木村にタッチ。
 怨霊と木村はリストを取り合っていくが、怨霊が木村をハンマーロックに捕えるとそのまま自軍コーナーにぶつけて松崎にタッチ。
 松崎は木村へヘッドロックからグーパンチ。

 怨霊に代わると怨霊はサミングからゼロ戦キック。松崎がショルダースルーからキャメルクラッチ。怨霊がくるくるエルボー。松崎がコブラツイストから胴絞めに入り、木村がブレイクすると松崎がロープに飛ぶが、木村は前蹴りでカウンターして塚本にタッチ。
 塚本は松崎に串刺しトラースキック、ブレーンバスターと連撃してロープに飛ぶが、松崎はキチンシンクで迎え撃って怨霊にタッチ。
 怨霊は串刺しバックエルボーから雪崩式フランケンシュタイナーを見舞い、さらに怨霊ドライバーを狙っていくも塚本はクラッチを振りほどく。すると怨霊はすかさず飛びついてウラカンラナで抑え込むが、キックアウトした塚本が延髄斬り。両者タッチへ。

 木村と松崎は正面からチョップを打ち合っていくが、松崎が急所蹴りから伝家の宝刀・ ランニングネックブリーカードロップ。ここに塚本が救出に入ってくると怨霊が塚本に死の灰を噴射するも、木村は松崎と怨霊をエルボーで打倒して塚本とともに松崎へダブルのブレーンバスター。さらに木村がSTOからコーナーに上がり、ダイビングボディプレスを投下。これで3カウントが入った。

第3試合


 千賀&忍が入場し、観衆から紙テープが飛ぶと、元ガッツワールドで現在は引退してTTTのスタッフとなっているダイスケがリング上に紙テープ回収のために上がってくる。同期である千賀と忍はダイスケに熱烈なキスを迫っていき、ダイスケはこれを嫌がる素振りを見せながらもまんざらでもない様子で満面の笑みを浮かべながらリングから転がり降りる。
 千賀と政岡でゴングが鳴ると、「千賀死ね」ではなく温かい千賀コールで会場が溢れ、政岡は驚愕の表情。スピードを武器に持つ2人はめまぐるしいロープワークの応酬を見せ、千賀が足をすくって倒していくが、政岡も飛びついてフランケンシュタイナーで切り返し、両者タッチへ。
 忍とスパイダーの対面となると大・忍コールが起き、これを見たスパイダーもコーナーに上ってアピールするも望む結果は得られずしょんぼりとした様子を見せる。忍がスパイダーをショルダータックルでなぎ倒していくが、スパイダーは即座に跳ね起きて忍の追撃をリープフロッグで回避。さらにアームドラッグからドロップキックを放ち、軽やかに跳ね起きて政岡にタッチ。

 政岡はリング中央に忍を寝かせて顔面を踏みつけながらのロープワークを見せ、フットスタンプ。これは千賀がカットし、場外のスパイダーへプランチャで飛んでいく。忍もケブラーダで続こうとエプロンに出ようとするが、政岡が追いすがってロープを使ったチンクラッシャーから振り子式セントーン。さらに忍をコーナーに振ろうとするが、忍は振り返して串刺しバックエルボーからミサイルキック。ここで千賀も飛び込んでくるが、スパイダーも突っ込んでいってフランケンシュタイナー。場外に吹き飛んだ千賀へスパイダーがセントーンアトミコで追撃すれば、忍もケブラーダで飛んでいく。

 忍と千賀は政岡をリングに戻して2人でロープに振っていくが、政岡は飛びついて2人を同時にヘッドシザースホイップ。ここにスパイダーも千賀へミサイルキックからファルコンアロー。さらにスパイダーはコーナーに上っていくが、追ってきた忍とコーナー上で打撃戦を展開。スパイダーが忍へ雪崩式パワーボムを狙うが、うっかり忍のタイツをずり下げてしまい、忍は明確に菊門が見える角度で生尻をリング内に向けて突き出す。
 スパイダーと千賀は互いの顔面を忍の恥口に突っ込ませようと激しいハンマースルー合戦を展開するが、互いに忍の入り口兼出口を眼前に踏みとどまる。これを見た政岡が千賀へドロップキックを放って忍の秘所へ導こうとするが、千賀がこれを回避したためスパイダーにヒット。スパイダーの顔が忍の蜘蛛の巣に捕らえられてしまう。
 千賀は政岡をトラースキックで吹き飛ばし、悶絶して動けずにいたスパイダーをスクールボーイで抑え込んでカウント3。

 しかしスパイダーは本部席からマイクを奪い取って「負けは負けや!負けは認める!でもなあ、こんな赤っ恥かかされたままおめおめと大阪に帰るわけにはいかへんぞ!俺はこの旗揚げ戦、TTTにありとあらゆる徹底的にいじわるしてやるからな!」と口先をとんがらせ、さらに本部席からイスを奪い取り、入場口の目の前に座り込む。そして「見に来たみんな、覚悟しとけ!俺はなあ、この後もこの入場ゲート前から据わったまま一歩も動かんからなあ?!俺はいじわるしてやるぞ!一歩も動かんからなあ!俺はこのイスから動かんぞ!」と叫ぶも、呆れ顔の忍&千賀&政岡がイスごとスパイダーを裏まで持っていき、スパイダーは「待て待て待てい!神輿やないねんからぁ~!神輿やないねんからぁ~!神輿やないねんからぁ~!」と断末魔の叫びを上げながら消えていった。

第4試合


 スパイダーの断末魔がバックステージからかすかに響く中、なぜか塚本と木村が雀卓をリング上に持ち込み、ドンブリとサイコロでチンチロを開始。渡り鳥として海外から収集したと思われる雑多な海外紙幣のやり取りをする中で新入場曲で秀旺が入場し、流れるようにチンチロに合流。ミステリーが入場してリングインするまでこの独特な世界は続いた。

 両者しっかりと握手を交わしてからゴングが鳴ると、手4つでじりじりと制空権を争っていくが、秀旺は間合いを取るためリングアウト。特に何もせずにリングに戻るとミステリーがリストロックからクロスアームスリーパー、秀旺が脱出するとショルダータックルで吹き飛ばし、秀旺の足に狙い定めて執拗にヒザへのストンピング、レッグブリーカー、ロープに足をくくりつけてのストンピング、足4の字固め、ニークラッシャーと徹底して足を攻めていくが、ミステリーがロープに飛ぶと秀旺は敢えて痛めつけられた右足でのビッグブート。

 秀旺はサイドバスターからブレーンバスター、さらに100%メロ~ンジュースを狙うなど速攻をかけるが、これを着地したミステリーがラリアットからチョークスラム。さらに足への振り子式エルボードロップから足4の字固めの体勢に入るが、ここで秀旺が下から組み付いて首固め。これで3カウントが入り、秀旺が新王者に。

 すると、塚本と木村が再びチンチロセットをリング上に持ち込み、秀旺はミステリーとレフリーを排除して流れるように着席。秀旺が雀卓にベルトをセットし、3人でワイワイとチンチロに興じていると、怒りのガッツがリングに現れ雀卓を蹴っ飛ばす。
 秀旺は「名前を呼ぶのもはばかられる顔の小きたねえ奴よ。お前のベルトだ、TTTの看板だ、そんなものはいらねえ。お前の血液かけて試合しようじゃねえか」と福本伸行ライクな世界観を持ち込んだ試合形式を提案。
ガッツは「血液とか意味分かんねえんだこの野郎!またアイツのせいでお客さん置いてけぼりじゃねえか!リング上で賭博をするようなやつは俺が成敗してやる!」と激怒。塚本と木村が海外紙幣をガッツに渡そうとすると「いらねえよそんな日本で使えねえ金?!」とノリよく対応し、「お前の2月16日、お前の王子大会に乗り込んでやるからな!」と決戦を要求した。

<試合後コメント>

渡鳥連合
秀旺「インディー統一連合、TTT?うーん、正直我々渡鳥連合がやろうとしていることと全く違う。どういうことかっつーと、ある国境に立ったときに、線を引くっていう行為が人類を差別とか区別、そういうものに導いてきたわけで、俺たちはある意味でパスポートのない世界を構築していくっていうのが目的だから、今後もプロレスで戦うつもりもないし、言っちゃえば、今日見ての通り、白か黒か、半か丁か。それだけだよね。まあこのベルトもどうなるかわからないけど、確実に価値は高くなると思う。これをある意味パスポートのない世界への第一歩に捉えていただきたい。これからも応援よろしくぅ!」

第5試合


 ベテラン軍が入場し、無事旗揚げを迎えたガッツへ祝福の紙テープが舞うなかで若手軍が奇襲。3人を場外に放り出して河原がプランチャで先制。
 河原がバッファローをリングに戻すとバッファローが河原をコーナーに振って突撃。河原はこれをひらりと飛び越えてドロップキック。しかしバッファローはこれを耐えてラリアットで叩き伏せると黒田にタッチ。
 黒田と河原はチョップを打ち合っていき、黒田が優勢となりブレーンバスターを狙っていくが、河原が逆にブレーンバスターで投げきって阿部にタッチ。

 阿部は黒田そっちのけでガッツへビッグブートを叩き込むが、無視されて怒った黒田が阿部をロープにくくりつけてチョップ。さらにロープに振っていくが、阿部はヒザへの低空ドロップキック。そしてなぜか黒田に追撃せずにガッツへビッグブート。黒田は阿部にラリアットを叩き込み、阿部の足をコーナーポストにくくりつけて伝統芸能と化した“哲っちゃん足殺し”をお見舞い。
 続けて、バッファローが串刺しバックエルボーを見舞い、ガッツの出番が回ってくると阿部にナックルを連打。阿部がソバットから伊良部パンチを狙うが、ガッツがナックルでカウンターし黒田にタッチ。
続く黒田が足4の字固めも、阿部は反転させて黒田の足を痛めつけるなどの抵抗を見せつつロープブレイク。
代わるバッファローが串刺しラリアットを狙うが、阿部はこれを回避して串刺しの回転浄土宗。ソーキにタッチ。

 ソーキはバッファローへラリアット、串刺しボディスプラッシュ、バックフリップ、セントーンと連撃し、力皇公認の無双を狙っていくが、ガッツが飛び込んできてナックルでカット。
代わる黒田がもう一つの伝統芸能である哲っちゃんカッターを見舞い、さらにラリアットで追撃を狙うが、これをかわしたソーキがクロスボディアタックでカウンター。
 続く河原が黒田へミサイルキックを叩き込むと、対角線で吹っ飛んだ先にいたガッツにタッチ。

 河原は突っ込んでくるガッツをチョップからのソバットで止め、スイングDDTから突っ込んでいくが、ガッツがパワースラムでカウンター。さらに必殺のフェイスバスターを狙っていくが、飛び込んできた阿部の伊良部パンチがガッツのアゴへクリーンヒット。この隙にソーキがスクラップバスター、河原がシャイニングウィザードをガッツに叩き込み、救出に来た黒田&バッファローをソーキがダブルラリアットで撃退。さらにソーキはガッツにもラリアット勝負を挑むが、ガッツが打ち勝ってラリアットで吹き飛ばし、河原にはレフトハンドラリアットからゴーストバスター。最後はこだわりのフェイスバスターで試合を決めた。

ガッツ「今日は皆様の温かいご声援で勝つことが出来ました!ありがとうございます!次回、2月25日は武骨道です。俺は武骨道でやりたい相手がいて、ソイツとシングルマッチをします。俺が武骨道でやるのは、ガッツ石島vs大家健です!」
(売店にいた大家がリングへ)
大家「おうおうおうおう!そんなの全然聞いてねーんだお前!オォイ!なんで俺がここにいるか分かるかお前!なんで今日ここに来たか分かるかお前!それはなあ!2月24日にガンバレ☆プロレス成城ホール大会あるんだよお前。そこでお前!ガッツ石島、俺とお前!シングルマッチやろうって言いに来たんだよお前!」
ガッツ「ちょっと待て!2月25日武骨道でシングルでお前、前日の2月24日もお前とシングルしなきゃ行けね―のか?」
大家「そうだお前!」
ガッツ「見たいですか?!2日連続で!(観衆が大声援で応える)お客さんが見たいっつってんだからガン☆プロも行ってやろうじゃねえか!2月25日もやるぞお前!」
大家「おうおうやってやろうじゃねーかこの野郎!」
ガッツ「シングルでやるとお前この野郎お前オラーこの野郎この野郎!」
大家「2タテだ2タテ!」
ガッツ「うるせー!俺が2タテだこの野郎お前この野郎来いこの野郎うるせー2タテだこの野郎なぁ~にがテメーこの野郎馬鹿野郎お前この野郎覚悟しとけ!24日も25日もやるからな!」
大家「やってやろうじゃねーか!お前この野郎お前この野郎馬鹿野郎」
ガッツ「うるせー!この野郎お前!」
大家「おうおうおうおう!やってやろうじゃねーかお前この野郎!」

第6試合


 ガッツから「まだ無色透明なTTTを2人の闘いで『これがTTTだ』という色を見せて欲しい」という期待を受け、所属となった若手2人でのシングルマッチとなったこの試合。2018年はTORU、2019年は佐山が最も多くの団体に参戦したレスラーと言われているが、両者が対角線に立つのはこれが初めてのことであるという。
 まずは佐山がローキックを刻んでいき、TORUの姿勢が崩れると低空タックルに入るが、TORUが上からがぶってグラウンドに持ち込み、TORUがアームロックに持ち込んでいくが佐山が即座にローリングして抜け出しPKを放つがTORUはこれを先読みして回避。
 一旦距離を取ってからTORUがショルダータックルで吹き飛ばすが、佐山は即座に起き上がってTORUと額を突き合わせてにらみ合い、エルボー合戦へ。佐山がミドルキックに切り替えて打ち込んでいくと、TORUはスライディングでこれを回避していくが、佐山が振り返りざまのミドルキック一閃。場外にエスケープしたTORUを追ってエプロンを駆けて空対地PKを叩き込む。
 TORUをリングに戻した佐山はエルボー連打でコーナーに追い込んでいくが、リバースしたTORUが佐山の左足をロープに引っ掛け、回転して受け身を取ることが不可能な状態で右足へのドラゴンスクリュー。ヒザから下をねじ切られた佐山が悶絶する中、TORUはヒザへの低空ドロップキック、ショルダーレッグブリーカー、ヒザへのニードロップ、レッグロック+トゥーホールドと一気呵成にヒザへの一点集中攻撃。佐山がロープブレイクすると横に並んで座り、グーパンチをヒザへ何度も振り下ろしていく。
 TORUは佐山の前で膝を付きながら両手を広げ、「打ってこい打ってこい」とミドルキックを要求。佐山は敢えて痛む右足でミドルキックを打ち込んでいくが、TORUは表情一つ変えず、別の方角を向いて「そんなもんか!」と打ち込ませていく余裕を見せる。
 佐山は意地を見せてミドルキックを連打し、さらにドロップキックでTORUをコーナーに吹き飛ばして串刺しランニングニー。さらにフィッシャーマンバスターを狙っていくが、TORUがビクトル式クロスヒールホールドと普段は見せない技術が光る隠し技を見せる。佐山が痛みに絶叫しながらもなんとかロープブレイクすると、セカンドロープからのダイビングフットスタンプでヒザを貫き、即座に足4の字固めへ。佐山がなんとかロープブレイクするとTORUはドラゴンスクリューを狙うが、佐山は延髄斬りで反撃。しかしTORUはふらつきながらも組み付いてバックドロップ。しかし佐山は雄叫びを上げながら立ち上がり渾身のPK。両者倒れ込みダブルダウンへ。

 2人はふらふらと膝立ちになりながらエルボーを打ち合い、佐山が鬼の形相でエルボーを打ち込んでいくと、TORUは「最高やんけ」と心底楽しそうに笑いながら強烈なエルボーで反撃。起き上がった佐山がミドルキックを放つもTORUはエルボーで撃ち落とす。佐山は怯まずソバットからレッグラリアート。さらに距離を取ってPKを放つが、なんとTORUはこれをキャッチして低い姿勢からの鋭いドラゴンスクリュー。反撃の狼煙をかき消された佐山はのたうち回るが、TORUはD-ガイストで突き刺してからロープに佐山を引っ掛けて貫通シャイニングウィザード。さらに必殺の垂直落下式ブレーンバスターを狙っていき、背後に着地した佐山にドラゴンスクリュー。口から泡を吹きながら絶叫する佐山にさらにドラゴンスクリュー。もはや起き上がれない佐山に3発目のドラゴンスクリュー。そして足4の字固めの体勢に入るが、佐山は下から蹴り上げてこれを外すと反撃を狙うが、TORUがニーアッパーから4発目のドラゴンスクリューを狙う。

 しかし佐山はこれを踏みとどまるとグラウンドに仰向けの状態となったTORUの右腕に組み付き腕十字へ。絶対に離すまいという覚悟を感じさせる執念のアームバーでTORUは右腕に痛手を負い、佐山は一発で形勢をイーブンにまで持ち直す。
 勝機と見た佐山は鋭角的に突き刺す雪崩式ブレーンバスターで叩きつけるが、TORUは雄叫びを上げながらマットを拳で叩いて起き上がり、佐山をまっすぐ睨みつけてビンタ。佐山は左右のコンビネーションエルボーからビンタ、ハイキック、右ストレートを叩き込み、バズソーキックを放つがTORUはこれを回避し、空振りしたことで背を向けた形になった佐山の後頭部にドロップキック。さらに佐山をロープに振って顔面にドロップキックを突き刺してフォールに入ろうとするが、佐山は下からTORUの腕を取ってキドクラッチ。これをキックアウトしたTORUはバックを取って投げっぱなしのドラゴンスープレックス。さらにシャイニングウィザード、垂直落下式ブレーンバスターと最後のラッシュをかけて試合を決めた。

 試合後、大の字になった佐山のもとに歩み寄ったTORUは佐山に握手を要求。今度は佐山もしっかりとその手を握り返しながらTORUに座礼。TORUも笑顔で向かい合って座礼で返した。

TORU「これが、TTTのプロレスです。去年の12月にTTTの旗揚げ、そして入団を発表してから2ヶ月弱かな?俺も佐山も、業界の人から、ファンの人から、山程言われましたよ。『なんでTTTなんか選んだの?訳のわからない団体じゃなくてもっといいとこあったでしょ?』って。死ぬほど言われてきましたよ。でもね、佐山がどう思ってるか知らんけど、俺から言わせれば……うるせぇんじゃボケ!プロレス人生、いや、人間・松永透としての人生、一回しか無いんですよ。何を決めようが俺の勝手でしょう。そして、決めたからにはこのTTTを俺たちで一番にしようぜ!なあ!俺たちはどっかの団体に所属して組まれたカードをただこなすだけのレスラーになりたくないからこの団体を選んだんや。そうだろ佐山!今日は最高に楽しかった。次は、後楽園ホールでシングルやろう」

(TORUと佐山が再びしっかりと握手)

佐山「皆さん、こんな多くのご来場、ありがとうございました!話したいこと、全部TORUさんに言われちゃったんですけど、自分も自分の口から言わせてください。自分もファンや選手・関係者の方から色々『なんでTTTなんだ』とメチャメチャ言われて、もうボロクソ言われましたよ!(側で聞いていたガッツが悲しそうな顔でうつむく)ガッツさん、すみません。これは本当です。けど、TORUさんと同じ!黙っとけオラ!俺の人生は俺が決めるんや」
TORU「同じこと言っとる(笑)」
佐山「すみません、自分の口で言わせてください。ちゃんとTTTを選んだからには、自分はもう一個上の段階で試合がしたくてこのTTTに来たんで、TORUさんと引っ張ってってTTTの名をこの業界に広めてみせますよ!だから期待して見ててください!TTTに今年は期待してください!そして佐山駿介にも今年は期待してください!ありがとうございました!」

(TORUが大会を締めようとするが、ガッツがマイクを要求)

ガッツ「えーと、すみません。1つだけ発表があるんで。次回!2月25日!武骨道3!メインイベント!TORU対!#STRONGHEARTS!CIMAッ!決定です!」
TORU「(驚愕の表情を浮かべてしばらく言葉を失ってから)……あの、なんのためにグループLINEがあるんしょうか?」
ガッツ「ほら、TORUとよく飲んでるときに、なんか誰と試合したいかって聞いたことあったよね?」
TORU「はい」
ガッツ「なんかその中で」
TORU「はい」
ガッツ「CIMAさんがいて」
TORU「はい」
ガッツ「連絡してみたら、なんか、話が決まっちゃった」
TORU「……(佐山へ)俺たちはとんでもない団体に入団してしまったかもしれない。おう……CIMAさん……ありがとうございます!やらせてください!これ以上はちょっと今は出てこないです……締めてよろしいでしょうか?まあ来月の話は来月の話ということで、今日はホントに……旗揚げ出来て良かった!旗揚げ出来て良かったァ!そしてたくさんお集まりいただいて本当に良かった!ありがとうございました!TTTを一番にします!俺も佐山も、ガッツさんもミステリーさんも!人生かけてこの団体を大きくします!まだ生まれたばかりのTTTですが、今後ともご支援・応援!よろしくおねがいします!今日はありがとうございました!」

<試合後コメント>

ガッツ石島&マスクドミステリー&TORU&佐山駿介
ガッツ「とりあえず!無事旗揚げできて良かった!『旗揚げできない旗揚げできない』ってみんなに言われてたけど、『旗揚げできない方が美味しい』とか言われてたけど、ホントに今日は旗揚げできて良かった!ホント俺、昨日からナーバスで、今日もホントみんなで協力して乗り切ったんで、この勢いでTTT、驀進していきますんで、皆さんTTTに期待してください!」
ミステリー「旗揚げできたことでなんとなくみんなの肩の荷が下りたかなと。旗揚げできないという呪縛から逃れられたかなと思ったところで俺はベルトを落としてしまって……荷物も軽くなってしまったのが、これからのテーマになるかなと思ってます。これからもがんばりますんで、よろしくお願いいたします!」
佐山「TTTに所属して旗揚げをしっかり終えられたのが良かったのかなと思います。TORUさんとの試合も楽しかったんでもっと大きな会場で出来るように、そしてもっともっとスゴいプロレスが出来るように、今年はTTTの年に、佐山駿介の年にしていけるよう頑張ります!」
ガッツ「行くぞ!後楽園ホール!」
佐山「後楽園ホールで試合しましょう、また。……あー、足が痛い」
TORU「今日試合して思ったのが、ホントに佐山がいてくれてよかったなって。多分、僕とガッツさんとミステリーさんだけだったらなにかが足りない部分があって、それは多分佐山だと思うんで。キャリアも……何年?」
佐山「2年ちょっと、もうすぐ3年になります」
TORU「まあ、僕はでもライバルだと思ってずっと佐山とはやり合っていきたいと思ってるんで、ありがとう!」
佐山「ありがとうございました!メチャメチャ楽しかったです!やっていきましょう!」

――今日は北海道から沖縄の団体から選手が参戦していました。今後もこうしてあらゆる団体から選手が参戦する?
ガッツ「そうですね。インディー統一なんで。インディーのいい選手、若い選手を集めて新たな勢力を形成したいと思ってますので、頑張っていきます!今年は新宿FACEもありますんで、これを成功させて、それを足がかりに来年の後楽園ホール進出を目指して頑張っていきます!」
TORU「逆にマスコミさんに聞きたいのが、今日の試合を見て他の団体となにか遜色がありましたでしょうか?……と問いたいくらいに僕は出し切ったので。まあ、旗揚げ戦で今日は出し切りましたけど、次回移行にもっといいものを出していきたいと思います」

――275人という超満員の観客が集まりました
ガッツ「今後に向けていい弾みになると思いますので、これに満足せず頑張っていきたいと思います!みんなで!」
TORU「真面目か(笑)」
ガッツ「真面目だよ!(笑)……やべえ!(新木場1stRINGの完全撤収時間まで)あと10分しかねえ!」
TORU「延長料金のせいで旗揚げ戦で終わってしまうかもしれない!」
ガッツ「そうそうそう!帰るぞ!」

――最後にCIMA戦について
TORU「ホントに試合は当然初めてで、お会いしたのも2回位で、ホントに子供の頃からずっと一線でやってたスーパースターなんで、気後れせずにTORUのプロレスでCIMAさんに立ち向かいたいと思います。その日は誕生日なんで、最高の誕生日プレゼントを自分自身に贈りたいと思います」
ガッツ「大家健!覚悟しとけよ!2連戦!」

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