“ターザン後藤の後継者”ガッツ石島がFMW戦士の黒田哲広にインディー統一王座戦を要求!

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 4日、東京都・新木場1stRINGにてTTTプロレスリング『ATTACK11』が開催され、ガッツ石島がデビュー17周年を迎えた。

 TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、ターザン後藤に薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が昨年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体。
 ガッツはFMWへのリスペクトからターザン後藤が働く『太楼ラーメン』に通い詰めて本人に認知され、ガッツワールド時代にはミスター雁之助に師事。さらに団体名の『TTT』はターザン後藤や冬木弘道らが“インディー統一”を目指して動くも旗揚げ前に崩壊した伝説の団体『FFF』から取っているなどその愛は筋金入りであり、TTTには黒田哲広、リッキー・フジ、怨霊、南条隼人、GOEMONといったPWCやFMWに縁ある選手たちが必ず参戦している。

 ガッツは2004年12月4日にガッツワールド旗揚げ戦でデビュー以降、GOING-UP、真GUTS軍、TTTとプロレスラーとしてのキャリアのすべてを何らかの組織のトップとして過ごしてきた異色のレスラー。175cm、120kgというインディー界では貴重な巨漢パワーファイターとして数多の団体に上がっており、ジャガー横田率いるヒールユニット“CRYSIS”のメンバーとして女子プロレス界にもその存在を知られているなど、顔の広さは業界随一と言える。

 この日のメインイベントでは、ガッツのデビュー17周年記念試合として、ガッツ石島&影山道雄vs黒田哲広&松田慶三のタッグマッチが実施。
 影山はともにミスター雁之助を敬愛し、3人のユニット“鬼神悪魔道雄”を組んでいたこともある盟友。そしてFMW戦士の黒田、IWA JAPAN戦士の松田はガッツのキャリアでターニングポイントとなった選手たちであり、インディーの魂を今日まで守り続けているリビングレジェンドだ。


 試合はガッツと黒田の対面に始まり、ガッツはターザン後藤の付き人時代のトラウマが未だに抜けないという黒田に対して鬼神ナックルでぶん殴ってから「立てコラ!」と一喝。
 中盤からは松田がクラシカルなアメリカンプロレスで影山を圧倒し、黒田は伝統芸能となりつつある“哲っちゃん足殺し”で一転攻め。さらには黒田がガッツを冬木スペシャルで、松田が影山をレッグスプレッドで捕らえるという古のインディーサブミッションの競演も見られた。
 終盤にはガッツと松田の一騎打ちとなり、松田がストレッチボムからの慶三ロックボトムを狙うが、影山がジャンピングハイキックでカット。強力なアシストを得たガッツがラリアット、ゴーストバスター(※垂直落下式ブレーンバスター)、フェイスバスターと鬼神殺法で畳み掛けて3カウントを奪った。

 試合後、ガッツは「僕は学生プロレスをやっていて、大学卒業したばかりのときに知り合いのツテで黒田さんに会って『どうすればプロレスラーになれますか』って相談して、練習方法とか色々教えてもらいました。そういうのがあって今こうして同じリングで黒田さんと戦わせてもらっています。来年1月8日、土曜日。TTT旗揚げ2周年記念興行があります。そのメインでこのTTT認定インディー統一無差別級のベルトをかけて俺とタイトルマッチをやってください!」と黒田へ自らが持つ団体の至宝をかけてのタイトルマッチを要求。

 黒田は最初こそ「ガッツ、俺の性格分かってるやん。そういうの、苦手って……」と尻込みしていたものの、2019年5月の『武骨道2』にてガッツからシングルで敗れていることを持ち出し、「意外と負けず嫌いなんでね。意外とその負け、まだ根に持ってんだ。いいよ。正々堂々と!やりましょう!」と承諾。2人は両手でしっかり握手を交わし深々と頭を下げた。

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