【試合詳細】12・4 TTT新木場大会 ガッツ石島&影山道雄vs黒田哲広&松田慶三 【GWC認定6人タッグ】藤原秀旺&竹田誠志&木村太輔vsTORU&ガーリン・シュー・ペローズB(後藤恵介)&スーパー・ドクター・秀

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『ATTACK11』
日程:2021年12月4日(土)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:145人

▼「新木場闘会始」 30分1本勝負
○瀧澤晃頼
9分31秒 チルト3→片エビ固め
●後藤哲也(紫焔)

▼「REAL HIP STARvsBASARA」 30分1本勝負
[REAL HIPSTAR]政岡純(フリー)/○木下亨平(ダブ)
9分17秒 横入り式エビ固め
塚本拓海(BASARA)/●リル・クラーケン(BASARA)

▼「スペシャル6人タッグマッチ」 30分1本勝負
ツトムオースギ(フリー)/バナナ千賀(フリー)/●仲川翔大(J STAGE)
11分44秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
マスクドミステリー/阿部史典(BASARA)/○竹田光珠(666)

▼「GWC認定6人タッグ選手権試合」 60分1本勝負
【王者組/渡鳥連合】○藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)/竹田誠志(フリー)/木村太輔(アライヴアンドメジャーズ)
12分8秒 チャンス of LOVE→エビ固め
【挑戦者組】TORU/●ガーリン・シュー・ペローズB(後藤恵介)(フリー)/スーパー・ドクター・秀(不明)
※第28代王者組が初防衛に成功

▼メインイベント「ガッツ石島デビュー17周年記念試合」(60分1本勝負)
○ガッツ石島/影山道雄(チームでら)
19分40秒 フェイスバスター→片エビ固め
黒田哲広(フリー)&●松田慶三(フリー)

17周年を迎えたガッツが記念試合で激勝しTTT2周年大会で黒田とインディー統一王座戦へ!阿部&仲川がSOSのタッグ王座へ挑戦決定!TORU&瀧澤&後藤哲也が6人タッグ王座獲りに名乗り!

第1試合


 TTTでも常連となり参戦のたびに成長を見せつけている後藤と、最近調子を上げてきている瀧澤のシングルマッチ。

 両者しっかり握手を交わしてからゴングが鳴ると、ロックアップからリストロック、ヘッドロックの応酬。グラウンドで足、首を取り合い、後藤がアームドラッグからのバックエルボーを見舞って先制。後藤はコーナーでの顔面踏みつけ、サンセットフリップ、得意の逆水平チョップ連打と畳み掛けるが、瀧澤もエルボーで反撃し首投げから側頭部への低空ドロップキックを見舞って流れを変える。

 瀧澤はフェイスロックから首4の字固め、そのまま反転してスカルファックと頭部にダメージを集中させ、コーナーへの串刺しバイシクルキックを放つ。これを回避した後藤がスクールボーイの形で転がしてから顔面に低空ドロップキックを見舞い、ブレーンバスター、ブロンコバスター式ダブルニーアタック、ミサイルキックと畳み掛けてみちのくドライバーIIを狙っていくが、瀧澤が着地してバイシクルキック。後藤は倒れず耐えてエルボー合戦へと持ち込むが、瀧澤が強烈な一撃でコーナーまで吹き飛ばし、串刺しバイシクルキックからロープに振ってバイシクルキック。さらに逆エビ固めでしっかり腰を落とすが、後藤は根性のロープブレイク。

 瀧澤はチルト3を狙うが、着地した後藤がノンステップ式のシャイニング・ウィザード。さらにロープに飛ぶが、瀧澤が顔面を撃ち抜くドロップキックでカウンターし、よろよろと起き上がった後藤へRKO。立て続けにチルト3で叩きつけて3カウントを奪った。

第2試合


 TTTでは久々に揃い踏みとなる“REAL HIPSTAR”政岡&木下を迎え撃つは、渡鳥連合の一員としてCCWカナディアンヘビー級王座を持ちTTTにレギュラー参戦中の塚本、正体は一切不明かつ初参戦ながら不思議とTTTマットに馴染みを感じるクラーケンのBASARAタッグ。
 前王者の木下が「僕のベルト返してください!」と現CCW王者の塚本との対面を求めていくが、クラーケンが先発を猛アピールして塚本を下がらせる。
 木下とクラーケンでゴングが鳴ると、スピーディなリストの取り合いやヘッドロックの応酬が展開されるが、クラーケンが顔面かきむしりで怯ませ、アームドラッグ連発からのフランケンシュタイナーと華麗な動きを見せる。クラーケンがロープに飛ぶと、エプロンから政岡が一撃入れてカットし、REAL HIPSTARが縦横無尽にロープに飛びながら攻撃していく鉄の連携を魅せる。

 その後、REAL HIPSTARは軽快にタッチを回しながら木下がキャメルクラッチ、政岡が顔面フットスタンプ、木下がチキンウイングアームロック、木下のバッククラッカーに政岡がダイビングフットスタンプを合わせる強烈な合体攻撃まで決まりクラーケンは大ピンチに。政岡は強烈なエルボー連打で畳み掛けるが、クラーケンは顔面かきむしりから政岡の顔面を上から打ち下ろすかのような高さのあるドロップキックで一矢報い、塚本にタッチ。

 塚本はフライングクロスチョップからブレーンバスター・ホイップ。さらにロープに振ろうとするが、政岡が振り返した際に首固めの形で転がし、起き上がった塚本の側頭部に低空ドロップキックを突き刺し、木下にタッチ。


 木下は美しいブリッジを描くフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド、塚本の反撃を事前に封じるショットガンドロップキックと連撃してロープに飛ぶが、クラーケンがコーナーから身を乗り出してブラインドタッチ。塚本が構わず木下をフィッシャーマン・バスターで叩きつけるとクラーケンがフォールに入り、お怒りの塚本がクラーケンの頭をひっぱたいてから下がっていく。

 クラーケンは木下を肩車してからコーナーにホイップして顔面からぶつけ、ブファドーラ。これを政岡がカットし、塚本&クラーケンを相手に1vs2で奮闘し、2人の攻撃を誤爆させて塚本を排除。クラーケンは木下に政岡をぶつけようとハンマースローするも、木下がリープフロッグで政岡を飛び越え、クラーケンに延髄斬り。よろけたクラーケンをスクールボーイで丸め込んで技アリの3カウントを奪った。
 試合後、木下は「今日僕勝ったでしょ!」と腰に手を当てながら塚本へCCWのベルトへのリマッチを要求した。

第3試合


 インディー統一タッグ王者であるオースギ&千賀、ミステリーとベテランが揃う中、阿部、光珠、仲川とインディー界を背負う若手が気を吐くことが期待される豪華な6人タッグマッチ。

 千賀と光珠でゴングが鳴ると、光珠が今日も見事に仕上がった筋肉美をアピール。千賀もこれに対抗してマッスルポーズを取ると、光珠も応えてポーズ合戦になるかと思われたが、千賀がスクールボーイを狙い、光珠もこれにすぐに対応して不覚はとらず。両者タッチ。
 阿部と仲川の対面となると、ヘッドロックの応酬から阿部がショルダータックル。仲川も側頭部への低空ドロップキックを見舞って反撃すると両者タッチ。

 ミステリーとオースギの対面となると、2人でマッスルポーズを取って肉体美を誇示し合ってからロックアップで組み合うも、ミステリーが圧倒的なパワーでオースギを突き飛ばす。さらにショルダータックル合戦でもミステリーが圧勝すると、千賀が入ってきて2人でミステリーにショルダータックルもビクともせず。今度は千賀が背後からオースギをガッチリ押さえる中でミステリーがショルダータックルで2人まとめて吹き飛ばし、チンロックやニードロップで追撃してから阿部にタッチ。
 阿部がボディスラムを狙うとオースギが首固めで反撃も、あまりにも素早すぎたためレフェリーが気付かず3カウントはならず。オースギが仲川にタッチ。
 仲川は阿部の後頭部に低空ドロップキックを見舞い、千賀にタッチ。
 千賀はなんらかの拳法の演舞のように踊ってからのバックハンドブローを叩き込んでいくが、前転してかわした阿部が下から足を取ってドラゴンスクリュー。ミステリーにタッチ。
 ミステリーは3人をクロスチョップでなぎ倒していき、千賀にサイドスープレックスからセントーンアトミコ。さらにチョークスラムを狙うが、千賀が着地してロープへ飛ぶ、ミステリーは冷静にパワースラムでカウンターしてブレーンバスターを狙うが、千賀が着地して延髄斬りを叩き込み、オースギにタッチ。
 オースギがダイビングバックエルボーを叩き込むと、ミステリーは自軍コーナーまで吹っ飛んで阿部とタッチ。
 阿部は低空ドロップキックでオースギのヒザを打ち抜き、コーナーで回転浄土宗を狙うがオースギが華麗にジャンプでかわして見事な着地からY字ポーズ。阿部はその背後から回転しながら迫り回転浄土宗を叩き込んでお卍固めを狙うが、オースギが振り払ってフランケンシュタイナー。ロープに飛ぶも阿部がドロップキックで迎え撃ち、両者タッチへ。

 光珠と仲川の対面となると、光珠のエルボーをかわした仲川がソバットから延髄斬り、スクールボーイの形で転がしてからの低空ドロップキック、サッカーボールキックとスピーディな連撃を見せるとミステリー&阿部がカット。するとオースギ&千賀が前転からのドロップキックの編隊飛行で場外に蹴り出し、コーナートップからプランチャの競演。さらにそこへ仲川がセントーンアトミコで飛び込んでいく。

 場外で光珠に大ダメージを与えた仲川が光珠にミサイルキックを見舞い、エルボー合戦を制して延髄斬り。さらにロープに飛ぶも、光珠がカウンターのスピアーを突き刺す。オースギ&千賀がカットすると阿部が加勢に入り、幾度もリング外へと放り出されながらもアイル・ビー・バックで帰還して粘りを見せ、その間にミステリーが飛び込んできて2人へダブルチョークスラム。

 光珠がハリケーンドライバーを狙うと仲川は着地してコードブレイカーで反撃を見せるが、続けて放ったスワントーンボムをかわされて自爆。すかさず光珠が十字架固めでフォールも、仲川はキックアウトしてトラースキック。さらにハイキックを発射するが、光珠がかわして組み付きハリケーンドライバー。さらに必殺のジャーマン・スープレックス・ホールドで叩きつけてカウント3を奪った。

光珠「ひっさびさにTTTで勝利したぞぉ!(※帰ろうとしているSOSの2人へ)待て待て待て!SOSのお2人さん、いよいよこのときが……お2人のそのタッグベルト、私に挑戦させてください!お願いします!」
2人「おう、やってやるよ」
光珠「おぉ!決まったぞぉ!じゃあ、パートナーだ。パートナー、今決めました!」
千賀「今かよ」
光珠「パートナーは……仲川翔大!今お前と熱い戦いが出来た。お前とタッグでSOSのベルト、挑戦しましょう!お願いします!仲川さん!」
仲川「ごめんなさい」
光珠「ウォオーーッッ!ファーーーッ!!」(※哀しみのマッスルポーズ)
千賀「じゃあ無しだな」
光珠「ちょ待、ちょ待。じゃあ阿部さんお願いします」
阿部「ごめんなさい」
光珠「うおおおーーい!なんでだーーっ?!うおおおーーい!んなぁ~んでだよっ?!」(※哀しみのマッスルポーズ)
千賀「帰ろうか」
仲川「光珠とは組みたくないけど、ベルトは挑戦したいです。阿部くん、俺と組んでベルト挑戦しませんか?」
阿部「いいっすよ」
光珠「うおおおーーい!んなぁ~んでだよっ?!なぁ~んで?!」(※哀しみのマッスルポーズ)
千賀「新年一発目の大会、タイトルマッチ、やってやろうじゃねえかよ!」
阿部「やってやるからな!やってやるからなオイッ!」
光珠「…………。」(※4人が去って1人になったリング上で哀しみのマッスルポーズ)

第4試合


 TTTで傍若無人の限りを尽くす渡鳥連合に対して、熱いラブコールを送り続けているB(後藤)がTORUとドクターを巻き込むことで実現してしまったGWC6人タッグ王座戦。
 B(後藤)とドクターは入場するなり3人での記念撮影を要求するが、TORUは白けた表情で身を引き、撮影には参加せず遠くから見守る。

 秀旺らが入場してくると、B(後藤)が「」と1人突撃していくが、2人は白けた目で見守るばかりで参加せずB(後藤)が渡鳥連合から袋叩きにあう。3人でトレイン攻撃からの合体100%メロ~ンジュースを狙うとTORU&ドクターが慌ててカット。

 2人の連携からドクターが秀旺にドロップキック。竹田&木村の攻撃を誤爆させ、B(後藤)がダブルラリアット、さらに3人で秀旺を捕らえてKAIENTAIポーズを決めるなどきれいな連携が決まるとTORUは「行ける!行けるよ!」と一転して笑顔になり、3人で握手を交わし、3人でタッチを回しながら秀旺にダブルアックスハンドルを見舞っていく。

 TORUと秀旺の対面となると、TORUがフェイスロックで痛めつけてからドクターにタッチ。
 ドクターがオペポーズを取りながら倒れ伏す秀旺を見下ろすと、秀旺は膝立ちになりながらチョップを見舞う。ドクターはノーダメージの様子で秀旺をコーナーに叩きつけB(後藤)にタッチ。
B(後藤)とドクターは秀旺にダブルのチョップを見舞い、TORUがニードロップで追撃。B(後藤)がボディプレスを見舞い、ドクターにタッチ。

 ドクターは秀旺にネックロックからグラウンドに転がしてナガタロックII。さらにエルボー連打からロープに飛ぶが、秀旺が捕獲してジャンピング・サイドバスター。竹田にタッチ。

 竹田はショットガンドロップキックでコーナーに叩きつけ、カットに来たTORUをキチンシンクで撃退。竹田はドクターに串刺しニーリフトから裏投げ、アンクルロックと続ける。ドクターが片足で起き上がろうとすると、竹田が飛びつき式腕十字。B(後藤)がカットすると竹田が木村にタッチ。
木村はランニングバックエルボー、ボディスラム、エルボードロップ2連打からSTOを狙うが、ドクターが振り払って延髄斬りからライトニングスパイラル。するとTORUが「センセ!センセ!これ飲ませて!ぶち殺そう!」とドクターが持参してきた薬瓶を手渡し、ドクターが木村へクスリを飲ませようとするも木村がラリアットで撃退。ヤバいクスリがリング上に散らばり、観衆から悲鳴が上がる。

 両者タッチし、秀旺とTORUの対面に。秀旺はチョップ、TORUがエルボーで打ち合うも秀旺が優勢。秀旺はジャンピング・ブレーンバスターからロマンチックを突き抜けろ!を狙うが、TORUが着地してDDT。ここにB(後藤)が加勢に入りローリングエルボー、TORUもローリングエルボー、B(後藤)がバックフリップからダイビングセントーンを見舞いTORUがフォールも木村&竹田がギリギリでカット。

 TORUは垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、秀旺が耐えるとTORUがロープに飛ぶ。秀旺はビッグブートで顔面を撃ち抜いてロープに飛ぶが、TORUもカウンターのドロップキックを顔面にクリーンヒットさせ、ロープにもたれかかった秀旺へ串刺しシャイニング・ウィザード。絶好のチャンスにも関わらずTORUはB(後藤)にタッチ。

 B(後藤)はマスクを脱いで後藤恵介となると、ロープに飛んでラリアットを狙うが、秀旺がビッグブートで止めてバックドロップ。すかさず木村がコーナートップからダイビングボディプレスを見舞い、竹田がジャーマン・スープレックス。さらに秀旺がチャンス of LOVE(※フライングニールキック)を叩き込むと、3カウントが入ってしまった。

 TORUは後藤をボコボコに踏みつけるとマイクを取る。

TORU「おいおいおいおいおいおい!おいおいおい!オイッ!後藤ォ!」
後藤(哲也)「はいっ!!」
TORU「(※哲也を手で制してから)オイ!出来の悪い後藤コラ!トラブルを起こしやがってコラオイ!ベルト取れんかったけどな、渡鳥連合に入らずに済んだぞ!喜んで良いのか、悲しんで良いのか分からんけどよ、藤原秀旺!次はちゃんとしたメンバーでもう1回、来月そのGWC6人タッグのベルトに挑戦させてくれ。いいですか、お客さん?(※観衆が喝采で応える)もうなんか、わけわからんゆるきゃらは連れてこんぞ。俺のパートナーは、1人目!T-oddsの俺の正パートナー、瀧澤晃頼で行かせてもらう。もう1人は……後藤ッ!」
後藤(哲也)「はい!はいはい!はいッ!」
TORU「やぁっとお前の出番や!」
後藤(哲也)「はいっ!」
TORU「ちゃんとした方の後藤と瀧澤連れて、来月行かせてもらうから。GWC6人タッグ、タイトルマッチ、決定でええか?」
秀旺「どーもこんばんは!僕たちが、私たちが渡鳥連合です!TORU選手、次やるんですか?このメンバーでいいですか?」
TORU「お願いします」
秀旺「そしたら、やらないという選択はないよ」
TORU「……どゆことですか?」
秀旺「やるってことだよ」
TORU「やるという選択肢を受け入れてもらったってことでよろしいでしょうか?難しいですねえ、どういうことでしょうか。とにかく、よくわからんけど、来月!T-odds瀧澤、そして後藤!」
後藤(哲也)「はいっ!」
TORU「この3人でGWC6人のベルトに挑戦決定ェ~!来年をお楽しみに!以上、セミファイナルでしたぁ~!」

第5試合


 2004年12月4日にガッツワールド旗揚げとともにデビューしたガッツ石島のデビュー17周年記念試合。
 ガッツのパートナーを務めるのは、ともにミスター雁之助を敬愛する“鬼神悪魔道雄”の同志である影山。2人はGWC認定タッグ王座の戴冠歴があり、“悪魔道雄CHAN”の仲間としてGWC認定6人タッグ王座も戴冠したこともある鉄壁の絆を誇る。
 対するは、FMW戦士の黒田、IWA JAPAN戦士の松田。ガッツのキャリアを語るには欠かせない選手たちであり、インディーの魂を今日まで守り続けているリビングレジェンドだ。

 先発のガッツと黒田がしっかりと握手を交わしてからゴングが鳴り、ロックアップで重厚な力比べを展開。さらに手4つで組み合い、ガッツが鬼神ナックルを見舞って「立てコラ!」と一喝。さらにショルダータックルでなぎ倒すが、黒田はいきなりのラリアットでガッツを吹き飛ばす。
 松田と影山の対面となると、松田が「カモン!ヤングボーイ!」と影山を挑発してグラウンドで支配。さらに執拗なヘッドロックからショルダータックルでなぎ倒してマッスルポーズを取るも、影山が強烈なミドルキック連打で畳み掛け、ショルダータックルでぶつかっていくも今度は互角で2人とも倒れず。松田は「俺がこっちに行くからお前はこっちだ。恨みっこなしで行こうぜ!せーのっ!うっそー♪」と律儀にロープに飛んだ影山にラリアットを発射も、これを読んでいた影山はかわしてショルダータックル。松田は「5分タイム!」と両手でT字を作ってタイムを要求も、影山は無視して蹴飛ばし、ガッツにタッチ。
 ガッツは松田をロープに振ってバックエルボーを見舞い影山にタッチ。
 影山はガッツとともにダブルショルダータックルから左ミドルの速射砲。さらにコーナーで串刺し攻撃を狙うが、松田がかわして自爆させコーナー上でナックル連打から噛みつき攻撃。自軍コーナーに叩きつけ、黒田にタッチ。
 黒田は自軍コーナーで伝統芸能の“哲っちゃん足殺し”を見せ、影山とチョップ合戦を展開。互角と見るや黒田はサミングから足を取ってヒザ十字。影山がロープを目指すとアンクルロックに切り替えて絞り上げるが、影山はなんとかロープへ。
 代わる松田はレフェリーの気をそらしてから影山の股間へヘッドドロップを連打。さらにコーナーに控える黒田に向かって満面の笑みを向けながら影山に肩固め、グラウンドヘッドロックでじっくりと痛めつける。
 代わる黒田はブレーンバスターを狙うが、影山は着地してリバースDDTで突き刺しガッツにタッチ。

 ガッツは2人へショルダータックル、ボディスラムと乱舞し、2人にロープへ振られるとダブルラリアット一閃。さらに黒田へ串刺しラリアットからブルドッギング・ヘッドロック。さらに串刺しラリアットを放つが黒田がかわして哲っちゃんカッター。

 黒田はラリアットを叩き込み、ガッツへ冬木スペシャル。カットに来た影山を松田がレッグスプレッドで捕らえ、古のインディーサブミッションの競演。さらに黒田がラリアットを狙ってロープに飛ぶが、ガッツがパワースラムで迎撃。両者タッチへ。

 松田がラリアットを狙って突っ込むと、影山はこれをかわしてソバット、左ミドルの連打からレッグラリアート。さらにコブラツイストからグラウンドコブラ、キックアウトした松田にトラースキックを見舞い、DDTで突き刺してからバズソーキックを発射。松田はこれを両腕でガードし「ブレーンバスターブレーンバスターブレーンバスター……」と拘束で念仏を唱えながらの拘束ブレーンバスターを連発。さらに正調ブレーンバスターを狙うが、影山がブレーンバスターで投げ返してガッツにタッチ。

 ガッツと松田は正面からラリアットでぶつかり合い、互角と見るやガッツがマッスルポーズで雄叫びを上げるが、松田は付き合わずサミング。怒りのガッツはフライングニールキックからフェイスバスターを狙うが、黒田が飛び込んできてラリアットを見舞う豪快なカット。さらに松田&黒田が交互にガッツへ串刺しラリアットを狙い、ガッツの巨体を2人で雪崩式ブレーンバスター。さらに松田がストレッチボムから慶三ロックボトムを狙うが、ガッツが耐えて掴まれたままコーナーまで背面走。すると影山がエプロンを駆けてきて松田にジャンピングハイキック。ガッツは松田にゴーストバスターを狙うも、松田は必死の抵抗。ならばとガッツはラリアットで叩き伏せてからゴーストバスター。これがまさかのカウント2となるとガッツは驚愕の表情を浮かべるも、続けてこだわりのフェイスバスターで叩きつけて3カウントを奪った。

ガッツ「慶三さん、黒田さん、今日は僕の17周年試合、ありがとうございました!僕はね、学生プロレスをやってまして、プロレスラーになろうと志したときに、とある人の紹介で、大学卒業したばっかりのときに黒田さんに相談に行ったんですよ。『どうすればプロレスラーになれますか』って。プロレスラーになる練習方法とか黒田さんから色々聞いたりして、そういうのがあって今こうして同じリングで黒田さんと戦わせてもらっています。ありがとうございます!そして慶三さん、ガッツワールド、GOING-UP、そしてTTTとずっと自分の団体に上がっていただいて、毎回熱い試合をしていただいてありがとうございます!道雄もね、ホントにガッツワールドのときに、後藤さんリスペクト、雁之助さんリスペクトでタッグを組んでね、タッグのベルトを獲ったときもあったけど、本当に今日は名古屋から来てくれてありがとう!そして、次回は1月8日、土曜日。TTT旗揚げ2周年記念興行があります。そのメインでこのTTT認定インディー統一無差別級のベルトをかけてタイトルマッチをやりたいと思います!黒田さん!その記念すべき旗揚げ2周年のときに、僕とタイトルマッチお願いします!(※黒田がロープをまたいでエプロンに出る)えっ?!ダメですか?!」
黒田「(※再びリングに入って)分かってよ。分かってよ」
ガッツ「えっ?!」
黒田「そういうの嫌いっつってるやん」
ガッツ「えぇ……ちょっとわかんない。教えてもらっていいですか」
黒田「ガッツ、俺の性格分かってるやん。そういうの、苦手って……」
ガッツ「プロレスラーになる前からのお付き合いなんで、それは覚えてます」
黒田「目黒の体育館で」
ガッツ「そうそう!目黒の体育館で!」
黒田「でも、分かるやん?……そんな目で見るな、俺を!」
ガッツ「お願いしますよ!」
黒田「でもね、3年くらい前か?シングルやったときに、俺、負けてんだよね。意外と負けず嫌いなんでね。意外とその負け、まだ根に持ってんだ。いいよ。1月、やりましょう。正々堂々と!やりましょう!」
(※2人は両手で握手を交わし、深々と一礼)

ガッツ「ということで!1月8日、メインイベント!TTT認定インディー統一無差別級選手権試合、チャンピオン・ガッツ石島vs挑戦者・黒田哲広、決定ッ!ということでね、今日ね、TTTの12月、1年やってきて今日が2021年最後の大会になりますので、出場選手の皆さん、上がってこれる方はリングに上ってください!……今日は林家まる子さんはいらっしゃいませんか?(笑)」
千賀「『みんな元気だねぇ~』(笑)」
ガッツ「分かってる人はちらほらいるとは思いますが(笑)来年もね、1月8日にTTT旗揚げ2周年記念興行ってことでね、GWC6人タッグのタイトルマッチ、タッグ王座のタイトルマッチ、シングルのタイトルマッチもあるんで、気合の入ってる興行です。なんか、プロレス界は1月8日はビッグイベントがあるんですよね?……あるんですけど、我々インディーも一生懸命頑張ってこのコロナの時代生きてますんで、皆さん1月8日は是非この新木場1stRINGに応援に来てください!よろしくお願いします!ということで、TTT、2021年最終興行、皆さんご来場いただきありがとうございました!2022年もよろしくお願いします!」

<試合後コメント>

ガッツ石島
――17周年記念試合を終えられた今のお気持ちは
「今年は大変なこともありましたけど、今もオミクロン株があって油断出来ない状況ですけど、1年突っ走ってこれたことが良かったし、本当に今日は12月4日という自分のデビュー記念日にたまたま第1土曜日が重なって17執念の試合ができてよかったです」

――今日のメインイベントのカードについてはどのような思いがあったのでしょう
「今のこのスタイルになるきっかけをくれた人たちなんで。何年前か覚えてないけど、正確には覚えてないけど、2015年、2016年だっかかのガッツワールドの周年興行で松田さんとシングルやったんですね。そのとき、松田さんは元IWA JAPAN、黒田さんは元FMWってファンの頃から会場で見てて、その人達と初めてシングルをして、初めて勝って、プロレスラーとしてやっとスタート地点に立てたと思った試合だったんですね、松田さんとの試合が。それで、黒田さんともプロレスラーになる前からお付き合いがあったし、黒田さんがガッツワールドに上がるようになって、GOING-UPのときに黒田さんとシングルをやって(※2018年12月26日HEAT-UP新木場大会、『灼熱王トーナメント』準決勝)、そのときはやっぱ勝てなくて、真GUTS軍、武骨道でやったときに一矢報いたんでね(※2019年5月28日『武骨道2』)。そのあともタッグとかでも結構あたって、おこがましいようですけど、好敵手としてやらせていただいている。この2人しかいないなと思って指名させていただきました。パートナーも影山道雄ってことで縁も深いですし、僕らに共通してるのは雁之助さんの下で実戦でプロレスを学んできたので、その道雄を組めたのも嬉しいですね」

――影山選手は初参戦だと思います
「TTTでは初めてです。GOING-UPの旗揚げ戦で藤原秀旺と競い合って。TTT旗揚げ直後の王子でやった真GUTS軍興行には出てもらったんですけど、TTTでは初めてですね。影山も色んな所で闘って身体もでかくなったし、色々経験を積んできたんで頼もしかったですね」

――2周年記念大会のメインイベントで黒田選手と王座をかけて闘うことについての思いは
「2周年、誰とやるかって考えたときに、今日試合してて黒田さんとぶつかったときに、やりがいがあるっていうか。結局、今年初代タッグ王者決定トーナメントがあって、1回戦で黒田さんに負けて、準決勝でTORUに勝って。決勝戦では負けちゃったけど、ベテランの底力っていうのを見たんでね。そういう人とタイトルマッチをやってみたいと思ったんで、指名させてもらいました」

――団体自体が2周年を迎えますが、団体のトップとして振り返ってみていかがですか
「タイトルも、シングル・タッグと出来て、6人タッグもガッツワールドのタイトルですけど、ベルトもあって。ベルトに向けてみんなが切磋琢磨できているっていうのはすごく感じるし。2周年大会は3大タイトルマッチという形で行うんで、団体としても成長してる部分もあるんですけど、所属じゃない選手ももっと自己主張して、みんながTTTのトップを、インディー統一ということで狙っていくような団体になってほしいなと思ってますし、それになりつつあるなと最近思いますね」

藤原秀旺
「まあね、ウン。今日の試合云々はどうでもいいんだよ俺ん中で。とにかく、未来に続くハロープロジェクトであるとかメロン記念日。これに対してどう向き合えるかというのが勝負だから。今日このTシャツもね、“凱旋”ということで。各々のフルセット、そういうものを意識しながらプロレスを、そしてこのハロープロジェクトの反映というのを俺がやってきたいと思う。それだけだよね、うん。次回、TORU選手、6人タッグとか言ってるけど、ハッキリ言って厳しいね。あのメンバーだと、俺たちに敵うようなメンバーじゃないよ。どういう趣旨でやるのか分かんないけど、彼らが盆踊りをやっても俺には勝てないなってことです。じゃ、サヨナラ。ありがとう」

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