FMWの魂継承!ガッツ石島が恩人・黒田哲広を制してインディー統一王座初防衛!

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 8日、東京都・新木場1stRINGにて『TTT旗揚げ2周年記念興行』が開催され、ガッツ石島が黒田哲広を制してインディー統一無差別級王座の初防衛に成功した。

 TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、ターザン後藤に薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が2020年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体であり、今大会で無事2周年を迎えた。
 ガッツはFMWへのリスペクトからターザン後藤が働く『太楼ラーメン』に通い詰めて本人に認知され、ガッツワールド時代にはミスター雁之助に師事。さらに団体名の『TTT』はターザン後藤や冬木弘道らが“インディー統一”を目指して動くも旗揚げ前に崩壊した伝説の団体『FFF』から取っているなどその愛は筋金入りであり、TTTには黒田哲広、リッキー・フジ、怨霊、南条隼人、GOEMONといったPWCやFMWに縁ある選手たちが必ず参戦している。

 現在、TTTの至宝たるシングル王座・TTT認定インディー統一無差別級王座はガッツが保有。
 昨年12月、ガッツは自身のデビュー17周年記念試合で黒田哲広とタッグマッチで対戦。試合後には「僕は学生プロレスをやっていて、大学卒業したばかりのときに知り合いのツテで黒田さんに会って『どうすればプロレスラーになれますか』って相談して、練習方法とか色々教えてもらいました。そういうのがあって今こうして同じリングで黒田さんと戦わせてもらっています」と黒田に感謝の言葉を述べ、自身の成長を見てもらうべく次期挑戦者に指名。
 黒田は最初こそ「ガッツ、俺の性格分かってるやん。そういうの、苦手って……」と尻込みしていたものの、2019年5月の『武骨道2』にてガッツからシングルで敗れていることを持ち出し、「意外と負けず嫌いなんでね。意外とその負け、まだ根に持ってんだ。いいよ。正々堂々と!やりましょう!」と承諾。FMWから続くインディー魂を守り続けてきた2人は正々堂々の闘いを誓い合った。


 試合は序盤から小細工なしの真っ向勝負が展開され、インディー界屈指の巨体が轟音を立ててぶつかり合う。
 黒田は“伝統芸能”とも呼ばれる哲っちゃん足殺しから膝十字固めと一点集中攻撃を展開していき、冬木スペシャルで絞り上げてラリアット。ガッツはこれを正面からラリアットで迎え撃ち、敢えて痛む足で踏み切っての重爆フライングニールキック。
 黒田は雪崩式パワーボムやラリアットで一気に攻め込んでいくものの、ガッツはこれを受けきってゴーストバスター、ラリアット、フェイスバスターと必殺技フルコースで3カウントを奪った。

 黒田は「シングル2連敗か。言い訳出来ねえな。素人のときから知ってたけど、こんなにも強くなるとは思ってなかったです、正直。最後の3連発効いたよ」と笑顔でガッツの成長を称える。
 ガッツは「俺も1月3日で41歳になりました。黒田さんは50歳ですね。今日はおじさん同士の熱いタイトルマッチをやりました。今度は2月5日、この熱いおじさん2人でタッグを組んでTTT認定のタッグ王座に挑戦しませんか?!」と、“Speed of Sounds”ツトム・オースギ&バナナ千賀が持つタッグ王座への挑戦を提案。
 黒田は最初こそ尻込みしていたものの、王者組からの挑発を受けてヤケクソ気味に「やってやるよォーッ!」と挑戦表明。50歳を超えた黒田は2022年もインディープロレスの最前線で闘い続ける。

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