【試合詳細】12・2 TTT新木場大会 【インディー統一無差別級】ガッツ石島vs大家健vsジョニー・ヘイワードJr. 【インディー統一6人タッグ】MEN'Sテイオー&ツトム・オースギ&バナナ千賀vs藤田ミノル&星誕期&条柴拓真 マスクドミステリーvs酒井博生

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『CREATION 10』
日程:2023年12月2日(土)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:182人

▼「新木場闘会始」 タッグマッチ 20分1本勝負
●神崎ユウキ/橋之介(フリー)
11分59秒 Ambitions→片エビ固め
[REAL HIPSTAR]○政岡純(フリー)/木下亨平(ダブ)

▼「TTT本隊vs渡鳥連合」 タッグマッチ 30分1本勝負
黒田哲広(フリー)/○瀧澤晃頼
11分41秒 横入り式エビ固め
[渡鳥連合]塚本拓海(BASARA)/●木村太輔(アライヴアンドメジャーズ)

▼「マスクドミステリーデビュー18周年記念試合」 シングルマッチ 30分1本勝負
○マスクドミステリー
8分55秒 チョークスラム→片エビ固め
[酒井組]●酒井博生(フリー)

▼「TTT認定インディー統一6人タッグ選手権試合」 60分1本勝負
【王者組/MEN’S CLUB】MEN'Sテイオー(フリー)/ツトム・オースギ(フリー)/●バナナ千賀(フリー)
15分18秒 ブエノスアイレス午前零時→体固め
【挑戦者組/ラッキービッグサーカス】藤田ミノル(フリー)/○星誕期(DDT)/条柴拓真(フリー)
※第6代王者組が3度目の防衛に失敗。ラッキービッグサーカスが新王者となる。

▼「ガッツ石島デビュー19周年記念試合 TTT認定インディー統一無差別級選手権3WAYマッチ」 60分1本勝負
【王者】ガッツ石島
14分35秒 無効試合
【挑戦者/酒井組】大家健(ガン☆プロ)、【挑戦者】渡鳥連合推薦選手=ジョニー・ヘイワードJr.
※無効試合により王座移動無し。防衛回数にはカウントされず。

TTTが来年12・28に後楽園ホール進出決定!ガッツの19周年記念試合は大荒れの無効試合!TTTvs渡鳥連合の敗者解散マッチへ!MEN'S CLUBが王座陥落!

オープニング


 酒井組長がダフ屋から足を洗い、秀旺がインフルエンザで緊急欠場したということでこの日の新木場1stRINGは平和な空間が戻るかと思われた。

 しかし、秀旺の代わりに塚本&木村が一般ゴミと核廃棄物を持ち込んで開場前に投棄。大家がすっ飛んできて阻止しようとするが、多勢に無勢でリングに引っ張り込まれた挙げ句にぶちまけられたゴミの山に埋められてしまう。

 騒ぎを聞きつけたガッツらが会場に現れると、なぜか石川会長が「あの人がやりました!」と全責任を大家におっかぶせ、ガッツは「どうせ今着てるダウンジャケットもゴミ捨て場から拾ってきたんだろ。拾ってきたような色してるもん。浮浪者じゃん」と人としてのラインを超えたあまりにも心無い罵声を浴びせ、大家にゴミの片付けを命じる。

 そして、ガッツは塚本に「秀旺はインフルエンザで休みらしいじゃねーか。渡鳥連合選抜選手って誰だよ」と問い詰める。
 塚本はその正体をジョニー・ヘイワードJr.であることを明かすが、ガッツは「どう考えても負け役じゃねーか!」とツッコミを入れる。しかし、塚本が「実はジョニー・ヘイワードJr.の中には藤原秀旺の魂が入ってんだ。今はヘイワード藤原だ」と衝撃の事実を明かすと大家が納得して乗り気になり「決定だコラッ!」と勝手に決めた。

第1試合


 第1試合から神崎ユウキ&橋之介vs政岡純&木下亨平というタイトル戦でもおかしくない4人が揃ったインディージュニア界のイケメン対決。
 握手を求める神崎&橋之介に対し、笑顔で丁寧に応じる木下と、差し出された手(パー)にチョキを出して盤外戦で勝利する政岡と対照的な構図。

 神崎と木下の対面でゴングが鳴ると、リストの取り合いから木下がテイクダウンを奪ってヘッドロックも神崎がヘッドシザースで脱出。両者タッチ。

 橋之介と政岡の対面となると、橋之介が足払いからロープに飛び、政岡をリープフロッグで飛び越えつつヒップトスからの低空ドロップキックと身軽なコンビネーション。さらに橋之介のその場飛びムーンサルト・プレス+神崎のその場飛びフロッグスプラッシュの連携攻撃が炸裂。

 神崎と政岡の対面となると、神崎がロープに振ってバックエルボーで倒しサンセットフリップ。さらにロープに振るが、政岡がロープに捕まって耐える。神崎が追っていくと、政岡がカニバサミでロープに倒し、政岡&木下がエプロンからのサンドイッチドロップキック。
 代わる木下はスリーパーホールドから連続エビ固めで体力を奪って政岡にタッチ。
 政岡は神崎を腕固めで捕らえながら橋之介を挑発。その後は指へのフットスタンプを見舞って木下にタッチ。
 木下はロープに振ってドロップキック。さらにブレーンバスターを狙うが、神崎が逆にブレーンバスターで投げ返して橋之介にタッチ。

 橋之介はスワンダイブで飛んでいくが、木下が回避。橋之介の着地点には政岡が待ち構えており、REAL HIPSTARが2人で橋之介をロープに振る。橋之介はハンドスプリングエルボーで2人まとめて吹き飛ばし、木下をボディスラムでセットしてからライオンサルト。さらにクロスフェイスで絞り上げてからランニングニーを発射も、これをキャッチした木下がそのままブロックバスターを狙う。

 橋之介は慌てて脱出するも、木下はビッグブートで吹き飛ばした後にロープから跳ね返ってきた橋之介をキャッチしてスピーディなブロックバスター・ホールド。これを2で返されると政岡にタッチ。

 政岡は橋之介をコーナーに振って詰めていくが、橋之介がブートで止めてドロップキック。神崎にタッチ。


 神崎は政岡にランニングエルボーからドロップキック。さらに政岡のトラースキックをスライディングでかわして走りフライングフォアアーム。続けて串刺しジャンピング・エルボーからダイビング・クロスボディを見舞い、フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドを狙う。政岡が暴れて脱出すると、神崎はエルボー連打。たたらを踏んだ政岡だったが、その反動を使ってビッグブートでコーナーまでふっ飛ばし、木下のバッククラッカー+政岡のダイビング・フットスタンプの合体攻撃。

 救援に来た橋之介がREAL HIPSTARを2人同時に相手取ろうとするが、木下がひらりと攻撃をかわしながら延髄斬りを見舞い、すかさず政岡が飛びつき式のネックブリーカーで追撃。政岡はトラースキックを発射も、キャッチした神崎がエルボースマッシュ。政岡がロープ際まで吹き飛んだところを橋之介がエプロンからの延髄斬り。神崎が政岡にハーフハッチ・スープレックス・ホールドを見舞い、橋之介はカットに来ようとした木下を場外に排除してプランチャ。

 神崎はフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドを狙うが、政岡が着地してロープに飛ぶ。神崎はジャンピングニーで迎撃して再びフィッシャーマンの体勢も、振り払った政岡が的確に顔面を貫くトラースキックを連打。グラリと揺れた神崎を捕らえてAmbitionsで突き刺して3カウントを奪った。

第2試合


 TTT正規軍と渡鳥連合の因縁の対決。
 黒田と木村の対面でゴングが鳴ると、ロックアップでの力比べからバックの取り合い、リストの取り合いから首の取り合いと堅実なレスリング戦を展開。ここで早速黒田がコーナーポストを使った伝統芸能“哲っちゃん足殺し”を披露。たっぷり時間をかけて場内を沸かせ、両者タッチ。

 瀧澤と塚本の対面となると、瀧澤が足を刈ってグラウンドに持ち込む。しかし、体格に勝る塚本が上を取ってフロントネックロックに捕らえ、自軍コーナーに持ち帰って木村にタッチ。

 木村は場外に引きずり出して鉄柱に叩きつけるなどの暴行。リングに戻して顔面踏みつけからロープに振ってバックエルボー。チンロックで絞り上げてスタミナを奪い、塚本にタッチ。

 塚本は後頭部へのストンピング連打から首4の字固め。さらに投げっぱなしヒップトスでふっ飛ばし、ビッグブートを連打。ロープまで吹っ飛んだ瀧澤が反動を利用してスピードを付け、ランニング・クロスボディを見舞って黒田にタッチ。

 黒田は塚本をラリアットでなぎ倒し、カットに来た木村も捕獲して2人へ同時にDDT。さらに塚本にラリアットから冬木スペシャル。続けてロープに振ってラリアットを狙うが、塚本がカウンターのフライング・クロスチョップ。木村にタッチ。

 木村はミサイルキックを突き刺し、河津掛けを狙うも黒田が逆に河津掛け。瀧澤にタッチ。

 瀧澤は木村をスリーパーホールドで絞り上げ、ロープに振ってドロップキック。続けてブルーサンダーからRKOを狙うが、キャッチした木村が背負投げ。さらに塚本が小外刈から投げっぱなしボディスラム。木村が背負投げから腕十字で捕らえるも、瀧澤が足を伸ばしてなんとかロープブレイク。

 すると、ここでメインイベントに出場が決まったヘイワードがふらりと入場ゲートから登場。渡鳥連合が3人で花道での合体パワーボムを狙うが、黒田が必死のカット。黒田が木村にラリアットを発射も、木村が回避し、その先で待ち受けていた塚本が捕縛。背後から木村が迫るも、黒田は後ろ足を蹴り上げての急所蹴り。思わぬ大ダメージを負った木村を瀧澤がスクールボーイで丸め込んで3カウント。

 この結末に納得がいかない渡鳥連合の面々は3人がかりで瀧澤を暴行。

木村「俺たちは負けてねえ!負けてねえぞ!」
塚本「これじゃあよ、不完全燃焼だよ。メインはこの3人でやってやるよ!シングルベルトを3人で巻いてやる!時代は変わったんだからよ。そういうことで!瀧澤を拉致します!」

 この言葉を聞いた瀧澤は一目散に逃亡。渡鳥連合が瀧澤を追いかけて退場していった。

黒田「……俺だったら、ちゃんと拉致されたのに。俺人気ねーなぁ、オイッ!(笑)」

第3試合


 毎年12月はTTTのデビュー記念日の季節。ミステリーの入場時には18周年を祝う大量の紙テープが舞う。
 ミステリーの18周年記念試合の相手は、前回大会で大家の熱い気持ちを受けてダフ屋から足を洗ってキレイな闇社会の人になった酒井。

 2人がじっとにらみ合ったままゴングが鳴ると、ミステリーが右手を差し出して握手を求める。酒井もこれに応じて握手した……かと思われたが、そのまま引き寄せてローキックを連打。ミステリーが怯むも、酒井は容赦なくミドルキックを連打して場外へと叩き出し、観客席になだれ込みながら殴り合いを展開。酒井が場外で首投げからサッカーボールキックを叩き込みむと、怒りのミステリーが鉄柱に叩きつけて顔面へのナックルを猛連打。

 2人はリングに戻ってエルボー合戦を展開。打ち勝ったミステリーが酒井の顔面へニードロップを連打し、じっくりとスリーパーホールドで絞め上げる。なんとかロープに逃れた酒井の後頭部へのエルボースタンプを猛連打し、コーナーで顔面を踏みつけながら観衆へアピールするというヒール時代を思わせる荒々しい動きを見せる。

 ミステリーはコーナーに振って串刺しバックエルボーを発射も、これをかわした酒井がミドルキック連打から打点の高いドロップキック。さらに串刺しバックエルボーからサッカーボールキック、スライディングヤクザキックと連撃。さらに必殺のフライング・ニールキックを叩き込むもカウントは2。
 ならばと酒井はミステリーの起き上がり際にハイキックを発射も、これをかわしたミステリーが組み付いてバックドロップ。ダブルダウンとなり、両者大の字に。

 先に起き上がったミステリーがコーナーへと上がり、ダイビング・ラリアットを発射。これをかわした酒井がミステリーの振り向き様に再びフライング・ニールキックを発射するが、ミステリーはこれをキャッチしてパワーボムで叩きつけるという離れ業を見せる。

 すぐに引き起こしたミステリーが間髪入れずにチョークスラムで叩きつけ、記念試合を勝利で飾った。

ミステリー「酒井博生よ!このマスクドミステリーのデビュー18周年記念試合、受けてくれてありがとな!酒井博生がこのマットに、酒井組として、なんぞ恐ろしい風貌で現れて以来ずっとこれまで触れずに来たけど、ずっと気になってたぜ!今日当たってみて分かったよ。デビュー2年目にしては十分骨のあるやつだ。そして、今日新木場にお集まりの皆さん、12月第1土曜日の新木場にようこそおいでくださいました!マスクドミステリー、デビューから18年経ちました。その間、いろんなことがありましたが、まだギリギリリングに立っております!まだまだこれから19年、20年と皆様の前でリングに立ってファイトできる自分でありたいと思っております。これからもよろしくお願いします。今日はありがとうございました!後半へ続くッ!」

TTT後楽園ホール大会開催決定告知


 休憩明け、石川会長がリングに上がり、2024年12月28日(土)の昼に初の後楽園ホール大会を開催することを発表。
 TTTとしてはもちろん初めて、ガッツ石島の団体としてはガッツワールドが2017年5月5日に行って以来約7年ぶりの後楽園。
 2024年は後楽園に向けて1年をかけて行っていく大きな仕掛けが存在するという怪情報もあり、TTTの5周年イヤーには要注目だ。

第4試合


 仲睦まじい師弟愛を見せるテイオーとオースギに対し、2人は千賀にとことん塩対応。そんな奇妙なコンビネーションが絶妙な強さを発揮してインディー統一6人タッグ王座を守り続けているMEN'S CLUB。
 対するは、藤田&星誕期&条柴のラッキービックサーカス。藤田と星誕期はTTT初参戦での王座戴冠を目指す。なお、タッグ名は当日命名だという。

 この日も千賀はお揃いのTシャツをもらえなかったり、テイオーから試合前の握手を拒否されたりと散々な目にあう中で試合へ。両組の強い希望によりノータッチルールで実施。

 千賀と条柴の黄色対決でゴングが鳴ると、ロックアップから条柴がバックを取りグラウンドで足を取る。千賀もリストロックで切り返していき、条柴がヘッドロック。千賀がテイクダウンを奪うも条柴がヘッドシザースで切り返してクリーンブレイク。両者タッチ。

 オースギと藤田の対面となると、オースギが藤田の攻撃をかわしながらロープへ飛んでティヘラ。ここで誕期が出てくるとオースギは幾度もドロップキックを放っていくが、誕期は本当にビクともせず。

 ならばとオースギは蹲踞の姿勢を取り、相撲勝負を挑んで突撃。あっさり受け止められ軽々と転がされてしまう。千賀が飛び込んできて同じように相撲勝負を挑むが結果は同じ。
 すると、オースギ&千賀は2人で縦に並んで「水曜日のダウンタウン方式!」と突っ込んでいくが、誕期にあっさり放り捨てられてしまい、藤田から「縦じゃないだろ、縦じゃ」とツッコミが入る。

 ここで、満を持してテイオーが登場。ゆっくりと土俵入りしてエア塩を巻いたり、雲龍型を取ったりと気合十分。立ち会っていくと激しい突っ張りの応酬が展開されるも誕期がかんぬきに捕らえて動きを封じ、上手投げ。MEN'S CLUBは誕期1人に相撲で全敗を喫する。

 オースギと条柴の対面となり、オースギが条柴の突撃をひらりひらりとかわしてロープに飛ぶも、条柴がカウンターのバックエルボー。救援に来た千賀を藤田が迎撃する構図に。

 千賀が藤田をアームドラッグで翻弄していき、ドロップキックを発射も藤田が回避して自爆させる。藤田がロープに飛ぶも、千賀&オースギがダブルのドロップキック。さらに2人でダブルショルダータックルを決めてMEN'S CLUBポーズ。

 しかし、千賀がMEN'S CLUBポーズを取ったことがテイオーの逆鱗に触れる。テイオーは千賀の頭をひっぱたいて場外に放り出し、オースギと2人で条柴にダブルショルダータックルからMEN’S CLUBポーズ。すると、あろうことか千賀はテイオーを押しのけてオースギと2人で誕期に同じ流れを狙うが、誕期が2人まとめてショルダータックルでふっ飛ばす。

 藤田が千賀をスリーパーホールドで捕らえると、テイオーは助けに行くでもなく至近距離から「ギバップ?ギバーーップ?!」と聞くなど完全に心が離れてしまった様子。
 さらに誕期が全体重をかけて千賀の腹部を踏みつけたり、ボディブローで反撃してくる千賀を張り手一発で吹き飛ばしたりと大暴れ。
 代わる条柴もエルボー連打で責め立ててコーナーに詰めるが、千賀がコーナーに飛び乗ってミサイルキック。テイオーにタッチ。

 テイオーは条柴にナックルを連打してからフライングフォアアーム。さらにブレーンバスターで叩きつけてオースギにタッチ。

 オースギはスワンダイブ式バックエルボーで条柴を吹き飛ばすも、藤田が飛び込んできてラリアット。さらにロックボトムを狙うが、オースギがアームドラッグで切り返してカサドーラ、バックスライドと連撃。キックアウトしてロープ際にもたれかかった藤田には千賀が場外から地対空ドロップキックを見舞い、その後はオースギ&千賀が藤田にダブルのランニング・ブレーンバスターを狙う。

 これを脱出した藤田がオースギにスピアーを突き刺し、条柴がスイング式コンプリートショット。さらに誕期がボディスラムから全体重をかけたエルボードロップ。これはテイオー&千賀がカット。

 テイオーは条柴に、千賀は藤田に対してナックル連打からのローリングエルボーを見舞うという鏡写しかのように一糸乱れぬ師弟連携。この連携になにか感じるところがあったのか、千賀が改めて握手を求めるとテイオーがガッチリと握り返す。

 テイオー&千賀は誕期の巨体をダブルブレーンバスターで投げきり、オースギも交えて3人での合体ミラクルエクスタシーを狙う。誕期はその圧倒的な腕力だけでこれを振り払うが、オースギ&千賀が即座にダブルのドロップキックで追撃。カットに来た条柴に対してはダブルのランニング・ブレーンバスターを見舞い、千賀が藤田を羽交い締めにしてテイオーに攻撃を促す。

 テイオーがローリングエルボーを発射も、藤田がビッグブートで迎撃。今度はテイオーが藤田を羽交い締めにして千賀がローリングエルボーを放つが、これがテイオーに誤爆。必死に謝る千賀だったが、怒りに震えるテイオーは「You!!」と千賀を指さしてミラクルエクスタシーで叩きつけてしまう。

 怒りが収まらないテイオーは試合中にも関わらず千賀を放置して帰ってしまい、オースギもそれに追随。
 1人ぼっちになってしまった千賀に対し、藤田、条柴が連続してボディプレス。そして最後は誕期がブエノスアイレス午前零時(※ダイビング・ボディプレス)で3カウント。

 ラッキービックサーカスがまさかのMEN'S CLUB撃破で6人タッグ王座戴冠を果たした。

第5試合


 2004年12月4日にデビューしたガッツの19周年記念試合。
 本来であれば、ガッツvs大家vs秀旺という3WAYでの王座戦が予定されていた。しかし、秀旺がインフルエンザに罹ってしまい大会当日に急遽欠場することが発表。代わりに“渡鳥連合推薦選手”の出場が発表されていた。

 ゴングが鳴ると、3人が手4つで組み合って腕力勝負。互角と見るや三つ巴でのチョップ合戦が展開。大家が「秀旺ォォーッ!秀旺ォォーッ!」と、中に秀旺の魂が入っているというヘイワードに連打をかけるとガッツもこれに加勢。2人でダブルショルダータックルでなぎ倒す連携も見せるが、即座にガッツと大家がショルダータックル合戦。バチバチのぶつかり合いが続く中、渡鳥連合の面々がリングになだれ込んできて全員を場外に放り出す。

 TTT本隊、渡鳥連合、酒井組と各軍のセコンド陣が総出で参加する大乱戦となり、会場は阿鼻叫喚。
 ヘイワードは大ダメージを負ったガッツをリングに放り込んでナックル連打。ガッツもチョップ連打で応戦し、得意のヘッドバッドを発射。しかし、硬いホッケーマスクに守られたヘイワードの顔面に負けて自身が大ダメージ。実況席からは「馬鹿ですね!」とシンプルな罵倒が飛ぶ。

 ヘイワードはサミングやロープへの顔面こすりつけ、塚本&木村と3人での顔面踏みつけなどやりたい放題。
 ようやく復活してきた大家がカットに入るも、ヘイワードは喉輪で捕らえたままコーナーに叩きつけ、スリーパーホールド。なんとかロープブレイクするも場外に蹴り出され渡鳥連合から袋叩きにされる。ヘイワードは串刺しラリアットを狙うが、大家がコーナーに飛び乗ってダイビング・ショルダー。さらにカミカゼで叩きつけてから満を持して炎のスピアーを狙う。

 しかし、場外から塚本が大家の足を掴んで妨害。復活したガッツがヘイワードと殴り合いを開始するが、塚本&木村がなだれ込んできて3vs1でガッツを袋叩きに。ガッツは塚本&木村をダブルラリアットでなぎ倒し、ヘイワードにもラリアット。さらに大家にもラリアットを放つが、大家もラリアットで迎撃。
 ガッツと大家が熾烈なヘッドバッド合戦を展開し、打ち勝ったガッツが串刺しラリアットからブルドッギング・ヘッドロック。カバーに入るもヘイワードがカット。

 ヘイワードはホッケーマスクを外し、それを凶器として振り下ろす。これをかわした大家が炎のスピアーを突き刺し、その大家の起き上がり際にガッツが延髄斬り。3人が大の字になるトリプルダウン状態に。

 3人がフラフラと起き上がって三つ巴の殴り合いに。ガッツが大家をラリアットでなぎ倒すが、その好きに背後に回り込んだヘイワードがガッツに急所蹴りからDDT。ヘイワードがロープに飛ぶが、ガッツがカウンターのニールキックをクリーンヒットさせ、乾坤一擲のゴーストバスター。誰もが決まったかと思ったが、塚本&木村がレフェリーの足を引いてカウントを妨害してしまう。

 その勢いのままになだれ込んできた塚本&木村がヘイワードとともに合体パワーボムを決めようとするが、TTT正規軍のセコンド陣もこのような暴挙を許すはずもなく全員がリングになだれ込んできて総力戦の殴り合いに。収拾がつかず試合続行不可能と判断したレフェリーが無効試合を宣言し、勝者無きゴングが打ち鳴らされた。

 それでもお構いなく両軍の殴り合いは続く。この場を収めようと大家がマイクでわめき始めるが、聞こえないのか無視しているのか、構わず続行。

大家「おーーい!やめろ!やめろ!やめろーっ!なんで聞かねえんだ!?やめろつっってんだよこの野郎!やめろ!やめろ!聞けよ!おーーい!やめろ!やめろ!やめてくれよお前!やめろーっ!やめてくれーっ!オイ!オイ!なんで俺のこと!オイ!オイ!なんで!早く終われ!やめろ!やめろ!オイ!やめろ!なんでだよ?!オイ!オイ!オイ!オイ!何回言えば分かんだよ?!やめろ!やめろ!聞け!やめろ!聞けッ!聞けーーーーッッ!!聞けーーーーッッ!!俺の言うことを黙って聞けーーーーッッ!!俺の言うことを!やめろぉぉおおお!やめろぉぉおおお!やめろぉぉおおお!お前らオイ!お前らなあ!分かったよ!オイ!オイ!お前らそんなに争うのが好きならな、オイ!やめろって!やめろぉぉおおお!お前はそういうのやめろ!不法投棄もやめろ!やめろぉぉおおお!分かった!分かった!今日はやめとけ!この勝負、酒井組……いや、俺が預かった!俺が預かったァ!そんなにとことんまでやりたいんだったら、分かった、俺が分かった、分かった、俺が分かった。オイ!完全決着だ!完全決着ルールで!TTT正規軍vs渡鳥連合!5vs5!どうだオイ?!オイ!オイ!俺が預かってるからな?!誰だってお前、大家健だバカヤローッ!!ふざけんなよこの野郎オイ!負けた方には、解散と、追放をしてもらいます!解散と追放をかけてもらいますッ!」

ガッツ「なんでお前が決めんだよ!」
大家「バカヤローッ!ここ(本部席)から喋ってるってことはコミッショナー的な立場なんだよ!なんで俺がここに立ってると思ってんだ!コミッショナー的な立場なんだよ俺が!俺が!(※これを聞いた石川会長が眉をしかめて抗議)あっ、すんません!コミッショナー“的”立場ですから!コミッショナーではありません!ハイ!ハイ!オイ!やれんのかやれねーのかどっちなんだ!?オイ!やってやれよ!プロレスラーだろう!?『やってやるよ』の一言だるぉお?!なあ?!なあ?!なあ?!」

ガッツ「やってやるよこの野郎ッ!」
大家「カッコイイーーーッ!ガッツ石島、カッコイイーーーッ!!オイ!オイ!じゃあ今決定したからな!5vs5なんだよオイ!5vs5なんだよ!メンバーを決めろ!メンバーを決めろ!」

塚本「うるせぇんだよテメーこの野郎。話にならねーんだ。5vs5?じゃあ、まずは藤原秀旺、木村太輔、ジョニー・ヘイワードJr.、そして俺、塚本拓海。そして!竹田誠志!渡鳥連合には竹田もいるんだよ。忘れてねーよなあ?!」

ガッツ「よーし!こっちも行くぞお前!所属の正規メンバーで行くぞ。俺、ガッツ石島!瀧澤晃頼!マスクドミステリー!神崎ユウキ!……4人しかいない!(※橋之介がすすっとリングの下に寄ってきて慎ましいアピールを始める)……あっ!いた!(※北側客席で既に私服に着替えて缶ハイボールを飲んでいた黒田を見つける)あすこでお酒飲んでる人!黒田さん!(※慌てて本格的なアピールを始める橋之介へ)お前が入ったら負けそうじゃん。ちょっと、なあ?覚悟決めんなら入ってきてもいいよ?(※橋之介が一歩下がる)ほらなあ?(笑)黒田さん、入っていただいていいですか?でもこの試合負けたら解散か追放になるんですよ。TTTが解散するってことは団体が終わるってことだから。(※黒田がビックリして天にハイボールを噴き出す)まあしょうがないよな。勝てばいいんだから。勝てば。次の1月20日!土曜日!TTT4周年のリングでお前ら解散させてやるよこの野郎ッ!来いこの野郎ッ!うるせーこの野郎お前ッ!うるせーこの野郎お前ッ!」

大家「よぉーーーーし!決まったな!1月20日!俺がいなきゃ、俺が、ねえ?俺がこの試合を決めたんだから、俺がいないと始まらないでしょ!俺が1月20日来てやるから、ガンバレよッ!」
石川会長「大家さん、ガン☆プロにまだオファーしてないんで。申し訳ない」
ガッツ「お前まだオファーされてないらしいじゃねーか!調子のんなよ!」
石川会長「申し訳ない」

※大家がしょんぼりしながら去っていき、渡鳥連合も引き上げていく。

ガッツ「いつの間にか解散がかかってしまったみたいですね。でもさっき、来年後楽園やるみたいな話してたのに解散しちゃうの?!それはまずいだろう!お前(神崎)入ったばかりで解散はイヤだろ?分かった!とりあえず1月20日、俺たち5人で協力してイリミネーションマッチ、勝てばいいんだ、勝てば。俺たち5人絶対勝ちますんで応援よろしくお願いします!ということで、今年は本興行はこれで最後になりますが、まだ12月17日、れいわ鬼神組興行もありますので、是非川崎まで見に来てください。よろしくお願いします!ということで、今日はTTT本興行最後なんで、最後は『3!2!1!良いお年を!』で。れいわ鬼神組興行でも『良いお年を』はもっかいやるから。それでは今年最後ということで皆様ご起立いただいていいですか?俺たち5人、1月20日、イリミネーションマッチ!絶対勝つぞ!行くぞーッ!3!2!1!良いお年を~っ!」

<試合後コメント>

ガッツ石島
――19周年おめでとうございます
「ありがとうございます!」

――今日の試合は荒れ模様になりました
「不完全燃焼だけど、藤原秀旺がインフルエンザで来なかったっていうのもありますし、色々アクシデントが続きましたけど、とりあえず19年プロレスを続けてこれたのは支えていただいた皆様のおかげなので、感謝しています。ありがとうございます!試合の方は、乱戦だったし、3WAYって試合形式が不慣れっていうのもあって思うように行かなかったかな。とにかく完全決着付けられなかったってことは来てくださったお客様に対しても、自分に対しても反省しなきゃいけないなと思います」

――TTT初の後楽園ホール大会開催も発表されました
「そうですね。来年はTTTも5周年だし、俺自身も20周年。来年は後楽園でやりたいとは思ってたんで。タイミングが合って後楽園が叶うことになりましたんで、いい意味でプロレス界底辺の我々がプロレス界を元気づけられるような、底上げになるような、インディー統一の足がかりになるような大会にしたいと思います」

――ガッツワールド時代から通算して後楽園ホール大会は何年ぶりでしょう?
「ガッツワールドが最後にやったのは2017年かな?だから7年ぶりになるのか。ガッツワールドから数えるなら7年ぶり4回目だね。TTTでは初だけど」

――後楽園大会が決まった矢先に団体解散の危機が訪れてしまった
「これもある意味、ガッツ石島、TTTらしいのかなって気もするんで。不透明決着になっちゃって消化不良な感じになったけど、俺がピンチのときに仲間たちが駆けつけてくれてね。4周年を迎える前にやっと団体らしくなってきたかなと思うんで、チーム一丸となってこの難局を乗り越えて絆を深めていきたいと思います」

――後楽園のことも含めて来年の抱負をお願いします
「来年は自分自身も20周年だし、TTTも神崎ユウキも入って飛躍する年だと思うんで。これに満足すること無く、さらに所属選手が増えるように。後楽園という大きな目標に向けて1人でも多くの仲間がいたほうがね、1つの大きな目標にみんなで向かっていけるような団体にしていきたいと思うんで、いつも言ってますけど所属選手は随時募集中ということで!『目指せ所属20人!』ということでやっていきたいと思います」

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