メロン記念日を愛し続ける元プロレスラーが単独アコースティックライブ開催目前に王座戴冠し二冠王達成!

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 2日、東京都・新木場1stRINGにてTTTプロレスリング『ATTACK9』が開催され、“渡鳥連合”藤原秀旺&竹田誠志&木村太輔がGWC認定6人タッグ王座を戴冠した。

 TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、ターザン後藤に薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が昨年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体。
 ガッツはFMWへのリスペクトからターザン後藤が働く『太楼ラーメン』に通い詰めて本人に認知され、ガッツワールド時代にはミスター雁之助に師事。さらに団体名の『TTT』はターザン後藤や冬木弘道らが“インディー統一”を目指して動くも旗揚げ前に崩壊した伝説の団体『FFF』から取っているなどその愛は筋金入りであり、TTTには黒田哲広、リッキー・フジ、怨霊、南条隼人、GOEMONといったPWCやFMWに縁ある選手たちが必ず参戦している。

 黎明期インディープロレス界を生き抜いてきたキャラの濃い選手たちがひしめくTTTの中でも、ひときわ異彩を放つのが“唯一神”藤原秀旺だ。
 秀旺は、入場後にリング上で仲間たちとチンチロを行ったり、赤ん坊の人形やマトリョーシカなどを凶器に用いたりといった独特な世界観や過激な言動でコアなインディープロレスファンからカルト的な人気を誇る教祖的存在。グループ解散から10年以上経った今も『メロン記念日』を愛し続けており、“100%メロ~ンジュース(※高角度パワーボム)”や“ロマンチックを突き抜けろ!(※変形バックドロップ)”と同グループにちなんだ名を付けた必殺技を使うことで啓蒙活動を続けている。
 また、秀旺は昨年プロレスラーから料理研究家に転向するも、翌月にはバラード歌手に転向。「プロレスラーとしてではなく、あくまでバラード歌手としてリングに上っている。目標は8センチCDでの歌手デビュー」という常人には理解が追いつかない主張を繰り返しているが、TTTの至宝たるシングル王座・TTT認定インディー統一無差別級王座を保持しているというプロレスラーとしての確かな実力も持ち合わせている。


 この日、秀旺は自らのユニット“渡鳥連合”の竹田誠志&木村太輔とともにガッツ石島&ツトム・オースギ&バナナ千賀の持つGWC6人タッグ王座に挑戦。
 渡鳥連合の面々は全員ベネチアンマスクを装着して素顔を隠しながら入場し、リング上に雀卓を設置して鷲巣麻雀を開始。ガッツが雀卓を蹴り上げて戦いの火蓋を切ると、ラフファイト上等の渡鳥連合が場外戦で王者組を圧倒。
 しかし、終盤にはTTTのタッグ王者である“Speed of Sounds”オースギ&千賀のコンビネーションや、インディー界随一の巨漢であるガッツのパワーファイトが大爆発。秀旺は敗北寸前まで追い込まれるが、突如として秀旺の信者である謎のマスクマンがリングに乱入してガッツにラリアット。思わぬアシストを受けた秀旺がロマンチックを突き抜けろ!でガッツから3カウントを奪い、王座奪取に成功した。

 晴れてシングル&6人タッグの二冠王となった秀旺だったが、狂信者の介入あっての決着に不満を述べ、ガッツへ自らのシングル王座をかけての王座戦を要求。ガッツも二つ返事で了承し、11月6日の新木場1stRING大会でのTTT認定インディー統一無差別級王座戦が決定した。

 秀旺が試合に勝った際にはアカペラでのワンマンライブで締めるのが定番となっていたが、秀旺は自身のワンマンライブ開催を目前に控えているということで「これからはTTTで歌わねえ。これからはちゃんと俺のギターと歌をちゃんと聞きに来い」とライブの告知だけして去っていった。

 チケットが全く売れていないという『藤原秀旺生誕45秀年記念CD盤「灯り/きみと旅」発売直前 独り弾き語りプレミアムアコースティックライヴ~#秀うた2021~』は10月16日に王子BASEMENT MON☆STARにて開催される。

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