【試合詳細】11・3 TTT R'sアートコート大会 【インディー統一無差別級】ガッツ石島vs藤原秀旺 【インディー統一6人タッグ】マスクドミステリー&橋之介&真琴vsバナナ千賀&塚本拓海&KURO-OBI 神崎ユウキvs五十嵐玲也

『PROGRESS 8.5』
日程:2025年11月3日(月・祝)
開始:18:30
会場:東京都・R’sアートコート
観衆:90人
▼「大久保闘会始」 15分1本勝負
○神崎ユウキ
8分30秒 テキサスクローバー・ホールド
●五十嵐玲也(フリー)
▼「スペシャル6人タッグマッチ」 30分1本勝負
●ツトム・オースギ(フリー)/進祐哉(フリー)/渡瀬瑞基(ガン☆プロ)
8分49秒 ダブルフォール
●中野貴人(BASARA)/神野聖人(BASARA)/下村大樹(BASARA)
▼「SURVIVAL TAG WAR」 45分1本勝負
[ゴキブリ商会]藤田ミノル(フリー)/●瀧澤晃頼
11分51秒 スパインバスター→片エビ固め
○定アキラ(AlmaLibre)/阿部史典(格闘探偵団)
▼「TTT認定インディー統一6人タッグ選手権試合」 60分1本勝負
【王者組】マスクドミステリー/●橋之介/真琴(フリー)
14分26秒 フロントネックロック
【挑戦者組/黒帯軍団】バナナ千賀(フリー)/塚本拓海(BASARA)/○KURO-OBI
※第14代王者組が初防衛に失敗。千賀&塚本&KURO-OBIが新王者となる。
▼TTT認定インディー統一無差別級選手権試合」 60分1本勝負
【王者】●ガッツ石島
15分16秒 横入り式エビ固め
【挑戦者/ゴキブリ商会】○藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)
※第12代王者が初防衛に失敗。秀旺が新王者となる。
ビッグマッチ直後に王座交代が相次ぐ大波乱!ガッツから王座奪取の秀旺が“バンクハウスVHSビデオテープデスマッチ”で王座をかけたリベンジへ
第1試合

今大会の会場となったR'sアートコートは定アキラ率いるAlmaLibreが今年2月に新たに発掘してきた港(プロレス会場)であり、JR新大久保駅から徒歩約8分という好立地。客席数は120程度が限界と思われ、写真を撮りたいファンには厳しい環境となっているが、どの方角からもリングが近く観戦しやすい会場。アクセスの良いプロレス会場として今後定着していくことを願いたい。
2人がクリーンに握手を交わした後、ゴングが鳴るとロックアップで組み合って力比べ。リストの取り合いからグラウンドでの首の取り合いを経てクリーンブレイク。
神崎がヘッドロックからショルダータックル。さらにロープに飛ぶが、五十嵐がバックエルボーで迎撃しドロップキックで追撃。五十嵐はエルボー連打からロープに振るが、神崎が低空ドロップキックでヒザを撃ち抜く。神崎がボディスラムで叩きつけるも、五十嵐が即座に起きてエルボー連打。神崎もすべてを受けきったあとにエルボー連打で倒し、ロープに振ってバックエルボーからサンセット・フリップ。連続エビ固めでスタミナを奪う新人殺しで追い込んでいく。

五十嵐もふらつきながらもエルボーを放っていくが、神崎がシュミット式バックブリーカーからコブラツイスト。そのまま拷問式へと移行していくが、五十嵐はなんとかロープへ。神崎がロープに振ろうとするが、五十嵐が振り返してブサイク・ニー。


五十嵐はミドルキックを猛連打していき、ソバットからサッカーボールキック2連撃。さらにブレーンバスターで叩きつけ、コーナーに上ってダイビング・フットスタンプを発射も、神崎がかわしてミサイルキックから逆エビ固め。何度もリング中央に引き戻していくが、五十嵐は意地のプッシュアップでロープを掴む。
神崎は得意のフィッシャーマン・バスターを狙うが、五十嵐が首固めで切り返し、さらにスクールボーイ、変形ウラカン・ラナと丸め込みで粘ってブレーンバスターの体勢。これをぶっこ抜いた神崎がフィッシャーマン・バスターで叩きつけ、テキサスクローバー・ホールドでギブアップを奪った。

試合後、2人はしばらく耳元に口を寄せながら語らい、しっかりと握手。神崎も五十嵐の手を掲げて健闘をたたえた。
第2試合

オースギらがポーズを決めている中、ゴングを待たずにBASARA勢が奇襲。
リング上には進と下村が残り、華麗に相手の技をかわし合うロープワークの攻防を経て下村がアームドラッグ。
この試合はノータッチルールで行わていたのか、タッチ無しでオースギと中野の対面に。オースギが3次元的な動きからのアームドラッグを決めていくが、神野が飛び込んでくると中野のドロップキック+神野のショルダータックルの同時攻撃。オースギと中野がエルボー合戦を展開し、ランニングエルボーでこれを制したオースギが渡瀬にタッチ。
渡瀬は首投げから後頭部への低空ドロップキック。進にタッチ。
進は河津掛けからオースギにタッチ。
オースギらは中野をロープに振ってトリプルエルボースタンプから再びポーズ。渡瀬にタッチ。

中野は渡瀬にチョップを連打していくが、エルボーで黙らせた渡瀬がセントーン・アトミコ。さらにコーナーに上ってダイビング・フットスタンプを突き刺す。さらに渡瀬がブレーンバスターを狙うが、中野がロープ駆け上がり式のフェイスクラッシャーで迎撃。神野にタッチ。
神野は敵陣に突っ込んでいって全員をショルダータックルで倒す。
神野が渡瀬にボディスラム。神野がオースギにボディスラム。神野が進にボディスラム。神野が渡瀬にボディスラム。神野がオースギにボディスラム。神野が渡瀬にボディスラム。神野がオースギにボディスラム。神野が渡瀬にボディスラム。下村がハイタッチしようとリングに入ってくると、神野が下村にボディスラム。慌てて止めに来た中野にもボディスラム。
コーナーを背にする渡瀬に対し、神野が下村を振る。渡瀬はヒザへの低空ドロップキックで迎撃し、中野にもドラゴンスクリュー。さらに神野をブレーンバスターで投げきって進にタッチ。
進が「俺も俺も俺も!」と神野にブレーンバスターを狙うが、あっさり投げ返される。神野が下村にタッチ。
下村は串刺しバックエルボーからスライディング・エルボースマッシュ。さらにその場飛びムーンサルト・プレスから野球チョップ。ロープに飛ぶが、進が引き込みながら首をクラッチしDDT・さらにストマック・ブロックを狙うが、下村が着地してコードブレイカー。再び振りかぶって野球チョップを放つが、コレをキャッチした進がDDT。両者タッチ。

オースギと中野の対面。目まぐるしいロープワークの攻防を制した中野がドロップキックを見舞い、さらに突っ込んでいくもオースギがスクールボーイ。これを抜け出した中野がクリストに捕らえるもオースギが自力でブレイク。


愛人タッグでトレイン攻撃を見舞っていき、愛人居丈高。続けてコーナーを使い、下村も加えた3階建ての愛人居丈高を狙うが、渡瀬がドロップキックを見舞って阻止。コーナートップから中野に雪崩式ブレーンバスター。すかさず下村がコーナーに上って渡瀬へミサイルキック。進が下村にストマック・ブロックを見舞うと、すっ飛んできた神野が進にオリンピックスラム。そこへコーナートップからオースギがダイビング・バックエルボーで飛んできて神野をふっとばす。

中野はオースギに張り手、ソバットからの延髄切りと得意のコンボを狙うが、延髄切りをかわしたオースギが十字架固め。さらにラ・マヒストラルを狙うが、中野が下から首固め。どちらも譲らず意地を張り続けた結果、両者の肩がマットに付いていたということでダブルフォールでドロー裁定となった。
第3試合

瀧澤の入場曲であるTACH-Bの『Top a Top』が非常にノれる曲であることから、瀧澤の曲がかかると先にリングインしていた定&阿部がノリノリで踊り始める。そして藤田&瀧澤もリングに上がって輪に加わり踊るという平和な空間が広がる。
しかし、阿部が「いつまでやんだよ?!なげーよ!いつもみたいに入れよ!」と逆ギレノリツッコミ。定は「気持ちよかったぁ~♡メッチャ楽しかった~♡昼間キツいことしたからメチャクチャたのしぃ~♡」とご満悦。
瀧澤と定の対面でゴング。互いに距離を取ってじっと睨み合っていると、阿部が「CACCを思い出せ!昔取った杵柄!いいぞいいぞ、スネークピット!」と声援。これを受けて定も透明人間相手に巧みなグラウンドテクニックを駆使して追い込んでクリーンブレイク。両者タッチ。

藤田と阿部の対面。ロックアップからバックの取り合い、リストの取り合い、グラウンドでの首の取り合いを展開。さらに手4つで指先が触れ合っては離れ、触れ合っては離れ……という緊迫した空気になっているかと思われたが、2人はただジャンケンをしている様子。ジャンケンのあとにはハンマーロックの取り合いを展開し、優位に進めた藤田が瀧澤にタッチ。

瀧澤はリストロックに捕らえながら振り回して支配していくが、阿部が倒れ際に足を取ってレッグスプレッド。定を呼び込み、ダブルのレッグスプレッドを決める。
定は瀧澤を“しっぺ”で攻め込んでいき、ロープに振ってドロップキックを発射。これをかわされて自爆してしまうと、阿部から「ひっく!当たってないとしてもひっく!おい、デブ!」と容赦ないヤジが飛ぶ。
代わる藤田に対しても定がロープに振ってドロップキックを放つも、やはりかわされて自爆。ここまで来たらどうしてもドロップキックを決めたい定だったが、思うように動かせずにコントロールした藤田が後頭部へのドロップキックを見舞って反撃。瀧澤にタッチ。
瀧澤は頭部へのエルボースタンプ連打からロープに飛ぶが、定がついにドロップキックを成功させて阿部にタッチ。

阿部は「アキラ!こうやるんだ!イルカみたいに回るんだ!」と瀧澤の顔面をぶち抜く打点の高いドロップキックを放って手本を見せる。定が「もっかい見たい」というと阿部も調子に乗って2発目を狙うが、今度は瀧澤がかわしたため自爆。瀧澤が藤田にタッチ。

藤田は阿部の髪を掴みながら引き起こすも、阿部が即座にリストロック。すると藤田がロープをまたいでエプロンに出てから戻ることでロープを使ったアームロックの形に。阿部も対抗してエプロンへ出てロープを使ったアームロック。この応酬が続いた結果、阿部はリングの下の金属ワイヤーまで使って行こうとする。
阿部は藤田をリングに戻すと、アームブリーカーから腹固め。藤田も返してエビ固めの応酬となり、コーナーに押し込んだ阿部が回転浄土宗。両者タッチ。

瀧澤は足払いで倒してレッグスプレッド。カットに来た阿部を藤田がレッグスプレッドで捕らえる競演。定が「どーやって返すの?」と泣きつくと、阿部は「右足を取る、こっちに回る。手をついて足上げる!それでこぉ~やって、こう!」と返し方を実践しながら2人でヘッドロックに捕らえることに成功。
4人がもみ合う中、全員で正面衝突して4人全員仰向けに。カウント2で全員同時に起き上がるというお約束が展開。そして4人がそれぞれ別のコーナーを背に立ち上がると、全員右隣にいる敵へ突っ込んで攻撃。しかし、山小屋のスクエアは5人いないと成立しないため、誰も攻撃を当てられない。

しびれを切らした瀧澤&藤田がスクエアを破って突っ込んでいくが、あっさり迎撃される。しかし、阿部の張り手が定に誤爆したところに瀧澤が定へスクールボーイ。瀧澤は思い切りエルボーを放つ……かと思いきやそっと定を抱きしめる。
定は「おい!離せ!気持ちわりーよ!殺すぞテメー!……はなせ、はなせよ。はな……せ」と徐々に語尾が弱くなっていき、思わず瀧澤を抱きしめ返そうとしてしまう。
ここで阿部が「なにやってんだよ!」とカットに来るが、藤田が場外へ排除。しかし阿部はアイル・ビー・バック式伊良部パンチで藤田をぶん殴り、瀧澤にも伊良部パンチ。さらに定にもビンタを見舞って正気に戻す。

定は強烈なエルボーからロープに振ってスパインバスターで叩きつけ、瀧澤から3カウントを奪った。

試合後には当然定の曲が流れるが、突然瀧澤の曲に切り替わると4選手+ニード手島レフェリー、ついでにセコンドにいた神崎まで巻き込んでダンスダンスダンス。謎にピースフルな空気で試合は終わった。
第4試合

10月の新宿FACE大会では、松澤さん&新納刃&神崎ユウキを破り、真琴&マスクドミステリー&橋之介が新6人タッグ王座に、
しかし、松澤さんに剥き出しの性欲を向け続けてきたバナナ千賀が突然現れ、松澤さんからベルトを奪った新王者組に逆恨みの挑戦表明。空手黒帯(自称)の千賀、柔術黒帯のKURO-OBI、柔道黒帯の塚本拓海という実力派が揃った【黒帯軍団】にて11月3日のTTT新大久保大会(R'sアートコート大会)で挑戦することが決まった。

ミステリーとKURO-OBIの対面でゴング。重厚かつ丁寧なグラウンドレスリングを展開し、黒帯がアキレス腱固めで捕らえるもミステリーは余裕を持ってロープブレイク。KURO-OBIが寝転んで下から誘い込んで三角絞めを狙うが、ミステリーはその巨体で覆いかぶさることでカバー。KURO-OBIも慌ててキックアウトし、両者タッチ。
橋之介と千賀の対面。素早いロープワークの応酬から橋之介がヒップトスからの側転低空ドロップキックで先制。真琴にタッチ。
真琴はコーナーで千賀の顔面を踏みつけ、ロープに顔面をこすりつける。しかし、千賀が真琴の素肌にボディタッチをすると真琴もまるで少女のような悲鳴を上げて怯んでしまう。

すると千賀は「緊縛ショー見せてやるよ!」と自らの黒帯をほどいて真琴を亀甲縛りにしようとする。しかし、そこへ松澤さんがリングに飛び込んできて「やるなら私にやれよ!」と仁王立ち。千賀も舌なめずりをしながら松澤さんを餌食にしようとするが、松澤さんが黒帯を奪って千賀の首を絞め始める。
そのまま全員入り乱れた場外戦となり、千賀が真琴&松澤さんを会場の扉に黒帯で縛り付けて拘束。先にリングに戻ってリングアウト勝ちをアピールも、この王座はリングアウト勝ちでは王座が移動しないルール。千賀らは今初めて明かされたルールにげんなりしながら相手3人をリングに戻す。
緊縛ショーの餌食にされる辱めを受けた真琴はブチ切れながら千賀を蹴りつけていくが、千賀は「もっと!もっと蹴って♡」とよがり始める。真琴は心底気持ち悪そうに橋之介にタッチ。
橋之介は千賀にヒザ裏へのキックからボディスラム。ミステリーにタッチ。

ミステリーは千賀にコーナーエルボースマッシュ連打からニードロップ。さらにヒジで千賀の貴重な髪の毛をえぐるかのようなチンロック。さらにブレーンバスターを狙うが、背面着地した千賀が延髄切り。塚本にタッチ。

塚本とKURO-OBIは黒帯の両端を持ち、突っ込んできた敵選手たちを次々となぎ倒していく。塚本はミステリーに投げっぱなしヒップトスから喉輪で捕らえ、小内刈り。さらにブレーンバスターを狙うが、逆にミステリーがブレーンバスターで叩きつけてセントーン・アトミコ。
ミステリーはロープに振ってパワースラムも、塚本が黒帯でミステリーの首を絞め上げる。ここにKURO-OBIが加わって2人で引っ張るも、ミステリーは2人まとめてラリアットでなぎ倒す。真琴にタッチ。

真琴はビッグブーツからDDT、踵落とし、ダブルニードロップと連撃。さらにバズソーキックを発射も、これを喉輪で止めた塚本がビッグブーツを情け容赦なく顔面へとめり込ませる。KURO-OBIにタッチ。

KURO-OBIは下からローリングして足を取ろうとしている……のかと思いきや、ローアングルで真琴の股間を凝視していた様子。心底気持ち悪がった真琴が橋之介にタッチ。

橋之介がKURO-OBIにエルボーを連打していくが、キャッチしたKURO-OBIが脇固め。さらにスリーパーホールドで捕らえている間に千賀&塚本が黒帯で橋之介を拘束。塚本の小内刈り+千賀&KURO-OBIのクロスチョップの合体攻撃。


KURO-OBIが橋之介に突っ込んでいくが、橋之介がかわして延髄切り。さらに真琴がスピアーを突き刺し、ミステリーが暗闇脳天落とし。トドメとばかりに橋之介がスワントーン・ボムを投下するも、これがまさかのカウント2。


ならばと橋之介は奥の手の変形スターダスト・プレスを狙うが、塚本が妨害。塚本のパワーボム+千賀が黒帯で首を絞めながらのローリング・ネックブリーカーという大技合体攻撃が炸裂。KURO-OBIが橋之介を胴絞めフロントネックロックで絞り上げると、橋之介もたまらずタップ。

千賀「まさか勝つとは俺が思ってなかったぞ!スゲーぞ俺たち!あと松澤もいんのか。なんなんだあのババア。元気すぎるだろあのババア。でも勝ったのは俺たちだ!KURO-OBIさん、KURO-OBIをリーダーとしてこれから我々は100かい防衛を目指したいと思います。嘘です。本当は勝つとは思ってなかったんで。絶対に俺たちみたいなイロモノが勝つと思ってなかったんで……KURO-OBIさん、頑張りすぎですよ(笑)頑張りすぎたKURO-OBIさんのせいで勝っちゃったんで、100回やりましょう!俺たちが永久に6人タッグのチャンピオンで行きましょう!」
KURO-OBI「やりましょう!」
第5試合

ゴングが鳴ると2人はしばらく睨み合うが、ガッツが一歩踏み出すと秀旺は場外に逃れて間を取っていく。
秀旺がリングに戻ると、手4つで組み合うかと思いきや秀旺がガッツの足を取ってグラウンドへ持ち込む。ウエイトで勝るガッツが上を取っていくが、秀旺も下から腕関節を狙う。ガッツがフロントネックロックに捕らえると秀旺は苦戦するも、なんとかロープに足をかける。

向き合ってロックアップからショルダータックルのぶつかり合い。ガッツが勝ってなぎ倒すが、またも秀旺は場外へと逃れて追撃を許さない。
秀旺がリングに戻ると、ガッツは逆水平チョップを連打。秀旺の金的攻撃も読み切ってガードし、ボディスラムから鬼神ナックル。ロープへ振ってのバックエルボーで倒して「立てコラ!」と鬼神咆哮。しかし、秀旺はわざと後方へ倒れながら足を振り上げてガッツに急所蹴り。
これで試合の流れが変わり、秀旺のターン。額へのナックル連打から後頭部へのストンピング連打。さらにコブラクローで喉を絞め上げてスタミナも奪っていくというラフながらも堅実な攻撃。秀旺は大の字に倒れたままのガッツを見下ろすようにスクワットを始めて余裕をアピール。

秀旺はガッツをコーナーに振っての顔面踏みつけ&顔面かきむしり。さらに対角コーナーに振って突っ込むが、ガッツがバックエルボーでカウンター。しかし、秀旺は怯まずラリアットをかわしてスリーパーホールドに捕らえ、対戦を熱望するLEONA対策で編み出したドラゴン・スリーパーを繰り出す。

秀旺は逆水平チョップ&ナックルを連打も、これで火が点いたガッツが鬼神ナックル連打からラリアット。さらにコーナーへの串刺しラリアットからブルドッギング・ヘッドロックと得意の連撃からWARスペシャルで捕らえるが、秀旺はなんとかロープに足をかける。

ならばとガッツはロープに飛んでラリアット。続けてゴーストバスターを狙うが、着地した秀旺がニード手島レフェリーを盾に。慌ててガッツが攻撃を止めると、秀旺はレフェリーを投げ捨てつつガッツに急所蹴りからブレーンバスター。

秀旺はロープに振ってフライング・ラリアット。十字を切ってアピールしてからバックドロップで叩きつけ、ラリアットを発射。ガッツはこれをラリアットで迎撃し巨体と巨体の正面衝突。互いにロープに飛びながらのドッグファイトを制したガッツが渾身のラリアットで叩き伏せ、ゴーストバスターから必殺のフェイスバスターの構えへ。

しかし、ここで突如秀旺のセコンドについていた瀧澤がリングに乱入。ガッツは秀旺を後回しにして瀧澤にラリアットからのゴーストバスターを見舞って介入を阻止。

ガッツは改めてラリアットでのフィニッシュを狙うが、秀旺がカウンターのチャンス of LOVE(※フライング・ニールキック)。秀旺がロマンチックを突き抜けろ!(※変形バックドロップ)を狙うが、ガッツが着地。そこへ藤田がエプロンからVHSでガッツをぶん殴るとするが、ガッツがラリアットで叩き落として阻止。振り向きざまに秀旺にもラリアットを叩き込む。

ガッツは満を持して必殺のフェイスバスターを狙うが、ここで再び藤田がリングに上ってきてガッツの顔面にパウダーを噴射。思わぬ介入に視界を塞がれたガッツを、秀旺がスクールボーイで固めて3カウントを奪った。

ガッツ「オイ!こんなんじゃ終われねーだろ!まだまだできるぞお前!こんなやり方で勝って嬉しいかお前!もっかいやらせろもっかい!チャンピオンの権限があるだろ!リターンマッチ受けろコラ!」
秀旺「(※長い長い沈黙のあとに)……ガッツ石島選手、負けた人間はお帰りください」
ガッツ「うっせーコラ!こんなんで勝ったと思ってんのかオラ!」
秀旺「お帰りください」
ガッツ「もっかいだもっかい!もっかいだもっかい!」
秀旺「次いつだ?」
ガッツ「11月15日だ!15!」
秀旺「わかった。やるよ。俺のルールでやろう」
ガッツ「なんだよお前のルールって!」
秀旺「ちょっと黙っててくれる?皆さん、まずはその前に、お晩でございます。藤原秀旺です。11月15日の新木場1stRINGということですか。そうですか。こちらで僕がチャンピオンということで、そしたらば、何が言いたいかって言うと、僕のルールで闘っていただいてですね。これが本当に最後になります。バンクハウスVHSビデオテープデスマッチ。これで11月15に……」
ガッツ「うるせーオラ!ノーDQでいいだろ!めんどくせーからノーDQでいいだろ!」
秀旺「今度、藤原家の家にあるVHSの在庫をすべて持ってきます。お帰りください」
ガッツ「VHSコノヤロー!会長!これノーDQでいいですよね?!」
秀旺「はいはい。もういいから。拍手。ありがとう。……え~、まずは初めましての方もいらっしゃると思います。私“唯一神”藤原秀旺でございます。見ての通り、僕はこのVHSの愛好家として活動しているんですけども。そして後楽園ホールがあるということで、このベルトを後楽園までね、もちろん持っていきます。そしてその次の年も持っていたいなという思いを込めまして。そしてもう1個。長くなりまして。今日11月3日は私の49歳のお誕生日ということで皆さん拍手ください!ありがとう!ということで、ありがとう。そしたら、藤田ミノル選手、タッキー、ちょっと最後みんなで締めるの今日初めてやります。49歳ということで皆さん、立ちましょうか。せっかくなのでね。ということで、締めを今日初めてやりますんでうまくできるかわかりませんけども、49歳ということで、締める、締める、締める、『秀49!』でいいのかな。ポーズはなんでもいい」
藤田「なんでもいい?!」
秀旺「なんでもいい。それで皆さん、次新木場でまたお会いできればと思います。そしてこの世界平和のために僕たちは闘っていきたいと思います。それでは『秀!秀!秀!49!』で行きましょうか。行きますよ。行くぞ~!オーッ!秀!秀!秀!49!」

















